このブログを検索

2021年8月12日木曜日

【夏合宿】20210812_八ツ峰Ⅴ峰クラック&夏合宿下山

 2021/8/12 八ツ峰Ⅴ峰クラック〜夏合宿下山

記録:福田

メンバー:

Ⅴ峰クラック:L池田(OB)、福田(4年)

下山:L福田(4年)、小久保(4年)、岡本(3年)、土田(3年)、松坂(3年)、降矢(2年)、孫(1年)

天候:曇のち雨のち豪雨

真砂沢3:30 – 5:30 Ⅴ・Ⅵのコル 5:50 – 8:00 Ⅴ峰ニードル 8:10 – 8:30 Ⅴ・Ⅵのコル 8:50 – 10:00真砂沢

真砂沢 11:10 – 13:30 劔沢 14:00 – 15:00劔御前 15:20 – 16:20 雷鳥沢

雷鳥沢 6:30 – 7:30 室堂

 

Ⅴ峰クラック

もともとマイナーピークから継続する予定だったが、天気が悪そうなので断念。時間がかからなさそうなⅤ峰クラックのみとし、残った時間で真砂から撤収することにした。3時半に出発し、途中のインゼルで休憩を挟みつつ2時間でⅤ・Ⅵのコルへ。登攀準備をし、手前の階段状をノーロープで登って草付きバンドまで行き、登攀開始。

1ピッチ目(池田)

草付きバンドを越え、快適なハンドクラックへ。ロケーションがとても良い。アルパインエリアでは珍しい綺麗なクラックの快適な登攀を楽しんだ。カムが切れたため、傾斜が緩んだところのピナクルでピッチを切る。

2ピッチ目(福田)

ピナクルから浮石の溜まったクラックを経由してテラスまで。Ⅳ級くらい。小雨が降り出したが雨足は強まらなかった。

3ピッチ目(池田)

テラス〜リッジ。最後はカンテを直登できなくもなさそうだったが左手のバンドを通ってニードルにでた。カンテには残置ハーケンがあり、登っている人もいそうだった。

8時半にはⅤ・Ⅵのコルに戻り、装備を片付けて下山開始。10時に帰幕した。




 

下山

松坂と孫には先に出発してもらっていたので、残りのメンバーで撤収し、11時過ぎ出発。当初その日中に室堂に到着して下山しようとしていたが、残った食料と湿った装備が重く、メンバーが遅れがちになり、断念。雷鳥沢到着は16時を回った。天候が芳しくないのですぐにテントを張った。全員がテントに入った段階で雨が強くなった。間一髪であった。食事を済ませて翌日の出発時刻を話し合い、4時半起床で天候が良くなるタイミングを見計らい撤収、出発することにした。夜中はものすごい豪雨でライムライトですら浸水した。テントの中にツェルトを張り雨をしのぐ有様だった。

翌日福田は3時半に起き、雨雲レーダーと睨めっこしていた。6時ごろから雨が小康状態になりそうだったため、そのタイミングで撤収、下山することにした。孫は大変そうだったが、なんとか雨にそこまで降られず室堂に到着した。天気には泣かされたが、充実した夏合宿となった。

2021年8月11日水曜日

【夏合宿】20210811_源次郎尾根

20210811源次郎尾根
メンバー:福田(4)、岡本(3)、降矢(2、記録)、孫(1)
天気:晴れ
0430真砂沢ロッジ発
0520取り付き
1120Ⅰ峰
1225Ⅱ峰
1500剱頂上
1645真砂沢ロッジ
途中の少し急なところ

先行パーティに待たされる時間が長い山行であった。まずロープを出す1ヶ所目の部分でもかなりの時間待つこととなった。後ろから1人で来ていた男性と話したりした。私は結構苦労したが何とかフリーで越えられた。岩が濡れていて滑った。その次にロープを出した箇所も相当の待ち時間があった。ここでは先行パーティ最後尾の方がロープアップを待たずに登り始めたので面食らった。我々がプレッシャーをかけてしまったことが原因だとしたら申し訳ありません。 その後もところどころで私にとっては緊張感のある箇所があり、お助け紐を出す岩もあった。先頭を歩いていたのは私だったが、道を間違ったり、岩場を無理やり登ろうとしたりしてルートを訂正されることが多々あった。反省。簡単なルートを選択するのも技術の1つだと感じた。 Ⅱ峰を越えて懸垂をしようというところでも結構待った。懸垂は60mロープでちょうどギリギリという感じであった。私が懸垂を終えて待機していると拳大の落石があった。あまりボーっとしていてはいけない。剱頂上に着いた後は北方稜線を通り長次郎の左俣から下った。これによりかなり時間を短縮することができた。北方稜線を下る際はかなりの集中力を要した。

頂上にて

熊の岩の下あたりで八ツ峰パーティと合流して一緒に下った。前日までの雨のせいか雪渓の崩壊が進んでおり、ルート選択に少し苦労した。途中で小規模な雪の割れ目をまたいだりした。

【夏合宿】20210811_剱岳八ツ峰上半下半

 

20210811 夏合宿八ツ峰上半下半

天候:晴れ

メンバー:小久保(4, リーダー、記録)、土田(3)、松坂(3)

4:30真砂沢出発

4:45長次郎谷出合

5:18一二峰間ルンゼ出合

7:14 23のコル

10:56 56のコル(タイムリミット11:00

14:15 八ツ峰の頭

(長次郎谷右俣・熊の岩で源次郎隊と合流)

16:45 真砂沢へ帰る

 

 二日間もの停滞を経て、ようやく晴れの日が来た。満を持して八ツ峰に登る。停滞中はテント中で保険証を見せあったり、意味もなく変顔をしながら手を叩いたりしてちょっと人間としてどうかと思っていたが、よく考えたらあんなギザギザした尾根を登っている方が狂気である。

 さて、4時起き4時半出発で適当に歩いていく。

明るくなってきた長次郎谷出合。降り続いた雨で雪渓がどうなっているか心配。



一二峰間ルンゼに取りつくところ。雪渓はズタズタだったので慎重に歩く。最後はジャンプで雪渓から降りた。一二峰間ルンゼはちょっとした沢登りになっていた。



土田「沢登り童貞、卒業ですわ!!」

 残置があってラッキー!と思ったら何にも固定されてなくてウケた。不用意に引っ張ってはいけませんね。一二峰間ルンゼは右へ右へと進んでいくのが定石です。おととしの記憶を頼りに進んでいく。

 ところが、一回左へ誘われたが最後、どんどん左の薄いふみ跡に進むことになってしまい、なんだがよくわからないところに出た。もう戻れないので仕方なくできるだけ右寄りに稜線へ出ることにする。

土田「ヤブけっこういけるなあ」

 GPSを見ていると、このままではどうやら34のコルに出てしまいそうな様子であった。源次郎から見られていたら恥ずかしい・・

 結局、低いヤブを漕いだりⅢ+くらいのきわどい登りなどなどを経て23のコルに到着。一二峰間ルンゼから2時間もかかった。


小久保「貴重な八ツ峰下半の機会がこのようになってしまい、大変申し訳ありませんでした。」

松坂「小久保さん、自分が上半行きたいからってショートカットしすぎですよー」

この時点で一行は自分たちが34のコルにいると思っていました。

 ところが次の懸垂が40mにしては短いのであれえ?となりました。ようやく23のコルに出たことを理解。アホですな。

 



 4峰の懸垂。45mあるのでロープ2本いる。降りたところはガレていて悪いし落石も多いしでちょい危ない。ここから先、懸垂のたびにロープがくそ絡まってめちゃくちゃ時間がかかった。一行、ブチ切れ。ロープの投げ方とかいろいろ考えた方がいい。

 

 4峰からはこういう感じのところを適当に登ると5峰に着く。5峰はぐちゃぐちゃしていてきたない。

 


5峰から降りるのに少し手間取ったが、下山後に池田さんから聞いたところ合っていたので文章に残しておく。まず、最初のこの青いロープのところは下のテラスに容易にクライムダウンできるのでその方が早い。次にテラスにあるハーケン2本の「ええ、これに命懸けるのかあ」みたいなやつで2回目の懸垂。2回目はロープの流れが悪いうえ、声が全然通らないので注意。2回目が終わった後は三の窓側にクライムダウンするとハイマツが出てくる。ここに支点がある(次の写真)ので、ここから直接56のコルに降りられる。


 

 こうしてタイムリミット4分前に56のコルに到着。すでに上半に行ったことのある土田松坂の3年二人は帰りたそうだったが、私はまだ上半に行ったことがない。4年であることを生かし、強硬に上半継続を主張して出発することにした。こういう先輩と山に行くのはまっぴらごめんである。

小久保「いや、強い意志で絶対登るから!!」

 

 6峰の登りは三の窓側に回り込んでスタートする。ロープを出すか迷う感じらしいが、ハイマツくらいしか支点がなさそうな気もする。abのコルに出てしまうと登るのが大変なので、できるだけ右寄りを登るといいらしい。割と適当に登っていくとdフェースの頭に着いた。今合宿でまだフェースに触っていなかったので、せっかくだからdフェースをペチペチしておいた。

 

dフェースの頭からの懸垂

 

eフェースの頭からの懸垂


 

ここからも岩稜歩きって感じです。67のコルからは稜線通しに歩く。いい感じの巻き道に入ってしまうとダイレクトに八ツ峰の頭に出てしまう(2019年の吉田さん隊)。

 7峰から土田松坂ががんばって懸垂しているさなか、源次郎隊の福田から電話がかかってきた!!稜線電話チャレンジ成功!!源次郎隊はどうやら10何人で来た立命館大の懸垂待ちで2時間?待っているということであった。あんまりよく分からなかったが、とりあえず電話できてテンション上がった。こんなことをしていたので7峰の支点の写真を撮るの忘れてました。

稜線電話チャレンジとは、稜線で電話をかけることを指す。相手が出れば成功。お互いのタイミングが合わないとできないので難しい。名称は中西さんが冬山の稜線で用を足すことを「稜線ウンコチャレンジ」と呼んだことに由来する。停滞中のテントの中で、8/8雪渓周遊(小久保・岡本・降矢・孫パーティ)で剱山頂に着くや否や、岡本が彼女と、孫はお母さんと電話していて驚いたことを話すと、「稜線で電話したくなる相手がいるのはうらやましい。ぜひ我々もやろう」となり、決行に至る。ちなみにこの日も岡本は源次郎から山頂に着くと慣れた手つきで彼女に電話していたらしい。この様子は降矢が動画に収めている。

 


8峰は短く2回懸垂する。そのあとの八ツ峰の頭への登りは最初悪そうに見えるが登ってみるとくらいでロープなしでツルっといけるが、心配なら出した方がいい気もする。

 

八ツ峰の頭到着。56のコルから3時間くらいかかった。おととしの畑中・辻パーティ 1時間20分は訳が分からないほど早いと思う。頭ではダラダラ休憩した。

 

八ツ峰の頭からはリッジ通しに懸垂する。最後の懸垂までロープは回収のたんびにぐちゃぐちゃしてほんとに疲れた。

 帰りは長次郎谷右俣を下る。熊岩で源次郎隊と合流し、楽しく降りた。真砂沢では久しぶりに池田さんに会うことができてうれしかった。私のこと忘れてるかと思ったがちゃんと覚えてくださっていた。

2021年8月8日日曜日

[夏合宿] 20210808_雪渓周遊

 20210808 雪渓周遊

メンバー:小久保(L)(4年)、岡本(文責)3年)、降矢2年)、孫1年)


天気:晴れ

 

4:05 真砂

4:50 長次郎谷出合

7:50 長次郎左俣突破

8:40 本峰

9:15 本峰出発

10:10 平蔵谷

13:15 平蔵谷出合

13:45 真砂

 

前日の雪訓においてが長次郎谷の登りにかなり時間を要していたため、長次郎谷を詰めるタイムリミットを11時に設定し、4時に真砂沢を出発した。最初の雪渓に乗って少ししたタイミングで、降矢がサングラスを忘れたことに気づき、岡本が付き添って一度取りに帰った。その後、長次郎谷出合全員合流し、アイゼンをつけ、登りに入った。

長次郎の登りでは孫が雪上歩行に慣れたのか、前日の1.5倍ほどのスピードで登ることができ、熊の岩まで到着した。ここで、前日までに見上げた様子から、左俣上部が通行可能である可能性が高いと判断し、トラバースして左俣に入った。左俣上部の雪渓は、左右が切れて落ちていたり、クレバスになっている部分があったりしたが、最後まで繋がっており詰めることができた。結果、想定よりかなり早く8:40に長次郎を詰めることができた。そのため、北方稜線の詰めの距離を大幅に短縮することができた。ただ、孫が岩綾歩きに慣れておらず、かなりゆっくりの歩きになったが、距離が短かったため比較的すぐに本峰に到着した。

長めの休憩の後、本峰を出発した。カニの横ばいでは、降矢と孫は恐怖感があったようで、慎重に通過した。しかし、そのためTJARの選手を2名待たせてしまい、非常に申し訳ない形になってしまった。

平蔵谷の降りでは、上部が急かつクレバスがあったこともあり、クライムダウンで降った。しかし、孫が雪渓の降りに慣れておらず、かなり時間を要した。途中はやはりガレ場が広く露出していたので、一度ガレ場に乗り、その後もう一度雪渓に乗って降った。

降りに時間を要したものの、登りで大幅に時間短縮できたため、結果的には比較的良いタイムで真砂沢に戻ることができた。特に1,2年生の降矢、孫にとっては非常にいい経験になったのではないかと思う。

【夏合宿】20210808_Ⅵ峰Dフェース富山大ルート

2021/8/8 Ⅵ峰Dフェース富山大ルート

 

天候:曇り時々晴れ

メンバー:福田、土田(記録)

 

4:00 真砂沢出発

7:00 登攀開始

11:00 登攀終了

12:30 ⅤⅥのコル

14:00 真砂沢到着

 

 前日にCフェースから取り付きが悪そうなことを確認しており、取り付けそうならDフェースを登攀してダメそうならAフェースを登攀することにして出発した。無心に長次郎雪溪を登り6時すぎにフェース群の近くで雪渓から降りてガレたところを登ってCフェースとDフェースの間に到着。下からみてEフェース側から取り付くことは困難であることが想像できたためCフェース側から岩と雪のブロックの間を回り込んで取り付こうということになった。途中にお助け紐のようなものがぶら下がっていたがそのロープは浮石の間に挟まっていただけで引くとむしろ落石を起こして危険という感じで意味不明であった。よくわからない紐を引いてはいけないということは鉄則のようだ。雪渓と岩の間を進むこと数十分でDフェース側に回り込むことに成功した。そこから登れそうな感じであったのでその場所から取り付くことにした。



Dフェースの取り付きまでが大変


 

 1p目は福田がリード。しばらく登った後にどっちにいくか迷っているようであった。その後フォローで私が登ったが終了点手前が結構悪かった。支点は残置ハーケンであった。

 

 2pは土田がリード。凹角を登るピッチであった。ところどころ残置があって中間支点には困らなかった。ロープの長さ的にそろそろ終了点である地点まで登り終了点らしきものを探していたが見つからない。リングボルトがあったのでそこまで移動して近くでカムが決まるところがないか探したが見つからず結局ハーケンを自分で打って支点を構築した。あとで確認したところその場所の右下にスリングのかかったリングボルトが2本打ってある場所があったのでそこが終了点であったようだ。ルートより少し左側に寄ってしまっていた。自分で打ったハーケンは固く打ち込みすぎて回収不能になり残置することになってしまった。

2p目


 

 3p目はこのルートの核心がある。まず前のピッチで私が左に行きすぎたので右に移動してから凹状のフェースを登る。終了点の手前で傾斜が強くなる箇所がありここが核心とされる箇所かと思ったが1p目の方がよっぽど難しく感じた。

 

 4p目はリッジに向かうように左に向かって登りリッジについたあたりに支点を取れそうな箇所があったのでそこでピッチを切った。もう少し登った先にも支点を取れそうな箇所があったのでそこでピッチを切っても良かったのかもしれない。このピッチでフォローがずっと登って来なかったので何かあったのかなと思っていたら環つきの環が回らなくなってしまったようで必死に格闘しているようであった。結局環が回ることはなく残置したそうだ。 

 

 5~6p目はリッジを登る。大して難しい箇所はない。6p目の終了点はDフェースの頭のすぐ下のボルトが打ってあるところを支点とした。

6p目

 

 登攀終了後Dフェースの頭でしばらく休憩して下降を開始する。まずCフェースの頭まで歩いて移動してそこから少し長次郎側に下るとハイマツの懸垂支点がある。そこから懸垂を行う。降り立った地点からさらに長次郎側に歩いて2回目の懸垂地点へ。そこもハイマツの懸垂支点。そこからABのコルへ。ABのコルからⅤⅥのコルへさらに懸垂。途中で長次郎側に回るように下降しなければならない。計3回の懸垂でⅤⅥのコルに到着。そこからは歩いて雪渓までおりさらに雪渓を下降して真砂沢へ降った。

2021年8月7日土曜日

【夏合宿】20210807_雪上訓練

20210807雪上訓練
メンバー:福田(4)、小久保(4)、岡本(3)、降矢(2、記録)、孫(1)
天気:晴れ
0620真砂沢ロッジ発
0820ⅠⅡ峰間ルンゼ
0930熊の岩下で訓練開始
1130訓練終了
1315真砂沢ロッジ着
前日に続いて夏合宿二日目の雪上訓練であった。長次郎出会いでアイゼンを付け、熊の岩の下までゆっくり上がった。 訓練はまずアイゼン無しの歩行訓練の後、滑落停止訓練をした。下部にロープを張って、万が一の時に止める人を置いて訓練を行った。雪はかなり固くなっており、滑る際スピードを出すとかなり痛かった。上級生はピッケルを手から離して仰向けになって頭を下にして滑りだすなどした。結構な恐怖感があった。アイゼン無し、有りで滑落停止を一通り行った後、アイゼンの歩行の練習ということで雪渓を登って降りたり、クライムダウンを行ったりした。一度走って登って降りた後、私が次に備えていると、「もう一本やっていいよ」とのお達しがあったので一人だけまた走って登って降りた。 前日も訓練は行ったし、疲れも残っていたので、それほどたくさんやらずに切り上げて帰幕した。

【夏合宿】20210807_Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート

 

2021/8/7 Ⅵ峰Cフェース剣稜会ルート

メンバー:土田L、松坂(記録)

天気:晴れ

4:10真砂沢発

7:10登攀開始

10:00トップアウト

12:00ⅤⅥのコル

14:30真砂沢帰幕

 

寝坊したため予定していた4時発よりも少し遅れてしまった。私はこの日は体調が悪く、朝飯もほとんど喉を通らなかったので行けるか不安だったが、とりあえず行くことにした。雪渓を登るスピードも上がらず、吐き気で長次郎谷にえずきがこだまする状態になってしまった。恥ずかしい。

這う這うの体で取り付きについて、登攀の準備をする。取り付きでは雪渓が張り出していて、狭いテラスの上で準備をせざるを得なかった。

雪渓が結構残っている


1ピッチ目(Ⅲ)リード:土田

取り付きから少し右に回り込んでからフェースに乗りあがる。フェースを快適に登っていくと、左側にハーケンが三枚ほど打ってある場所があったのでそこでピッチをきっていた。

私はといえば登攀が始まっても気分が悪く、ずっと「あ゛~~~~~」とうなっていた。

2ピッチ目(Ⅲ)リード:松坂

ハーケン固め打ちから少し右側にトラバースして凹角を登っていく。リッジに突き当たるので右から引き続きフェースを登った。ピッチを区切る際はテラスに支点が二か所ある。右側はハーケンなどが、左側には立派なボルトがうってある。

3ピッチ目(Ⅳ-)リード:土田

ずっと気持ちのいいフェース。1,2ピッチ目よりは少し難しいが登りやすかった。リッジトラバースの手前でピッチをきる

4ピッチ目(Ⅲ+~Ⅳ-)リード:松坂

例のトラバース。ロープが重く、常に左側に引っ張られながらトラバースした。終了支点はリッジの直後にあるが、少し下側にあるのでやりづらかった。もう少しさきに行くと、ハーケンが固め打ちされているので、そこでピッチを区切るべきだった。反省。

5ピッチ目(Ⅲ-)リード:土田

私が4ピッチ目を手前で区切ってしまったので、土田には少し長くリードしてもらうことになってしまった。ピッチの内容としてはおまけみたいなものなので特になかった。

トップアウト後
6Cの写真がまじでこの二枚しかない

Cの頭で少し休憩してから下山開始。どこで懸垂下降するか迷ったが、懸垂下降は3回行った。まず、ハイマツ支点でBフェースの頭に懸垂下降で降りる。支点の手前からクライムダウンをすることもできるが、少し悪そうだったので素直に懸垂下降をした。次にまたハイマツ支点でABのコルに降りる。回り込んでの懸垂下降だった。最後にABのコルからⅤⅥのコルに降りる。浮石が多く、かなり神経をつかった。ⅤⅥのコルから長次郎谷に下る際も、浮石が多かった。雪渓にでてからは順調に降りて真砂沢に着くことができた。

今回、ビレイ解除などの合図でトランシーバーを使ったが、たまに混線し別パーティの「了解」の声が聞こえたりしていた。チャンネルを変えて運用すべきだった点は反省ですね。

2021年8月6日金曜日

【夏合宿】20210806_雪上訓練等

メンバー:福田[4]、小久保[4]、土田[3]、松坂[3]、岡本[3, 途中から入山]、降矢[2]、孫[1, 記録]
日程:2021年8月6日(金)

天気:曇り・無風・適温
雪上訓練開始 6:45
雪上訓練終了 11:00
剱沢キャンプ場発 12:15
真砂沢キャンプ場着 15:45

 朝、日が出切った頃に起床し、テント内で朝食の準備を行った。この日は棒ラーメンで、味はなかなか良かったが量が多すぎたかもしれない。幸い麺類は消化が速いらしいので満腹が長くは続かなかった。

 準備を終え周囲が完全に明るくなってきた頃、未だ入山していなかった岡本を除いた6人で雪上訓練に向かった。キャンプ場から見える付近の雪上へ移動することになったが、孫が雪上の移動に慣れておらず、足を引っ張る形で目的地への到着が遅れる形となってしまった。また、キャンプ場出発のすぐ後、雪渓に移る時に孫がサングラスをテントに忘れたので取りに戻り、ここでも少しタイムロスがあった。

 さて、訓練に適した場所に到着し、7時前から訓練に取り掛かることとなった。初めはツボ足での移動やピッケルの使用に慣れた後、傾斜のある雪面を斜めに移動することを習い、それを使ってダイヤモンドカット◇で数周歩き回った。この間福田がスノーバーを刺したりロープを張ったりして滑落停止訓練に備え、歩行が一段落ついてからは滑落停止に移ることになった。雪が固まっていて硬く凸凹していたので何度か滑る過程で均していった。初めは仰向けで足から滑り出し基本の形を習得したのち、うつ伏せで頭から滑ったり、助走で勢いをつけたり、後ろから押し出してもらったりと様々な状況に対応できるような練習をした。

 アイゼンは、1分30秒以内に着けられるようにと小久保より指示があった。焦っているとどうしても手元が狂って余計に時間がかかったり、しっかり装着できずに緩くなってしまったりして制限時間内に着けられなかった。まだまだ練習が必要である。アイゼンがついているとやはりというべきか安定性が増して歩きやすい。だが、これもやはりというべきか爪をズボンに引っ掛けたことは数知れない。アイゼン付きでも同様にダイヤモンドカットと滑落停止を練習した。その後は雪上におけるスタカットを土田・松坂が実演し、降矢・孫が実践した。

 11時を回った頃、真砂沢キャンプ場まで移動する関係で雪上訓練を切り上げてテントを畳み、この日入山する岡本を迎えるため小久保を残して剱沢キャンプ場を後にした。この先の道のりも予想より大分遅いペースで進んでしまった。というのも、後から来た小久保・岡本に途中で追いつかれるほどであったのだ。荷物を振り分けてからしばらくすると剱沢雪渓が見えてきたわけだが、なんと上流が滝になっており雪渓も隙間から覗くとかなり深く、浮いているように見えて驚いた。雪渓に乗り移った後はどんどん下っていき、平蔵谷出合→長次郎谷出合と進んでいって真砂沢キャンプ場に到着した。砂利質で広めの適所が既に取られていたので、仕方なく草地の上にテントを張ることにしたが、これの影響で天候によるダメージが増すことになったのはまた別の話である。

 テントの振り分けが済み、荷物を安置したのち夕食の準備に取り掛かった。この日の夕食は麻婆春雨丼であり、かなり美味しかった。翌日に備えて計画を確認したり装備をまとめたりすると、眠りにつくことにした。テント内での睡眠にはまだ慣れず、暑苦しくて夜中に何回か目が覚めてしまった。


補遺

この日新しく知った事

新たに触れた単語や概念があったので後学のためにもこの場を借りて記録しておく。

  • ツボ足…アイゼンなどの雪上歩行用の器具を使用せず登山靴で雪上を移動すること。踏み込んだ足跡が壺状になることからこの名称がついたらしい
  • ダイヤモンドカット…斜面水平方向に対して、◇←このような図形を描くように移動すること
  • スタカット…2人1組行動の一種で、常に1人のみ移動し他方はビレイする移動法の総称
  • 冷蔵庫…雪渓の端を少し掘り、袋など容器に入れた食料を置いて銀マットを被せて重石で固定することで食料を冷蔵保存することができる

2021年8月5日木曜日

【夏合宿】20210805_夏合宿入山


2021/8/5 
夏合宿入山

記録:福田

メンバー:L福田(4年)、小久保(4年)、土田(3年)、松坂(3年)、降矢(2年)、孫(1年)

天気:晴れ

室堂11:30 – 12:20 雷鳥沢 12:30 – 15:10 劔御前 15:30 – 16:30 劔沢

 

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、今年も夏合宿の実施が危ぶまれたが、例年より日程を短縮しての計画が認められた。2年ぶりの劔である。

 前日の夜、バスタ新宿に特大ザックを背負って集合。周りからの視線がなんだか懐かしい。夜行バスに乗り込んで富山を目指す。相変わらず夜行バスは眠れなかった。富山についてから、最後の買い出しと朝食を済ませ、電鉄富山駅へ。今年は室堂までの直行バスがないらしく、アルペンルート経由の入山となった。平日にもかかわらず混んでおり、室堂到着は11時前となった。準備を済ませ、1130分ごろ出発。

 雷鳥沢まではまずまずのペースで進む。夏の日差しが強い。雷鳥沢で小休止を挟み、雷鳥坂へ。ここで1年の孫が遅れ出す。やはり慣れない重荷に苦しんでいるようだった。30分に一度休憩を挟みつつ、ゆっくり進むが、ペースが上がらない。坂の中盤に差し掛かったところで、孫の荷物を上級生に振り分けた。多少ペースは改善されたが、劔御前まで3時間弱かかってしまった。毎年ここの登りには時間がかかっているが、遅すぎるので改善していかなければいけない。

 劔御前からは1時間ほどで劔沢へ。事前の情報通り劔沢上部の雪渓がかなり残っていることを確認した。劔沢についてテントを張り、食事を済ませ、就寝した。

2021年8月1日日曜日

20210801_越沢バットレス

 2021/8/1 越沢バットレス

 

天候:晴れ

メンバー:小久保、福田、岡本(記録)、土田(記録)

 

福田土田パーティ記録

 

右ルート

11:00 取り付き

12:10 終了点

12:30 懸垂下降終了

 

左ルート(第二スラブルートの予定だったが間違えて左ルートに)

13:00 取り付き

15:30 終了点

16:00懸垂下降終了

 

 

 730分過ぎに鳩ノ巣駅に集合した。意気揚々と出発して林道を1時間弱登ったがどうやら越沢とは真逆の方向を登っていることが判明して引き返す。駅まで引き返し正しい方向へ歩く。しばらく登って林道から外れて踏み跡を下るがこれも正しくないことがわかり登り返す。登り返して先程の林道へ復帰してキャンプ場の入り口を見つけここが正しい道とわかる。バットレスへの標識を辿って歩くと途中で沢を渡る箇所が出てきたがこれが苔の生えた丸太を渡る箇所で結構怖かった。しばらく沢沿いを登るとバットレスが目の前に現れた。ここまで2時間以上灼熱の中を歩き続けた。アプローチの下調べが不十分であったことは反省だ。



アプローチの丸太橋
アプローチの丸太橋


 

 ここからは福田土田と小久保岡本に分かれて登攀することになった。福田土田パーティはまず右ルートを登攀することになった。1p目は土田がリードでつるべで登ることにした。右ルートの本来の1p目は右から回り込んで天狗の肩へ至るルートだが右に回り込まずに直上するルートをとった。天狗の肩直前が傾斜の強い箇所になっていたが持ち手は十分あり中間支点も十分に取れるのでそこまで怖くはなかった。

 

 2p目は凹角から左のカンテに上がるラインであった。ところどころに新しいボルトが打ってあった。途中のテラスでピッチを切っていた。

 

 3p目は滑り台と呼ばれる細かいスラブであった。確かにホールドはやや細かかったがチョークが残っていてここを持つのだなということが一目でわかるようになっていた。またハーケンやボルトがかなり打ってあってそこまで怖くはなかった。このピッチでこのルートは終了で終了点のボルトの右側に懸垂用の支点がある。トポでは2回の懸垂で取り付きまで降りると記されているが60mのロープであれば一回で下まで降りることができた。ただ50mのロープだとそれは厳しそうであった。


右ルートの終了天付近


 しばらく休憩して第二スラブルートを登ることにする。1p目は福田がリードでつるべで登ることにする。私はフォローで登ったが一箇所変なところに行ってしまってクライムダウンをして登った。

 

 2pは私がリードした。第二スラブルートは1p目の終了点から少し左に登って途中から右へ方向転換して大きなスラブに移るというルート取りであったが左に登りすぎてしまって左ルートのコーナークラックの方へ行ってしまった。傾斜が強く腕が疲れてしまいセルフを取ってしばらく休憩したのちテラスにたどり着いた。トポでは左ルートは2p目で終了であったがそこから先程の懸垂支点に歩いて移動できるところまで登ることになった。これより上は無名のルートで要所要所にボロいハーケンがある程度で浮石がかなり多いルートであった。無事上に抜けることができて先程の懸垂支点から懸垂した。

 

 帰りは沢の上流の方に抜ける道を辿った。途中で沢にかかった丸太があったがそれに乗って渡るのは怖かったので下に降りて歩いて沢を渡った。しばらく登るともう一度沢を渡る吊り橋を経て閉鎖されたキャンプ場に至る。そこから踏み跡をたどると見晴らし台がある林道に出る。あとはその林道を歩けば駅付近の集落に出る。


これを渡る勇気はなかった


 越沢バットレスは登り甲斐のあるルートが多く訪れる価値は大いにあるように感じられたがこの時期は午後に直射日光にさらされることに加え、沢が近くにあるので湿度が高くとても快適とは言い難い環境であった。




小久保岡本パーティ記録


7:31  鳩の巣駅

10:50 とりつき

11:34 1Pおわり

12:00 2Pおわり

13:26 3Pおわり

13:46 懸垂開始

14:15 下の東屋

 

 夏合宿前の登攀訓練のため、越沢バットレスへ。ところが、鳩の巣駅から線路を渡って真逆の方向に向かってしまい、アプローチで2時間ほど無駄に消費してしまった。アプローチでは丸太橋で渡河するポイント等もありつつ、東屋に到着。そこから小久保、岡本パーティーで第2スラブの登攀を開始した。本来の目的として、岡本のリードの練習があったが、岡本が久々の登攀のため不安もあり、小久保がリードで1Pを登った。しかし、岡本がフォローでも登ることができず、ロープに体重を預けることになったが、その際濡れた岩に足が滑り、大きく振られてしまった。そこから体勢を立て直して1Pが終了。30分で終わらせることが目標だったが、予定より時間がかかってしまった。また、2P以降も小久保がリードすることにした。2Pは特に問題なく終了。ただ、フォローだったため気づきにくかったが、途中で分岐があり、注意しないとルーファイを間違えやすいようだった。次に3Pだが、ここで声が届かないという問題が発生した。お互いが声を発していることはわかるものの、内容が聞こえず、意思疎通が取れなかった。結局、小久保がセルフビレーを一度外して少し戻り、会話ができてから登ることとなりかなり時間を要した。さらに、岡本がここでも登りきれずに時間がかかった。トップアウトし、懸垂下降に入った。ここは岡本が先に降りた。60mダブルなら一度で降り切れるとのことだったが、ロープがギリギリ足りないと判断し、結局登り返して支点にセルフビレーを取った。後に聞いたところ、やはり一度で行けたとのことだったので、無駄な動きをしてしまった。さらに、この時も声がはっきり聞こえなかった上、ロープの滑りも悪く、意思疎通を取るのに時間がかかった。結局、岡本がかなり体力を消耗してしまった上、残り時間も少なく、もう1ルート登るのは困難だと判断し、ここで登攀を終了した。力不足ゆえ目的を全く果たせず、非常に歯痒い結果となった。


1p目