このブログを検索

2021年8月6日金曜日

【夏合宿】20210806_雪上訓練等

メンバー:福田[4]、小久保[4]、土田[3]、松坂[3]、岡本[3, 途中から入山]、降矢[2]、孫[1, 記録]
日程:2021年8月6日(金)

天気:曇り・無風・適温
雪上訓練開始 6:45
雪上訓練終了 11:00
剱沢キャンプ場発 12:15
真砂沢キャンプ場着 15:45

 朝、日が出切った頃に起床し、テント内で朝食の準備を行った。この日は棒ラーメンで、味はなかなか良かったが量が多すぎたかもしれない。幸い麺類は消化が速いらしいので満腹が長くは続かなかった。

 準備を終え周囲が完全に明るくなってきた頃、未だ入山していなかった岡本を除いた6人で雪上訓練に向かった。キャンプ場から見える付近の雪上へ移動することになったが、孫が雪上の移動に慣れておらず、足を引っ張る形で目的地への到着が遅れる形となってしまった。また、キャンプ場出発のすぐ後、雪渓に移る時に孫がサングラスをテントに忘れたので取りに戻り、ここでも少しタイムロスがあった。

 さて、訓練に適した場所に到着し、7時前から訓練に取り掛かることとなった。初めはツボ足での移動やピッケルの使用に慣れた後、傾斜のある雪面を斜めに移動することを習い、それを使ってダイヤモンドカット◇で数周歩き回った。この間福田がスノーバーを刺したりロープを張ったりして滑落停止訓練に備え、歩行が一段落ついてからは滑落停止に移ることになった。雪が固まっていて硬く凸凹していたので何度か滑る過程で均していった。初めは仰向けで足から滑り出し基本の形を習得したのち、うつ伏せで頭から滑ったり、助走で勢いをつけたり、後ろから押し出してもらったりと様々な状況に対応できるような練習をした。

 アイゼンは、1分30秒以内に着けられるようにと小久保より指示があった。焦っているとどうしても手元が狂って余計に時間がかかったり、しっかり装着できずに緩くなってしまったりして制限時間内に着けられなかった。まだまだ練習が必要である。アイゼンがついているとやはりというべきか安定性が増して歩きやすい。だが、これもやはりというべきか爪をズボンに引っ掛けたことは数知れない。アイゼン付きでも同様にダイヤモンドカットと滑落停止を練習した。その後は雪上におけるスタカットを土田・松坂が実演し、降矢・孫が実践した。

 11時を回った頃、真砂沢キャンプ場まで移動する関係で雪上訓練を切り上げてテントを畳み、この日入山する岡本を迎えるため小久保を残して剱沢キャンプ場を後にした。この先の道のりも予想より大分遅いペースで進んでしまった。というのも、後から来た小久保・岡本に途中で追いつかれるほどであったのだ。荷物を振り分けてからしばらくすると剱沢雪渓が見えてきたわけだが、なんと上流が滝になっており雪渓も隙間から覗くとかなり深く、浮いているように見えて驚いた。雪渓に乗り移った後はどんどん下っていき、平蔵谷出合→長次郎谷出合と進んでいって真砂沢キャンプ場に到着した。砂利質で広めの適所が既に取られていたので、仕方なく草地の上にテントを張ることにしたが、これの影響で天候によるダメージが増すことになったのはまた別の話である。

 テントの振り分けが済み、荷物を安置したのち夕食の準備に取り掛かった。この日の夕食は麻婆春雨丼であり、かなり美味しかった。翌日に備えて計画を確認したり装備をまとめたりすると、眠りにつくことにした。テント内での睡眠にはまだ慣れず、暑苦しくて夜中に何回か目が覚めてしまった。


補遺

この日新しく知った事

新たに触れた単語や概念があったので後学のためにもこの場を借りて記録しておく。

  • ツボ足…アイゼンなどの雪上歩行用の器具を使用せず登山靴で雪上を移動すること。踏み込んだ足跡が壺状になることからこの名称がついたらしい
  • ダイヤモンドカット…斜面水平方向に対して、◇←このような図形を描くように移動すること
  • スタカット…2人1組行動の一種で、常に1人のみ移動し他方はビレイする移動法の総称
  • 冷蔵庫…雪渓の端を少し掘り、袋など容器に入れた食料を置いて銀マットを被せて重石で固定することで食料を冷蔵保存することができる

0 件のコメント:

コメントを投稿