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2021年11月28日日曜日

2021/11/27-28_南アルプス深南部 大無間・大根沢山周回

2021/11/27-28 南アルプス深南部 大無間・大根沢山周回

メンバー:饗場(OB)、L近江(OB)、箱守(OB)、小久保(4、記録)

11/27

8:00とりつき-15:00大無間山-16:00三方嶺手前で幕営

11/28

6:05出発-9:15大根沢山-13:50白樺荘


 南アルプス大好きOBたちからお誘いを受け、深南部に行きました。「大無間は必修科目だからいい加減登らないとまずい」とのこと。私にとって初めての深南部です。

11/26

 前夜に箱守家の新車!!で東京出発しました。途中、東名工事に伴うやばい渋滞に巻き込まれた際に、私の便意がピークに達するというトラブルが発生。料金所を出てた頃の高速道路会社の建物にあるトイレのおかげで助かりました。あのときトイレの順番を譲ってくれた方、ありがとうございました。

 この日は白樺荘より1時間くらい手前のトイレがあるところでコンクリートの上にテントを張りました。冬シュラフかさばるし、夏シュラフでいいかな~と思っていたのですが、めっちゃ寒くて眠れませんでした。やらかした。


11/27

 寒すぎてトイレにずっと座っていたいくらいでした。テントをぺぺっと畳んで出発。白樺壮に車を止めました。ここからしばらく道路を歩き、明神橋あたりから鉄塔を目指して取りつきます。とりつき周辺は人工物があって迷うことはないものの、かなり歩きにくかったです。

取りつきのあたりで葉っぱラッセル


 しばらく歩くとふつうにテープや踏み跡を辿るだけの道が続きます。まともな山は2か月ぶりだったのでアップダウンがしんどかった…大無間山までは7時間ほどかかりました。この日は寒気が入るわ風は強いわで山頂でもそこまでテンション上がらず。風が避けられて平らなところを探していると、大無間と三方嶺の間にある木があって若干くぼんだ所が良さそうだったのでここに張りました。大根沢山に張るなんて無理でしたね~~。テントのポールが歪んでいて変なことになっていましたが、後で聞いたら9月の常念山脈の縦走で爆風にやられたらしいです。直しとけや。水場はないですが、水を一人4~5L担いでいたので余裕でした。(余り過ぎて下山中に捨てた)

杖をつくOBたち



11/28

 適当に棒ラーメンを食べて出発。少し歩くと三方嶺に着きます。展望いいらしいですがそんなにじゃね?って思いました。ここから大根沢山に向かって北上していきます。前日と違ってそんなに寒く無かったので快適な山歩きが楽しめました。水場があるとされているアザミ沢のコルは尾根上からは水の音もしないくらい枯れていました。あてにならないです。

朝日を背にした饗場さん


 出発から3時間ほどで大根沢山に到着。展望はないですがいい感じの山頂です。この辺りは若干雪がついていましただけでした。せっかくチェーンスパイク買ったのにな~。ここで饗場さんの進路の話などをしながら休憩。正直、進路ってみんなどう決めてるんですかね。最後は標高1130mくらいのよく分からんところから道路に降りました。山頂から5時間弱で白樺荘に着きました。途中アップダウンあってふつうにきつかった。



 一泊二日でしたが、山深いところをのんびり歩けて大満足のいいルートでした。先輩方ありがとうございました。もっと後輩たちも深南部に行けばいいと思います。(自分が行ったところ薦める老害)


 




2021年11月21日日曜日

20211121_吉田海岸-魔王

 20211121 吉田海岸魔王

 

メンバー:L新垣(4)、土田(3、記録)、降矢(2)

 

天候:曇りのち雨

 

6:30 駐車場出発

7:20 取り付き

11:00 トップアウト

12:30 下降終了

13:30 駐車場到着

 

 城山での登攀終了後三島駅で降矢をピックアップ。三島駅から3時間半以上車を走らせて吉田海岸へ。海岸で焚き火をしてキャンプをしている人たちがいているのを眺めながら我々は外で寝た。

 

 午後から天気が崩れる予報であったので早めに出発することにする。6時半駐車場出発。堤防を少し歩くと斜面に辿り着き、そこからは踏み跡をたどるが途中から踏み跡を見失い藪漕ぎを強いられる。藪漕ぎの後、コルに到着しそこから斜め左方向に降りる。ここは目印のフィックスロープがありわかりやすい。しかしフィックスロープの固定は非常に甘く、これを引っ張って登降するのは危険。海岸に降り立ち海沿いを歩くと取り付きに辿り着くことができる。最終的に懸垂下降で取り付きまで戻ってくるので荷物を集約して残りは取り付きにおいていく。



正面の壁が魔王
正面の壁が「魔王」


 

1p(5.5 降矢リード)

 まずは簡単めなスラブを登る。簡単であるが落ちたら海にドボンしそうであった。このピッチは木で支点をとる。1p目を登っている時に後続パーティがやってくる。

 

2p(5.8 降矢リード)

 1p目終了点から少しトラバースしてそこから壁を直上する。ここはボルトが打ってあってラインはわかりやすい。凹角をにぼった先にボルトが2つ打ってあってそこを支点にできる。ここは海風をもろに受ける場所で剥離しそうな岩が結構あった。

 

3p(?? 降矢リード)

 ここで後続に先に行ってもらうことにする。我々は凹角の先の木で支点を取り先に行ってもらう。この辺りで雨がぱらつき始め焦る。

4p(5.9 土田リード)

 支点を取った木から凹角を外れてカンテを登る。ホールドが思いのほか悪いが要所にはボルトが打ってある。その先のテラスにある木で支点を取る。



4p目


 

5p(5.10a 新垣リード)

 このルートの核心ピッチ。出だしから2本目のボルトまでが悪い。左のカンテが案外持てる。スラブなのでもう少し粘れば良かったが、時間もかけられないのでテンションをかけてしまった。スラブの上のテラスでピッチをきる。


このルートの核心


 

6p(?? 新垣リード)

 簡単なスラブのはずだが既に雨で濡れ始めていて怖い。スラブを抜けるとピークに到着する。

 

 ピークからは懸垂支点まで稜線を少し歩く。木に巻き付けられた支点から3回で取り付きまで降りられる。2回目の懸垂の支点はわかりやすかったが3回目の懸垂支点は茂みに埋もれていてわかりにくい。また下部の懸垂は岩が脆いので注意が必要であった。取り付きからは来た道を引き返す。行きで藪漕ぎをした斜面にはちゃんとフィックスがある道があることを帰りになって発見したが、踏み跡があちこちにあってわかりにくかった。


3回目の懸垂下降


2021年11月20日土曜日

20211120_城山

 20211120_城山

 

メンバー:L新垣(4)、土田(3、記録)

天候:晴れ

 

6:30 駐車場出発

7:00 バトルランナー登攀開始

10:00 下降終了

11:30 エキスカーション登攀開始

15:30 下降終了

 

 去年のこの時期にも城山に行ったが今年も再び城山にクライミングをしにいくことになった。というのも去年バトルランナーというマルチピッチルートがあるぞということで登りに行ったのだが力尽きて途中で降りてしまったので今年こそというわけである。

 

 20日深夜1時に車を借りて出発。深夜の高速道路をなんとか運転して3時半過ぎに登山口付近の駐車場に。その日はそのまま車の中で寝た。翌日6時に起床して6時半に出発。

15分くらいで南壁基部に到着したが、さすがに誰もいなかった。そこから準備をして7時前に登攀開始。

 

バトルランナー

1p(5.7 土田リード)

 南壁下部のスラブを30mほど登る。小ハングの上の支点でピッチを切る。

 

2p(5.10b 新垣リード)

 このルートの核心ピッチ。鎌形ハングを越える。新垣さんは無事突破して去年のリベンジ成功。私はハング先のホールドを間違え落下。もう一度登り直してみたら右側にいいホールドがあった。残念。

 

3p(5.6 土田リード)

 ハング上部のスラブ。難しくはないがややランナウト。

 

4p(5.7 新垣リード)

 こちらも簡単なスラブ。ブッシュ手前に終了点がある。

 

 終了点からの懸垂下降はまずハングの左側の支点まで約50m。そこから基部まで50m。どちらも50mロープで懸垂可能。






 

 バトルランナー終了後しばらく休憩。新垣さんがジプシーマリー(5.10a)をトライしてOSしていた。その後エキスカーションを登ることにする。

 

 

エキスカーション

1p(5.7 新垣リード)

 下部のスラブを途中のテラスまで登る。先行パーティがいたので先に進むまで待ちながら登る。





 

2p(5.10c 土田リード)

 最初が若干かぶっていて悪い。ここで落ちるとテラスに叩きつけられそうで怖い。右側に手を伸ばすといいホールドがあった。垂壁を15m登るとテラスに出てピッチを切れるが先行パーティに先に行ってくれと言われてしまったのでそのままさらに15m先にある支点まで継続することになった。そこから先は細かいスラブで手は探せばあるものの足が全然なく怖い。スラブなので途中でレストしながらなんとか登りきった。このピッチ約25分リードしていたそうで、粘り勝ちという感じだった。

 

3p(5.9 新垣リード)

 ここもスラブ。三日月ハング直前の支点まで登る。まあまあ悪かった。

 

4p(5.10a 土田リード)

 このピッチは三日月ハングを越えるピッチ。ホールドは悪くなかったがハングをのっこすのが下手すぎて落下してしまった。ハングを越えた後のスラブは易しい。

 

5p(5.6 新垣リード)

 易しいスラブを終了点まで登るピッチ。





 

終了点からの懸垂は1回目でバトルランナーの懸垂で使った支点まで下降して、そこからもう一回で基部まで下降できる。基部に到着したのが15時半過ぎ。ここで撤収。去年行った素晴らしい温泉に向かう。やはり素晴らしかった。

 

今回はほとんどマルチだったがシングルピッチのルートや別のマルチのルートも登ってみたい。

2021年11月7日日曜日

20211107_アイゼン登攀訓練

メンバー:小久保(4)、新垣(4)、岡本(3)、L土田(3)、松坂(3)、降矢(2、記録)

天候:晴れ

6:41高麗駅

7:10訓練開始

16:20高麗駅


2年生以上での実施ということで何とも言えないモチベーションでの訓練であった。とはいえ私はアイゼン登攀の経験があまりないので、得るものは多かった。


女岩の西面に1本、南面に2本トップロープをかけ、グローブのみやバイル1本で南面、バイル2本で西面をのぼった。西面で両手にバイルを持ってのぼるのは難しかったが、丁寧にアイゼンの爪やバイルを置いて体重をかける感覚が少し掴めた。とても良い練習になったと思う。

各自3回ほど登った後、滑車法による人の引き上げとリーダーレスキューの仮固定の確認をした。西面のハングしたところで遭難者役が完全に宙に浮いた状態では3倍や5倍の滑車でも全然上がらなかった。その後西面のチムニーや右ルートなどを普通にのぼり、終了した。