20260502-04_雪上訓練@涸沢
メンバー:河本(4・CL)、落合(3・SL)、鈴木(3)、井上(2)、今野(2)、大西(1)、岸田(1)、木村(1)、康(1)、山田(1)
1日目(5/2)
天気:晴れ
 |
| 歩行中の風景 |
0845 上高地
1130 横尾
1245 本谷橋
1530 涸沢
記録:岸田
雪上訓練の1日目は松本駅で起床、始発で新島々へ行き、そこからバスで出発地点の上高地に向かった。ステビバという手段から高校の部活との違いを感じ、大学山岳部に入部したことを実感した。登りはじめは平坦なハイキングコースといった感じで、部員同士談笑しながら楽しく歩いていた。一年生はそれぞれ出身が違っていてそれぞれの話が新鮮で、本格的な大学山岳部を求めて東大に入ったという先輩の話は入学するまでTUSACを知らなかった私(岸田)には驚きだった。ただ、平坦な道を長時間歩き続けるというのは山岳部らしくなくてみんな途中から道に飽きていたような気もする。本谷橋を渡ったあたりから雪が見え始め、雪山登山が始まった。、私にとってアイゼンを装着しての本格的な雪山登山は初めてで、爪を雪に抜き差しながらの歩行は想定よりも体力を奪われるものだった。しかし、人工物のない雪山はスキー場のゲレンデとはまた違った景色で美しく、冬季の登山が楽しみになった。
 |
テント場
|
涸沢ヒュッテに到着してまず行ったのは、テントの周囲に雪のブロックをシャベルで切り出しレンガのように配置して防風壁を作ることだった。私の作った防風壁はなんとも不細工なもので、他の登山者の作った綺麗な直方体が積み上げられた防風壁と見比べると経験の差を感じさせられた。テントに荷物を置いて一通り準備が済むと1日目の雪上訓練を開始した。初日はつぼ足歩行とアイゼン歩行の練習を行った。つぼ足歩行では、初め力いっぱい斜面に蹴り込んでも安定せず苦戦していたが、斜面に対して角度が垂直になるように爪先を蹴り込むと簡単に安定するようになったため、歩行技術の重要性を強く感じた。次に行ったアイゼン歩行の練習では、つぼ足よりも格段に歩きやすく爪を雪に効かせた時の滑り止めの効果は想像以上で、安定感から何から全く違っていた。
訓練後はテントに戻り夕食になった。1日目の夕食はペミカンカレーで、一日動いた後の寒い中で食べる温かいご飯は絶品だった。
今回の雪上訓練が私にとって初めてのTUSACでの泊まりの山行だった。今回の山行は自分の未熟さを実感することができたとともに、新たな山の魅力に触れ、自分の成長の動機も見つけることができたため、非常に貴重なものになった。今後は、体力、技術、知識を吸収して適切にリスクを管理し挑戦できる登山者になっていきたい。
2日目(5/3)
天気:曇りのち雨
0500 雪上訓練(歩行、滑落停止、スタカット、支点構築(スノーバー縦埋め横埋め、スタンディングアックス)、懸垂下降(スノーボラード、土嚢))
1440 涸沢
1800 横尾
記録:山田
 |
| 雪山歩行 |
今回の雪上訓練では、まずアイゼンを装着しての基本的な歩行技術から練習した。アイゼンの爪を雪面にしっかり刺しながら歩くのだが、最初は「本当に体重を預けて大丈夫なのか?」という疑いがどうしても抜けなかった。そのため、最初は一歩ごとに爪が刺さっているかを確認しながら慎重に歩いていた。キックステップやトラバースなどの基本動作も練習した。はじめはアイゼンを信じられなかったが、フロントポイントを使ったときにいかにアイゼンの素晴らしさを実感した。
次に、斜面を滑落した想定でのピッケルによる停止練習を行った。手順は理解していても、いざ体が滑り出すと動作が追いつかない場面が多く、思っていた以上に難しかった。横向き、ピッケルを手放した状態、頭から滑落した場合など、さまざまな状況を想定して練習したが、どの体勢でも恐怖はあった。特に印象に残っているのは「仰向け、頭から」と他の1年生が言われたときで、思わず耳を疑った。今回の訓練を通して、どのような体勢で滑落しても対応できるよう練習することの大切さを学んだ。
 |
スタカットの説明
|
スタカットの訓練では、全体の流れと手順を教えてもらったのちパーティに分かれて実践形式でレースをした。チームは、康さんと今野さん、大西さんと木村、岸田と山田。 実際にやってみると、ロープ操作や確保動作の難しさを強く感じた。特にビレイでは、慣れない動作の中で思わず手が放してしまった場面もあった。そのとき横から「あ、岸田死んだ」という声が聞こえ、思わず苦笑いをしてしまったが、実際の山では許されないミスだと改めて感じた。支点構築では、安全を意識するあまり時間がかかってしまった。安全性とスピードの両立は簡単ではないが、実際の山行ではどちらも必要になる。今後の課題として、確実さを保ちながら動作を早くすることを意識したい。結果としては、大西さんと木村チームの圧勝だった。
 |
| スタカットリレー |
 |
| 支点構築の説明 |
また、今回の雪上訓練では、視点構築と懸垂下降(スノーボラード)についても学んだ。支点構築では、スノーバーを使って支点を作ることも学んだ。また、懸垂下降(スノーボラード)では、雪のブロックを視点としてロープをセットし、実際に体重をかけて下降する練習を行った。雪で支点を作るというのが意外だった。
今回の雪上訓練を通して、基本動作の確実さがどれほど重要かを改めて実感した。頭で理解するだけでなく、体で覚える段階まで落とし込む必要があると感じた。
13時ごろに涸沢を出発し、横尾へ下山した。行きと同じルートをたどったが、雪上訓練を終えてからの下山は、登りとはまた違った感覚だった。
雪山山行は今回が初めてだったが、美しい雪景色の中での山行はとても楽しく、貴重な経験となった。今回の雪上訓練で得た基礎技術と、見つかった課題や反省点をしっかりと胸に刻み、これからの山行をより安全に、そしてより深く楽しんでいきたい。
3日目(5/4)
天気:曇り時々雨
0830 横尾にて搬送訓練
1000 横尾
1245 上高地
記録:木村
初めまして!1年生の木村です、これからよろしくお願いします!
雪上訓練がTUSACとしての初めての山行でした。
3日目の記録を書いていきたいと思う。
この日は朝から大雨だった上、少し搬送訓練をして終わりの日だったので、6時に起床した。
水の分量を間違え、1リットルと少しの水で棒ラーメンを8束つくり、なんとも美味しくない棒ラーメンを食べたあと、搬送訓練を行った。
⬇搬送訓練の様子
包まってみると思ったよりも暖かく、汗をかいてしまうほどで、体温を維持するという意味では、かなり効果があるように感じた。
まだ複雑で理解しきれていない部分も多いので、何度もレクチャーを見直して行くことが大事だと感じた。
⬇ツェルトに包まれて芋虫のように動く井上先輩
下山後、松本のサイゼで打ち上げ!今野先輩奢りありがとうございました!
初めてのTUSACの山行でしたがとても楽しかったです。