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2024年7月14日日曜日

20240713-14滝川本流、古礼沢

 20240713-14_滝川本流古礼沢

メンバー:L沼田(3)、鈴木(1)、落合(1,記録)

7/13 曇
0500
 であいの丘
0630
 入渓 (滝川、豆焼沢出会い)
1645
 宿泊地 (古礼沢、水晶谷出会い)

7/14 雨
0540
 宿泊地
1100
 古礼山
1140
 水晶山
1210
 雁坂小屋
1430
 であいの丘

1年生の初沢として滝川本流、古礼沢に行った。前夜部室集合で出発するが雨が降っている上にサンダルだったため、柵の上から滑り落ちてしまった。沢もこれ位滑るのだろうかとか思っていたが、柵の滑りは序の口であった。

であいの丘駐車場を5時に出発し、10分少々車道を歩いてトンネルを2つ通った所から沢への斜面を降りた。この斜面は非常に滑りやすく、終盤で2度懸垂下降をして1時間程で滝川と豆焼沢の合流点に降りた。前日の雨による増水が心配だったが問題はないようだ。序盤は水量が多く、胸まで浸かったり泳いだりする箇所が多かった。


途中の休憩で鈴木がダイブ。寒いのに...
途中、遡行図に書かれた吊り橋を見つけられずにスルーした。登るにつれて滝が増えてきて泳いだりへつったり登ったりと面白かった。

泳いで取り付く
しかし過去に多重事故があったという8mの滝の右岸からの高巻きは非常に怖かった。この後から11つの滝のスケールが大きくなり、2箇所沼田さんリードでロープを出すがどれもスリリング。この日は古礼沢と水晶谷の出会いの右岸の台地で泊まった。沼田さんがコンビーフを持ってきてくれ、夕食がいつもの山行より豪華だった。ちなみにマシュマロも持ってきてくれていたが、前日の雨の影響で枯れ葉も枝も湿っており焚き火はできなかった。初めてツェルトで寝たが、結構快適だった。

翌朝、2本目のガス管がないことが発覚。朝食抜きになってしまったので行動食で済ませる。この日は雨がポツポツしていて寒い。落合は寒いから全身濡れは絶対に避けたいと思っていた矢先、歩き始めて10分経たないうちに小滝をへつっている最中足を滑らせて淵に落下し絶望。210mの滝はfix通過し、610mの滝は4段目以降は左岸から巻いた。

fixで通過。滑りが凄かった

終盤、左の沢沿いに行かなければならないところを右の広いガレ場に入ってしまい大分登った所で気づき、このままでは水晶山に出る上に上部は崩落していそうだった(ガスっていて実際に崩落しているかは確認できなかった)ので左にトラバースして笹の尾根に乗り、その尾根を突きあげて稜線に出たものの大分水晶山寄りだった。尾根上は笹が茂っていたが膝丈だったのでまだマシか。稜線に出てからは古礼山まで足を伸ばした。古礼山山頂には木がほとんどないので晴れていたら景色がさぞ綺麗だろう。

下山後、秩父名物ワラジカツ丼を食べに行こうとなったがこの辺りの店は16時閉店が多く店探しに少々難儀した。後から思ったことだが、道中に道の駅があれば風呂にも入れて地元名物を食べられるのでいいのかもしれない。

今回の沢登りで登攀力不足を思い知った。登攀力をつければ色々な所に行けるようになるし、沢登りも断然楽しくなるに違いない。なので頑張ろうと思った次第である。

2024年7月7日日曜日

20240707_マルチピッチ訓練@つづら岩

 

 20240707_マルチピッチ訓練@つづら岩

メンバー:松坂(OB),沼田(4・L),河本(2),落合(1),鈴木(1・記録)
天気:晴れ

日帰り
07:40 武蔵五日市駅集合
08:10 千足バス停出発
09:27 つづら岩
17:38 千足バス停
18:25 畔荷田バス停
18:45 武蔵五日市駅

天候不良で2度延期されていたマルチピッチ訓練がついに行われた。

落合と鈴木は集合時間を7:40に変更するSlackの連絡に気づかず、6:15に駅に着いたので9月の縦走について話し合って時間を潰した。時刻通りに先輩方と合流し、つづら岩へ向かう。2週間前の歩荷訓練で同じ道を歩いたため足取りは軽いが、やはり登りは長く感じた。
つづら岩に到着。先客は男女ペアの1組だけ。この日東京都内では最高気温が37度近くだというから、岩場に来る人は少ないだろう。

まず左ルートを沼田・鈴木コンビで登る。その後、松坂・河本・落合トリオが登る。最初の足の運びが難しかったが、沼田さんの動きを先に見ていたので何とか登ることができた。ただ、登攀中にチャックが開いていたズボンのポケットからゴミ袋が落ちてしまった。(下にいた落合が拾ってくれました。ミニドーナツをあげました。)落石だけでなく、携帯品も落とすことがないようにチャックの締め忘れには気をつけたい。落合は登り始めのところで一度フォールしてしまったらしいが、特に怪我はなかったようだ。河本さんは初めてのリードで緊張していたようだが、無事に登り切ることができていた。

懸垂下降で戻り、オケラルートへ。ここで鈴木と落合をスイッチする。松坂さんが穴を通らないルートを見たいということで沼田さんはオケラ乗越を披露。必然的に道連れとなった落合だったが、見事に完登していた。
残ったトリオは穴を通るルートを選択。ジャイアンは通れないと思うほど穴は狭かった。穴を出て一度右に出たが、2ピッチ目は左へ戻って登る。この時のトラバースが個人的に一番怖かった。河本さんが登っている間松坂さんと雑談をしていたが、社会人も色々と大変そうだった。

懸垂下降で降りた後、ずっと一般ルートを使っていた先客のペアが帰っていたので、一般ルートを登ることを考えたが、話し合いの結果、支点構築の練習をすることになった。沼田さんからリードの役割をレクチャーしていただき、カムを使ってみたりもした。短い時間ではあったが、マルチピッチへの理解が一層深まった。

その後、朝は通らなかった天狗滝を経由して下山。千足バス停に着いた段階で次のバスが来るまで40分ほどあったので、全員で可能な限り駅に近いバス停まで歩くことに。鈴木はハイカットの登山靴で来ていたが、歩いているうちに最大限バス代を節約してやろうという乙女心が生じ、結局時間いっぱい歩いて3人が畔荷田(「くろにた」と読みます)で乗車した(松坂さんと河本さんは一つ前の和田向で離脱)。千足-武蔵五日市駅間が540円、畔荷田-武蔵五日市駅間が360円だから180円、ジュース一本分の節約になった。
つづら岩はTUSACの訓練で使われることが多いようなので、未来の後輩たちにはぜひ今回の記録更新を目指してもらいたい(千足-畔荷田間は4.3km、千足-武蔵五日市駅間は10.2km)。
時間と精神力の問題だが安全には十分配慮するように。

武蔵五日市駅到着後、浮いたお金で何か買おうと自販機に向かった面々だったが、電車が2分後だったので泣く泣く諦めて乗車した。気づけば、七夕であった。


綾滝

懸垂下降

天狗滝

TUSAC Record 畔荷田

2024年6月22日土曜日

20240622_歩荷訓練 大岳山

 20240622_歩荷訓練 大岳山

メンバー:落合(1,記録)、鈴木(1

天気:晴れ

行程

0830 千足バス停
1020 
つづら岩
1210 
大岳山
1345 
奥之院
1415 
御岳山
1615 
御嶽駅

翌日につづら岩でのマルチピッチ訓練が控えていたので歩荷訓練はつづら岩周辺で行
い、千足バス停の辺りで幕営しようという計画だった。しかし翌日は雨濃厚であり、
マルチピッチ訓練が延期になったらより安い交通費で帰れる登山口に降りようという話になった。2週間前に丹沢で歩荷訓練を行った時は曇っていたが、この日は晴れていて暑いので萎える。千足バス停から階段を降りて秋川渓谷で有名な秋川でポリタンクに水を汲んで出発。2人してキツいとか言いながら歩くもののペースは良い。林に入ると幾分か暑さが和らいだ。大変さを紛らわすためにしりとりをするも、頭が回らず言葉が出てこなくなり一瞬で終わった。1時間程度歩いたところで休憩がてら地点確認。2人とも現在位置は分かっている。沢を離れた後はつづら岩まで急登。つづら岩では1組が岩登りをしていた。つづら岩から先のアップダウンは所々岩が出てきて面倒くさい。1時間程度歩いて休憩する。ここから大岳山までラスト標高差200mはもちろん大変だったが、30分程度で着けたのでよかった。ここで川で汲んだ水を捨て、電波の入る御岳山まで翌日のマルチピッチ訓練の有無を確認しに行く。途中、登山道の左側に別の登山道を発見。地図で見ると奥の院まで200m弱の登りである。このまま真っ直ぐ行くのもつまらないということで全力で登るが、依然としてそこそこの重さを持っていたので良いトレーニングになった。御岳山手前で電波が入り、翌日のマルチピッチ訓練は行わないということだったので千足には戻らずに御嶽駅へ降りた。

2024年5月26日日曜日

20240526_登攀訓練@日和田山

 

  20240526_登攀訓練@日和田山

メンバー:松坂(OB),尾高(L),鈴木(記録)
天気:晴れ

日帰り
06:41 高麗駅集合
07:20 高麗駅出発
07:40 日和田山女岩
12:33 日和田山山頂
12:45 解散

2週間前の登攀訓練に参加できなかった鈴木が参加。新入部員の坂本君も参加する予定だったが体調不良のため不参加。

高麗駅に各自始発集合だったが早速アクシデントが。鈴木が電車の乗り継ぎを忘れて飯能駅で降りてしまい、約40分の遅刻。先輩方を待たせてしまったため戦慄が走ったが、お二人とも優しく迎え入れてくださったのでホッとした。

目的の岩場には幸いまだ人がおらず、訓練をすることができた。その後すぐに続々と人が増えたので幸運だったと思う。

訓練では懸垂下降、トップロープ、登り返しなどを行った。確保器の取り付けに手間取ることが多かったのでしっかり復習したい。
懸垂下降では二人組のお兄さんに「余計なお世話かもしれないけど、手の位置が違うよ」と指摘され正しい位置を教えていただいた。先輩方は上で待機しており下降中の手の位置までは確認していただけなかったので、お兄さん方のご厚意には大変感謝している。
登り返しでは登り返しに移行しようと取り付けたプルジックコードに動作確認のため体重をかけたところ、コードの結び目が解けるというインシデントが発生。確保器はつけたままだったので5cmほどガクンと下に落ちる程度で済んだが、先輩方は初めてのケースだと仰っていた。今後は自分で綿密に装備点検をしておくようにしたい。

1年生が一人だったということもあり、早めに訓練が終わったため山頂まで行くことになった。尾高さんを先頭にかなりハイペースで登ったが家族づれや夫婦、カップルの登山者が多かった。道中道を譲ってくれた方々にお礼申し上げたい。
十数分で到着した標高302mの山頂では東京スカイツリーもうっすら展望できた。3分ほど展望を楽しんで下山して解散。

車で来たという尾高さんとは別れたが、松坂さんとは同じ電車で来たということでそのまま一緒に駅へ。
電車内でもスキー山岳部の歴史から学生時代の学校生活についてまで色々と伺うことができ、大変有意義な時間だったと思う。休日を返上して指導してくださっただけでなく、ぶどうジュースまでご馳走していただき恐悦至極である。


よーくよ〜く見ると東京スカイツリーが、、、


必死に登る後輩を不敵な笑みで撮影していた松坂さん…
記録用に撮ってくださっていただけだった、、、

2024年4月27日土曜日

20240427-29_深南部-黒法師岳,山犬段 周回

      20240427-29_深南部-黒法師岳,山犬段 周回

メンバー:尾高(L),沼田,伊藤,落合,鈴木

day 1 雨、15:00頃にやんだ
1000 start 寸又峡温泉第3駐車場
1026 夢の吊り橋
1445 前黒法師岳
1535 宿泊地(ヘリポートより300 m 東側)

day 2 晴れ
0400 起床 0520 出発
0727 黒法師岳
0912 バラ谷の頭
1011 房小山
1202 鋸山
1344 三合山 1422
1616 山犬段,宿泊地

day 3 晴れ
0400 起床 0513 出発
0557 板取山
0746 沢口山

0920 下山

1日目

深夜に駐車場へアプローチし、仮眠をとったあと出発し、千頭森林鉄道の廃線後を横目
に夢の吊り橋へと車道を進む。
夢の吊り橋
夢の吊り橋

夢の吊り橋付近から国土地理院地図掲載の前黒法師岳へとつながる登山道を探すも、入り口が分かりにくくなっている(主要なルートは大間川から登るルートになっていたようだ)。登山道は私が登山道と認識できない程であり、浮石や杉の落ち葉が多く、傾斜が厳しい。私はここで体力をかなり消耗し、水も消費した。途中で林業の遺構やケーブルを見ることができる。
林業の遺構

途中から登山道を追うことは諦め、尾根を追うことにする。標高800mの尾根上に登りつくまでに1時間以上かかったように思われる。水を5Lのうち1L消費していて絶望した。標高980m付近の小屋のある場所で登山道と合流し、順調に足を進めていく。ヤマツツジなどの見られる広葉樹林を抜けると、やがて針葉樹林となり、イワカガミの群生地や多種の苔、花が姿をあらわす。
苔と花

イワカガミ

そのような緩やかな尾根を3度ほど休憩しながら登っていくと、前黒法師岳に到着し、最初の登山者に遭遇。まだ余力があったので通過してヘリポートを目指していく。前黒法師岳を超えたあたりから霧が濃くなり、深南部らしい深い森の様相となってくる。私はこのような森を歩くのが好きだ。
前黒法師岳をおりる

歩いて行くと、ヘリポートより手前に苔の茂った平地を見つける。サイト適地と判断し、野営の準備を始めると、ちょうど雨が強まる。テント内で食事を済ませると、雨がやみ、就寝した。[記録:伊藤(1年)]

2日目

朝食は棒ラーメン。初めて食べたが意外と美味しい。

黒帽子岳に到着。木々に囲まれ展望はないが昨日出会った方に再会。丸盆に行って戻るとのこと。黒法師岳名物のバッテン三角点標石も確認できた。

続いてバラ谷ノ頭に向かう。膝丈、腰丈、肩丈、背丈と伸びる笹藪をブッシュして進む。道中4名の登山者と出会う。コルについたところで沢まで降りて水汲み。尾高さんと鈴木、落合が行くことに。伊藤のコケ話も聞きつつ休憩を挟んだ後に200mほど登ってバラ谷到着。テントが4つほど並んでいる。

その後は小ピークをいくつも越えるアップダウンが多いルートを歩く。本邦最南2000mの地を通過し房小山、鋸山に向かう。途中トラバースも行う。道中伊藤が鹿の角を発見、嬉しそう。また昨日に引き続きカモシカ2頭を目撃。

そんなこんなで気付けばあっという間に三合山に到着。ここで明日の予定に余裕があり、この近くで幕営するか当初の予定通り山犬段小屋に向かうか決めることになる。沼田さんと落合、鈴木は小屋派、尾高さんは中立、伊藤は近くでの幕営を希望。沼田さんの恒例らしい?木登り中に一年生で話し合った結果、体力的な限界ではないとのことで伊藤の荷物を念の為少量他の1年で持った上で山犬段に向かうことに。

すると道中、寝坊したと話す男性登山者とすれ違う。TUSACのことを話すと昔TUSACの方々にはお世話になったそう。東大スキー山岳部の凄さを実感した。

その男性と別れてまもなく沼田さんが蛇を発見。山で蛇を見たのは初めてだったので少し怖かったが、おとなしい個体で噛みついてこなかった。

2時間ほどで山犬段に到着。小屋には2、3名の登山者がいた。近くの適当な場所でテントを張って炊事。この日のお米はうまく炊けていて美味しかった。食後は片付けをしてすぐに就寝、おやすみなさい。そして山行は三日目に続く。[記録:鈴木(1年)]
 


多くが十字刻印の中でバッテン刻印は非常に珍しい。

ここは膝丈ほどの笹藪。TUSACでも藪漕ぎは出来ます!

本邦最南2000mの地らしい...

Lucky boy

見えづらいですが蛇がいます。皆さんお分かりでしょうか?

3日目
最初のピークは林道で巻き、小一時間歩いたところで板取山に着く。ここからは 2 日前に登った前黒法師岳がよく見える。更にアップダウンを繰り返して、沢口山からは下り一本。午前中のうちに下山した。結局この日は人に会わず、静かな深南部だった。
板取山山頂より深南部の山々
[記録:落合(1年)]

2024年4月6日土曜日

20240406-07_小川山 マルチピッチ他

     20240406-07_小川山 マルチピッチ他

メンバー:尾高(3, L)沼田(3,記録),河本(2)
天気:
1日目 雨、15:00頃にやんだ
2日目 晴れ後曇り

ヤマレコ

    day 1
0905 廻り目平キャンプ場
0921 セレクション取り付き
1230 トップアウト
1450 小川山レイバック 1700
1710 クラックホルダー 1730

    day 2
0845 南陵神奈川 取り付き
1500 駐車場
1530 小川山レイバック、ホルダー 1630
1640 解散

セレクション 1p目

小川山レイバック

クラックのボルダーで遊ぶ

南陵神奈川 1p目


 TUSACに入部して3年目にして,今さら感強めの,初の小川山クライミング.1ヶ月ぶりの山で,斜面を登るときに息切れが早く体力の衰えを感じた.2日目に小川山レイバックをリードでトライしたが,腕が消耗しておりレストして何とか登りきるという無様な結果になった.


2024年1月22日月曜日

20240121-22_錫杖岳 前衛 3ルンゼ

     20240121-22_錫杖岳 前衛 3ルンゼ

メンバー:尾高(2, L)沼田(2,記録)
天気:
1日目 雨、15:00頃にやんだ
2日目 晴れ後曇り

ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6391094.html

 day 1
1035 駐車場 出発
1133 クリヤ谷渡渉地点
1320 岩屋

 day 2
0724 出発宿泊地
0810 3ルンゼ 取付 0830
1220 Top out
1300 下降開始
1617 クリヤ谷渡渉地点
1656 下山

3ルンゼ 取付-Top out で3 h 50 min
同ルート下降で1 h 10 min

 宝剣岳に行くつもりだったが、難易度的に先に錫杖岳3ルンゼに変更。

 1日目は雨で、岩屋まで傘さして行動した。さすがに山は雪になるだろうと期待していたが、そんなことはなかった。

 2日目も気温が高く、日が出ると雨のように水滴が降ってくる。氷の付き具合は全体的に悪く、ベルグラはあまり役に立たない。決まったと思って体重をかけると崩れる、途中で崩れてヒヤッとするなど、コンディションは悪い。トンネル内の氷はよかった。

 尾高は奇数ピッチ、我は偶数ピッチをリードした。2ピッチ目のハング超えは、ハーケンにかかる残置カラビナにアルヌンで支点を取り、思い切ってアックスを上に決める。ここもピリ辛で楽しい。4ピッチ目のCSは(僕は)右から行けると判断したので、トライ。ここのムーブが面白くて最もしびれたところ。



 尾高が往路の渡渉の際に足を滑らせ、両手と下半身をびしょ濡れに。2日目朝も乾かしタイムになったので、出発がこの時間になった。

沼田の反省は,ワカンが度々外れたこと.原因は,ベルトを靴のサイズに合わせて短くしていなかったから?以前使用してたワカンでは外れることはなかった.

2024年1月6日土曜日

20240106-07八ヶ岳

20240106-07八ヶ岳 

メンバー:尾高(2)、沼田(2,L)、河本(1)、福地(1,記録) 
天気:(1日目)晴→曇、(2日目)晴・強風 
 
時間 1日目 阿弥陀岳 0617 舟山十字路発 0723 美濃戸口・舟山十字路分岐 0755 御小屋山 0842 不動清水 1042 西の肩 1103 摩利支天 1106 阿弥陀岳山頂 1141 中岳のコル 1205 中岳 1232 文三郎尾根分岐 1236 赤岳主稜チョックストーン 1304 阿弥陀岳分岐 1320 行者小屋(幕営地) 1600 就寝 
   2日目 南沢大滝 アイスクライミング 0500 起床 0650 行者小屋発 0736 南沢小滝 0752 南沢大滝 〜アイスクライミング@南沢大滝 1310 南沢大滝発 1400 美濃戸山荘 1440 八ヶ岳山荘着 

 1日目 舟山十字路の駐車場から圧雪がついていたので、アイゼンを装着してスタート。行動開始10分程度で暑すぎて半袖に。御小屋山まで順調に進んだ。御小屋山から先は、御小屋尾根をダイレクトに上がる案と美濃戸口に降りて行者小屋経由で上がる案があったが、体力状況に余裕がありそうであること、雪のつきかた的に夏道と大して負担が変わらなさそうであることから前者を選択した。後日談だが、ヤマレコに踏み跡がついてはいたが、美濃戸口に降りるのは容易ではないことが判明した。 不動清水付近まで来ると、白根三山が綺麗に見えた。 森林限界を超えると、アイゼンが岩に引っかかって歩きにくい上、風も強まったので転倒のリスクをしばしば感じた。摩利支天付近は決して歩きにくくはないが、踏み抜いて滑落しそうな箇所は複数あったので、慎重なフッティングが求められる。阿弥陀岳山頂は完全にガスの中だった。 行者小屋に向かって出発したものの、当初通過予定だった中岳沢でクマの目撃情報があったため、急遽中岳・赤岳を登り返して中岳分岐から文三郎尾根を降ることにした。これが精神的にも時間的にも痛手だったが、クマの餌となるよりはマシかもしれない。情報提供者には感謝したい。

 二日目 この日は赤岳から硫黄岳まで周回する予定だったのだが強風のため変更し、南沢大滝でアイスクライミングをすることになった。行者小屋から南沢を下り、1時間ほどで南沢大滝に着いた。まず沼田さんがリードでロープをかけてその後そのロープを使ってトップロープで上った。私は初めてのアイスクライミングで、スタンスがかなり少ないところがあり、すぐに足が疲れてしまい半分くらい登ったところで下してもらった。支点の作り方なども複雑でアイスクライミングはかなり難しくかんじた。

2023年12月30日土曜日

20231230_南岳西尾根記録

年末年始は南岳西尾根に行ってました。槍ヶ岳までは行けなかったけど、充実した山でした。

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メンバー:尾高(2年),近江(OB) 

12/30

6:30 新穂高温泉

10:00 取りつき(南沢出合)

12:30 2100m地点


槍平まで適当にサクサクと歩く。出合から見える滝谷ドームが印象的。てかドーム遠すぎ。死ぬほどトレースがあったので夏より歩くのは楽だった。

南沢出合に到着後、少し休憩をした後出発。赤テープがあったので、適当に目の前の小尾根を上がっていく、が地形図をよく見たら普通に間違えてた。笹藪の上に雪が積もった感じで、雪山とかラッセルというよりは木登りの方が近い。適当な所で、本来の尾根を目指してトラバースしていく。

この辺り、変に気温が上がりワカンに雪が団子になるし、踏み抜くしで最悪だった。せいぜい250m上がるのに、異様に時間がかかった。この日は翌日の悪天の為、2100m付近の最低コルで幕営。


12/31

停滞


悪天予防のため、停滞。一度、外に出て除雪した。総積雪量は50cmぐらいだろうか。あまりに寝過ぎて腰が痛かった。


1/1

3:00 起床

4:30 

7:00 デルタ状岩壁

15:30 避難小屋着

いよいよアタック日、この後の行程を考えるとこの日中に山頂へ抜けたい。

デルタ状岩壁まではひたすらラッセル。基本的に腰ぐらいだっただろうか。デルタ状岩壁手前にて、別パーティと合流、彼らは準備中だった為我々が先行する。

デルタ状岩壁の登攀自体は短く、大したことはないが、ラッセルの為、リードの近江さんはそれなりに時間がかかっていた。少し急なリッジに見えたので、一応次のピッチもロープを伸ばしてみたが、実際には必要なかった。その後は、快適なリッジ登高。ラッセルや所々踏み抜きがあったが、順調に進んでゆく。いくつか小ピークを超えてゆくと、やがてマッチ箱へ。マッチ箱と呼ばれる岩自体は幅数十センチ程度のかなり小さい岩だが、左右が数十メートラ程度垂直に切れ落ちてる為、高度感はかなりある。また、リングボルトがマッチ箱上にある為、支点を取ることは可能。私はまたがりムーブで突破した。

リッジのすぐ先の雪壁が、逆層の岩に薄く雪が乗っただけの感じで、悪く感じた。マッチ箱を通過した後は、ようやくクラストしてきたリッジを歩いていくと、南岳避難小屋へ。やや狭いが快適な小屋。





1/2

14:10 避難小屋発

22:00 新穂高温泉

予報ではこの日は、昼頃天候が悪化、午後になると急速に回復するという感じ。

ただ、5時ごろ小屋の外に出てみると吹き飛ばされそうな爆風&飛雪。流石に行動は出来ないので様子見。大喰岳まで稜線上を行動するので、視界が良くなるか、風が弱くなるかして欲しい。しかし、なかなか天候は回復しない。ひたすら悶々としながら避難小屋で寒さに耐える。待ち続けて14時ごろ、漸く天候が回復、快晴になった。すぐさま動き始める。中岳手前までの稜線上はクラストしててサクサク進む。風も強いが、そこまで問題になるほどではない。

ただ、中岳への登りが何故か異様にしんどかった。微妙にラッセルだった事や、空気が薄いこともあるかもしれない。中岳からは、急な岩場の下り。スタカットで2ピッチロープを出した。ビレイ中、爆風をモロに受け続けたため、余りに寒すぎて泣きそうになった。

そんなこんなで日没ちょうどぐらいにようやく大喰岳へ到着。後は、GPSと睨めっこしながら、西尾根を下降して行く。西尾根上部はところどころ、岩稜が出てくるので上手く回避しながら降りてゆく。やがて、完全に真っ暗になった後、適当に降って行くと2600m付近で飛騨沢と合流。後は、トレースと合流して、新穂高までサクサク歩いた。22時頃下山。星空がとても綺麗だったのが印象に残っている。

2023年12月28日木曜日

20231228-29_常念岳東尾根

 20231228-29常念岳東尾根

メンバー:尾高(2,L)、福地(1,記録) 天気:快晴

時間 1日目

7:15 須砂渡ゲート 7:55 尾根取付 15:37 1955m峰付近/幕営地 17:30 就寝

2日目

5:00 起床 6:00 幕営地発 9:47 2400m付近/撤退 15:31 須砂渡ゲート


1日目

冬季は林道が閉鎖されているため、50分程度の林道歩きからスタート。林道に雪は若干ついているが、アイゼンは不要だった。各所で斜面から流出している水が凍結していた。

尾根への取り付きは梯子だったので慎重に通過。雪がほとんどついていない作業用林道を上がる。送電線鉄塔を通過する前後から笹藪が濃くなり、年末の北アルプスとは思えない藪漕ぎが始まる。私は藪漕ぎが大の苦手なので、引っかかり続ける竹竿にイライラしながら登った。

1400m前後から傾斜が急になり、笹藪に15cm程度の雪が積もるようになった。いくら足を上げても笹の上のパウダーで下に流されるので、私はだいぶ体力を浪費した。また、脚をつってしまってしばし停止することもあった。

先行する2パーティをこの辺りで追い越しているため、ラッセルは当パーティの役割となった。(1日目はラッセルというほどでもないが。)

1955m峰を越えた先のコルで幕営するつもりだったが、いかんせん雪が少ないためなかなか適地が見つからなかった。また、パウダーなので全く雪が固まってくれない。(北アの冬はどこへ?)バターたっぷりのカレーを食べて就寝。

2日目

他の2パーティよりも先に出発したため、この日は本格的にラッセルになる。2178m峰を越えた先からは膝ラッセルと踏み抜きだらけの道が続き、ここでも着実に私は消耗していった。この辺りで先頭を交代し、私が先頭を歩いたが、腿・腰ラッセルで体力ゲージは真っ赤になった。2400m付近の岩峰チックなところを登りきり、体力と時間が足りないだろうということで撤退を決めた。

ここで撤退。左が前常念岳、右が常念岳。

下山時は体力を使い果たしているため、藪で繰り返し転倒した。抜け殻のような状態でギリギリ駐車場まで辿り着き、冬山(?)の厳しさを痛感した。来シーズン以降に強くなって必ずリベンジしたい。