このブログを検索

2022年8月12日金曜日

20220812_剱岳源次郎Ⅰ峰側壁成城大ルート

 20220812_源次郎Ⅰ峰側壁成城大ルート

 

メンバー:L福田(OB)、土田(4)

天候:曇り時々雨

 

 

4:00 剱沢出発

4:40 源次郎尾根取り付き

6:45 成城大ルート取り付き

7:00 登攀開始

9:55 源次郎Ⅰ峰

12:40 源次郎尾根取り付き

15:00 剱沢

 

 

朝食の素麺が想像以上にキツく(量が多く尚且つ不味い)、気分が上がらない中、剱沢を4時に出発する。お盆期間中とあって多くの人たちが剱沢を出発している。剱沢雪溪を降っている最中に源次郎尾根に向かっている多くのパーティが見え、渋滞を覚悟する。福田さんは去年の記憶が蘇ってくるようだ(2021夏合宿源次郎尾根の記録を参照)。源次郎尾根取り付きでアイゼンとピッケルをデポして尾根を登り始める。取り付きすぐの岩場で先行パーティに追いつき岩場を超えた少し先で先を譲っていただく。また次の岩場でも先を譲っていただいた。この岩場が案外悪く、ちょっと怖いが執念で突破。尾根末端から1時間ほどで縦走路と別れるポイントに到着。小休止をとって踏み跡を辿る。しばらく進むとルンゼが出てきてそこを下る。ほんの少しルンゼを降りると、すぐトラバースする踏み跡があるのでそれを辿る。途中踏み跡が消えかかるが、ハイマツの中をかき分けて進むと草付きに出て、そこをトラバースすると中央バンドに出る。あとはバンドを登っていけばハーケンが打たれているテラスに出て、テラス右側のルンゼが1p目となる。有難いことに私が4p目のリードをさせていただけることになったので奇数ピッチを福田さん、偶数ピッチを私がリードすることにした。


源次郎尾根取り付き


中央バンドまでの藪漕ぎ



中央バンド


 

 

1p目 福田

 

取り付き右側のルンゼを登り、草付きを登る。福田さんは3回目とだけあって、あっという間にビレイ解除のコール。終了点はそこそこ広いテラス。

 

 

2p目 土田

テラスから右に移り、カンテ状のフェースを登る。カンテが2~3枚あってどこを登ればいいのかあまりわからなかったが簡単そうなところから登る。終了点はハイマツテラスと呼ばれる広いテラスだが、あんまり「ハイマツ」という感じはせずただの広いテラス。

 

3p目 福田

 

テラス左側のカンテの左を登る。足でうまくステミングっぽいことをして登ることができ楽。終了点はそれなりに広いテラス。3p目終了時点で登攀開始から1時間経過していた。




テラスに乗り越すところ


 

 

4p目 土田

 

このピッチがこのルートの技術的核心となるピッチである。自分が想像していたよりも斜度はないが、非常に開けた岩場ではあった。ビレイポイントからTUSACの2019年夏合宿で崩落させてしまった箇所の痕跡がはっきりとわかった。3年経った今でも遠くからわかるほどの大きさであったので相当な崩落だったのでしょう。

 

トポ(日本の岩場下巻)ではピッチ終了点からすぐにトラバースする図になっていたが、まず5m弱直上する。そのあとフレークがあるところまでトラバース。トラバースを始めるところまで全くプロテクションが取れないので少し怖い。トラバースを終えるとフレークをつかみながら直上。左のフレークにカムがよく決まるし、足を突っ込むことができるので安心。フレークを抜けた先で再びトラバース。このトラバースがこのピッチの中一番緊張した気がする。トラバースをした後、残置が連打されている箇所があるが次のピッチのロープの流れを考えてもう少し左上して、(半分浮いた)綺麗なボルトのある箇所でピッチを切る。このビレイポイントは他のピッチのビレイポイントと違ってテラスと呼べるほどのものでなく、ものすごい露出感のある場所であった。

 

さて、実はこのピッチの終了点につく直前で雨が降り始めた。福田さんは雨が降る中、慎重に登っていたが、さすが3回目とだけあってすんなり登ってきた。




最初のトラバースを終えたところ


 

 

5p目 福田

 

ビレイポイントから少し左にトラバースしてそこを直上。再度左にトラバースして草付きのルンゼを登り、最後はハイマツを藪漕ぎするピッチ。雨のせいで岩が濡れ始めており、慎重にリードが進む。リードのビレイ中は雨が止んでいたが、私が登り始めるときに再び降り始める。最初の岩の直上は慎重にいけば大丈夫であったが、直上後のトラバースが濡れのせいで非常に怖い。外傾している岩はもれなく滑りそうで相当に気を使ったし、尚且つ足場が崩れやすく、一箇所、足を乗せようとしたら崩壊した場所があった。晴れていれば容易にクライムダウンして行くことができるそうなのだが、濡れているのでそんなことは到底できない。草付きは岩のホールドがなく、草の束を根っこから掴んで登るという「快適」とは言い難いクライミングをしていた。またピチ最後の藪漕ぎも、とにかく滑るのでハイマツを引っ張りながらの奮闘的なクライミングとなった。正直、このピッチがフォローながら一番恐怖感を感じた。ピッチの終了点はハイマツを超えた先のテラス。

 

5p目を終了すればあとは適当にハイマツを藪漕ぎしてちょっとした岩場を越えれば縦走路に復帰することができるので、5p終了時点でロープを片づける。と言っても途中の岩がツルッツルでこれまた奮闘的なクライミングになってしまった。そんなこんなで縦走路に復帰してⅠ峰頂上に行く。この段階で10時であった。Ⅰ峰で休憩を取りながら長次郎谷側を見るとフェースにはクライマーが張り付いている。特にCフェースは盛況であった。


最後はハイマツとの闘い


 

山頂をバックに


フェースがよく見える




Ⅰ峰からは源次郎尾根を上がって山頂に至って下山するパターンと源次郎尾根をそのまま下降するパターンがあるが我々は後者を選択した。しかしながら源次郎尾根の下降は私にとって結構大変であった。まず私自身下降が下手な上、尾根がまあまあ急傾斜であり、気を使わなければならない場面が多かった。それに加え、途中意味不明の分岐がありハズレの方に進んでしまうと大変な下降を強いられる場面があった(こういう場合は面倒くさがらずに分岐まで戻るのが正解なのでしょう)2番目の急な岩場と、尾根末端から見て最初の岩場は懸垂下降で降った。結局私の下降スピードが遅かったせいで2時間30分も下降にかけてしまった。どうでもいい話だが源次郎尾根上に結構落とし物が多く、気付いたものだけで、何かのケース、ヘルメット、時計などがあった。

 

福田さんはこの日中に下山するということなのでここでお別れして先に行ってもらう。私は尾根下降で体力を大方吸われ、剱沢まで登り返すのになんと2時間以上かけてしまった。

2022年7月31日日曜日

20220731_滝谷ドーム中央稜(敗退)

0731-0801滝谷ドーム中央稜(敗退)

メンバー:土田(4)、降矢(3、記録)

7/31

06:00上高地バスターミナル発

12:00涸沢ヒュッテ着

天気:晴れ、夜に雨

新宿発の夜行バスで上高地まで行った。上高地に着いた時には微妙に霧がかかっていたがすぐに晴れた。ほぼ平坦な10kmをこなし、さらに涸沢まで登るというのは運動不足気味の我々にはかなりの負担であった。先日歩荷訓練をしたというのに大変情けない話である。そんなこんなで涸沢に到着し、テントを張ってお昼寝をした。16時頃であったか、炊事を始めようかという雰囲気になったころ雨が降ってきた。通り雨かと思ったが思いのほかしっかり降った。私の頭には7月頭の北岳での敗退が浮かんだ。泣き言を漏らしてしまった。土田さんはまぁ乾くだろうと言っていて、私のように弱気なところを見せることはなかった。その夜、2100くらいにまた雨が降っていたらしい。私は熟睡していて気が付かなかった。

8/1

03:20涸沢ヒュッテ発

05:20北穂高岳分岐

09:15涸沢ヒュッテ発

14:00上高地バスターミナル着

天気:晴れ

起きて食事を済ませてテントから顔を出してみると満天の星空が広がっていた。土田さんは流れ星を見たらしい。昨日の雨の影響を感じることなく登攀ができるのではないか、と期待が高まった。北穂高岳分岐までは思ったより早く登ることができた。高度が上がるにつれ岩が湿り気を増していくという不思議な現象が発生していた。気にしないことにして北穂高岳の南峰直下まで歩いた。ここで北穂高岳の稜線上や稜線の西側の岩、つまり我々が登攀しようとしていた岩と同じような日当たりの岩の様子を確認することができた。悲しいかな、びしょ濡れであった。触った手がぬらぬらと光っていた。登攀能力に自信がある人ならともかく、私の能力でこの岩をのぼるとツルっと行く可能性が高い。土田さんもおおむね同じような意見であった。乾くまで待ってみようという話もした。しかし、我々が登攀しようとしていたルートは日当たりが悪く、また乾きにくいチムニーや凹角を攻めるものであり、さらに天気予報は午後から雨が降ると言っていた。これらのことから、待っていても状況は良くならないと判断し、登攀をあきらめることにした。少々腰が引けた判断であっただろうか。ほかの方々の意見を聞いてみたいところである。せめて取り付きに向かって登山道から外れるところくらいまでは見に行けばよかったのだが、そんな気持ちにはなれなかった。というわけで恨めしいほどの晴天の中、北穂高岳の山頂を踏んだ。

北穂高岳南峰にて


本当に天気が良くて遠くまでよく見えた。抜けるような青空であった。

北穂の西側をのぞき込んでいた

景色に飽きたところで下山した。

快晴。


明神館でソフトクリームを食べた。私の表情があまりにも悲しそうだったそうで、おごっていただいた。ごちそうさまでした。

20220731_三ッ峠山 屏風岩 マルチ訓練

メンバー:L 岡本(4),沼田 (1)
天気:晴れ → 夕立 → 晴れ
記録:沼田 (ヤマレコ


行動概要:金ヶ窪登山口 駐車場ー屏風岩ーマルチピッチクライミング訓練ー登山口
行動往復6.3 km,標高差 650 m

駐車場 07:14 - 08:11 三ツ峠山荘 08:12 - 08:24 屏風岩
16:20 三ツ峠山荘 - 16:53 駐車場


 マルチピッチ訓練のため,三ツ峠山の屏風岩に,初めて.
外岩は前シーズンぶりだからほぼ1年ぶりかな.クライミング目的のため,アプローチの時間短縮ができる裏登山道からアクセスする.

中央カンテルートは先客がいるので後回しに.
結果的にこの日に登ることはできなかった.残念.

 まずは「中央カンテルート」を登るつもりだったが,先客がいたので「亀ルート」にとりつく.階段状を登って第一バンドに乗る.08:30
アルパインの訓練なのだからザックを背負ったまま登るほうが訓練になるといい,5, 6 kg程度だと思われるザックを背負って登り始める.が,初手で体が上がらず空身に切り替える.私がリードを交代した時点で 10:00 くらいだったか.この後のリードは全て沼田が担当した.

 3ピッチ目終了点からの八寸バンドは「亀ルート」ではトラバースが正解だが,ホールドがなく結構恐怖に感じたので,トポを信じられず真上の「鶴ルート」側へ登る.しかし,その後ボルトなどの支点も見当たらず,左へのトラバースは支点がないので危なそう.ルートに迷うが,右側に少し古めのボルトと5本ほどの残置スリング・捨て縄が見えたのでそちらへ逃げる.


 4ピッチ目の終了点でこれより上に支点が見当たらない上,12:00 を過ぎてお腹も空いてきたので,懸垂下降で降りる方針にする.すぐにロープダウンしたいところだが3ピッチ目前後にいる後続パーティー(5人)に干渉するので,通り過ぎるまで待機.夕立が心配だったが,この時に見た気象庁の雨雲レーダーでは1時間先まで降雨の予想はなし.だがしかし,この10分後くらいに「サァー」という沢の音のようなものが近づいてくる.雨の音なのか気のせいなのかと思っているうちに,大粒の雨がバラバラ降ってきた.「あーおわったー」となるが,すぐに降りるわけにもいかず岩壁で雨に打たれながら待つ.


 夏の雨とはいえ,標高も高いので気温は涼しめ.雨にぬれると予想以上に寒くなる.寒さに耐えながら,後続の最後の一人が八寸バンドを渡るのを待ち,振り分け懸垂で降り始める.「3ピッチ目の終了点で懸垂支点を構築しなおす」と相方と話していたが,足場は広くないし,早く下まで降りたくなってしまったので,1ピッチ目の第一バンドの取り付き(ザックをデポしたとこ)まで一気に降りる.雷がゴロゴロなる中,雨に打たれる懸垂下降はなんてスリリングなんだ.稀な経験をしたものだ.

 ロープの回収確認をする.すんなり動いたので相方に合図をして下降を待つ.待っている間に雨は上がって最悪の事態にならなかったと胸をなでおろす.デポしたザックと自身はもちろんびしょぬれ.沢登りの後のような気分だ.

 相方が降りてきてからロープを回収しようとするが,ある程度引くとどうにも動かない.左に数メートル移動してから引くがこれもダメ.一度逆方向に引いてからやり直すと,引っ掛かりが取れたような感覚があり無事回収できた.単純にテラスのリッジや枝などに引っかかっていただけだと予想される.

こちらは降雨後の写真
時間も遅くなってしまい今日はもう帰る.散々な結果になってしまった.


 【反省】

 天気予報では降雨の可能性があったのだから,最悪の想定をしてレインウェアだけでも携帯するべきだった.

 終了点に残置スリング・捨て縄が多い.ナイフも常に携帯するべきだった.懸垂下降した4ピッチ目では,残置が邪魔でボルトにカラビナが通らない.しかもアメリカンデストライアングルで設置されているのだから質が悪い.待ち時間にカチカチになったダブルフィッシャーマンをほどいて回収した.

 懸垂下降する地点がテラスの上や,草木が干渉するような場所の場合(4ピッチ目),ロープ回収時にロープの流れが悪くなることがあるので,すぐ下の終了点で懸垂を構築しなおすべきだった.そうすることで,仮にロープが回収不能になった場合でも登り返す手間が少なくなる.

 他パーティーとの兼ね合いで,長時間の待ちが発生してしまった.
他パーティーがいたとしても,それに急かされるような形になってはいけない.焦らず的確な判断をするように.

 懸垂下降のバックアップシステムは,ATC よりも下側に設置する.

 2本のロープの接続は,ダブルフィッシャーマンズノットでもいいが,2重のオーバーハンドノットでやってみる.

2022年7月24日日曜日

20220724_小川谷廊下

メンバー:L 松坂 (4),小西 (2),沼田 (1)
天気:晴れ
記録:沼田 (ヤマレコ

行動概要:玄倉駐車場ー小川谷廊下ー林道ー玄倉駐車場
行動道のり 14 kmくらい,標高差 900 m くらい

玄倉駐車場 07:41 - 07:52 大野山沢合流点 -  08:05 小川谷出合 - 08:32 小川谷廊下 08:59 - 09:03 中ノ沢 09:39 - 10:06 ワナバ沢(罠場沢)10:30 - 11:38 ヒエ畑沢 12:24 - 13:38 デッチ沢 13:51 - 15:31 西丹沢県民の森駐車場 16:00 - 16:27 小川谷出合 - 16:48 玄倉駐車場


 下界の気温は,小田原の最高気温で34℃ほど.駐車場に着いた時も 07:30 時点で「あっつー」となったから,絶好の沢日和で泳ぎまくると意気込んで入渓地点を目指した.沢装備をザックに入れて,アプローチシューズで林道を進む.入渓地点の「小川谷廊下」までは,駐車場から1時間弱.

入渓地点 右の林の中を進む
踏み跡はばっちり,なかなかの急斜面


F2 では滝に打たれて遊べる.滝の直登は無理そう.

左岸からよじ登る.滝上に残置支点がある.簡単そうだけどザックが邪魔になるので,空身で登って荷揚げすると楽.

横向きで耐える
ナイスムーブ!!

二股に分かれてる滝の右岸側
直登しなくても左岸から簡単に行ける

その後はしばらく難所はなく,きれいな滝と沢が続く.泳げるポイントもかなり多い.滝の直登もルートはいくつも取れるので,数回来ても飽きない沢だと思う.
日差しが少ないと寒くなってくるので,防寒装備はあったほうが幸せ.
大岩の斜面は,フェルトソールではぎりぎり耐えられず,ずり落ちる.ラバーソールなら登れるかもしれない.まぁ無理に登らなくても,簡単に岩の下を通ることができる.

 次のゴルジュを泳いで右奥の滝を登ろうとするが,水圧に負けて登れない.空身で挑戦するもやはり足が水圧に負けて決まらず敗退.



7 m, 10 m, 10 m の3段滝かな 右岸から高巻き.
この時に,伸ばすと 3 cmほどのでかいヤマビルを発見.細い落ち葉がヒルに見えてしまってまいね

 高巻きが終わると最高にきれいなカマと半壊した堰堤が来る.これを超えるとすぐに終了地点.

めちゃきれいなカマ
泳ぐほかないですね

 半壊した堰堤の手前に来る8 m の滝.直登は左岸,高巻きは右岸.
中間に残置ハーケンが一つある.これを何とか直登できたのが嬉しい.左のカンテを使った.

ここまできても沢はとてもきれい.遊びすぎてこの時点で14:22
ここで右岸へ上がり,遡上は終了.


 下山に使う作業道?は崩れているところが多いので足を滑らせないように注意.ご丁寧にロープが張ってあるのでそれを手掛かりに.

作業道?は崩れている場所結構多し


 ヤマビルは期待通りいました.沢では高巻のときに1匹.下山時の作業道・林道でたくさん.3番目を歩いていた自分の足には6匹.前を歩く2人の足には2匹と4匹.「ヒル下がりのジョニー」で退治した.

山行の反省としては,遊びすぎて下山時刻が予定より遅くなったこと,耐寒装備を持ってきておらず寒かったこと.ウェットスーツを買ってもよいかもしれない.

2022年7月2日土曜日

20220702_軍荼利沢

20220702_軍荼利沢


メンバー:L松坂(4)、小西(2)

天候:晴れ

記録:小西


7:48南郷

8:25入渓点

11:00三国山(遡行終了)

13:40藤野駅


奥多摩駅からバスで南郷に向かった。矢沢林道を40分弱歩くと入渓点についた。赤テープがあってわかりやすい。注意して歩いていれば見つけられるだろう。

沢装備に切り替え、出発する。この日の水量はとても少なかった。入渓してしばらくは平凡な沢筋だが、縞模様のナメは美しい。ただし、倒木と蜘蛛の巣がかなり鬱陶しい。ミニゴルジュ、ナメ床、ナメ滝などを楽しみながら歩いていると、2段10m大滝に辿り着いた。ここは右から巻いて残置トラロープに沿って落ち口へ向かった。特に難しくはなかったので、残置に頼らなくても越すことはできたと思う。

ナメ滝

2段10m大滝の巻き

その後も特に難しいところはなく、予定より早く遡行が終了した。ツメもそれほどきつくはなく、11時に三国峠に着き、そこからは藤野駅に下りた。

簡単に登れる滝ばかりなので少し物足りなかったが、初めて沢に行く場合や、沢はじめにはちょうど良いと感じた。


快適な登攀を楽しむ
ツメも難儀しない

20220702_北岳バットレス

 北岳バットレスBガリー大滝〜第四尾根(途中敗退)

 

メンバー:土田(4)、降矢(3)

 

7/2 ()

 

11:30 広河原着

14:00 白根御池小屋着

16:00 取り付き偵察

17:10 バットレス沢

18:00 白根御池小屋

 

 

北岳バットレスに行く計画がこの日程で持ち上がった時は7月上旬という時期はまだ梅雨時であることが予想され、何度かの延期を覚悟していたが、驚くことに計画の1週間前に梅雨明けが発表され関東周辺は大変な猛暑に見舞われていた。梅雨明けの1週間〜10日程度は高気圧の影響で安定した天気になることが多く、実際この時もそのような気圧配置であったのでなんとか延期せずに計画が実施できそうだと胸を躍らせていた。直前の天気予報では午後のにわか雨があるものの概ね晴れであったので当初の日程で実施することになった。

 

9時前に甲府駅につき、バスターミナルに向かうと既に長蛇の列が形成されており皆登山の装いをしていた。しかし幸いなことに広河原行きのバスは3台でやってきたので全員着席することができていた。2時間ほどの乗車を経て11時過ぎに広河原に到着。準備をして11時半に出発。暑いので30分ほど歩いて休憩していた時に雨が降り始めた。どうせにわか雨だろと思いとりあえず小屋まで歩き続ける。久しぶりの山行でペースが上がらないが14時に白根御池小屋に到着。雨が小康状態のうちにテントを張ってしまってさっさと中に入って休憩。しばらくすると雨が本降りになる。15時半過ぎから雨が弱まり、大樺沢の雪渓の状態を見ておきたかったので16時にテントから出て取り付きまでの道程を見に行く。二股のすぐ先に雪溪を横断する箇所があったが明らかに踏み跡のような箇所で雪渓が薄くなっており雪渓がまだ残っていそうな上部を通過することで凌いだ。そこから先はバットレス沢の出合まで雪渓右側の夏道を辿ることで容易に到達することができた。この時1710分。時間的にもここで引き返すことにする。1時間弱で小屋に戻り晴れていたので屋外で炊事をする。この時が本山行の中で最も晴れていた。また屋外で炊事を行っていたために、かなり虫に刺された。翌日に備えこの日は早めに就寝。



右上がバットレス沢目印の大岩


 

7/3 ()

 

2:50 出発

5:00 Bガリー大滝取り付き

5:20 Bガリー大滝終了点

6:00 引き返す

10:00 白根御池小屋着

10:40 白根御池小屋出発

13:00 広河原

 

 

某山岳系気象サイトでは午後から天気が崩れる予報であったので、早めに山頂に抜けるために2時に起床して250分に出発する。バットレス沢のところまでは前日と同じところを辿る。その先はバットレス沢とC沢の中間陵にある踏み跡を丁寧に辿って行けば正面にBガリー大滝が見えてくる。短い梅雨ということもありBガリー大滝取り付きには雪渓が残っており、斜度もそれなりに急で、怖かったのでアイゼンを装着して取り付きに接近する。しかしながら取り付き直下はシュルンドが開いており危険であったので少し左側の雪渓が厚そうな箇所から飛び移りBガリー大滝へと取り付いた。この時、空は晴れていたが雨が降り始めた。あまりにも空が晴れていたので一時的な雨だと思ってしまった。振り返ればこの時電波が入ったのでしっかりと気象状況を確認しておくべきであった。この時の雨により若干岩が濡れてしまってはいたものの、ロープを出さなくても登れそうであったので登山靴のままでロープを出さずにBガリー大滝を登り始める。岩が濡れていて若干怖いが特に問題なく登ることができる。しばらくしてBガリー大滝の終了点である広いテラスに到着する。相変わらず小雨が降っている。テラスから一段上がった場所の正面の岩場の左側にフィックスロープが張ってありそれを目標に進む。さらに上がるとフィックスを潜るような踏み跡があるのでそれを辿る。ここからさらに踏み跡を辿ればCガリーに出て、Cガリーを横断してヒドゥンスラブに取り付くことになるが、ここで雨が本降りになってきたので、一旦気象情報を確認するとこの日はもう雨が止む見込みがないことを知る。それ故にここで引き返すことにする。



大樺沢上部






Bガリー取り付きから下を眺める






左上が取り付き




Bガリー大滝を登る




同じルートを引き返すことによってエスケープすることにする。フィックスが張ってある箇所は急斜でクライムダウンするのが怖かったので壁向かって右側の草付きを降りた。この場所から後続パーティが見えたが、我々と同様に引き返しているようであった。そこから少し降ってBガリー大滝の終了点に至る。ここからは懸垂で降りることにする。しかしながら懸垂用の支点は見当たらなかったので残置されているハーケンに捨て縄をかけて懸垂用の支点を作成した。1回目の懸垂下降は45mほど降りて、取り付き一段上のテラスまで降りた。2回目も捨て縄で懸垂支点を作り、雪渓がなくなるところまでロープの長さ目一杯懸垂下降した。懸垂を終え、ロープをしまって来た道を引き返す。雨で地面が濡れているので歩きにくい。小一時間程度で大樺沢まで降りる。そこからは雪渓を途中まで降りて、登山道に合流。10時過ぎに白根御池小屋に到着したが雨がやや強く降っている。小屋の軒先に避難して雨の中テントを片付けて、1040分くらいに出発。1時間くらいで下山できるかなと考えていたが途中休憩で駄弁りすぎたのと足元が滑ったことから、広河原に到着したのは13時であった。広河原にはつい先日オープンしたばかりの小屋があり、有料でシャワーが浴びられるとのことであったのでシャワーを浴びることにした。シャワー後に山荘でご飯を食べ、バスにて甲府駅まで向かった。このバスは大盛況で、座れない人も結構居たので、座りたければ早めに並ぶ必要があるのかもしれない。結局広河原を出発する時も雨は強かった。





 

今回は天気に恵まれず途中撤退という結果になってしまった。実際に行ってみて気づいたが、我々が行った時期は最も雪渓が微妙な時期だったのかもしれない。梅雨が短かったという影響もあるかもしれないが、二俣すぐ先に雪渓を横断する箇所の雪渓状態があまり良くなかった(踏み跡と見られる場所は乗ると崩れそうなほど薄かった)。またBガリー大滝取り付きにも雪渓は残っており、一応取り付くことは可能であったが、もう少しシュルンドが開いていたら取り付きが思わぬ悪場になっていたかもしれない。ともあれ、是非とも9月頃にリベンジしてみたい。

 


2022年6月27日月曜日

20220627_平標谷川馬蹄形縦走

20220627_平標-谷川馬蹄形縦走

メンバー:L尾高(2)、小西(2)

記録:小西


6/26(アプローチ)

つづら岩でのマルチピッチ訓練のあと一旦帰宅し、21:00頃に渋谷で再集合する。最終の新幹線に乗って24:00前に越後湯沢駅に着いた。この日は東口のベンチで駅寝。


6/27

5時ごろ起床し、始発のバスに乗り込んだ。バスには10数人乗っていたように記憶している。30分ほどかけて平標登山口に到着した。ここで登山届の提出を済ませる。6:15すぎに歩行を開始した。


6:16 平標
7:30 松手山
8:24 平標山
8:57 前仙ノ倉山
9:04 仙ノ倉山
9:48 エビス大黒ノ頭
10:47 毛渡乗越
11:47 万太郎山
12:50 大障子ノ頭
14:05 オジカ沢ノ頭


平標からは延々と登りが続く。加えてかなり蒸し暑く、体力・気力を消費した。こまめに水分・塩分を取りながら歩いていくと、8:30前に平標山についた。ここで核心が終わったわけではなく、ここからもいやらしいアップダウンが続く。途中なぜ歩いているのかわからなくなった。特にエビス大黒ノ頭への上りはハードだったように思う。

松手山方面を見下ろす

平標山より先は気持ちの良い登山道が続く

山頂

午後は天候が崩れそうだったので、ひとまず大障子避難小屋で天候判断をすることにした。その時点での天候は良かったのと、道中に避難小屋が多くいつでも風雨をしのげることから、この日は茂倉岳までいくことにした。


しかしながら、雨が強まってきたのでオジカ沢ノ頭で停滞した。私は眠かったので30分ほど寝てしまった。結局、この日は避難小屋で食事・睡眠をとり、日付が変わったくらいに出発することにした。



6/28



0:46 オジカ沢ノ頭
1:54 肩ノ小屋
1:58 トマの耳
2:11 オキノ耳
3:01 一ノ倉岳
3:26 茂倉岳(避難小屋下で水汲み)
5:31 武能岳
6:15 蓬峠
7:47 七ッ小屋山
8:24 清水峠
10:03 ジャンクションピーク
10:27 朝日岳
11:00 大烏帽子
11:15 笠ヶ岳
12:11 白毛門
13:35 土合


0時頃に起床し、0時45分ごろに出発した。トマの耳、オキの耳に着いても真っ暗で周囲の様子はあまりわからなかった。また、暗闇の中一ノ倉岳を通るのはなかなか怖かった。

トマの耳にて

茂倉岳に到着してすぐに、山頂から少し下りたところにある避難小屋付近の水場に向かった。水場につくと、なんと水が枯れかけていた。蛇口からはすでに水が全く出ていなかったので、近くから垂れる水滴を頑張って集めた。結局水を汲んで戻ってくるのに1時間近くかかった。


茂倉山頂より




武能岳以降、常にアブとブヨが数十匹たかった状態で歩き続けた。私は精神的に参ってしまい、蓬峠の小屋に避難した。この日も午後は天気が荒れると予報されていたうえ、朝日岳付近にもレンズ雲がかかっていたため、ここで再度進退を判断した。


コースタイムと照らし合わせて稜線を抜けられそうだったので出発した。結局天気が崩れることもなく、計画を完遂できたので、良い判断だったと思う。あそこで撤退していたらかなり後悔していたに違いない。

清水峠
朝日岳山頂
白毛門山頂


土合に下りた時の開放感は素晴らしかった。良い体力作りになった思う。



2022年6月18日土曜日

20220618_雪上訓練(針ノ木雪溪)

20220618_雪上訓練(針ノ木雪溪) 

メンバー: 土田(4)、松坂(4)、降矢(3) 、尾高(2)、小西(2)、沼田(1)、齋藤(1)

天候: 晴れときどき曇り

記録: 小西


5:00扇沢駅

6:15大沢小屋

11:43大沢小屋

12:15扇沢着


前日夜に二手に分かれて集合し、車で扇沢駅に向かった。扇沢に到着したのは3時くらいで、それまで一睡もできていなかったので頑張って寝るべきだったと後悔した。扇沢駅の駐車場にはそれなりに車が停まっていたが、出発まで外にマットを敷いて仮眠することにした。私は寝袋を持っていなかったので少し寒かったが、1時間ほどは眠れたと思う。気持ちよく寝ていたのだが4時30分ごろに先輩が起きる音で目が覚めた。予報では悪そうな天気も今の所崩れる様子はなく、軽く朝食を食べたりいらない荷物を車内にデポしたりしたのち出発した。コースタイムを巻いて大沢小屋に到着。途中の渡渉が少し面倒だった。



訓練適地を探すべく雪渓を登り始める。この日は結構雪渓を歩いている人が多かった。当然山頂を目指す人たちだらけだったので、訓練中は物珍しそうな目で見られることもあったように思う。


良い感じのところまで登って訓練を始める。まずはアイゼンなしの雪上歩行から。ピッケルの向きは常に斜面側で、つま先を蹴り込むように登り、踵を蹴り込んで下る。斜めの登りやトラバースも練習した。


続いて、アイゼンなしの滑落停止訓練をおこなった。仰向けになったりうつ伏せになったりさまざまな姿勢で行ったが、大事なのは滑落したら声を出し、体を回転させ足を上げて体の近くでピッケルを刺すという一連の流れを忠実に守ることだと感じた。次にアイゼンを履いて、歩行、滑落停止をおこなった。なお、滑落停止訓練中は万一のために斜面にロープを張った。



滑落停止訓練を終えてスノーボラードを簡単に確認したのちは、スタカットの練習を行った。やり方を理解するだけでなく素早くこなせるようになることが大切だと感じた。最後にスタンディングアックスビレイを確認した。


ここで午後から天候が悪化するという予報を考慮してひとまず扇沢まで下り、駐車場で搬送訓練を行った。


搬送訓練をして東京に帰った。日帰りとはいえ、基礎的な技術を確認できてよかった。ただ、習熟するために更なる訓練は必須である。

せっかくはるばる北アルプスへ行くのだし、来年は予定が許せば一泊で針ノ木岳登頂も目指したいと思う。