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2021年9月29日水曜日

20211005_釜の沢東俣

メンバー:L小久保(4)、松坂(3)

記録:松坂

天候:晴れ

参考文献:宗像兵一『東京起点沢登ルート120』山と渓谷社

 

9/29

10:10西沢渓谷入口バス停

10:45河原

11:10鶏冠谷出合

12:00山の神

12:30乙女の滝

12:50東のナメ沢出合

13:10西のナメ沢出合

13:50釜の沢出合

13:55魚止めの滝

14:00千畳のナメ

15:00両門の滝

16:001730m付近で幕営

 

9/30

6:30出発

7:50木賊沢出合

8:15ポンプ小屋

8;23甲武信小屋

9;10甲武信岳

12:20西沢渓谷入口バス停

12:30道の駅みとみ

 

本当は7月に行く予定だったが、天気が悪く延期した釜の沢東俣。延びに延びて10月手前になってしまった。

平日なので塩山からのバスはないらしい。山梨市駅からのバスは9:12が始発なので、入渓がちょっと遅くなり、日没までに予定していたビバーク地である1771m付近に行けるか少々不安ではあった。

西沢渓谷は一応観光地なので散策している人はいた。我々は、二俣吊り橋を渡って河原に降りる。ここで沢装備に切り替える。少し歩くと鶏冠谷出合。

ここで散策路から外れる

鶏冠谷出合

左岸に明瞭な踏み後があり、そこからホラ貝ゴルジュを入渓点まで巻くことができる。崩壊している箇所もあるがほぼ一般登山道。すごい高巻くので不安になるがあっているらしい。そして思っていたよりも長い。

巻き道の入り口


ホラ貝ゴルジュをチラ見

1時間ほど歩くと山の神につく。小さな祠がちょこんと鎮座している。

山の神の祠

山の神のすぐそこから入渓。入渓といっても釜の沢出合まで河原歩きである。乙女の滝、東のナメ沢、西のナメ沢と次々滝を見学できる。

乙女の滝

東のナメ沢

西のナメ沢

釜の沢出合はたくさん標識があるのでわかりやすい。出合から少し上がると魚止めの滝が見えてくる。

奥に釜の沢出合。右に曲がっていく

魚留の滝。左から巻けるがこの写真では巻き道は見切れている。

魚止めの滝は右岸のスラブから取り付き、巻いていく。スラブがちょっと悪かったが、高さもないのでロープなしで簡単に登れる。巻き道は相変わらず踏み後明瞭。旧登山道だった名残なのか、ただ入渓者が多いからなのか。

直後に曲がり滝。左岸からまくと目の前に千畳のナメが広がる。巻くとふっと現れるので不意をつかれ思わず声が出る。

曲がり滝

千畳のナメ

千畳のナメ上部の3段の滝は右岸をまく。

1時間ほど歩くと西俣との出合である両門の滝にでる。

両門の滝

両門の滝は左岸、直後のヤゲンの滝は左岸、斜め滝は右岸を巻ける。踏み後はもちろんピンクテープまである。

ヤゲンの滝

斜め滝

斜め滝を越えると倒木や土砂が増え、ゴーロ歩きになる。ここらへんから伏流になったりする。

1730m付近にいい場所があったのでそこで幕営。

焚火をするために薪を集める。今回は焚火がうまくいって良かった。いろいろ乾かそうとしたが、私は歩いているうちに乾いてしまい、焚火にあてる必要がなかった。小久保さんはパンツまで濡れていたらしく、ずっと乾かしていた。

ツェルトをはって就寝。寒かった。

 

翌日も伏流のゴーロ歩きから始まる。

ガレ、倒木

30分くらいで階段状の大ナメ滝は左岸の草付きが容易に上がれると書いてあるが、右岸を上がった気がする。

階段状ナメ

その後、傾斜が増していき、小さめな滝が連続するようになる。

小滝連続

大ナメ滝はぬるっと出てくる。これ?これじゃないよね?とか思っていたら大ナメ滝だった。下部は右岸から巻くようになっているが、普通に左岸を登れる。木賊沢との出合は少し、木賊沢に入り、中間尾根に乗れば踏み跡明瞭。ピンクテープまでついている。

出合。よく見ればピンクテープばっかり


大滝は巻き道からよく見える

大ナメ滝を超えれば、ナメとガレた谷をつめると白いポンプ小屋が見えてくる。

標高が上がってきた

ポンプ小屋まであと少し

ポンプ小屋

白いポンプ小屋から甲武信小屋までは作業道を5分ほど。

甲武信小屋で沢装備を解きながらゆっくりする。一応百名山なので甲武信岳をちゃちゃっと往復。天気が良く北アルプスまで見えた。非常に気持ちがいい。

なんでも見える


下りは近丸新道を下山。あらゆる記録で長いだのつまらないだの書かれているがいい道だと思う。多分。

下山しきってもバスまで3時間あるので10分歩いて道の駅みとみまで行って、時間をつぶした。しぬほど暇だった。

 

アプローチは少し面倒だが、沢は綺麗でつめもなく甲武信岳につきあげるので非常に爽快。旧登山道だったこともあり、看板やピンクテープが豊富。踏み跡や焚き火跡も明瞭にあり、野生味には確かに欠けるが、楽しい沢だった。

2021年9月28日火曜日

2021/9/27-28_和名倉沢

2021/9/27-28_和名倉沢

メンバー:L近江(OB)、小久保(4,記録)

9/27 晴れ

8:29 ガードレールの切れ目-8:51 入渓点-12:23 2段40m大滝-16:50 Co.1470(幕営)

9/28 くもりのち晴れ

6:37出発-9:00ぐらい?登山道に合流-12:30 下山


 近江さんからお誘いを受けて奥秩父の名渓・和名倉沢に行きました。直前で饗場さんがケガをしてしまい、二人だけになってしまったのが残念でした。饗場さんは山に行く前に体調崩したりケガしたりすることが多いので気を付けてほしいです。

 朝に高田馬場で近江さんに拾ってもらって出発。駐車場は10台くらいとめられそうでしたが、もちろん一台も止まっていませんでした。支度してガードレールの切れ目から沢に降ります。すると吊り橋が出てくるのでこれを渡ります。渡った対岸を適当に歩いてから適当に降りると入渓できました。

ガードレールの切れ目

ここから入渓
やばそうでしたが渡れました

 渓相はややうっそうとしていますが、滝のスケールが大きいので見ていて飽きません。巻きなどの判断はすべて『東京起点沢登りルート120』の通りで問題ありませんでした。巻き道もそこまで悪くなかったので、結局ロープを出したのは幕営地でツェルトを張るときだけでした。

和名倉沢では小さめの滝

たい焼きをシッポから食す近江先輩

こういう滝を登ろうとしている記録もありますが、命知らずだなあと思います。我々はおとなしく巻きました。

 
 幕営地はゴミがゴロゴロ転がっているのですぐに分かります。「奥秩父の美渓」と言われますが、この地点だけはそうは思いませんでした。酒のビン持って帰れないなら沢で飲酒する資格はないと思いますね。巻き拾いの時に危ないし、やめてほしいものです。
 薪がかなり湿っていたせいか、焚火はイマイチ盛り上がらずに終わってしまいました。蒸し焼きにして薪を乾かす技術が足りていませんでした。寝るときに沢靴下のまま寝たら、夜に足先が冷えて適いませんでした。アホですな。

 二日目は寒くてできるだけ水に当たらないように登りました。途中で岩にぶつけてカッパが破れて最悪でした。適当に登ってツメると、登山道に出ます。和名倉山は面倒だったので行かず。このタイミングで行かなかったら一生行かないだろうな~と思いましたが、帰宅を優先しました。楽しかったのでまたOBの先輩と山いきたいです。

下山中に発見!ここまで来ても大学から逃れられないとは・・・

下山


2021年9月20日月曜日

20210920_オジカ沢

 20210920_オジカ沢

メンバー:L畑中、福田

天気:晴れ


 夜東京を出発し、3時ごろに谷川温泉に到着した。5時ごろには出発しようということで4時30分に起きたが、ほとんど眠れておらず、眠い目を擦りながらゆっくり準備し5時30分の出発となった。

 通称ヒル街道とも呼ばれるヒルだらけのアプローチは嫌いだ。塩を沢履に擦り付けてスタートしたが、気づいたらヒルがくっついている。塩を撒き散らしながら1時間で二俣。ハーネスを履き、2年前に登ったヒツゴー沢を右手に分け、貧相な出合のオジカ沢へと入って行く。7時ちょうどにF1に到着。ここは水流右手を登った。続く5m滝は水流左の凹角を登った。この滝が一番難しかった。そこから先は、白い岩肌に綺麗な水が流れるなめ滝が連続し、テンションがあがる。7時50分に広河原に到着。思ったより広くない。5分ほど休憩し、40m大滝へ。ここはフリーでこえた。続く2段30mは左岸を登り、薮へ突入。若干高巻きして越えた。

 その先は三俣の手前が若干悪かったが大したことはなく、つめも辛くなく11時20分にオジカ沢の頭に到着。源頭部は笹が綺麗だった。

 帰りは中ゴー尾根を下った。ヒル街道を歩くのは今回で最後にしたい。





20210920_常念山脈縦走

メンバー:L松坂(3)、土田(3)、孫(1)
天候:21:晴れ、22日:くもり時々雨、23日:晴れ

記録:松坂

9/21常念山脈縦走
4:40中房温泉
8:40燕山荘
9:00燕岳
12:46大天荘
13:00大天井岳
15:34常念小屋

9/22
4:55常念小屋
6:00常念岳
9:40蝶槍
10:30蝶ヶ岳ヒュッテ

9/23
7:00蝶ヶ岳ヒュッテ
9:10徳沢
10:30上高地


今回の山行は秋山に参加できてない一年生をどこかしらに連れて行こうということで、計画しました。場所はわりとどこでも良かったのですが、わかりやすく槍穂がドーンと見える常念岳縦走が山を始めたての一年生には良いと思った次第ですね。こんな山行は記録が巷に溢れかえり、記録つける必要あんのかよと思われますが、まあ日記程度の軽さで書いていこうと思います。

0日目
この日は中房温泉で前夜泊するだけでほかに何もすることがない。こんなゆるふわ登山してもいいじゃないということで、余裕を持った計画がこれである。
とりあえず12:55の中房温泉行きのバスに乗れさえすればなんでもいいということで、集合場所の穂高駅までの行き方は各々自由にした。私は最初電車で行こうと思っていたが、いい塩梅でバスがあるのを見つけ、それで行くことにした。電車と違い座っているだけで着くうえ安い。うひょひょーい
そんなことを装備振り分けの時に言っていたら、朝のバスタ新宿に土田の姿があった。ちょっとびっくり
朝のバスタ新宿は空いているかと思いきや、意外と旅行客で混雑していた。
そんなんで4時間バスに揺られると、穂高駅に到着である。11:30についたため、1時間以上待たなければならないが、その余裕を楽しむのが本山行の醍醐味だ。しらんけど
穂高駅は三連休最終日とあって、下山客で賑わっていた。
12:55発のバスが来たので乗り込む。流石に時間もあってか乗る人は少ない。バスは次第に山道に進んでいく。三連休最終日で降りてくる車が後をたたない。道幅が狭く、すれ違いが難しそう。ここで頼りになるのが我らがバスの運転手。対向車に的確に指示をし、次々くる車を捌いていく。流石に山の Bus Driver は違うぜー。
運転手の対向車捌きにウキウキしていたら中房温泉に到着。すごい数の登山者がバスを待っていた。
我々は泊まるだけなのでさっさと受付を済ませてテントを張る。中房温泉のテン場はなんか地面がほんのり暖かい。それと少し蒸気が出ているからなのか、地面に置いたものがうっすらと濡れてしまう。これは要注意ですね。

1日目
当初の計画では大天荘までの予定だったが、翌日の天気が怪しいので、常念小屋まで行けたら行きたいねーなんて言いながら出発。出発時は行けたら行くって絶対行かないやつじゃーんとか言っていた。
合戦尾根は北アルプス三大急登とか言われているが、ベンチも多く置いてあるし、個人的には大したことないとか思った。

合戦小屋。さすがにもう名物スイカは売ってない
合戦小屋。さすがにもう名物スイカは売ってない

登山者は昨日で降りきったと思っていたが、たくさんの人が降りてくる。やはり燕岳は人気な山なんだなと再確認。
ぼーっと歩いていたら燕山荘に到着。いっきに視界が広がる。素晴らしい大展望。

燕山荘からの眺め

燕岳をちゃちゃっと往復し、表銀座の縦走路に入る。稜線上の木々は紅葉し始め、美しい色彩を見せていた。
燕岳は独特の存在感

いざ表銀座


稜線上では紅葉がはじまる


歩いていたら、すれ違ったおじいちゃんに「燕岳はこっちであってるの?」と聞かれた。他にどこがあんだよとか思ってしまった。器が小さいぞ自分。もっと寛容になりなさい。
そうやって歩いていたら大天井岳への分岐についた。大天荘へのトラバースはとても気持ちのいい道だった。青空に吸い込まれそう。



大天荘に到着し、大天井岳を往復。念のため小屋でも天気を確認すると、明日の朝は高曇りと書いてあった。孫に調子はどうかと聞いてみたが、足が痛いらしい。みんなで話し合い、天気が悪い中稜線を歩き続けるのも嫌だなということで、常念小屋まで行くことにした。コースタイムで3時間。まあ余裕でしょ。
道のりは下り一辺倒だと踏んでいたが、意外と登り返しもある。足が痛いと言っていた孫のことが不安だったが、なんとか押し切り常念小屋に着くことができた。





2日目
起きたらものすごい風。外は霧。やっぱり常念小屋まできてよかったねなどと話しながら準備する。今日は初っ端から標高差400mを登り、常念岳に向かう。常念岳に登る途中で時々霧が晴れるもまた霧がかかるというなんとも言えない天気。無心で歩いていたら山頂についてるなんてよくあること。

微妙な天気


常念岳から蝶ヶ岳までは登って降りての繰り返し。こんな天気が悪いときに出てくるのが例の鳥、雷鳥。蝶槍付近で4,5羽くらいいた。
めっちゃ雷鳥いるじゃーんと思って写真を撮ろうとしたが、先頭の孫がふらふらと登山道をそれて雷鳥の方に向かっていく。そっちじゃないそっちじゃないと慌てて止めた。どうやら眼鏡がくもってあまり前が見えてなかったらしい。それにしても驚いた。

雷鳥って写真うまく撮るの難しい


蝶ヶ岳ヒュッテに着いた。この日中に降りることもできたが、折角なら蝶ヶ岳からの展望を見てみたいということでもう一泊することにした。テン場もうまく西風が防げるようになっていたので助かった。

3日目
この日は下山するだけなので、槍穂高モルゲンロートでも見て帰りますかと遅い出発にした。まあ下るだけですしね。
5時ごろは槍穂高は雲をかぶっていたが、7時ごろにはマシになっていた。もうしこしで泊まった意味がなくなるとこだった。あぶないあぶない。




景色をたっぷり堪能しておりる。長塀尾根は単調な道のりだった。特筆することはない。

途中にある妖精の池


ただ登ってくる人はやたら多かった。みんな日帰りで蝶ヶ岳に登るのだろうか。
徳沢から上高地まで平坦な道のりを6kmほど歩き、ゴール。お疲れ様でした。

ダラダラと中身のない記録かいちゃった