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2022年3月12日土曜日

20220312,13_上越国境越えスキー

 20220312,13_上越国境越えスキー

 

メンバー:L(OB)、土田(3)、降矢(2)

 

3/12

9:30 土合駅出発

15:30 白毛門山頂

17:30 笠ヶ岳

 

天気:晴れ

 

 

 この山行のルートは朝日岳からゴボウ沢を滑走し、七ツ小屋山へ登り返し、蓬峠から蓬沢を滑走して上越国境を越えるルートである。私は今シーズン初めてのスキー山行であった。日程の都合上前夜泊ができず、始発で土合駅に乗り込む。谷川周辺でスキーをするとき恒例の、スキーを手に持って土合駅の階段を上がる苦行を無心でこなし、準備をしていたらいつの間にか9時半になっていた。土合駅から白毛門登山口に向かい板を担いで白毛門を目指して登り始める。この日は気温が高く、雪が緩んでしまっていたのでトレースを踏んでも腰ぐらいまで踏み抜いてしまうことが多く、ストレスを溜めながら進む。それに加え、スキー板と宿泊装備が肩にのしかかりスピードが全然上がらず、白毛門山頂に到着するのになんと6時間もかかってしまった。


白毛門までが遠い


 

 当初の予定では1日目は朝日岳周辺で幕営するはずであったが白毛門山頂時点で朝日岳まで1日目に向かうのは困難であることがなんとなく予想された。しかしせっかくスキー板を担いできたので山頂から笠ヶ岳への登りが始まるまでの少しの下りはスキーで滑ることにした。バックカントリースキーが久しぶりすぎて急でもない斜面で転んでしまったりもしたが、登り返し地点まで楽しく滑る。笠ヶ岳への登り返しは、最初はそれほど急ではないものの最後あたりは急であったので担いだ方が楽そうではあった。途中休憩を挟まずに歩き続けたのでだんだんエネルギーが失われ、失速した。笠ヶ岳山頂に到着したのが17時半ですっかり夕焼けの時間であった。山頂から少し降りたところに避難小屋があり、その周辺でテントを貼っている人がいた。その人に話を聞いたところ避難小屋に泊まろうとしたが中でネズミが暴れまわっていたのでテントを張ったということであった。中を確認したがネズミの姿は確認できず、この日は風も強く、テントを張るのも手間であったので避難小屋に宿泊することにした。避難小屋自体は3人で宿泊する分には広く、ドアの立て付けが微妙なところ以外は快適であった。就寝直前にネズミを発見したがそこまで大きいものではなく、床下に逃げてしまったのでどうすることもできずそのまま寝た。

 

3/13

 

5:30 出発

7:15 朝日岳

9:00 登り返し地点

11:50 七ツ小屋山

13:30 蓬峠周辺

15:25 土樽駅

 

天気:曇り

 

 

1日目の歩行速度からして早めに出発した方が良さそうということで5時半出発。ここも板を担いで無心で登る。避難小屋から見えた近くのピークが朝日岳だと勘違いしていて、そのピークに到着したら本当のピークが結構先に見えて、気分が沈みつつも文句を言ってもどうしようもないので歩き続ける。山頂に到着したのが7時過ぎで、やや風が強いものの板を履いていよいよゴボウ沢の滑走に移る。上部はガタガタの氷でとてもターンができるような状態ではなかったので横滑りで滑走できそうな斜面へ移動する。ある程度移動すると程よい斜面が広がり、快適に滑走できる。



ゴボウ沢上部


 

しばらく滑走して一本目の送電線を超えた直後でシールを装着して登り返しを始める。斜面の緩そうなところを登ったつもりであったが随分清水峠の方向に行き過ぎてしまい、急斜面のトラバースを強いられ、結局少し降って斜面の緩そうなところから再び登る。我々は七ツ小屋山方向に直接登るルート取りをしたが、このルートでは稜線直下でかなり斜度が急な場所を登る羽目になるので山頂から少し離れ稜線に合流するのが最適のように感じた。山頂直下の急登は板を担いで登ることにした。



登り返しでのトラバース


 

七ツ小屋山から蓬峠までの稜線は下り基調ではあるが所々登りがある。頑張ってスケーティングで登るようにしたが時間がかかりそうなところは板を脱いで歩いた。


七ツ小屋山から蓬峠方面


 

蓬峠周辺のピークから滑走を始める。最初は尾根沿いを滑るが、いい感じで雪が緩んでいて非常に滑りやすく感じた。しかし湿雪ということもあり雪がロール状に固まったものが沢に堆積していて沢に合流するあたりはなかなか滑りにくかった。そこを抜けると沢沿いにひたすら緩い斜面を滑り続ける。しばらくすると登山道に合流するがそこからは多少の登りがある箇所が続き、そうスムーズにはいかない。さらに進むと土樽PA付近に出るがそこからの林道も思ったより長く除雪点に到着した頃には電車の時刻がかなり迫っていた。頑張って駅に向かったが電車に間に合わず1時間半ほど電車を待つことになった。ちなみに駅の下り線ホームに直結するようなトレースがあり、そこを辿ればもう少し時間短縮ができた可能性があった。

 

泊まりのスキー山行は(ほぼ)初めてあったが、担ぎの時間が長くなかなか辛い場面が多かったが得られたものも多かったように感じる。今後も様々な場所の斜面を滑走してみたい。