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2021年12月30日木曜日

20211230_河又

 20211230_河又

メンバー:土田(3)、降矢(2)

 

 年内にどうしてもドラゴンストリートを終わらせたくて、降矢を巻き込んでこの日は河又に向かった。最初に恒例のいきのいいやつでアップ。降矢はこの日3連登らしくアップですでに前腕の疲労が見えていた。アップの後、まずはヌンチャクをかけながらムーブを思い出す。ついでに降矢が登る大五郎にもヌンチャクをかける。その後RPを目指して何度かトライするが「梅干しホールド」を掴んだ次の手で落ちるということを何回か繰り返す。結構時間も押してきて若干焦ったが、なんとか堪えて核心後のガバまで到達しそのままRPできた。一方降矢は大五郎をずっとやっていたが上部のムーブがなかなか解決しないようであった。無事年内に目標達成できたことはよかった。私の勝手に付き合ってくれた降矢君には感謝申し上げたい。(2人でクライミングに行くと写真が撮れない)




2021年12月24日金曜日

20211224_河又

 20211224_河又

メンバー:畑中(OB)、福田(4)、土田(3)

 

 再び河又。この日は特に寒くアップで取り付いたいきのいいやつは手を温めながら登った。アップののち、畑中さんは一期一会、福田さんはマンモス・ケイブ(5.13c)に取り付いていた。マンモス・ケイブは洞窟のルーフに飛びつくスタートでリードクライミングとは思えないようなボルダーチックなムーブを繰り出しながら登っていた。私は前回に続きドラゴンストリートを触った。最初の方は核心前で落ちたが、この日の最後のトライで核心を超えてガバを取るところで力つき落下。無念。この日は皆、各ルートのムーブを探って終了し、特に成果はなかった。


マンモスケイブの出だし



マンモスケイブ(続き)


2021年12月18日土曜日

20211218_河又

 20211218_河又

メンバー:畑中(OB)、福田(4)、土田(3)、降矢(2)

 

 阿弥陀南陵に行こうとしていたが天候不良で河又に。まずはいきのいいやつでアップ。その後、畑中さんはドラゴンストリート(5.11d)をトライ。ゴール直前で何回が落ちていたがしっかりとRP。私も触ってみたが大五郎と別れた後のムーブが辛くて全然進めなかった。福田さんはモスグレイハンド(5.11d)RPしたのち、ドランゴンストリートを登りFL。すごい。降矢は大五郎を触っていたが上部でだいぶ苦しんでいる様子であった。



ドラゴンストリート



大五郎



2021年12月11日土曜日

20211211_初冬合宿(谷川岳)

メンバー:L新垣[4]、福田[4]、岡本[3]、土田[3]、松坂[3]、降矢[2]、孫[1, 記録]
日程:2021年12月11日(土)・12日(日)

12月11日(土)

天気:晴れ・無風・適温~やや暑い
9:30   土合駅発
10:00   谷川岳登山口
14:30   ラクダの背(幕営地)
15:30   雪崩探索訓練開始
16:30   訓練終了

12月12日(日)

天気:晴れ・無風・適温~やや寒い
4:00   起床
5:50   幕営地発
7:30   谷川岳トマの耳
8:50   幕営地着
9:50   撤収、下山開始
12:15   谷川岳登山口
12:35   土合駅着

12月11日(土)

各メンバーそれぞれが始発で土合駅まで集合する流れであった。松坂・降矢・孫は部室にて前夜泊し、早朝に渋谷駅まで歩いて始発列車に乗ることにした。早朝の暗がりの所為もあってか、ここで某所にある柵を乗り越える過程で孫が左手の平の数か所に切り傷を付けてしまった。出血もあったが時間的制約のためとりあえずペーパーで覆って応急処置とし、後に絆創膏を貼っておくことにした。痛みは激しくなかったが、山とは全く関係のない所で怪我をしてしまったことに屈辱感を覚えたと記憶している。

電車に乗っていくうちに各々の拠点から出発したメンバーがだんだん合流し、土合駅に着くころには全員が揃っていた。登山靴に履き替えるなど準備を整えた後、登山口に向けて歩き出した。登山口までは折り返しの多い上り坂の車道を行くのだがその途中にロープウェイセンターがあり、そこからクラシック音楽が流れ続けていたことが非常によく印象に残っている。低温を過度に警戒していたためダウンコートの上から雨具を着用していたが、天気が良くかつ下界ということもあって登山口に着くころには汗だくになってしまっていた。冬山では防寒も重要だが暑くなりすぎると汗をかいてしまいそれが原因で逆に冷えてしまうため注意が必要である。目安として、止まっている時肌寒い程度、動いている時汗をかかず適温に感じる程度の着用が良いと教えてもらった。

前日までの好天続きから、それなりの標高まで雪があまり積もっておらず、残雪期と同様に進むことができた。ある程度雪が積もっているところでラッセルの練習をした。前述の状況もあってかなり踏み抜きが多く発生したが、なんとなく感触をつかむことができたと思っている。

「ラクダの背」と呼ばれる標高約1500mの地点にアタックキャンプを設営。1年生は初の雪山であったので、シャベルによる整地、雪集めなどを教わった。4人用・6人用の2つのテントを持って行ったが、2人・5人で別れて入ることになった。

設営完了後、3年生以下の5人で雪崩捜索をシミュレーションして訓練することになった。遭難者に見立てたSENDモードのビーコンと容器を適当な場所に埋め、散らばった装備やビーコンを頼りに場所を特定し掘り上げるという訓練である。最初は降矢がメインとなって捜索し、見事に場所を特定することができた。次に孫が捜索したが、ファインサーチの精度が悪く、1mほど離れた地点と間違えてしまった。もしもの時には人命にかかわるミスなので、注意してビーコン探索を行いたいと思う。

訓練を終了する頃には空が薄暗くなっていたためキャンプに戻り炊事を開始した。メニューが何だったかは失念してしまったが、新垣がプロテインシェイカーにお酒を入れて持ってきたようで、皆で分けて飲んでいたことを覚えている。雪山のテント設営は完璧にするのは難しいもののようで、5人で入ったテントでは端の方にかなり傾いていたため、寝返りを打つたびに少しずつ下の方へずり落ちてしまった。

12月12日(日)

起床して朝食を済ませた後、まだ暗いうちに山頂を目指して行動を開始した。初めてのビーコンチェックだったが自分のものの調子が悪く、少しタイムロスになってしまったが安全のため背に腹は代えられない。前日と同様に好天続きのため、雪がある程度固まっておりワカンは使わずアイゼンを履いて登った。稜線上は激しい高低差もなく順調に進むことができた。周囲に樹林などがない状態で見る日の出・朝焼けは非常に綺麗で印象に残っている。

2時間弱をかけて谷川岳トマの耳を登頂。近い距離に2つのピークが見られる谷川岳のような山のことを、シルエットが動物の両耳のように見えることから「双耳峰」と呼ぶらしい。自身の体力的に少しきつく感じていたため、もう一つの「耳」であるオキの耳の登頂は断念、そのままキャンプに向かって下山を開始した。

アタックキャンプから登山口までは少し遅れながらも特に滞りなく降りることができた。この時点で12:34土合発の電車の時間が近づいていたので、2・3年生のメンバーは車道を駆け下りて行ったが、自分はかなり消耗してしまったため歩くのがやっとで4年生メンバーについて来てもらう形となってしまった。駅に着いた頃には電車は既に発車から10分以上経ってしまっており、日々の鍛錬の不足を実感した。

次の電車が来るまで2時間以上もあるため、暇つぶしとして駅の階段脇の石垣を使ってボルダリングをしていた。初めは各自で自由に登ったり、福田が使用可能なホールドを指定して課題を作りそれに挑戦したりしていた。降矢は「今日1日中これをやってすべての電車を逃しもう1泊しても良い」と冗談を言うなどもしていた。やはり凹凸のある壁面を見たら登ってみたくなる性分の人々ということだろうか…。

15時台の電車に乗って帰路についた。肌寒い麓とは対照的に車内はかなり暖かかったため、山行での消耗も相まって気持ちよく眠ることができたと記憶している。

2021年12月4日土曜日

20211204_河又

 メンバー:畑中(OB)、福田(4)、岡本(3)、土田(3)、降矢(2)

 

 どこか冬山に行こうとしたが絶望的に雪が少なそうなので河又に。私にとって初めての河又、というか初めての石灰岩。アップでいきのいいやつ(5.10a)を触る。先輩にヌンチャクをかけてもらい2番目くらいに登る。石灰岩は足が滑るという情報にビビり散らしながら慎重に登っていくが、ゴール直前の一手がよくわからない以外は全部手がいいのであっさり登れてしまった。畑中さんはデザートソング(5.12a)をやっており、核心のムーブを忘れたと言っていたがすぐに思い出したそうでこの日中にRPしていた。私はいきのいいやつを登った後、大五郎(5.11a)という人気ルートを登ることにした。途中のテラスで存分にレストをして、奇跡的に上部でレスト可能なガバを発見したおかげで、マスターでOSすることができた。外岩で11台を触るのが初めてであったがまさかの結果となった(室内ばっかりやっていて外岩に全然行っていなかった)。岡本はクライミング自体久しぶりということでいきのいいやつをTRで頑張っていた。降矢は大将(5.10c)にトライしていた。最初のトラバースに苦労しているようであったがその日中に無事RP。私は大五郎の後、イヤーイヤー(5.11a)をやったがハングで撃沈。その後泣かないで愛ちゃん(5.10d)を触ったが登るラインを間違えて最後無理やりトラバースしてしまった。一方福田さんはずっと一期一会(5.12d)をやっていた。デザートソングと別れた後のフェースが下からだと何もホールドが見えなくてこんなところを登るのかと思ったが、絶妙なムーブで登っていた。上部の核心と思われるところで何度が落ちていて、バスの時間的に最後のトライとなったところで見事なクライミングでRP。おめでとうございます。いいものを見させていただきました。全体的に実りの多い1日であった。




デザートソングの核心


一期一会


大将


2021年11月28日日曜日

2021/11/27-28_南アルプス深南部 大無間・大根沢山周回

2021/11/27-28 南アルプス深南部 大無間・大根沢山周回

メンバー:饗場(OB)、L近江(OB)、箱守(OB)、小久保(4、記録)

11/27

8:00とりつき-15:00大無間山-16:00三方嶺手前で幕営

11/28

6:05出発-9:15大根沢山-13:50白樺荘


 南アルプス大好きOBたちからお誘いを受け、深南部に行きました。「大無間は必修科目だからいい加減登らないとまずい」とのこと。私にとって初めての深南部です。

11/26

 前夜に箱守家の新車!!で東京出発しました。途中、東名工事に伴うやばい渋滞に巻き込まれた際に、私の便意がピークに達するというトラブルが発生。料金所を出てた頃の高速道路会社の建物にあるトイレのおかげで助かりました。あのときトイレの順番を譲ってくれた方、ありがとうございました。

 この日は白樺荘より1時間くらい手前のトイレがあるところでコンクリートの上にテントを張りました。冬シュラフかさばるし、夏シュラフでいいかな~と思っていたのですが、めっちゃ寒くて眠れませんでした。やらかした。


11/27

 寒すぎてトイレにずっと座っていたいくらいでした。テントをぺぺっと畳んで出発。白樺壮に車を止めました。ここからしばらく道路を歩き、明神橋あたりから鉄塔を目指して取りつきます。とりつき周辺は人工物があって迷うことはないものの、かなり歩きにくかったです。

取りつきのあたりで葉っぱラッセル


 しばらく歩くとふつうにテープや踏み跡を辿るだけの道が続きます。まともな山は2か月ぶりだったのでアップダウンがしんどかった…大無間山までは7時間ほどかかりました。この日は寒気が入るわ風は強いわで山頂でもそこまでテンション上がらず。風が避けられて平らなところを探していると、大無間と三方嶺の間にある木があって若干くぼんだ所が良さそうだったのでここに張りました。大根沢山に張るなんて無理でしたね~~。テントのポールが歪んでいて変なことになっていましたが、後で聞いたら9月の常念山脈の縦走で爆風にやられたらしいです。直しとけや。水場はないですが、水を一人4~5L担いでいたので余裕でした。(余り過ぎて下山中に捨てた)

杖をつくOBたち



11/28

 適当に棒ラーメンを食べて出発。少し歩くと三方嶺に着きます。展望いいらしいですがそんなにじゃね?って思いました。ここから大根沢山に向かって北上していきます。前日と違ってそんなに寒く無かったので快適な山歩きが楽しめました。水場があるとされているアザミ沢のコルは尾根上からは水の音もしないくらい枯れていました。あてにならないです。

朝日を背にした饗場さん


 出発から3時間ほどで大根沢山に到着。展望はないですがいい感じの山頂です。この辺りは若干雪がついていましただけでした。せっかくチェーンスパイク買ったのにな~。ここで饗場さんの進路の話などをしながら休憩。正直、進路ってみんなどう決めてるんですかね。最後は標高1130mくらいのよく分からんところから道路に降りました。山頂から5時間弱で白樺荘に着きました。途中アップダウンあってふつうにきつかった。



 一泊二日でしたが、山深いところをのんびり歩けて大満足のいいルートでした。先輩方ありがとうございました。もっと後輩たちも深南部に行けばいいと思います。(自分が行ったところ薦める老害)


 




2021年11月21日日曜日

20211121_吉田海岸-魔王

 20211121 吉田海岸魔王

 

メンバー:L新垣(4)、土田(3、記録)、降矢(2)

 

天候:曇りのち雨

 

6:30 駐車場出発

7:20 取り付き

11:00 トップアウト

12:30 下降終了

13:30 駐車場到着

 

 城山での登攀終了後三島駅で降矢をピックアップ。三島駅から3時間半以上車を走らせて吉田海岸へ。海岸で焚き火をしてキャンプをしている人たちがいているのを眺めながら我々は外で寝た。

 

 午後から天気が崩れる予報であったので早めに出発することにする。6時半駐車場出発。堤防を少し歩くと斜面に辿り着き、そこからは踏み跡をたどるが途中から踏み跡を見失い藪漕ぎを強いられる。藪漕ぎの後、コルに到着しそこから斜め左方向に降りる。ここは目印のフィックスロープがありわかりやすい。しかしフィックスロープの固定は非常に甘く、これを引っ張って登降するのは危険。海岸に降り立ち海沿いを歩くと取り付きに辿り着くことができる。最終的に懸垂下降で取り付きまで戻ってくるので荷物を集約して残りは取り付きにおいていく。



正面の壁が魔王
正面の壁が「魔王」


 

1p(5.5 降矢リード)

 まずは簡単めなスラブを登る。簡単であるが落ちたら海にドボンしそうであった。このピッチは木で支点をとる。1p目を登っている時に後続パーティがやってくる。

 

2p(5.8 降矢リード)

 1p目終了点から少しトラバースしてそこから壁を直上する。ここはボルトが打ってあってラインはわかりやすい。凹角をにぼった先にボルトが2つ打ってあってそこを支点にできる。ここは海風をもろに受ける場所で剥離しそうな岩が結構あった。

 

3p(?? 降矢リード)

 ここで後続に先に行ってもらうことにする。我々は凹角の先の木で支点を取り先に行ってもらう。この辺りで雨がぱらつき始め焦る。

4p(5.9 土田リード)

 支点を取った木から凹角を外れてカンテを登る。ホールドが思いのほか悪いが要所にはボルトが打ってある。その先のテラスにある木で支点を取る。



4p目


 

5p(5.10a 新垣リード)

 このルートの核心ピッチ。出だしから2本目のボルトまでが悪い。左のカンテが案外持てる。スラブなのでもう少し粘れば良かったが、時間もかけられないのでテンションをかけてしまった。スラブの上のテラスでピッチをきる。


このルートの核心


 

6p(?? 新垣リード)

 簡単なスラブのはずだが既に雨で濡れ始めていて怖い。スラブを抜けるとピークに到着する。

 

 ピークからは懸垂支点まで稜線を少し歩く。木に巻き付けられた支点から3回で取り付きまで降りられる。2回目の懸垂の支点はわかりやすかったが3回目の懸垂支点は茂みに埋もれていてわかりにくい。また下部の懸垂は岩が脆いので注意が必要であった。取り付きからは来た道を引き返す。行きで藪漕ぎをした斜面にはちゃんとフィックスがある道があることを帰りになって発見したが、踏み跡があちこちにあってわかりにくかった。


3回目の懸垂下降


2021年11月20日土曜日

20211120_城山

 20211120_城山

 

メンバー:L新垣(4)、土田(3、記録)

天候:晴れ

 

6:30 駐車場出発

7:00 バトルランナー登攀開始

10:00 下降終了

11:30 エキスカーション登攀開始

15:30 下降終了

 

 去年のこの時期にも城山に行ったが今年も再び城山にクライミングをしにいくことになった。というのも去年バトルランナーというマルチピッチルートがあるぞということで登りに行ったのだが力尽きて途中で降りてしまったので今年こそというわけである。

 

 20日深夜1時に車を借りて出発。深夜の高速道路をなんとか運転して3時半過ぎに登山口付近の駐車場に。その日はそのまま車の中で寝た。翌日6時に起床して6時半に出発。

15分くらいで南壁基部に到着したが、さすがに誰もいなかった。そこから準備をして7時前に登攀開始。

 

バトルランナー

1p(5.7 土田リード)

 南壁下部のスラブを30mほど登る。小ハングの上の支点でピッチを切る。

 

2p(5.10b 新垣リード)

 このルートの核心ピッチ。鎌形ハングを越える。新垣さんは無事突破して去年のリベンジ成功。私はハング先のホールドを間違え落下。もう一度登り直してみたら右側にいいホールドがあった。残念。

 

3p(5.6 土田リード)

 ハング上部のスラブ。難しくはないがややランナウト。

 

4p(5.7 新垣リード)

 こちらも簡単なスラブ。ブッシュ手前に終了点がある。

 

 終了点からの懸垂下降はまずハングの左側の支点まで約50m。そこから基部まで50m。どちらも50mロープで懸垂可能。






 

 バトルランナー終了後しばらく休憩。新垣さんがジプシーマリー(5.10a)をトライしてOSしていた。その後エキスカーションを登ることにする。

 

 

エキスカーション

1p(5.7 新垣リード)

 下部のスラブを途中のテラスまで登る。先行パーティがいたので先に進むまで待ちながら登る。





 

2p(5.10c 土田リード)

 最初が若干かぶっていて悪い。ここで落ちるとテラスに叩きつけられそうで怖い。右側に手を伸ばすといいホールドがあった。垂壁を15m登るとテラスに出てピッチを切れるが先行パーティに先に行ってくれと言われてしまったのでそのままさらに15m先にある支点まで継続することになった。そこから先は細かいスラブで手は探せばあるものの足が全然なく怖い。スラブなので途中でレストしながらなんとか登りきった。このピッチ約25分リードしていたそうで、粘り勝ちという感じだった。

 

3p(5.9 新垣リード)

 ここもスラブ。三日月ハング直前の支点まで登る。まあまあ悪かった。

 

4p(5.10a 土田リード)

 このピッチは三日月ハングを越えるピッチ。ホールドは悪くなかったがハングをのっこすのが下手すぎて落下してしまった。ハングを越えた後のスラブは易しい。

 

5p(5.6 新垣リード)

 易しいスラブを終了点まで登るピッチ。





 

終了点からの懸垂は1回目でバトルランナーの懸垂で使った支点まで下降して、そこからもう一回で基部まで下降できる。基部に到着したのが15時半過ぎ。ここで撤収。去年行った素晴らしい温泉に向かう。やはり素晴らしかった。

 

今回はほとんどマルチだったがシングルピッチのルートや別のマルチのルートも登ってみたい。

2021年11月7日日曜日

20211107_アイゼン登攀訓練

メンバー:小久保(4)、新垣(4)、岡本(3)、L土田(3)、松坂(3)、降矢(2、記録)

天候:晴れ

6:41高麗駅

7:10訓練開始

16:20高麗駅


2年生以上での実施ということで何とも言えないモチベーションでの訓練であった。とはいえ私はアイゼン登攀の経験があまりないので、得るものは多かった。


女岩の西面に1本、南面に2本トップロープをかけ、グローブのみやバイル1本で南面、バイル2本で西面をのぼった。西面で両手にバイルを持ってのぼるのは難しかったが、丁寧にアイゼンの爪やバイルを置いて体重をかける感覚が少し掴めた。とても良い練習になったと思う。

各自3回ほど登った後、滑車法による人の引き上げとリーダーレスキューの仮固定の確認をした。西面のハングしたところで遭難者役が完全に宙に浮いた状態では3倍や5倍の滑車でも全然上がらなかった。その後西面のチムニーや右ルートなどを普通にのぼり、終了した。


2021年10月16日土曜日

20211016_雲取山

メンバー:土田[3]、降矢[2]、孫[1, 記録]
日程:2021年10月16日(土)

天気:晴れ・無風・適温~やや寒い
7:40   駐車場出発
9:50   七ツ石小屋
11:40   雲取山山頂
14:35   駐車場到着

 前夜泊等する必要がなく時間短縮になるという理由から、土田がレンタカーを借りて登山口付近の駐車場まで移動することに。今回の山行メンバーは全員運転免許を持っているということで、交代しながらの運転となった。まずレンタカーを借りた土田が孫・降矢の下宿先に移動して乗せ、その後小袖乗越付近の駐車場まで向かった。降矢はこれが免許取得後初めての運転とのことだったが、狭くて曲がりくねった山道を難なく走り上がっていてとても驚いた。駐車場には思ったよりも車が多く、駐車場所に難儀した。

 駐車場後、車道を少し戻ったところにある登山口から行動を開始した。漫画「鬼滅の刃」の人気キャラクターの出身地だとされているらしく1)、登山口付近には「鬼滅の刃」に関連した柄ののぼりが見られた。無雪期の一般道ということで、特に滞ることなく登って行った。季節的に、登山口付近では気温は適温であったが、山頂付近では風が吹いていたこともあってかなり肌寒く感じた。持っていた服装だけでは重ねてもあまり寒さを防げなかったので、今後の山行では気温を十分に考慮して装備を検討することにしたい。

 下山時、源平の合戦において敗走した平家がこの山域で逃げ延びていた時の伝承が書かれた看板が登山道の途中に点在していることに気づいた。登っている時あまり気にかけていなかったためストーリーを逆に辿ることになったが、楽しみながら下山することができた。「(地名)まであと○○m」などの看板は様々な山にあるが、このように物語を楽しみに登るのはユニークで工夫されているという意見が見られた2)

 駐車場に到着し、レンタカーで帰ることに。道中、甲州街道沿いの油そば屋で夕食を頂いた。運動後に摂る油分は美味しかった。


脚注

  1. https://www.yomiuri.co.jp/national/20201228-OYT1T50299
  2. https://twitter.com/167_th/status/989479972870868994

2021年10月9日土曜日

20211009_雷木沢

20211009_雷木沢 
メンバー:木口、福田 
天候:晴れ 

 始発のバスで西丹沢ビジターセンターへ。空いているかと思いきやキャンパーでごった返していた。準備をして9時過ぎに出発。まずは入渓点まで歩き、沢装備に切り替えて10時入渓。水の綺麗さに驚く。 水流はチョロチョロで、先行きが不安になるがすぐに15mのF1があらわれる。ここは水流左に残置があるようだが無視して右から登る。カムがよく決まる。続いてすぐ上のF2は水流右をフリーで。 さらに少し行くとこの沢一番の大きさの30m滝があらわれる。これは普通巻くようだが、巻きたくないので直登を試みる。 まず水流右手から一段上のバンドを左にトラバースする様に登る。ツルツルで若干ナメているが、途中カムが決まる箇所があり、フリクションで抜ける。その後は水流左手を登ろうとしたが流石に難しく、右岸に逃げながら途中の木でピッチを切った。そこからは落口直下のバンドをトラバースし、最後はアンダーを駆使しながら落口へ抜けた。難しくはないが高度感があった。落口の先にカムを決めてビレイ。 その上は大きな滝はないとのことなので、左岸尾根に上がり、尾根伝いに下山した。途中ルーファイが難しかったが、それほど時間はかからず、13時過ぎには入渓点に戻った。沢装備を解き、超過密状態のキャンプ場を横目に林道を下った。

2021年9月29日水曜日

20211005_釜の沢東俣

メンバー:L小久保(4)、松坂(3)

記録:松坂

天候:晴れ

参考文献:宗像兵一『東京起点沢登ルート120』山と渓谷社

 

9/29

10:10西沢渓谷入口バス停

10:45河原

11:10鶏冠谷出合

12:00山の神

12:30乙女の滝

12:50東のナメ沢出合

13:10西のナメ沢出合

13:50釜の沢出合

13:55魚止めの滝

14:00千畳のナメ

15:00両門の滝

16:001730m付近で幕営

 

9/30

6:30出発

7:50木賊沢出合

8:15ポンプ小屋

8;23甲武信小屋

9;10甲武信岳

12:20西沢渓谷入口バス停

12:30道の駅みとみ

 

本当は7月に行く予定だったが、天気が悪く延期した釜の沢東俣。延びに延びて10月手前になってしまった。

平日なので塩山からのバスはないらしい。山梨市駅からのバスは9:12が始発なので、入渓がちょっと遅くなり、日没までに予定していたビバーク地である1771m付近に行けるか少々不安ではあった。

西沢渓谷は一応観光地なので散策している人はいた。我々は、二俣吊り橋を渡って河原に降りる。ここで沢装備に切り替える。少し歩くと鶏冠谷出合。

ここで散策路から外れる

鶏冠谷出合

左岸に明瞭な踏み後があり、そこからホラ貝ゴルジュを入渓点まで巻くことができる。崩壊している箇所もあるがほぼ一般登山道。すごい高巻くので不安になるがあっているらしい。そして思っていたよりも長い。

巻き道の入り口


ホラ貝ゴルジュをチラ見

1時間ほど歩くと山の神につく。小さな祠がちょこんと鎮座している。

山の神の祠

山の神のすぐそこから入渓。入渓といっても釜の沢出合まで河原歩きである。乙女の滝、東のナメ沢、西のナメ沢と次々滝を見学できる。

乙女の滝

東のナメ沢

西のナメ沢

釜の沢出合はたくさん標識があるのでわかりやすい。出合から少し上がると魚止めの滝が見えてくる。

奥に釜の沢出合。右に曲がっていく

魚留の滝。左から巻けるがこの写真では巻き道は見切れている。

魚止めの滝は右岸のスラブから取り付き、巻いていく。スラブがちょっと悪かったが、高さもないのでロープなしで簡単に登れる。巻き道は相変わらず踏み後明瞭。旧登山道だった名残なのか、ただ入渓者が多いからなのか。

直後に曲がり滝。左岸からまくと目の前に千畳のナメが広がる。巻くとふっと現れるので不意をつかれ思わず声が出る。

曲がり滝

千畳のナメ

千畳のナメ上部の3段の滝は右岸をまく。

1時間ほど歩くと西俣との出合である両門の滝にでる。

両門の滝

両門の滝は左岸、直後のヤゲンの滝は左岸、斜め滝は右岸を巻ける。踏み後はもちろんピンクテープまである。

ヤゲンの滝

斜め滝

斜め滝を越えると倒木や土砂が増え、ゴーロ歩きになる。ここらへんから伏流になったりする。

1730m付近にいい場所があったのでそこで幕営。

焚火をするために薪を集める。今回は焚火がうまくいって良かった。いろいろ乾かそうとしたが、私は歩いているうちに乾いてしまい、焚火にあてる必要がなかった。小久保さんはパンツまで濡れていたらしく、ずっと乾かしていた。

ツェルトをはって就寝。寒かった。

 

翌日も伏流のゴーロ歩きから始まる。

ガレ、倒木

30分くらいで階段状の大ナメ滝は左岸の草付きが容易に上がれると書いてあるが、右岸を上がった気がする。

階段状ナメ

その後、傾斜が増していき、小さめな滝が連続するようになる。

小滝連続

大ナメ滝はぬるっと出てくる。これ?これじゃないよね?とか思っていたら大ナメ滝だった。下部は右岸から巻くようになっているが、普通に左岸を登れる。木賊沢との出合は少し、木賊沢に入り、中間尾根に乗れば踏み跡明瞭。ピンクテープまでついている。

出合。よく見ればピンクテープばっかり


大滝は巻き道からよく見える

大ナメ滝を超えれば、ナメとガレた谷をつめると白いポンプ小屋が見えてくる。

標高が上がってきた

ポンプ小屋まであと少し

ポンプ小屋

白いポンプ小屋から甲武信小屋までは作業道を5分ほど。

甲武信小屋で沢装備を解きながらゆっくりする。一応百名山なので甲武信岳をちゃちゃっと往復。天気が良く北アルプスまで見えた。非常に気持ちがいい。

なんでも見える


下りは近丸新道を下山。あらゆる記録で長いだのつまらないだの書かれているがいい道だと思う。多分。

下山しきってもバスまで3時間あるので10分歩いて道の駅みとみまで行って、時間をつぶした。しぬほど暇だった。

 

アプローチは少し面倒だが、沢は綺麗でつめもなく甲武信岳につきあげるので非常に爽快。旧登山道だったこともあり、看板やピンクテープが豊富。踏み跡や焚き火跡も明瞭にあり、野生味には確かに欠けるが、楽しい沢だった。

2021年9月28日火曜日

2021/9/27-28_和名倉沢

2021/9/27-28_和名倉沢

メンバー:L近江(OB)、小久保(4,記録)

9/27 晴れ

8:29 ガードレールの切れ目-8:51 入渓点-12:23 2段40m大滝-16:50 Co.1470(幕営)

9/28 くもりのち晴れ

6:37出発-9:00ぐらい?登山道に合流-12:30 下山


 近江さんからお誘いを受けて奥秩父の名渓・和名倉沢に行きました。直前で饗場さんがケガをしてしまい、二人だけになってしまったのが残念でした。饗場さんは山に行く前に体調崩したりケガしたりすることが多いので気を付けてほしいです。

 朝に高田馬場で近江さんに拾ってもらって出発。駐車場は10台くらいとめられそうでしたが、もちろん一台も止まっていませんでした。支度してガードレールの切れ目から沢に降ります。すると吊り橋が出てくるのでこれを渡ります。渡った対岸を適当に歩いてから適当に降りると入渓できました。

ガードレールの切れ目

ここから入渓
やばそうでしたが渡れました

 渓相はややうっそうとしていますが、滝のスケールが大きいので見ていて飽きません。巻きなどの判断はすべて『東京起点沢登りルート120』の通りで問題ありませんでした。巻き道もそこまで悪くなかったので、結局ロープを出したのは幕営地でツェルトを張るときだけでした。

和名倉沢では小さめの滝

たい焼きをシッポから食す近江先輩

こういう滝を登ろうとしている記録もありますが、命知らずだなあと思います。我々はおとなしく巻きました。

 
 幕営地はゴミがゴロゴロ転がっているのですぐに分かります。「奥秩父の美渓」と言われますが、この地点だけはそうは思いませんでした。酒のビン持って帰れないなら沢で飲酒する資格はないと思いますね。巻き拾いの時に危ないし、やめてほしいものです。
 薪がかなり湿っていたせいか、焚火はイマイチ盛り上がらずに終わってしまいました。蒸し焼きにして薪を乾かす技術が足りていませんでした。寝るときに沢靴下のまま寝たら、夜に足先が冷えて適いませんでした。アホですな。

 二日目は寒くてできるだけ水に当たらないように登りました。途中で岩にぶつけてカッパが破れて最悪でした。適当に登ってツメると、登山道に出ます。和名倉山は面倒だったので行かず。このタイミングで行かなかったら一生行かないだろうな~と思いましたが、帰宅を優先しました。楽しかったのでまたOBの先輩と山いきたいです。

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下山