メンバー:L新垣[4]、福田[4]、岡本[3]、土田[3]、松坂[3]、降矢[2]、孫[1,
記録]
日程:2021年12月11日(土)・12日(日)
12月11日(土)
天気:晴れ・無風・適温~やや暑い9:30 土合駅発10:00 谷川岳登山口14:30 ラクダの背(幕営地)15:30 雪崩探索訓練開始16:30 訓練終了
12月12日(日)
天気:晴れ・無風・適温~やや寒い4:00 起床5:50 幕営地発7:30 谷川岳トマの耳8:50 幕営地着9:50 撤収、下山開始12:15 谷川岳登山口12:35 土合駅着
12月11日(土)
各メンバーそれぞれが始発で土合駅まで集合する流れであった。松坂・降矢・孫は部室にて前夜泊し、早朝に渋谷駅まで歩いて始発列車に乗ることにした。早朝の暗がりの所為もあってか、ここで某所にある柵を乗り越える過程で孫が左手の平の数か所に切り傷を付けてしまった。出血もあったが時間的制約のためとりあえずペーパーで覆って応急処置とし、後に絆創膏を貼っておくことにした。痛みは激しくなかったが、山とは全く関係のない所で怪我をしてしまったことに屈辱感を覚えたと記憶している。
電車に乗っていくうちに各々の拠点から出発したメンバーがだんだん合流し、土合駅に着くころには全員が揃っていた。登山靴に履き替えるなど準備を整えた後、登山口に向けて歩き出した。登山口までは折り返しの多い上り坂の車道を行くのだがその途中にロープウェイセンターがあり、そこからクラシック音楽が流れ続けていたことが非常によく印象に残っている。低温を過度に警戒していたためダウンコートの上から雨具を着用していたが、天気が良くかつ下界ということもあって登山口に着くころには汗だくになってしまっていた。冬山では防寒も重要だが暑くなりすぎると汗をかいてしまいそれが原因で逆に冷えてしまうため注意が必要である。目安として、止まっている時肌寒い程度、動いている時汗をかかず適温に感じる程度の着用が良いと教えてもらった。
前日までの好天続きから、それなりの標高まで雪があまり積もっておらず、残雪期と同様に進むことができた。ある程度雪が積もっているところでラッセルの練習をした。前述の状況もあってかなり踏み抜きが多く発生したが、なんとなく感触をつかむことができたと思っている。
「ラクダの背」と呼ばれる標高約1500mの地点にアタックキャンプを設営。1年生は初の雪山であったので、シャベルによる整地、雪集めなどを教わった。4人用・6人用の2つのテントを持って行ったが、2人・5人で別れて入ることになった。
設営完了後、3年生以下の5人で雪崩捜索をシミュレーションして訓練することになった。遭難者に見立てたSENDモードのビーコンと容器を適当な場所に埋め、散らばった装備やビーコンを頼りに場所を特定し掘り上げるという訓練である。最初は降矢がメインとなって捜索し、見事に場所を特定することができた。次に孫が捜索したが、ファインサーチの精度が悪く、1mほど離れた地点と間違えてしまった。もしもの時には人命にかかわるミスなので、注意してビーコン探索を行いたいと思う。
訓練を終了する頃には空が薄暗くなっていたためキャンプに戻り炊事を開始した。メニューが何だったかは失念してしまったが、新垣がプロテインシェイカーにお酒を入れて持ってきたようで、皆で分けて飲んでいたことを覚えている。雪山のテント設営は完璧にするのは難しいもののようで、5人で入ったテントでは端の方にかなり傾いていたため、寝返りを打つたびに少しずつ下の方へずり落ちてしまった。
12月12日(日)
起床して朝食を済ませた後、まだ暗いうちに山頂を目指して行動を開始した。初めてのビーコンチェックだったが自分のものの調子が悪く、少しタイムロスになってしまったが安全のため背に腹は代えられない。前日と同様に好天続きのため、雪がある程度固まっておりワカンは使わずアイゼンを履いて登った。稜線上は激しい高低差もなく順調に進むことができた。周囲に樹林などがない状態で見る日の出・朝焼けは非常に綺麗で印象に残っている。
2時間弱をかけて谷川岳トマの耳を登頂。近い距離に2つのピークが見られる谷川岳のような山のことを、シルエットが動物の両耳のように見えることから「双耳峰」と呼ぶらしい。自身の体力的に少しきつく感じていたため、もう一つの「耳」であるオキの耳の登頂は断念、そのままキャンプに向かって下山を開始した。
アタックキャンプから登山口までは少し遅れながらも特に滞りなく降りることができた。この時点で12:34土合発の電車の時間が近づいていたので、2・3年生のメンバーは車道を駆け下りて行ったが、自分はかなり消耗してしまったため歩くのがやっとで4年生メンバーについて来てもらう形となってしまった。駅に着いた頃には電車は既に発車から10分以上経ってしまっており、日々の鍛錬の不足を実感した。
次の電車が来るまで2時間以上もあるため、暇つぶしとして駅の階段脇の石垣を使ってボルダリングをしていた。初めは各自で自由に登ったり、福田が使用可能なホールドを指定して課題を作りそれに挑戦したりしていた。降矢は「今日1日中これをやってすべての電車を逃しもう1泊しても良い」と冗談を言うなどもしていた。やはり凹凸のある壁面を見たら登ってみたくなる性分の人々ということだろうか…。
15時台の電車に乗って帰路についた。肌寒い麓とは対照的に車内はかなり暖かかったため、山行での消耗も相まって気持ちよく眠ることができたと記憶している。
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