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山頂にて |
東京大学運動会スキー山岳部(TUSAC)の記録です。一年中さまざまなスタイルの登山に取り組んでいます。 TUSACホームページも併せてご覧ください。質問・入部希望なども随時受け付けております。 TUSACのホームページはこちら
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2021年4月24日土曜日
20210424_至仏山BC
2021年4月15日木曜日
20210330_大源太山
20210330_大源太山
日程 3/30 天気:晴れ(黄砂で視界はよくない)
メンバー:L近江(4)、縄(4)、畑中(4)、中村(1、記録)
4:52 林道大源太線除雪終点出発
5:50 大源太山登山口
5:59 弥助尾根取付き
7:31 1141p
9:41 大源太山着
10:33 大源太山発
11:20 弥助尾根夏道分岐
12:12 北沢渡渉地点
12:58 大源太山登山口
13:52 除雪終点
緊急事態宣言前から計画され、2か月以上の延期の末、ついに実現した山行である。うれしい。自分は近江さんとの初山行&自分以外4年生ということで少し緊張していた。
前日夜は雨が降っていたため、車中泊をして早朝に出発した。自分はそこそこ寝られたが、背の高い畑中さんはほとんど寝られなかったらしい。
気温が高いせいで林道の雪は柔らかく、先輩たちは「夏の雪渓みたいな雪だ」とコメントしていた。5~10㎝ほどは沈むのでそこそこつらい。夏道の登山口の近くから尾根にとりついたが、地図読みがおろそかで、予定より少し西側からになってしまった。自分も下級生としての立場に甘えていたので、積極的に角度を切るなどして適切なルートをとれるようにしたい。弥助尾根は、最初かなり急で、1141pまではかなり藪が出ており苦労した。今年は雪解けが早いようだ。
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藪々しい |
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1141pにて |
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1141p手前 |
2021年4月10日土曜日
20210410_かぐらBC
メンバー:L縄(OB)、土田(3)、降矢(2、記録)
天気:晴れ
11:40かぐら第五ロマンスリフト
13:20神楽が峰
14:15コース復帰
スキー場はとても混んでいて駐車場のゴンドラから長い行列となっていた。駐車場から一番上のリフトにたどり着くまで2時間ほどかかった。
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途中のリフトの行列 |
バックカントリーをしようという人々もたくさんいた。計画書を提出し物々しい注意書きにまみれたゲートを抜けシールを装着する。私にとっては初めてのシール歩行であった。正直こんなもので本当に坂を登れるのかという気もしていた。実際に歩いてみると、急になると時々滑るものの、ワカンなどよりはるかに楽に感じた。素晴らしいと思った。途中、先行パーティーの方が時々振り返ると気持ちが良いと言っていた。振り返ってみると眺めがよく、本当にその通りであった。少し上ったあたりで一度滑ってみようということになった。まったく手の入っていない斜面はゲレンデとは感覚が違った。
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頂上にて |
一時間半ほどで頂上に着き、シールを外して反射板コースで
滑走を開始した。周りに人がおらず、シュプールも少なく、眺めもスキー場とは全く異なるところを滑るのは快感であった。私はおっかなびっくりの滑りではあったが、それでも気持ちよかった。また、少し下って樹林帯の中を滑るのもゲレンデではあまりないことであり、木や根っこや枝をよけながら滑るのは難しかった。
コースに復帰した後は、事務所の方に下山の連絡をしてゲレンデで滑った。
2020年12月19日土曜日
20201219_初冬合宿
20201219_初冬合宿
日程 12/19-20
メンバー L畑中(4)、縄(4)、林(3)、岡本(2)、中村(1、記録)
1日目 天気:大雪
12:20 天神平
14:40 1400m付近で幕営、埋没訓練等開始
数日前の大寒波の影響で電車が水上で止まっており、出発が遅めになった。しかもこの週末も大寒波がきており、新潟県湯沢町には大雪警報が出ていた!天神平につくと大雪で、すぐさま腰深くまで沈むようなラッセルとなった。
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天神平からすぐのところ。 |
2日目 天気:大雪
6:00 起床
6:40 撤収・訓練開始
8:00 出発
17:30 土合口
この日も大雪。しかもロープウェーが運休してしまった。天神平ロープウェーのツイッターによると、天神平で新たに70㎝積もったらしい。すごい…!。テントを出ると、竹竿の近くにさしておかなかったせいで自分のスコップが行方不明になっており、捜索に15分ほどかけてしまった。申し訳ありません。
ロープウェーが止まってしまったせいで、田尻尾根経由で自力で下りなければならなくなってしまったため、ビーコン訓練をした後早々に下山を開始した。あまりの大雪で胸ラッセルである。トップが空身でラッセルし、20mほど進んだらセカンドに交代、荷物を取りに戻って隊の最後尾に合流するというサイクルであった。空身ではあまり踏み固められていないので、セカンドが一番つらかった。そしてトップの後荷物を回収して休む時間がほんとうにありがたかった。スコップでラッセルなんて初めてだとみんなで言いながら雪に埋もれて進んだ。
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ラッセルする林さん |
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下山!! |
……しかしこの山行はここでは終わらなかった……!
2020年12月5日土曜日
20201205_初冬合宿
20201205_初冬合宿
日程:12/5,6
メンバー:L新垣(3)、近江(4)、饗場(4)、松坂(2)、降矢(1、記録)
1日目
天気:晴れ
9:54土合駅
11:10天神平
13:00熊穴沢小屋(テント)発
13:30天神平で訓練開始
16:00撤収
16:30テント着
自前の75Lのザックできてしまったが、もっと大きいザックにすべきだった。土合駅の長い階段を登り、ロープウェー駅まで向かった。ロープウェーは速くて楽で眺めも良かった。マスクが必須だったのが少し煩わしかった。天神平には登山者も観光客とみられる人も多くいた。雪が少なく、ほかの団体が滑落停止訓練をしていた辺りは地面が見える部分も多かった。幕営予定地まで向かうが、雪が少なく藪が出ていたため急遽幕営地を熊穴沢避難小屋に変更した。他の幕営適地と思しき場所はかなり埋まっていた。ここにも先客がいたが何とか張れた。その後もう一度天神平まで戻り訓練を行う。スキーのリフトの下が傾斜、雪が適当そうであったが、いざやろうとすると放送でリフトの下にはいかないよう注意された。ごめんなさい。結局その付近で滑落停止訓練をやった。数回やると地面が見えてくる箇所もあり苦労した。その後スタカットやビーコンを用いた捜索の練習を行い、撤収した。自分は装備の扱いに不慣れで、余計な時間を食ってしまった。テントで雪山での生活の仕方や、雪から水を作るやり方を教わった。食事の際、自分が作って持ってきたぺミカンの評判がとてもよく、嬉しかった。
2日目
天気:晴れ
4:45起床
6:00発
7:00トマの耳
8:00テント着
10:00天神平で訓練
12:00土合駅
寒い思いをせずに眠れた。目覚めた後二度寝しかかったところを新垣さんに救われた。必要なものだけを持って出発。雪はほとんど固まっていて楽だった。ところどころで凍っていたり滑りそうなところがあり歩き方を教わりながら頂上を目指した。かなり速く歩けた。頂上はあいにくガスがかかっており展望はそれほど良くなかったが、ブロッケン現象を見ることができた。初めて見た。オキノ耳には行かずに下山を開始した。幕営地に着いて、雪に埋めてもらった。かなり圧迫感はあったものの、どうしても雪が少なく、自力で脱出できてしまうほどであった。弱層テストを練習した後テントを撤収して天神平へ向かい、ツェルトを用いた負傷者の運搬の訓練を行った後ロープウェーで下山した。
2020年11月21日土曜日
20201121_城山南壁登攀
20201121_城山南壁登攀
天気:1日目晴れ、2日目晴れのち雨
メンバー:L新垣、土田
1日目(記録:新垣)
初日は9時40分に大仁駅着。三島駅から大仁駅までの電車が全てラブライブ!の装飾が施されたイタ電であった。聖地巡礼の観光スポットらしい。電車内に声優のサインなどもあり、全面的にラブライブを推していた。
その駅でおりると、すぐに目に入るのが今回登攀する城山南壁。駅近、コンビニ徒歩10分といった好条件の岩壁である(温泉もある)。
登山口から15分ほどで南壁取り付きまで行くことができる。初めに南方リッジを目指した。「とんとん拍子」などのある壁を登り途中のバンドを左へトラバースすることでも取り付くことができるが、それを省いて直接南方リッジを目指した。ところがいくら歩いても取り付きらしきものが見当たらない。見つけにくいとの記録は見ていたが本当にわかりにくかった。結局、他の南方リッジを登るパーティーに取り付きを教えてもらうことになった。他のパーティーが登る間の待ちが発生したので一旦下にくだり、下の南壁から繋げるような形で登った。核心は最終ピッチだが、支点もハーケンだが多くあり、ガバも多いため快適に登ることができた。ビレイ中に後ろを振り返ると高速道路を走る車が鮮明に見え改めて岩壁と街の近さを感じた。5P3時間で登った。もう少し登攀スピードを上げていきたい。
その後は南壁にトップロープを張って明日のバトルランナーへ向けて岩のフリクションの感覚を確認した。
ラーメン屋で夕食を取り、銭湯で疲れを取ることができた。山行というよりは旅行といった感じで楽しかった。
2日目(記録:土田)
2日目の最初はバトルランナー(5.10a)を最初に登る予定であったが前日の盛況な様子から日の出前には取り付きに到着して日の出とともに登り始めようということになり5時半には取り付きに到着した。もちろん誰もいなかった。岩は案外冷えておらずこれなら日の出とともに登り始められそうだということになり準備を始める。6時すぎに登り始める。1p目は新垣がリード。細かいスラブであった。私はフォローで登ったが私が登った時足がかなり滑ってしまいほとんど人工登攀をしてしまった。途中少しハングしているところがありそこもテンションをかけてルートを探りなんとか登った。1p目の終了点が本来のルートから少し右に外れてしまい隣のブルースカイ(5.9)というルートの終了点になってしまった。2p目は私がリードした。このピッチで木を通って小ハングの上側の支点に行き正規のルートに戻った。3p目は新垣氏リード。3p目はバトルランナー核心の鎌形ハングがある。ハングまでは順調そうにリードしていた。核心のハングでは先にハングの上にピンがかけれるようになっていた。何回かテンションをかけながらもフリーで突破していた。大変そうに見えた。次にフォローで私が登ったがいざ近づくと下から見ていたより圧迫感があり普通に登ることはできなかった。後から別パーティが来ていたのでスリングアブミでハングを超えた。この時点で10時を過ぎており登攀時間が4時間を超えていたのでここで降りることになった。途中の木で一回切って複数回の懸垂を行った。私たちの後には続々と登っている人たちがいた。さすが人気ルートだ。
その後何か登れるところはないかといろいろ考えて東南壁のかぜを感じて(5.9)を登ることにした。新垣氏がリードしてトップロープで私が登るということにした。しかしあまりこのルートが登られているような感じがせずホールドの中に苔が溜まっていて登りにくいということでこのルートを登るのはやめて南壁に戻った。
南壁でアナザステップ(5.9)を登ることにした。新垣氏がリードしてトップロープで私が登った。朝は全然登れなかったがこの時は普通に登れた。続いて隣のとんとん拍子(5.8)を私がリードで登った。少し怖かったが登れた。さらに次にグラシアス(5.9+)を新垣氏がリードで登る。中盤が難しいそうでテンションをかけながらも登り切っていた。その後私もトップロープで登った。やはり途中で持つところがなくなりテンションをかけてしまった。テンションをかけてなんとか登り切った。そこから降りる最中に雨が降ってきたのでここで登攀は終了して下山した。
私は本格的に外岩でクライミングを行うのは初めてに近かったがある程度リードもできたことはよかった。いつかはバトルランナーにリベンジしたいと思った。
バトルランナーは上りと下りで重ならないのでトップアウトできれば意外とストレスフリー?
2020年11月20日金曜日
20201120_南アルプス深南部黒法師岳周回
メンバー
近江(4、L)、饗場(4)、縄(4、記録)、降矢(1)
コースタイム
2020/11/19(木)
20:00駒場部室〜(近江車)〜23:30大井川鐵道千頭駅付近
11/20(金) 雨
5:00千頭駅発〜(近江車)〜6:30寸又峡〜沢口山〜板取山〜13:00山犬段山小屋
11/21(土) 晴れ
5:30山犬段山小屋〜6:00蕎麦粒山〜三ツ合分岐〜9:10鋸山〜11:20房小山〜13:20バラ谷の頭〜15:00黒法師山〜16:30二つ山
11/22(日) 曇り時々晴れ
6:10二つ山〜8:00前黒法師山〜11:00寸又峡
3連休周辺で深南部の他に越後駒ヶ岳や女峰山〜男体山、八ヶ岳縦走などの案があった中、この時期でも雪がなく1年もいけるということもあり、4人で深南部に行くことになった。というか、個人的には、深南部にすでに2回も行っている饗場と近江がいたし、静岡側から山を登ったことがなかったので、山域の開拓的な意味で興味があって行きたいと思った。入部初めての山が馴染みのないところになった降矢くんも意外に楽しみにしてくれていたようだ(?)。
途中鋸山周辺が尾根が細くこの時期なら凍っている可能性もあり、1年生もいるのでロープも一応携行。黒法師山側から回るコースも考えたが2日目の夕暮れ時にそこを通過する可能性を懸念して逆から辿ることにした。なお、水場は三ツ合分岐のそばとバラ谷のコルの近くの主に2箇所で、前者は枯れていることもあるとのことから後者のバラ谷のコルでのみ汲む想定で1日目は1人5Lの水を担ぐことにした。あと寒いかもしれないと思って冬用シュラフにしたのでまあまあ重い装備になった。なお、越後駒ヶ岳にもTUSACから2人パーティーが出る予定だったが、日本海側は大荒れで中止となった。
11/19(木)
駒場に集まって荷物整理後、近江の車に乗り込む。2泊分の荷物と4人でパンパンだ。高速入って早々渋滞に巻き込まれるが、厚木をすぎると順調に走り出し、最後まで近江運転で千頭駅に到着した。夜はいい感じのところで寝た。
11/20(金)
千頭駅から寸又峡まで再び近江の運転で。この日は蕎麦粒山かその先の三ツ合分岐まで行ければいいねとか言っていた。駐車場は登山口にほど近いところに駐める。駐車料金は500円。神。準備していくうちに完全に朝になったが空は重たく暗いままだった。この日はどうせ雨に降られるだろうと諦めてはいたしその次の日からは晴れ予想だったのでまあいいかという気分ではあった。
登山口から九十九折に登っていくと間も無く尾根に出て、稜線歩きになると、雨は本降りになった。休憩のタイミングでしっかり強くなるみたいな感じでなんとも気分が滅入る。沢口山に着いた時にはすでに結構濡れていて、これは今日は山犬段の小屋までだななんて話をした。頻繁に歩かれている山域でもないのでたまにテープを見逃して地図見たりしながらえっちらほっちら進む。最近の山行は専らジオグラフィカに頼ってしまっていて、これでは地図読み能力が鈍りそうなので、今回はなんとなく使わないように心がけた。あとは降矢くんとまともに喋るのは初めてだったので色々喋った気がする。多分。
山犬段の手前の林道は崩壊しているとの情報があったので尾根同士に進む。この山行で何度か土砂崩れで抉られているのを見たがやはり脆い山域なのだろうか。山犬段山小屋には13時頃到着。もう全身ずぶ濡れだったので迷わず入った。するとなんということでしょう。超絶きれいな山小屋だった。とにかく新しい。貸切なので思う存分濡れたものを干して広い床の上にテントをたてて寝た。快適だった。
11/21(土)
低気圧が東に抜けて冬型完成。未明からかなり風が強く、良かった小屋の中で、なんて言って出発。この時は黒法師山まで行ければいいねなんて話していた。風こそ強いが昨日とは打って変わって天気良さそうなのでテンション上がる。
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鋸山近くの尾根が細いところ |
三ツ合分岐をすぎると尾根が細いところがあらわれるようになる。凍ってもなかったしロープを出すほどではないが天気が悪いと結構いやらしいと思う。すごい歩きやすいところ中心なのに急にこういったところも出てくる感じがこの山域特有なのか、新鮮だった。
その後は平和な道中心だったが踏み跡自体は薄いので、一回適当にトラバースしてたら、全然違う尾根を下りかけたので、最低限の気は張っておく必要がある。房小山が近づくと笹薮になる。薮とは言っても踏み跡自体は続いているので手でかき分けながら進むという感じ。完全に踏み跡がなくなるということはなかった。そして今回の山行のハイライト、本邦2000m最南端の看板が見えた。なんか響きがいい。こっから南は全部2000もないのかざっことか思ったが、看板のすぐ南の登山道から外れたところ多分2000mこえてんだよなー。
程なくしてバラ谷の頭につく。多分2張くらい張れる。黒法師がすぐ近くに見えて景色よし。ところがここからの笹薮の下りは後で地形図で見てもびっくりするくらい急で笹を手で掴みながら恐る恐る降るという感じだった。濡れてたらもうちょい怖いかもしれない。バラ谷のコルから水を汲みにいく。ちゃんと看板とテープがあってわかりやすい。結構すでに疲れてたのに意外と下るなあという感じ。枯れることはなさそう。
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本邦2000m最南端 |
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バラ谷の頭 |
11/22(日)
この日はもう下るだけだったので気楽。朝露に足を濡らしながら元林道みたいなところを進む。ヘリポートはサッカーでもできそうな広さだった。前黒法師岳まで登るとあとはかなり歩かれていてたくさんの登山者とすれ違った。
林道に至って飛龍橋というところまでいくと急に観光地の様相を呈したので慌ててマスクをつけた。紅葉を今回の山行で期待してていたものの上部ではすでに落葉していたが、寸又峡ではまずまずきれいに紅葉が残っていた感じだった。このころには3度目のピークに向けて感染者数が増え始めていたものの、ゴートゥーキャンペインの影響もあってか老若男女たくさんいた。でもんなもの使わなくてもテント泊が一番安いのである。寸又峡温泉の看板で一応写真を撮り、汗を温泉で流して帰路に着いた。千頭周辺で食べようかと言っていたが混んでいたので静岡市内まで走らせて「川」というところで昼を食べ、帰京。結局近江にずっと運転は任せる形となった。電車使うと16000円とか往復でかかるらしいが今回1人あたり3000円と格安だった。車を出してくれた近江に盛大な感謝。このような状況なので泊まりの山行をたてるのも一苦労だが楽しく登れて大変良かったです。
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寸又峡 |
2020年11月15日日曜日
20201115_マルチピッチ訓練(つづら岩)
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左ルート |
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おけらルート |
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右クラック |
2020年11月14日土曜日
20201114_マルチピッチ訓練
20201114_マルチピッチ訓練
2020年11月14日(土)マルチピッチ訓練
メンバー:饗場(4)、近江(4)、縄(4)、新垣(3)、岡本(2)、松坂(2)、降矢(1)(記録)
天候:晴れ
8:10千足バス停~9:20つづら岩~9:45登攀開始~16:30下山開始~17:50本宿役場前バス停
・新垣 - 松坂(一般ルート、左ルート)
・縄 – 岡本(オケラルート、一般ルート)
・近江 - 饗場 - 降矢(左ルート、オケラルート)
天気が良く暖かい日で、登攀の途中で止まって待っていても汗ばむほどであった。
私はクライミングの経験がなく、うまく登れないのはもちろん、ロープや登攀具の操作もわからず、学ぶことの多い訓練であった。
初めの左ルートでは序盤から苦戦した。何度か落ちてロープに吊ってもらった。先輩方はすいすいのぼっていた。アドバイスをたくさん頂きながらなんとか進んでいった。上から懸垂で降りるのもかなり不安だった。ロープや器具の仕組みや扱いを再度説明して頂き、準備をした。いったん降り始めてしまうとそれほどの恐怖はなく、降りるのは速くて楽だなと感じた。
次のオケラルートでは自分がカムを押し込んでしまいあわや回収不能になるかというところだった。反省したい。このルートでは穴をくぐるのが新鮮だった。つっかえて大変だったが落ちにくそうな分かえって安心な気もした。近江さんは荷物を持ってのぼっていて大変そうだった。上についてから、取れなくなったカムの件で近江さんが歩きで下に向かってしまい、自分ひとりで懸垂下降のセットをすることになった。が、正直かなり不安で、結局下から松坂さんに走って確認に来て頂いた。
帰りが結構遅くなり、ヘッドライトをつけての下山となった。私は山道を歩くのもかなり久しぶりであったが、転んだり大きく後れたりすることがなくて良かった。
2020年10月31日土曜日
20201031_甲斐駒ヶ岳黒戸尾根
20201031_甲斐駒ヶ岳黒戸尾根
天候:快晴
メンバー:L新垣、林、岡本 文責:岡本
3:50 出発
5:20 笹の平 -
7:15 刀利天狗 -
8:05 5合目 -
9:05 七丈小屋
9:50 御来迎場
11:00 登頂
12:00 御来迎場
13:10 七丈小屋
13:50 5合目
14:40 刀利天狗
16:00 笹の平
18:00 下山
元々一泊二日の山行の予定だったが、日程の都合でワンデイとなり、12:00までに頂上を踏めなければ撤退という、かなり時間を意識した参考となった。
前日に小渕沢に集合し、タクシーで尾白川渓谷駐車場に向かった。5500円ほどであった。1:00前に到着し、3:00まで仮眠をとった。思った以上に寒かった。3:30頃に出発し、登山届けの提出場所があった入り口を進んだが、甲斐駒ヶ岳と書かれた標識がなく、日向山の方に向かう道ではないかと不安になりながら進んだ。しかし、その後「吊り橋はあちら」と書かれた標識を見つけ一安心。ところがその吊り橋が見つけられず、神社の奥の方に入ってしまい少し引き返す。実際は、神社の中程から左に逸れる道を行く必要があり、明るければそもそも吊り橋が見えたのであろうが、まだ真っ暗だったため少し時間をロスしてしまった。下調べの段階で、アプローチについて分かりにくいという記述がなかったため、あまり調べていなかった。反省。
吊り橋を渡ると登山口。いきなり十二曲がりと呼ばれるつづら折りの急登から始まる。林さんを先頭に、この後の長い行程を見据えて早すぎないペースでスタートした。2,30分ほど登ると、長めのトラバースに入る。それが終わると、またクネクネした急な登りの道に入る。この段階で林さんが既にキツそうだったので、1回目の休憩のあと先頭を岡本に交代。
2ピッチ目の途中で一旦急登が終わり、植生も笹の葉が多くなってきたところで、笹ノ平の分岐に到着。甲斐駒ヶ岳まで7時間という標識があり、この先の長い道のりを思わせる。その少し後の所で2回目の休憩を取った。2ピッチ目は430m高度を上げ、順調に見えたがここで林さんが嘔吐してしまう。長めの休憩をとったが、やはり林さんはキツそうで、八丁坂に入ってすぐまた休憩をとった。ここまでほぼコースタイム通りであり、タイムリミットが危ぶまれたため、新垣さんが林さんの荷物を持って上がった。そのおかげで巻き返し、いいペースで最初の危険箇所である刃渡りに到着。林さんも再び自分の荷物を持ち渡った。右側が切れ落ちておりかなり高度感があったが、しっかりした鎖があり、足場も悪くないため特に怖くはなかった。ただし、冬山で行く際にはかなり注意が必要だと思った。刃渡りを超えてから少し歩くと梯子と鎖場が出現し、それを登り切ると刀利天狗に着き、そこで休憩をとった。
次のピッチは比較的楽で、少し登ると黒戸山のトラバースに入り、最後100mほど降って5合目に着く。その次は7合目の七丈小屋を目指す事になるが、このピッチは梯子と鎖場が多発し、高度感はあまり無いものの、かなり注意が必要。冬は尚更だと思われる。最後の鎖場を越えると、七丈小屋に到着。水場、トイレやベンチもあり、休憩には最適な場所であった。この時点でほぼコースタイム通りであり、残り3時間ほどでの登頂が求められる状況であった。しかし林さんの体調がまだ回復しておらず、アッタクできる状況では無いと判断したため、林さんは七丈小屋に待機して新垣さんと岡本でアタックすることになった。また、上の状況を鑑みて、滑落停止を使う場面はないだろうという判断で、ピッケルは林さんに預けて登ることになった。
七丈小屋を出発し、タイムリミットを考えてペースを上げて登った。7.5合目までは雪はさほどついてなかったが、アイスバーンになっているところがあり、注意が必要だった。梯子を越えると7.5合目に到着し、森林限界を超えて視界が開けた。全体に雪がついていたが、夏靴でも十分登れた。登り切ると8合目の御来迎場に到着。非常に景色がよく、ここで初めて頂上がしっかり確認できた。高度としては残り300mほどであったが、頂上はかなり遠く見え、またとても険しく、後1時間半で本当に登れるのかと圧倒される見た目であった。
いよいよ頂上に向けて歩き始める。ここからは再び雪が減ったが、岩を超えたりする場面が多く、きちんと鎖がついていたり、人口のステップがついているとはいえ、冬には注意が必要そうであった。45分ほど進んだところで2本の剣が見え、それをすぎると少し広い場所に出たためそこで休憩をとった。その時点ではまだ頂上が遠く見えていた。しかし、そこをすぎて最後の尾根の北側に出ると、突然頂上までの道がはっきりと確認でき、頂上にいる人や祠も大きく見えて、頂上まで後少しという感じがしてくる。右側が切れ落ちているが、道はしっかりあり、一箇所だけ岩を越える必要があったが特に問題無く歩けた。北沢峠との分岐を越えた頂上直下は、日当たりがいいため雪も全く付いておらず、気合で登って登頂を果たした。快晴のため非常に見晴らしが良かった。
20分ほど頂上にいて下山を始めた。最初アイゼンはつけずに降ったが、神経を使う場面が多く、ゆっくり降らざるを得なかった。8合目の御来迎場で一度休憩し、そこから7.5合目までの雪の付いた道はアイゼンを付けた。7.5合目でアイゼンを外し、七丈小屋まで降った。降りの方が大変に思えるほど神経を使い、登りと同じく2時間ほどかかってしまった。林さんは、七丈小屋で寝たことで体調を回復したようで、七丈小屋に着く直前に登ってきた林さんと合流した。
林さんがむしろ元気そうだったため、日没前の下山を目指して降り始めた。5合目までの梯子や鎖場はかなり神経を使い、また5合目からの登り返しが少し嫌であった。刀利天狗からの梯子や鎖場を降り、刃渡りを越えると危険箇所は特にないため、そこからは1ピッチに500m下げるペースで降った。しかし、笹ノ平の手前で岡本が転倒してしまい、特に怪我はなかったが筋力的な限界がきていた。ここからは再びゆっくりとしたペースで降ることとなった。電波が良かったため、ここでタクシーの予約ができた。最終的には林さんに岡本の荷物を持ってもらい、結局日没から1時間が経過した18:00の下山となった。
かなりチャレンジングな日程での参考であったが、結果的には2人が登頂を果たし、目的であった冬合宿の偵察もきちんと行えたため、とてもいい山行となった。