メンバー近江(4、L)、饗場(4)、縄(4、記録)、降矢(1)
コースタイム
2020/11/19(木)
20:00駒場部室〜(近江車)〜23:30大井川鐵道千頭駅付近
11/20(金) 雨
5:00千頭駅発〜(近江車)〜6:30寸又峡〜沢口山〜板取山〜13:00山犬段山小屋
11/21(土) 晴れ
5:30山犬段山小屋〜6:00蕎麦粒山〜三ツ合分岐〜9:10鋸山〜11:20房小山〜13:20バラ谷の頭〜15:00黒法師山〜16:30二つ山
11/22(日) 曇り時々晴れ
6:10二つ山〜8:00前黒法師山〜11:00寸又峡
3連休周辺で深南部の他に越後駒ヶ岳や女峰山〜男体山、八ヶ岳縦走などの案があった中、この時期でも雪がなく1年もいけるということもあり、4人で深南部に行くことになった。というか、個人的には、深南部にすでに2回も行っている饗場と近江がいたし、静岡側から山を登ったことがなかったので、山域の開拓的な意味で興味があって行きたいと思った。入部初めての山が馴染みのないところになった降矢くんも意外に楽しみにしてくれていたようだ(?)。
途中鋸山周辺が尾根が細くこの時期なら凍っている可能性もあり、1年生もいるのでロープも一応携行。黒法師山側から回るコースも考えたが2日目の夕暮れ時にそこを通過する可能性を懸念して逆から辿ることにした。なお、水場は三ツ合分岐のそばとバラ谷のコルの近くの主に2箇所で、前者は枯れていることもあるとのことから後者のバラ谷のコルでのみ汲む想定で1日目は1人5Lの水を担ぐことにした。あと寒いかもしれないと思って冬用シュラフにしたのでまあまあ重い装備になった。なお、越後駒ヶ岳にもTUSACから2人パーティーが出る予定だったが、日本海側は大荒れで中止となった。
11/19(木)
駒場に集まって荷物整理後、近江の車に乗り込む。2泊分の荷物と4人でパンパンだ。高速入って早々渋滞に巻き込まれるが、厚木をすぎると順調に走り出し、最後まで近江運転で千頭駅に到着した。夜はいい感じのところで寝た。
11/20(金)
千頭駅から寸又峡まで再び近江の運転で。この日は蕎麦粒山かその先の三ツ合分岐まで行ければいいねとか言っていた。駐車場は登山口にほど近いところに駐める。駐車料金は500円。神。準備していくうちに完全に朝になったが空は重たく暗いままだった。この日はどうせ雨に降られるだろうと諦めてはいたしその次の日からは晴れ予想だったのでまあいいかという気分ではあった。
登山口から九十九折に登っていくと間も無く尾根に出て、稜線歩きになると、雨は本降りになった。休憩のタイミングでしっかり強くなるみたいな感じでなんとも気分が滅入る。沢口山に着いた時にはすでに結構濡れていて、これは今日は山犬段の小屋までだななんて話をした。頻繁に歩かれている山域でもないのでたまにテープを見逃して地図見たりしながらえっちらほっちら進む。最近の山行は専らジオグラフィカに頼ってしまっていて、これでは地図読み能力が鈍りそうなので、今回はなんとなく使わないように心がけた。あとは降矢くんとまともに喋るのは初めてだったので色々喋った気がする。多分。
山犬段の手前の林道は崩壊しているとの情報があったので尾根同士に進む。この山行で何度か土砂崩れで抉られているのを見たがやはり脆い山域なのだろうか。山犬段山小屋には13時頃到着。もう全身ずぶ濡れだったので迷わず入った。するとなんということでしょう。超絶きれいな山小屋だった。とにかく新しい。貸切なので思う存分濡れたものを干して広い床の上にテントをたてて寝た。快適だった。
11/21(土)
低気圧が東に抜けて冬型完成。未明からかなり風が強く、良かった小屋の中で、なんて言って出発。この時は黒法師山まで行ければいいねなんて話していた。風こそ強いが昨日とは打って変わって天気良さそうなのでテンション上がる。
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鋸山近くの尾根が細いところ |
三ツ合分岐をすぎると尾根が細いところがあらわれるようになる。凍ってもなかったしロープを出すほどではないが天気が悪いと結構いやらしいと思う。すごい歩きやすいところ中心なのに急にこういったところも出てくる感じがこの山域特有なのか、新鮮だった。
その後は平和な道中心だったが踏み跡自体は薄いので、一回適当にトラバースしてたら、全然違う尾根を下りかけたので、最低限の気は張っておく必要がある。房小山が近づくと笹薮になる。薮とは言っても踏み跡自体は続いているので手でかき分けながら進むという感じ。完全に踏み跡がなくなるということはなかった。そして今回の山行のハイライト、本邦2000m最南端の看板が見えた。なんか響きがいい。こっから南は全部2000もないのかざっことか思ったが、看板のすぐ南の登山道から外れたところ多分2000mこえてんだよなー。
程なくしてバラ谷の頭につく。多分2張くらい張れる。黒法師がすぐ近くに見えて景色よし。ところがここからの笹薮の下りは後で地形図で見てもびっくりするくらい急で笹を手で掴みながら恐る恐る降るという感じだった。濡れてたらもうちょい怖いかもしれない。バラ谷のコルから水を汲みにいく。ちゃんと看板とテープがあってわかりやすい。結構すでに疲れてたのに意外と下るなあという感じ。枯れることはなさそう。
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本邦2000m最南端 |
もうすでに
9時間くらい歩いてるけど黒法師までは行きたいので、とりあえず笹を掻き分けて進む。なかなかしんどかったが
1年の降矢がブランクを感じさせずしっかり歩けていてかなり心強い。黒法師岳に着いた時には割とヘトヘトだったので今回歩いた中で一番有名な場所だろうに写真撮り損ねた。幕営適地とのことだったが意外にもそれほど広くもなさそうだし日暮れまではもう少し時間があるので先に進むことに。日没直前に二つ山に着いて幕営した。テント適地という感じだった。
11時間半行動となかなか長時間な行動だった。
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バラ谷の頭 |
11/22(日)
この日はもう下るだけだったので気楽。朝露に足を濡らしながら元林道みたいなところを進む。ヘリポートはサッカーでもできそうな広さだった。前黒法師岳まで登るとあとはかなり歩かれていてたくさんの登山者とすれ違った。
林道に至って飛龍橋というところまでいくと急に観光地の様相を呈したので慌ててマスクをつけた。紅葉を今回の山行で期待してていたものの上部ではすでに落葉していたが、寸又峡ではまずまずきれいに紅葉が残っていた感じだった。このころには3度目のピークに向けて感染者数が増え始めていたものの、ゴートゥーキャンペインの影響もあってか老若男女たくさんいた。でもんなもの使わなくてもテント泊が一番安いのである。寸又峡温泉の看板で一応写真を撮り、汗を温泉で流して帰路に着いた。千頭周辺で食べようかと言っていたが混んでいたので静岡市内まで走らせて「川」というところで昼を食べ、帰京。結局近江にずっと運転は任せる形となった。電車使うと16000円とか往復でかかるらしいが今回1人あたり3000円と格安だった。車を出してくれた近江に盛大な感謝。このような状況なので泊まりの山行をたてるのも一苦労だが楽しく登れて大変良かったです。
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寸又峡 |