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2023年12月30日土曜日

20231230_南岳西尾根記録

年末年始は南岳西尾根に行ってました。槍ヶ岳までは行けなかったけど、充実した山でした。

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メンバー:尾高(2年),近江(OB) 

12/30

6:30 新穂高温泉

10:00 取りつき(南沢出合)

12:30 2100m地点


槍平まで適当にサクサクと歩く。出合から見える滝谷ドームが印象的。てかドーム遠すぎ。死ぬほどトレースがあったので夏より歩くのは楽だった。

南沢出合に到着後、少し休憩をした後出発。赤テープがあったので、適当に目の前の小尾根を上がっていく、が地形図をよく見たら普通に間違えてた。笹藪の上に雪が積もった感じで、雪山とかラッセルというよりは木登りの方が近い。適当な所で、本来の尾根を目指してトラバースしていく。

この辺り、変に気温が上がりワカンに雪が団子になるし、踏み抜くしで最悪だった。せいぜい250m上がるのに、異様に時間がかかった。この日は翌日の悪天の為、2100m付近の最低コルで幕営。


12/31

停滞


悪天予防のため、停滞。一度、外に出て除雪した。総積雪量は50cmぐらいだろうか。あまりに寝過ぎて腰が痛かった。


1/1

3:00 起床

4:30 

7:00 デルタ状岩壁

15:30 避難小屋着

いよいよアタック日、この後の行程を考えるとこの日中に山頂へ抜けたい。

デルタ状岩壁まではひたすらラッセル。基本的に腰ぐらいだっただろうか。デルタ状岩壁手前にて、別パーティと合流、彼らは準備中だった為我々が先行する。

デルタ状岩壁の登攀自体は短く、大したことはないが、ラッセルの為、リードの近江さんはそれなりに時間がかかっていた。少し急なリッジに見えたので、一応次のピッチもロープを伸ばしてみたが、実際には必要なかった。その後は、快適なリッジ登高。ラッセルや所々踏み抜きがあったが、順調に進んでゆく。いくつか小ピークを超えてゆくと、やがてマッチ箱へ。マッチ箱と呼ばれる岩自体は幅数十センチ程度のかなり小さい岩だが、左右が数十メートラ程度垂直に切れ落ちてる為、高度感はかなりある。また、リングボルトがマッチ箱上にある為、支点を取ることは可能。私はまたがりムーブで突破した。

リッジのすぐ先の雪壁が、逆層の岩に薄く雪が乗っただけの感じで、悪く感じた。マッチ箱を通過した後は、ようやくクラストしてきたリッジを歩いていくと、南岳避難小屋へ。やや狭いが快適な小屋。





1/2

14:10 避難小屋発

22:00 新穂高温泉

予報ではこの日は、昼頃天候が悪化、午後になると急速に回復するという感じ。

ただ、5時ごろ小屋の外に出てみると吹き飛ばされそうな爆風&飛雪。流石に行動は出来ないので様子見。大喰岳まで稜線上を行動するので、視界が良くなるか、風が弱くなるかして欲しい。しかし、なかなか天候は回復しない。ひたすら悶々としながら避難小屋で寒さに耐える。待ち続けて14時ごろ、漸く天候が回復、快晴になった。すぐさま動き始める。中岳手前までの稜線上はクラストしててサクサク進む。風も強いが、そこまで問題になるほどではない。

ただ、中岳への登りが何故か異様にしんどかった。微妙にラッセルだった事や、空気が薄いこともあるかもしれない。中岳からは、急な岩場の下り。スタカットで2ピッチロープを出した。ビレイ中、爆風をモロに受け続けたため、余りに寒すぎて泣きそうになった。

そんなこんなで日没ちょうどぐらいにようやく大喰岳へ到着。後は、GPSと睨めっこしながら、西尾根を下降して行く。西尾根上部はところどころ、岩稜が出てくるので上手く回避しながら降りてゆく。やがて、完全に真っ暗になった後、適当に降って行くと2600m付近で飛騨沢と合流。後は、トレースと合流して、新穂高までサクサク歩いた。22時頃下山。星空がとても綺麗だったのが印象に残っている。

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