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2022年7月31日日曜日

20220731_滝谷ドーム中央稜(敗退)

0731-0801滝谷ドーム中央稜(敗退)

メンバー:土田(4)、降矢(3、記録)

7/31

06:00上高地バスターミナル発

12:00涸沢ヒュッテ着

天気:晴れ、夜に雨

新宿発の夜行バスで上高地まで行った。上高地に着いた時には微妙に霧がかかっていたがすぐに晴れた。ほぼ平坦な10kmをこなし、さらに涸沢まで登るというのは運動不足気味の我々にはかなりの負担であった。先日歩荷訓練をしたというのに大変情けない話である。そんなこんなで涸沢に到着し、テントを張ってお昼寝をした。16時頃であったか、炊事を始めようかという雰囲気になったころ雨が降ってきた。通り雨かと思ったが思いのほかしっかり降った。私の頭には7月頭の北岳での敗退が浮かんだ。泣き言を漏らしてしまった。土田さんはまぁ乾くだろうと言っていて、私のように弱気なところを見せることはなかった。その夜、2100くらいにまた雨が降っていたらしい。私は熟睡していて気が付かなかった。

8/1

03:20涸沢ヒュッテ発

05:20北穂高岳分岐

09:15涸沢ヒュッテ発

14:00上高地バスターミナル着

天気:晴れ

起きて食事を済ませてテントから顔を出してみると満天の星空が広がっていた。土田さんは流れ星を見たらしい。昨日の雨の影響を感じることなく登攀ができるのではないか、と期待が高まった。北穂高岳分岐までは思ったより早く登ることができた。高度が上がるにつれ岩が湿り気を増していくという不思議な現象が発生していた。気にしないことにして北穂高岳の南峰直下まで歩いた。ここで北穂高岳の稜線上や稜線の西側の岩、つまり我々が登攀しようとしていた岩と同じような日当たりの岩の様子を確認することができた。悲しいかな、びしょ濡れであった。触った手がぬらぬらと光っていた。登攀能力に自信がある人ならともかく、私の能力でこの岩をのぼるとツルっと行く可能性が高い。土田さんもおおむね同じような意見であった。乾くまで待ってみようという話もした。しかし、我々が登攀しようとしていたルートは日当たりが悪く、また乾きにくいチムニーや凹角を攻めるものであり、さらに天気予報は午後から雨が降ると言っていた。これらのことから、待っていても状況は良くならないと判断し、登攀をあきらめることにした。少々腰が引けた判断であっただろうか。ほかの方々の意見を聞いてみたいところである。せめて取り付きに向かって登山道から外れるところくらいまでは見に行けばよかったのだが、そんな気持ちにはなれなかった。というわけで恨めしいほどの晴天の中、北穂高岳の山頂を踏んだ。

北穂高岳南峰にて


本当に天気が良くて遠くまでよく見えた。抜けるような青空であった。

北穂の西側をのぞき込んでいた

景色に飽きたところで下山した。

快晴。


明神館でソフトクリームを食べた。私の表情があまりにも悲しそうだったそうで、おごっていただいた。ごちそうさまでした。

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