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2020年2月6日木曜日

20200206_冬合宿(五竜岳遠見尾根)



2020/02/6~8(五竜岳遠見尾根)
冬合宿
メンバー:L(3)、箱守(3)、吉田(3)、林(2)、福田(2)、土田(1)、松坂(1)


2/6() 土田
天気:吹雪
行程 8:15 テレキャビン
   9:00 ラッセル開始
   11:30 小遠見山
   14:50 大遠見山付近の幕営地


 当初は2/5に入山する予定であったが2/4~5は天気が非常に悪いことから1日入山を遅らせることになった。夜行バスで白馬五竜に向かい、始発のテレキャビンに乗ってアルプス平駅へ登った。テレキャビンの建物を出るとリフトが止まってしまうのではないかと思わせるほどの吹雪でこれからの行程が心配になった。その後第一リフトに乗って地蔵の頭付近までリフトで上がる。リフトを降りたら全員ワカンをつけていよいよスキー場外の圧雪されていないエリアに入っていく。直近数日の大量降雪によって踏み跡は全くなく、脛から腰あたりのラッセルがずっと続くことになる。BCスキーをするであろう人たちはまずまずいたが登山者は小遠見山に向かう上りですれ違った1組だけであった。その人たちはどうやら悪天で悲惨な山行になったようだった。天気予報では山頂にアタックできそうな天候になるのが翌日しかなさそうだったためこの日は何としも大遠見山まで行こうと入山前に話していた。無事午前中に小遠見山に到着した。小遠見山付近に先ほどすれ違った登山者が掘ったであろう雪洞があった。これより先に踏み跡はなかったので先ほどの登山者はここで撤退を決めたと推測できた。小遠見山からはただひたすら稜線上のラッセルであったのだが途中から急に雪が重く感じられ苦労しながらも何とか大遠見山に到着した。幕営するために斜面を掘って風除けを作った。また時間もそこそこあったので2人が入れる雪洞をほった。2人用の雪洞を掘るだけでも結構時間がかかってしまったがどうやらもっと斜度が急なところで掘ればもっと楽にできるらしい。この日の夜は結構冷え込んだため雪洞の中も寒かったらしい。それに比べてテントの中は暖かいが朝起きた後の結露が鬱陶しかった。
総合的に判断すれば私は雪洞のほうがいいと思った。今後雪洞を素早くほる技術を身につけたいと思った。

雪洞

2/7() 松坂
天気:晴れ
行程 6:30出発
10:15五竜山荘10:40
12:40五竜岳
13:10五竜山荘
16:00テント


朝からわかんでラッセル。非常に天気が良く、鹿島槍のカクネ里と五竜の武田菱がよく見える。すがすがしい朝である。西遠見まではゆるやかなため順調に進む。が、しかし眼前には白岳の斜面が圧倒的に聳え立っている。
白岳の斜面
白岳の手前の最低鞍部まで来たところで雪崩の危険性を判断するため、弱層テストを行う。テストの結果、いけそうだったので登っていくが念のため二つのパーティに分かれて登っていく。前日に降った雪が新たに6070cm積もっており、きついラッセルだった。自身の体力の無さを痛感しながらなんとか白岳を登り切り、五竜山荘に到着。五竜山荘でわかんをぬいでアイゼンを装着。
五竜岳
五竜岳のトラバースは雪が飛んでおり、雪崩の心配はなさげ。しかし、表面は凍っている。最初は2658のピークの北西側の斜面をトラバースしていくが途中で尾根上にでる。自分は疲れ果て、一歩一歩が重かった。今思えばシャリバテだったのかもしれない。少し尾根伝いに歩き、鞍部に出る。五竜岳本峰手前の鞍部からは斜面を直登していく。事前の調べでは60°10mの雪壁があるとのことだったが、そこまで厳しい雪壁はなかった。
鞍部より山頂を望む
山頂直下
登りきると目の前が開け、鹿島槍の威容が飛び込んでくる。尾根上のビクトリーロードを少し歩けば、山頂である。時間も差し迫っていたため、写真を一通り撮って下山開始。下りはクライムダウンで登り以上に慎重に降りていく。五竜山荘に無事につき、わかんに再び履き替え、降りていく。テントに日が沈むまでに着けたので良かった。 


2/8() 土田
天気:雪
行程 7:45 出発
   10:40 小遠見山
   11:30 スキー場


 天気予報通り前日の快晴とは打って変わって朝起きると大量に雪が降っておりこの一晩で30~40cm以上新たに雪が積もっていた。この積雪によって2日前に自分たちの残した踏み跡は完全に消滅してこの日もラッセルとなった。また行動中もかなり降雪していたが風は強くはなかった。小遠見山を過ぎると人とすれ違うこともあったが全員がバックカントリースキーをするであろう人たちであった。


 天候が不安定で不確実性が高い状況であったが自らの置かれた状況を鑑みて最善の行動を行い結果として目標を達成できた今回の山行は非常に意義深いものとなったと思っている。
山頂にて集合写真

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