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2024年7月20日土曜日

20240720_大菩薩嶺 大黒茂谷

20240720_大菩薩嶺 大黒茂谷

メンバー:沼田(4・L)、落合(1)、鈴木(1・記録)
天気:晴れ

日帰り
23:00 千歳烏山駅集合
01:15 道の駅「たばやま」到着
05:15 駐車場出発
11:54 大菩薩嶺
12:52 丸川峠
14:55 駐車場

テスト期間真っ只中の土曜日、一年生にとって2度目の沢登りが敢行された。
千歳烏山駅に集合し、車で約3時間かけて道の駅たばやまへ。道の駅の位置する丹波山村は7月1日時点で人口511人、離島を除く村では関東一人口が少ない村であるようだ。夜1時過ぎに到着し、3時間ほど車中泊をする。周りも車中泊と思われる車や夜のドライブに来た車が多く見られた。
起床後、5km先の駐車場まで車を走らせる。駐車場には釣りに行くというボードをフロントガラスに吊らせた車が一台。駐車場を出発して1時間30分ほど歩く。これが結構きつい。

入渓地点に到着し、沢登り開始。グレードが先週より一つ下がっていることもあり、あまり見どころのない沢であった。沢登りをしたことがない人は沢と聞いてどのようなイメージをもつだろうか。私自身まだ沢登り2度目の新人だが、「水あるところに虫多し」という認識は確立した。気付かぬうちにあちらこちら刺されているので対策はしっかりしていこう。途中で沼田さんからハーケン・ナッツ・カムのレクチャーをしていただき、休憩がてら一年生は打ち込みを練習した。クラックの大きさや強度の見極めに苦労した。

苔はフカフカでした

簡単そうに見えても意外と難しいんです

頑張る落合

その後、遡行図では藪漕ぎと書かれていたごく普通の谷を登り、登山道に合流。登山道に合流する前に大菩薩嶺山頂に何人登山客がいるかを落合と予想していた。落合は大菩薩峠の方が人気があると考え0人、鈴木はそれなら2人だと予想したが、結果は家族づれやら何やらで20人以上いて両者大外れ。道中だけでも14人ほどとすれ違い、山頂の眺望はないといえど日本百名山のネームバリューを思い知った。

谷に落ちていた昔のコカ・コーラの缶。
ポイ捨てはいけない

藪漕ぎはなかった谷

これでも日本百名山!

山頂で休憩後、ガスっていたこともあり、大菩薩峠へは行かずに下山した。登山道は広く、十分整備されていたためトレランの練習でも使えそうだと感じた。通過した丸川峠では一面草原が広がり、朝ドラの第一週で出てきそうな光景であった。丸川峠を通過して林道の方へ抜けて歩き、堰堤の近くで休憩していたが、堰堤でしゃがみ込んでいた沼田さんが帰ってくると突然「これあげる、砂金」と手を差し出してきた。本能的に差し出されたものを受け取った鈴木は暫時喜んだが、砂金ではなく金雲母であることが判明。よくよく考えてみれば砂金がそんな簡単に取れるわけがない。この記録を読んだ人はこのような詐欺に遭わないよう注意されたし。ここが今回一番盛り上がったところだった…

長い長い林道を歩き通して駐車場に到着し、どこかでご飯を食べることになった。沼田さんが気になるお店に登録していたところがイタリアンだったこともあり、結局サイゼリヤに行くことに。鈴木にとってはこれがサイゼリヤデビューとなったが、ちょうど良い時間帯で青梅店は空いており、料理も美味しくいただくことができた。食後はまた車で約1時間30分かけて千歳烏山にて解散。二週連続で車を出してくださった沼田さんには感謝しかない。

朝ドラに出てきそうな丸川峠






2024年7月14日日曜日

20240713-14滝川本流、古礼沢

 20240713-14_滝川本流古礼沢

メンバー:L沼田(3)、鈴木(1)、落合(1,記録)

7/13 曇
0500
 であいの丘
0630
 入渓 (滝川、豆焼沢出会い)
1645
 宿泊地 (古礼沢、水晶谷出会い)

7/14 雨
0540
 宿泊地
1100
 古礼山
1140
 水晶山
1210
 雁坂小屋
1430
 であいの丘

1年生の初沢として滝川本流、古礼沢に行った。前夜部室集合で出発するが雨が降っている上にサンダルだったため、柵の上から滑り落ちてしまった。沢もこれ位滑るのだろうかとか思っていたが、柵の滑りは序の口であった。

であいの丘駐車場を5時に出発し、10分少々車道を歩いてトンネルを2つ通った所から沢への斜面を降りた。この斜面は非常に滑りやすく、終盤で2度懸垂下降をして1時間程で滝川と豆焼沢の合流点に降りた。前日の雨による増水が心配だったが問題はないようだ。序盤は水量が多く、胸まで浸かったり泳いだりする箇所が多かった。


途中の休憩で鈴木がダイブ。寒いのに...
途中、遡行図に書かれた吊り橋を見つけられずにスルーした。登るにつれて滝が増えてきて泳いだりへつったり登ったりと面白かった。

泳いで取り付く
しかし過去に多重事故があったという8mの滝の右岸からの高巻きは非常に怖かった。この後から11つの滝のスケールが大きくなり、2箇所沼田さんリードでロープを出すがどれもスリリング。この日は古礼沢と水晶谷の出会いの右岸の台地で泊まった。沼田さんがコンビーフを持ってきてくれ、夕食がいつもの山行より豪華だった。ちなみにマシュマロも持ってきてくれていたが、前日の雨の影響で枯れ葉も枝も湿っており焚き火はできなかった。初めてツェルトで寝たが、結構快適だった。

翌朝、2本目のガス管がないことが発覚。朝食抜きになってしまったので行動食で済ませる。この日は雨がポツポツしていて寒い。落合は寒いから全身濡れは絶対に避けたいと思っていた矢先、歩き始めて10分経たないうちに小滝をへつっている最中足を滑らせて淵に落下し絶望。210mの滝はfix通過し、610mの滝は4段目以降は左岸から巻いた。

fixで通過。滑りが凄かった

終盤、左の沢沿いに行かなければならないところを右の広いガレ場に入ってしまい大分登った所で気づき、このままでは水晶山に出る上に上部は崩落していそうだった(ガスっていて実際に崩落しているかは確認できなかった)ので左にトラバースして笹の尾根に乗り、その尾根を突きあげて稜線に出たものの大分水晶山寄りだった。尾根上は笹が茂っていたが膝丈だったのでまだマシか。稜線に出てからは古礼山まで足を伸ばした。古礼山山頂には木がほとんどないので晴れていたら景色がさぞ綺麗だろう。

下山後、秩父名物ワラジカツ丼を食べに行こうとなったがこの辺りの店は16時閉店が多く店探しに少々難儀した。後から思ったことだが、道中に道の駅があれば風呂にも入れて地元名物を食べられるのでいいのかもしれない。

今回の沢登りで登攀力不足を思い知った。登攀力をつければ色々な所に行けるようになるし、沢登りも断然楽しくなるに違いない。なので頑張ろうと思った次第である。

2024年7月7日日曜日

20240707_マルチピッチ訓練@つづら岩

 

 20240707_マルチピッチ訓練@つづら岩

メンバー:松坂(OB),沼田(4・L),河本(2),落合(1),鈴木(1・記録)
天気:晴れ

日帰り
07:40 武蔵五日市駅集合
08:10 千足バス停出発
09:27 つづら岩
17:38 千足バス停
18:25 畔荷田バス停
18:45 武蔵五日市駅

天候不良で2度延期されていたマルチピッチ訓練がついに行われた。

落合と鈴木は集合時間を7:40に変更するSlackの連絡に気づかず、6:15に駅に着いたので9月の縦走について話し合って時間を潰した。時刻通りに先輩方と合流し、つづら岩へ向かう。2週間前の歩荷訓練で同じ道を歩いたため足取りは軽いが、やはり登りは長く感じた。
つづら岩に到着。先客は男女ペアの1組だけ。この日東京都内では最高気温が37度近くだというから、岩場に来る人は少ないだろう。

まず左ルートを沼田・鈴木コンビで登る。その後、松坂・河本・落合トリオが登る。最初の足の運びが難しかったが、沼田さんの動きを先に見ていたので何とか登ることができた。ただ、登攀中にチャックが開いていたズボンのポケットからゴミ袋が落ちてしまった。(下にいた落合が拾ってくれました。ミニドーナツをあげました。)落石だけでなく、携帯品も落とすことがないようにチャックの締め忘れには気をつけたい。落合は登り始めのところで一度フォールしてしまったらしいが、特に怪我はなかったようだ。河本さんは初めてのリードで緊張していたようだが、無事に登り切ることができていた。

懸垂下降で戻り、オケラルートへ。ここで鈴木と落合をスイッチする。松坂さんが穴を通らないルートを見たいということで沼田さんはオケラ乗越を披露。必然的に道連れとなった落合だったが、見事に完登していた。
残ったトリオは穴を通るルートを選択。ジャイアンは通れないと思うほど穴は狭かった。穴を出て一度右に出たが、2ピッチ目は左へ戻って登る。この時のトラバースが個人的に一番怖かった。河本さんが登っている間松坂さんと雑談をしていたが、社会人も色々と大変そうだった。

懸垂下降で降りた後、ずっと一般ルートを使っていた先客のペアが帰っていたので、一般ルートを登ることを考えたが、話し合いの結果、支点構築の練習をすることになった。沼田さんからリードの役割をレクチャーしていただき、カムを使ってみたりもした。短い時間ではあったが、マルチピッチへの理解が一層深まった。

その後、朝は通らなかった天狗滝を経由して下山。千足バス停に着いた段階で次のバスが来るまで40分ほどあったので、全員で可能な限り駅に近いバス停まで歩くことに。鈴木はハイカットの登山靴で来ていたが、歩いているうちに最大限バス代を節約してやろうという乙女心が生じ、結局時間いっぱい歩いて3人が畔荷田(「くろにた」と読みます)で乗車した(松坂さんと河本さんは一つ前の和田向で離脱)。千足-武蔵五日市駅間が540円、畔荷田-武蔵五日市駅間が360円だから180円、ジュース一本分の節約になった。
つづら岩はTUSACの訓練で使われることが多いようなので、未来の後輩たちにはぜひ今回の記録更新を目指してもらいたい(千足-畔荷田間は4.3km、千足-武蔵五日市駅間は10.2km)。
時間と精神力の問題だが安全には十分配慮するように。

武蔵五日市駅到着後、浮いたお金で何か買おうと自販機に向かった面々だったが、電車が2分後だったので泣く泣く諦めて乗車した。気づけば、七夕であった。


綾滝

懸垂下降

天狗滝

TUSAC Record 畔荷田