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2021年7月23日金曜日

20210723_西丹沢・玄倉川小川谷廊下

2021/07/23 西丹沢・玄倉川小川谷廊下遡行 

メンバー:L小久保(4,記録)、松坂(3)
天候:晴れ(一時雨) 
8:15くらい 
玄倉バス停 9:15くらい 
取りつき到着(9:32出発) 
11:46 大岩 
13:45 東沢出合(遡行終了) 
15:33 車道に出る  

 小久保は今シーズン3本目、松坂は2本目の沢登りである。本当は泊りの沢に行きたかったが、天候を見て日帰りで行ける小川谷廊下を選択した。今思うとひよった判断だったような気もする。  
 アプローチは小田急線新松田駅から西丹沢行のバスに乗り、玄倉下車。ここの公衆トイレで用を済ませて取りつきまで歩く。歩きはほとんど車道歩きなのだが、車でも玄倉バス停あたりまでしか入れない。

こういうところを上がると尾根みたいなのが出てくるのでそこを下ると(写真は下山時に撮ったもの)

←こういう感じのところにつく。ロープがあるのですぐ分かる

←最後はこんな感じで降りると

←入渓点に到着 










F1 3mは右からふつうに登れる。 
F2 CS5mは右側の残置スリングがあるあたりを登るのだが、上にホールドがなくて苦戦した。結局、スリングは使わずにそこより左手をゴリ押しで登り、小さいチョックストーンのリップを頑張ってつかんで上がることができた。空身で登って、ザックはロープで引き揚げた。うまい人ならこんなことしなくて済むんだろうなあ。
写真上側に見える小さいCSの奥側をつかんだ。写真より右側に残置あり。


ワナバ沢出合を過ぎるとゴルジュが出てくる。ここは右から巻いた。途中、落ちたらやばそうだったのでロープを出した。めっちゃ久しぶりにハーケン打ちました。この巻きは大きく巻きすぎてしまい、裏見の滝も巻いてしまった。ちょっと残念。



大岩はヌメヌメだった。右側をくぐればすぐ終わる。


大岩を通過すると石棚のゴルジュ。本やネット上の記録には巻きは紹介されていなかったが、滝をよく見ずになんとなく難しそうだと判断し、巻きがないか探して無駄な時間を使ってしまった。



石棚は左から巻いた。


このあたりで時間がかなりかかっていることに焦りはじめた。
残りは適当に登り散らかしておいた。今まで水が多い沢にあまり行っていなかったので、こんな上まで来てもジャブジャブ遡行できるのは少し新鮮だった。

最後は壊れた堰堤のさらに先にある堰堤に上がって遡行終了にした。アザミがいっぱいでチクチクであった。ツメがないのは楽でいい。

下山は中ノ沢経路を使った。遡行終了したところから左側へ歩けばふみ跡があるのでそれを辿っていくのだが、何か所か道が切れている。そのたびにルーファイに困ったが、少し探せばすぐテープが見つかる。

下山後に着替えていると何匹もヒルが出てきた。私は腹をかまれてしまった。
楽しい沢登りでした。





2021年7月17日土曜日

20210717_黄連谷右俣

 2021/07/17-18 黄連谷右俣

メンバー:畑中(LOB)、福田(記録、4

天候:2日間とも晴れ

7/17

駒ヶ岳神社5:30 - 入渓点7:30 - 黄蓮谷出合9:50 - 千丈ノ滝上11:30 - 奥千丈ノ滝14:00 - 

奥千丈ノ滝上15:10 – 2300m付近ビバークポイント 16:00

 

7/18

出発5:50 - 奥ノ滝8:00 - 奥ノ滝上9:00 - 甲斐駒ヶ岳10:00 10:50 - 駒ヶ岳神社15:30

 

  4年の福田です。頼れる先輩と黄連谷に行ってきたので記録を書きます。登れる滝が多く、非常に爽快な沢でした。


前日23時半に町田駅で待ち合わせして、下道を運転して駒ヶ岳駐車場に翌3時半についた。1時間半ほど仮眠をとってから準備をし、5時半に出発した。日向山登山口の駐車場まで1時間弱の登り。そこからさらに1時間ほど崩れた林道を歩いて入渓点についた。入渓点直前のくだりが少々悪く、残置ロープがあった。

少なくともこれはラバーがい
入渓のあとF2がフェルトでは滑りやすく慎重に登った。その後の滝は残置や踏み跡が豊富で容易だった。途中で噴水の滝という滝があって名前の通りの面白い滝だった。入渓から2時間で黄連谷の出合について休憩した。

噴水の滝

 

 













出合から少し行くと千丈の滝にでた。ここはすぐ左を巻くこともできそうだったが、せっかくなので水流左を直登することにした。じゃんけんに勝ったのでリードで取り付く。1箇所悪いところがあったが見た目ほど難しくはなく、1ピッチで終了した。

千丈の滝

 さらに先に行くと坊主の滝にでた。これは流石に登れそうにないので左岸から巻いた。なるべく小さく巻き、適当に目星をつけて懸垂で落ち口にでた。すぐ上に15m滝が見える。これが悪かった。畑中さんリードで水流沿いを探るが、かなりスラビーで悪い。結局左岸側の草付きに突っ込んで登った。この時点で12:30。上で休憩し行動食を食べた。

坊主の滝
落ち口へ懸垂
悪かった滝

さらに小さな滝を越えつつ進むと奥千丈の滝にでた。ここは全てノーロープで登った。難しいところはないが、落ちたら高差200mスライダーなので慎重に登った。1段目階段状は水流右、2段目トイ状は水流沿いに、3段目は左岸〜草付を登った。最後顕著なクラック状を辿り落ち口に到達した。

奥千丈の滝1段目
 その先も小滝が続いた。落ち口から40分ほど登った地点で右岸に幕営適地を見つけ、幕営した。焚き火を起こしたかったが起こせず、寒かった。天気が良かったのでオープンビバークとしたが、結局ツェルトにはくるまって寝た。夜中は星がとても綺麗で流れ星もたくさん見た。


 翌日は4:30起床で6時前に出発。朝一の沢は寒くて嫌いだが、梅雨明け一番の陽気は朝でも暑いくらいで、水の冷たさがなんだか心地よかった。小滝が続くが、ほぼ全て直登できるので楽しい。1時間ほど登って開けたところに出た。雪渓をくぐると15mの滝で、これが難しかった。左から巻けそうだったが、直登もできそうだったので取り付いたところ、意外に手がかりがなく、ザックを踏み台にして畑中さんが登り、その後福田がゴボウで登って最後にザックを荷上げした。この荷上げでザックに穴が空いてしまった。畑中さんどんまいです。しばらく行くと奥の滝が見えてきた。
奥の滝の手前の滝

 奥の滝の1段目は左岸から巻いた。踏み跡はかなり明瞭。2段目は右岸から巻いた。出だしと巻き終わりが少し悪かった。3段目はヌメヌメの凹角を登った。A0用のスリングが何本も垂れ下がっていたが、畑中さんはフリーで抜けていった。さすがです。福田はガンガンA0して突破。

 その先は水量がグッと減り、詰めのゴーロ帯に入っていく。ひたすら暑く、悪態をつきながら登ると1時間ほどで登山道にでた。せっかくなので山頂を踏みに行った。

ベタなこと
 下山の黒戸尾根はひたすらに長かった。アプローチシューズ持ってきて正解だった。4時間半で神社まで降りた。

 帰りもだらだらと下道を運転して帰京。渋滞が酷かった。早く免許取ってください。

2021年7月10日土曜日

20210710_三つ峠マルチピッチ


メンバー:福田[4]、土田[3]、松坂[3]、降矢[2]、孫[1, 記録]
日程:2021年7月10日(土)・11日(日)

7月10日(土) 天気:晴れ・無風・やや暑い 
駐車場発 9:06 
岩場(中央フェイス)着 10:26 
岩場発 17:26 
駐車場着 18:14 

7月11日(日) 天気:晴れ・無風・やや暑い 
駐車場発 5:36 
岩場(右フェイス)着 6:52 
岩場発 12:42 
駐車場着 13:18

 今回の山域へは福田がレンタカーを借りて町田から高尾駅を経て移動することとなったため、各部員の住所によって町田駅・高尾駅のいずれか行きやすい方に集合することとなった。孫は町田駅にて車に乗せてもらい、その後高尾駅で残りのメンバー、土田・松坂・降矢を乗せて8時過ぎに三つ峠の登山口近くにある小さな駐車場に到着した。数時間をかけての運転だったため、途中コンビニなどで休憩を挟みつつ向かった。 

 駐車場では登攀に必要な装備をサブザックに移し替え、岩場を目指して朝9時6分に出発した。登山道はほぼ均質な傾斜の坂で特に問題などは起きなかったが、孫が途中でバテてしまうため1ピッチでのアプローチができず、この後も毎回簡素なベンチのある箇所と三つ峠山荘にて休憩を取ることになった。 

 そして、岩場に着いて、今回登るルートを見定めたり準備をしたり休憩をしたり雑談をしたりするのに2時間ほど費やしたわけだが、ここで孫が登攀に必要なカラビナや各補器などをハーネスごと駐車場に置いてきてしまったことが発覚!駐車場まで取りに戻っていては実際の登攀に割ける時間が減って訓練の意義を果たせないということで、急遽福田が装備を貸し、簡易ハーネスで登ることに。 

 この日は、降矢・福田・孫と、土田・松坂の2パーティに分かれた。前者は降矢がリードクライミングの練習として全ピッチリードし、主に中央カンテ(III~IV+、3ピッチ)という中央フェイスで最も人気のルートを完全に登攀することを目指した。後者のパーティについては申し訳ないが全く存じ上げていない。中央フェイスの、降矢パーティよりも右の方を登り切っていたような気がする。 

 1ピッチ目、岩場に寄りかかるように祠があるのでその左側が取り付き。途中で少し詰まったがなんとか登り切って、広めのテラスにある巨大なアンカーにセルフビレイを取る。2ピッチ目はビレイ点の少し手前でどう動いたら良いのかよくわからずに止まってしまった所があり、福田のアドバイスをもとに突破して、狭い足場にセルフビレイを取った。ここで富士山とその麓に広がる街、それから北富士演習場が良く見えたので写真を撮った。 

 

 3ピッチ目、ルートの中ほどにあるハングでは中が濡れていて思うように掴んだり踏んだりできず、滑り落ちそうにもなった。リードでビレイをしていた降矢にテンションをかけてもらってロープで吊ってもらい、体勢を立て直して登り切ることはできた。岩場の上には草木が生い茂っており、太めの木でセルフビレイを取った。そこより右の方にある懸垂支点を使って2ピッチ目のビレイ点まで懸垂下降。 

 下降後、ロープが絡まったのか回収できず、福田が単身で回収に向かうことに。ビレイができなかったので慎重に登攀し、かなり長い時間待つことになった。この間に土田・松坂パーティが降り始め、通り越して取り付きまで到着していた。ロープ回収後、2ピッチ目のビレイ点では懸垂に適さないということですぐ右上にある別の支点に移動してそのまま取り付きまで懸垂下降した。 

 降り立った後、孫の行動食がカラスに荒らされていて散乱していることを知らされ、大部分の食料がダメになってしまったが仕方なくゴミとして回収することとした。その後はさっと荷物をまとめて下山し、18時過ぎに駐車場に到着した。野営地を求めてしばらく探し回ったが良い広さの平地が無かったので、駐車場の空きスペースにテントを張ることにした。翌朝必要なもの以外の荷物を車に入れて、少し窮屈なテントで横になった。 

 2日目、薄明りの中で4時過ぎに起床し、テントを畳んでコンロを囲んだ。朝食は棒ラーメンだったが、1人分を150gとしていたのに対して1束が100gになっていたため50g多く茹でることになり、少し食べすぎ気味となってしまった。食器や調理器具を片付けた後、5時半ごろに岩場へ向けて駐車場を後にした。 

 この日は右フェイスにて、福田・松坂・孫パーティと、土田・降矢パーティに分かれて登攀した。前者は主に1ピッチで登れる辺りまで登攀と下降を繰り返して練習を、後者はリーダーピッチ(IV+)から始めて岩場の頂上付近(“天狗の踊り場”)まで登り切るということになった。福田パーティは主に一般ルート中央(IV+)・右(III+)やリーダーピッチで1年生の学習のためトップロープで登攀・下降をしたり、水平に数mほど離れた2つの支点でピッチの切り方を練習したりした。その間、土田パーティが上の方へとどんどん上がってゆくのを観察したりなどもしていた。土田パーティが無事に登攀を完了し、降りてきた後、カムやハーケンの使い方について福田がレクチャーした。 

 一通り話が済んで、昼頃には下山。車で帰る間、簡易ハーネスに使った、つまり1人の体重がかかったロープの結び目を解くために苦闘したりなどあったが、特に滞りなく帰路につけた。行きとは反対に、高尾駅で土田・松坂・降矢が解散し、町田駅にて孫が解散とした。町田に着くころには雨が降っていて少し大変だったが大降りにはならなかった。 

 自宅の最寄駅から出ると夕日が建物を赤く照らしていて大変綺麗であった。