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2019年8月24日土曜日

2019/8/24-9/7 大八ヶ岳〜南アルプス〜太平洋縦走

大八ヶ岳〜南アルプス〜太平洋継続縦走

メンバー:L箱守(3)(記録)、松坂(1)(三伏峠〜白樺荘)


8/249/7にかけて、15日間で美ヶ原-霧ヶ峰-白樺湖-蓼科山-八ヶ岳(以上大八ヶ岳)-小淵沢-甲斐駒ヶ岳-仙丈ヶ岳-間ノ岳-北岳-塩見岳-荒川岳-赤石岳-聖岳-光岳-畑薙ダム-井川-富士見峠-静岡駅-太平洋(大浜公園)と縦走した記録です。箱守(3)が全行程歩き、9/26(三伏峠-畑薙ダム)は松坂(1)2人で、それ以外は1人での行動でした。長期の山行は学生のうちしかできないかなーなんて思いながら2年連続で10日以上の縦走に行ってきました。(去年は北アルプス焼岳〜親不知)


もともとは8月上旬に行われた剱岳周辺での定着夏合宿から継続して北アルプス〜八ヶ岳〜南アルプス〜太平洋を3週間(予備含めると1ヶ月)で縦走する計画でしたが、台風10号の影響とその後の天候を受けて北アルプスは立山で早々に撤退を決め、美ヶ原から再開したという形になりました。
1年以上前から計画し、装備や食料をもっと軽量化できないか、工夫できないかと模索し続けました。また、最後まで歩き続けられるよう、ランニング/歩荷/インターバルといったトレーニングを重ね、完遂するという強い気持ちを持って入山しました。


装備に関しては全体的に軽量化を意識したほか、重いハイカットの登山靴をやめローカット(SPORTIVA/SPIRE GTX®︎ Surround)を使用し、怪我予防のため両足首と左膝にサポーターを常に着用していました。また、普段は使わないストックも使っていました。おかげで普段に比べてもかなり楽に感じました。他に導入したものや反省については全体の記録のあとに簡単にまとめています。


食料に関しては、八ヶ岳縦走開始時に予備を含めて1週間分持ち、小淵沢郵便局で局留めして置いた食料を補給して南アルプス縦走開始時は予備を含めて13日分持ちました。(ガスは郵送できないので始めから大サイズ1.5缶分持っていました。)メニューや反省は、記録の後半で。

 というわけで、長い前置きを終えて記録です。冗長になってしまいましたがお付き合いください。


今回のルート。総距離300kmあったらしい



8/24 
10:00美ヶ原自然保護センター-10:34王ヶ鼻-12:35扉峠-13:37三峰山-14:45和田峠-17:42車山-19:00白樺湖
8/25 
5:20南白樺湖バス停-6:35八子ヶ峰-9:45蓼科山-11:30大河原峠-12:50双子池ヒュッテ
8/26 
3:15双子池ヒュッテ-4:45北横岳-6:35麦草峠-10:00東天狗岳-12:00硫黄岳-14:30赤岳-15:49キレット小屋
8/27
5:10キレット小屋-6:10権現岳-7:08青年小屋-7:40編笠山-11:05道の駅こぶちざわ13:10-14:00小淵沢駅
8/28
10:40小淵沢駅-12:15道の駅はくしゅう13:45-15:00尾白観光白州キャンプ場
8/29
5:40キャンプ場-10:05七丈小屋10:45-12:33甲斐駒ヶ岳-13:47駒津峰-15:20北沢峠
8/30
停滞
8/31
4:40北沢峠-7:18仙丈ヶ岳-10:21野呂川越-13:04三峰岳-13:38間ノ岳-14:40北岳山荘
9/1
5:15北岳山荘-5:50北岳-6:40北岳山荘7:30-10:00熊ノ平小屋
9/2
4:40熊ノ平小屋-8:00塩見岳-10:33三伏峠
9/3
3:50三伏峠-5:42小河内岳-7:43高山裏避難小屋-10:07荒川前岳-11:15悪沢岳-13:00荒川小屋
9/4
3:50荒川小屋-5:30赤石岳-7:05百間洞山の家-9:21兎岳-11:00聖岳-12:32聖平小屋
9/5
4:20聖平小屋-6:12上河内岳-7:30茶臼岳-8:57易老岳-10:41光小屋-11:00光岳-11:10光小屋
9/6
3:30光小屋-5:08易老岳-6:30仁田岳-7:40茶臼岳-7:53茶臼小屋-8:54横窪沢小屋-10:56畑薙大吊橋-12:41白樺荘14:30-18:00井川
9/7
7:20井川-21:45太平洋・大浜公園




8/24 (1日目)

天候:晴
10:00美ヶ原自然保護センター-10:34王ヶ鼻-12:35扉峠-13:37三峰山-14:45和田峠-17:42車山-19:00白樺湖

 前日の夜に新宿からバスで松本に移動し、松本駅でステビバ。いつも通りエスカレーターが煩くてよく眠れない。他にも4人くらい寝ていた。
もともと計画段階では日の出前に松本駅を出発して美ヶ原まで歩くつもりだったが、案の定しんどくなったのでバスに乗って自然保護センターまで標高を一気にあげた。でかいザックを持っていると観光客だらけの美ヶ原では浮いてしまう。バス停から20分ほどで最高地点の王ヶ頭に到着し、ザックを置いて王ヶ鼻をピストン。松本の街並みと北アルプスがよく見える。
王ヶ頭から先はしばらく観光の道を歩いたのち牧場内の広大な草原を歩く。開放感があって気持ち良い!と思っていたら牛の糞を踏みそうになるので注意が必要だ。茶臼山への道に入ると観光客はいなくなり、人もほとんど見ない。やがて見晴らしの良い茶臼山を過ぎて扉峠に下る。扉峠には寂れたレストランに駐車場とトイレがあるだけだった。少し車道を歩いたのち再びトレイルに入り、三峰山へ。休憩しているとトレランの男性2人がやってきた。確かにこのアップダウンも少ない開放的な草原は走ると気持ち良いだろうし、人も少ないので、トレランに限らず是非おすすめしたい場所になった。
三峰山の草原トレイル
三峰山から緩やかに下って和田峠まで1時間。和田峠には営業している売店と自販機がある。中で色々食べたい衝動に駆られたが、少し休憩して鷲ヶ峰へ歩き出し、1時間ほどで到着。緩やかに湿原へとくだり、ぬかるんだ道を進む。少しガレっぽくなったと思ったら蝶々深山。日が傾いてきて他に人も見なくなったころ、やっと車山山頂に到着。
車山から。歩いてきた高原
山頂から振り返ると、この日歩いてきた広大な高原が眼前に広がり、反対側には蓼科山・八ヶ岳が大きく聳えていた。山頂からも見える白樺湖に向けて下りはじめるが、目測以上に遠く、ライトが必要な暗さになると同時くらいに白樺湖の湖畔に着いた。
白樺湖へ。
そこから時計回りに湖畔を歩き、巨大ローソンで大休止。このローソン近くは、というか白樺湖の湖畔一帯がファミリー向けの大規模リゾートになっており、この日も夏休みの家族連れでかなり賑わっていた。イートインスペースでスマホを充電しながら食事をとっていたところ、外でフラダンスが始まり、それが終わると打ち上げ花火が何発も上がっていた。普段ならいい夏休みだなぁなんて思うのかもしれないが、この時ばかりは調子が狂わされそうになった。早々に退散して湖畔のバス停待合室でビバーク。



8/252日目)

天候:晴
5:20南白樺湖バス停-6:35八子ヶ峰-9:45蓼科山-11:30大河原峠-12:50双子池ヒュッテ

 夜中に何度かバス停の横を通る車のヘッドライトや音で目が覚めてしまい、よく眠れなかった。さっと湯を沸かしてハヤシメシ1食分を食べて温まる。外が明るくなる頃にバス停を出て歩き始める。まず八子ヶ峰までは、夏には閑散としている静かなスキー場の斜面をリフトの上まで適当に登り(なかなか急で草が滑りやすい)、そこからはなだらかな尾根上を行く。人があまり入っていないようで、展望台から先は露に濡れた笹の海を薄い踏み跡を辿りながら進む。スキー場のリフト周辺では所々綺麗に笹が刈られている場所もあった。
朝の静かなスキー場。快晴の空が気持ち良い
やがてはっきりとしない八子ヶ峰のピークに着き、360˚の大展望を楽しんだ。進む方向には諏訪富士とも言われる綺麗な円錐形の蓼科山と南北八ヶ岳の稜線がはっきりと見えるようになり、テンションが上がる。山頂から東側はヒュッテがあるためか、道は整備され歩きやすくなる。蓼科山登山口まで一旦くだり、車道に出る。水場は少し探したがよくわからなかった。
蓼科山登山口からは移り変わる植生や地質を楽しみながらひたすら登り、森林限界を超えるとすぐに山頂に着いた。山頂は火山岩塊に覆われた扁平な広場のようで、想像と違ったので驚いた。晴れて景色は良かったが、人の多さにうんざりして神社や方位盤には寄らずに下った。このくだりの途中あたりから何だか体が重くて思うように進まず、コースタイム通りほどの時間がかかって蓼科山荘に着く。おそらくこの二日間十分な睡眠が取れていなかったことと軽い熱中症のせいだろうと思い、頑張って高見石まで行くことを諦め予定通り双子池ヒュッテをゆっくりと目指すことにした。下界っぽい大河原峠で一度休憩して双子池へ。のんびりできる湖近くの場所にテントを張り、昼寝。
初日から思っていたことだが、やはり単独の山行は寂しい。ラジオや本はあったが、ラジオが入らないところも多いし、本はコンテンツが限られている。他の部員も誘ってみたのだが結局実際に参加したのは南アルプス後半の松坂だけだった。テント場にも他に人があまりいないのでひたすらだらける。
翌日早出するため、17時頃にパスタを食べて19時前には就寝。



8/26 (3日目)

天候:晴時々曇
3:15双子池ヒュッテ-4:45北横岳-6:35麦草峠-10:00東天狗岳-12:00硫黄岳-14:30赤岳-15:49キレット小屋

調子が良ければキレット小屋まで行ってしまおうという算段で2時起床。部内で賛否が分かれる(?)棒ラーメン餅を食べ、3:15に出発。北横岳山頂に着く頃に東の空が明るくなり始めた。快晴の空と雲海が俗世離れした別天地を思わせ、自分が自然に溶け込んでいるかのような感覚になる。この時間がたまらなく好きだ。
良き良き
名残惜しく山頂を後にし、坪庭に下る。キレット小屋を目指すため縞枯山と茶臼山はパスして麦草峠へ。高見石小屋では高見石に登って景色を堪能した。黒百合ヒュッテには寄らず天狗岳の登りに取り付く。坪庭〜硫黄岳は2月に縦走していたので所々思い出していたが、ハイマツの緑と礫に覆われた山体は快晴の八ヶ岳ブルーと雪の印象が強かった冬とは全く別物のように思えて新鮮だった。またこのあたりは板状節理が発達していて面白い地質を成している。夏沢峠に下る前に根石岳山荘で雲上の名水をいただく。稜線上でこんな美味しい水が飲めるとは。夏沢峠には11時頃着いて休憩し、硫黄岳までゆるやかに登る。硫黄岳からは周りが雲の中を横岳、赤岳と順調に進んだ。展望がなくがっかりしていたが、赤岳山頂を発つ瞬間に雲がはれ、青空が広がったので近くにいた人といいタイミングですねーなんて話しながら写真を撮ってもらった。
一瞬だけ晴れた赤岳
またすぐに雲に覆われてしまったので、キレット小屋を目指して下る。このくだりはガレていたりルートがわかりにくく注意が必要で、疲れもあって慎重に歩いた。小雨が降り出した頃に小屋に到着。
小屋のテント場はラジオの受信感度がかなり高く、いろんな番組が聴けて楽しかった。夜は麻婆春雨。翌日の行程が短かったので20時頃までダラダラして就寝。



8/27 (4日目)

天候:晴のち曇
5:10キレット小屋-6:10権現岳-7:08青年小屋-7:40編笠山-11:05道の駅こぶちざわ13:10-14:00小淵沢駅

3時半に起床してゆっくり準備する。日の出と同時くらいに小屋のテント場を出発。朝日が差し込む稜線をマイペースに登る。1時間ほどで権現岳の肩に着き、ザックを置いて山頂をピストン。湧き上がる雲海と朝日が幻想的だった。
肩に戻るとすぐに雲が上がってきて下りは視界があったりなかったりになったが、青年小屋に着く頃には晴れていた。少し休んだのち、最後の編笠山の登りに入る。蓼科山にも似た雰囲気の中を登り、30分ほどで山頂へ。山頂からは歩いてきた八ヶ岳の稜線やこれから入る南アルプス北部の山々、中央アルプスなどを見渡すことができた。たっぷり楽しんだ後、小淵沢に向けて長い下りに入る。途中から飽きていたがひたすら下って観音平へ。さらに林業の作業道のようなところを歩いてコンクリート道に降り立った。これで大八ヶ岳縦走は無事に完遂。予報ではこの日まで晴れで翌日から雨となっていたので、松本で考えていた通り5日の行程を4日間で楽しく抜けられて良かった。
下りてからは道の駅こぶちざわに向かい、温泉と食事を楽しんだ。この日は小淵沢駅でステビバをする予定だったが、駅に着く頃雨が降っており、また、荷物の整理を広げて行いたかったため駅前の旅館に泊まることにした。旅館に荷物を置いて一息ついたら小淵沢郵便局で事前に局留めで送っておいた食料や予備の装備が入った荷物を受け取った。それを旅館でゆっくりと再度整理し、南アルプスに向けた13日分の食料をザックに詰め込んだ。夜は駅近くの定食屋さんで食べ、布団で十分に体を休めた。



8/28(5日目) 

天候:雨
10:40小淵沢駅-12:15道の駅はくしゅう13:45-15:00尾白観光白州キャンプ場

 この日は黒戸尾根の登山口まで移動するだけだったのでのんびりと準備する。朝食を旅館でいただき、使わない荷物は郵便局から家に送った。温かくしていただいた旅館の方にお礼を言って雨の中出発。登山口のキャンプ場までは約11kmの行程だが、道の駅はくしゅうまではずっと下りなので楽。道の駅の近くにはサントリーの工場があり、見学したかったが事前予約が必要らしいので断念。道の駅では山梨名物ほうとうを食べたほか、併設するスーパーで少し買い物をした。このスーパー、かなり豊富な品揃えで食料に関しては郵便で送らずにここで揃えることもできたのではと思えるほどだった。
道の駅からキャンプ場までは緩やかな登り。キャンプ場の少し手前が黒戸尾根登山口の駐車場になっていて、指導員のような方が立っていたので計画書を提出した。畑薙まで行くと伝えると励ましていただいた。数分でキャンプ場に着き、受付をする。料金は1000円。他には4人組のキャンパーが一組いるだけの静かなキャンプ場だった。翌日からの山行を前に、キャンプ場の奥にある竹宇駒ヶ岳神社で山中の無事と完遂を祈願した。



8/29 (6日目)

天候:曇
5:40キャンプ場-10:05七丈小屋10:45-12:33甲斐駒ヶ岳-13:47駒津峰-15:20北沢峠

雨の予報だったので遅めに起きて様子を見ていたが、5時頃から晴れ間が少し見えるほどで悪くなかったので出発。水も含めたザックの重さは25kgほどか。ガスっていて展望がないのが残念だが黒戸尾根の急登を順調に登り、4時間半ほどで七丈小屋に着く。ちょうど小屋番の方が1人でトイレ掃除しているだけで他に人もおらず、静かな小屋の前で先に進むか悩みながら大休止する。少し強い風とガスっているのが気になったが、翌日天気が微妙なこともあり進むことにした。鎖場のいくつかは荷が重いと通過するのが大変なところもあった。見えない山頂に続く急登を登り続け、12時半頃、登頂。山岳信仰の歴史が感じられるクラシックな尾根と山頂だった。山頂では雲がすごい速さで流れ、青空や視界がチラチラ見えた。風が強かったので休憩もそこそこに北沢峠に向かうが、一気に黒戸尾根を登ったので流石に疲れており、ペースは上がらない。駒津峰の登り返しで喘ぎ、仙水峠への下りで吠えた。この頃には単独行に慣れており、他に人もいなかったので、「下り長え!」とか「まだ着かないのかよ!」とか叫んで気を紛らわしてみるがなかなか着かなかった。仙水峠で山行中毎日やっていた、部員と親への定期連絡を行う。そこから氷河地形を歩いて北沢峠へ。やっと着いたという気分だった。振り返っても山中ではこの日の行程が最もキツかった。
全身に疲労を感じたのでぺプチエイドを補給。夕食は豪華にカレーにした。



8/30 (7日目)

天候:雨
停滞

午後から悪天の予報だったので早く出て両俣小屋まで行こうかと考えていたが朝から雨だったため停滞することにした。ラジオもまともに入らないのでとにかく暇だった。長衛小屋の方に聞いた、林道を伊奈側に少し行った尾根上まで行くと電波が入った(テント場から片道15分ほど)ので、情報収集と連絡のため何度か往復した。
結局この日は雨が止むことはなく、時折風も強く吹いていたので停滞して良かった。いい休養になった。



8/31 (8日目)

天候:曇
4:40北沢峠-7:18仙丈ヶ岳-10:21野呂川越-13:04三峰岳-13:38間ノ岳-14:40北岳山荘

霧と小雨の中、テントを撤収して出発。まずは仙丈ヶ岳から野呂川越を目指す。北沢峠から仙丈ヶ岳は1年生の時の冬合宿で大量降雪後に入山しラッセルに苦しみながら7時間以上かかっても登頂できず敗退した苦い思い出がある。原因は僕ら当時の1年生の体力不足。それでも快晴の空に輝く美しい仙丈ヶ岳のカールが強く印象に残っていた。しかし今回はそれも霧の中。残念。なんて考えているうちに2時間半ほどであっさりと登頂。時折歩くのが難しいほどの強風が吹いていたので写真だけ撮って先に進む。樹林帯に入ると南アルプスっぽい静かで気持ちのいい穏やかな稜線になる。相変わらずガスが濃かったがそれがまた幻想的な雰囲気を作っていて趣がある。誰とも会わず、予想より早く野呂川越に着いた。両俣小屋に泊まる計画だったが時間に余裕があるので北岳山荘まで足を延ばすことにする。三峰岳への登り返しは標高差もあってキツかったがなんとか登り、間ノ岳方面へ。間ノ岳はさらに強くなった風が厳しく、山頂にいたドイツから来たという方に写真を撮っていただいてすぐに北岳山荘に向かう。ドイツ人の2人組とは駒場で学んだ以来の辿々しいドイツ語で挨拶とお礼を交わした。そんなこんなで北沢峠を出てちょうど10時間で北岳山荘に到着。山荘の大きさと重機があることに驚愕する。強風の中テントを張ってやっと落ち着くことができた。
夕飯を済ませてしばらくしたのち、北岳山荘の中に入って小屋番の方にご挨拶。この方とは別の山小屋で一緒にお手伝いをしたことがあり、久しぶりに知り合いと話をすることができたので心も軽くなる。色々と温かくしていただき、とてもありがたかった。お世話になりました。



9/1 (9日目)

天候:曇時々晴
5:15北岳山荘-5:50北岳-6:40北岳山荘7:30-10:00熊ノ平小屋

前日からの強風がこの日も続いていた。北岳まで行く準備をしていると、ガスが取れて富士山と日の出が見えた。急かされるように出発して景色を楽しみながら北岳山頂へ。天気は高曇りで、周囲の山々がよく見渡せた。仙塩尾根の長さが際立つ。
北岳✌️
山頂でゆっくりしたのち、山荘まで戻ってテントを撤収、再び間ノ岳を登る。計画では農鳥まで行くつもりだったが、前日よりさらに強くなった風に危険を感じ、パスしてさっさと熊ノ平を目指すことに。特に何事もなく10時頃に着いた。テントを張ってダラダラ。テントは他に2張りしかなく、静かに過ごすことができた。



9/2 (10日目)

天候:早朝:晴→曇
4:40熊ノ平小屋-8:00塩見岳-10:33三伏峠小屋

この日は三伏峠で1年生の松坂と合流する日だったので、少し早めに出発。久しぶりに朝から青空が広がり、テンションが上がる。はじめは左手に大井川東俣を見ながら進む。このあたりも歩いてみたいが度重なる台風の影響も心配…。北荒川岳から急に視界がひらけ、崩壊地の縁を進む。ここでTJARっぽい格好の人とすれ違った。ルート逆だけど予行演習かもなぁと思いながらこの時間に北荒川岳ですれ違うことに驚く。その後、2800mあたりから雲に巻かれ、展望がなくなった。ガレの急登を慎重に登っていると蝙蝠尾根の分岐に出た。密かに憧憬の念を抱いていたのでぜひ見たかったがその長い尾根は完全に雲の中に隠れてしまっていた。ちょっと登ると東峰に着いた。展望がなくて残念。だが歩いていてどっしりとした山容を感じられ楽しかった。西峰からの下りを慎重にこなし、塩見小屋まで来ると一安心。道中、綺麗な緑色岩の中にパッと現れるチャートには目を惹かれた。改めてここがかつて海の底であったことを思わせる。出発から6時間ほどで予定よりもだいぶ早く三伏峠小屋に着いた。その後松坂も無事に登ってきて合流することができた。よかったよかった。そして南アルプスは後半戦へ!



9/3 (11日目)

天候:曇
3:50三伏峠-5:42小河内岳-7:43高山裏避難小屋-10:07荒川前岳-11:15悪沢岳-13:00荒川小屋

コースタイムが長い一日だったので、ヘッドライトをつけて早めに出発。だがガスがあまりにも濃く、道がわかりにくい箇所が多々あった。慎重に烏帽子岳まで登ったが、烏帽子岳からの下りがよくわからなくなりGPSやコンパスで方向を確認しながら登山道を探り当てることになった。小河内岳に着く頃には十分明るくなり、安堵する。この先は畑薙までずっと松坂に先頭を歩いてもらう。小河内岳避難小屋や高山裏避難小屋はもう営業が終了していたので、人にはほとんど会わずに静かな樹林帯を楽しむことができた。高山植物も豊かで飽きない。高山裏からしばらくトラバースすると荒川岳に続く長い登りに入った。少し構えていたが、よく歩かれていて楽に登ることができた。松坂は軽い高山病のような症状で、眠気があったようだ。様子を見ながら空荷で悪沢岳を往復する。足取りはしっかりしていたがかなり眠そうだった。期待していた展望はまたもガスに妨げられる。時間的にも余裕があったので、悪沢岳で長めに休憩して、ゆっくり下る。小屋には13時頃到着。松坂はたっぷり昼寝して回復したようだった。翌日も少し長めの日なので早めに寝る。



9/4 (12日目)

天候:晴
3:50荒川小屋-5:30赤石岳-7:05百間洞山の家-9:21兎岳-11:00聖岳-12:32聖平小屋

ヘッドライトをつけてまたもガスが濃い中出発。しかし小赤石岳の登りの途中でガスから抜けることができた。ちょうど雲が溜まっていたようだった。
松坂

しばらくすると左手の空が明るくなり、富士山のシルエットが雲海に浮かぶ。感動していると徐々に日が昇り、小赤石岳を超えたあたりでモルゲンロートで橙色に輝く赤石岳が現れた。南アの雄峰を最高の形で登ることができた。こんな時に感動を分かち合えるメンバーがいるのも1人とは違った楽しさがある。 十分に楽しんだあと、遠く見える聖岳を目指して出発する。聖岳は赤石から見ると東尾根がカッコいい。山体も堂々としていて風格がある。

赤い赤石岳
赤石岳からくだり、まずは百間洞山の家へ。いつかはここの名物のとんかつを食べてみたい。百間洞からは大沢岳に登らず直接中丸盛山を目指す。ここから聖岳までがやはりキツかった。聖の登りに取り付くまでに中丸盛山、小兎岳、兎岳の昇り下り三発でしっかり疲れさせられる。またこの日は久しぶりに晴れて太陽が照りつけていたため、疲れも感じやすかった。それでも松坂もバテずにしっかりと歩いていたので頼もしかった。そしてこの縦走最後の3000m峰、聖岳登頂!天気が良く、特に重量感を持って構える赤石岳が印象的だった。たっぷり休憩して展望を楽しむ。その後、奥聖岳には寄らずに聖平を目指す。くだりはあっという間で、荒川小屋から8時間半ちょっとで聖平小屋に到着。小屋自体も綺麗で、丁寧に整地されたテント場も使いやすかった。何よりも受付をするといただけるフルーツポンチが疲れた体に染みる。また、受付で東大スキー山岳部であると告げるとOBが昨年聖平小屋で1シーズン働いていたこともあり、色々と話を伺うことができた。他にもサービスしていただき、とてもありがたかった。
記録の後でも反省として記しているが、南アルプス後半戦に入ってから毎日のエッセンが明らかに足りず、もともと痩せ型の体がさらに痩せていた。そのため食料計画の失敗を認めて小屋の軽食も食べたりしていた。この日は小屋のご厚意でいただいたカップラーメン1食分に加えて予備を含めた米2合の麻婆春雨丼を食べたが腹は満たされなかった。普段1合ですら多いと感じる身としては異常だった。詳しくは記録のあとで。



9/5 (13日目)

天候:曇
4:20聖平小屋-6:12上河内岳-7:30茶臼岳-8:57易老岳-10:41光小屋-11:00光岳-11:10光小屋

他に一張りしかなかったテントは僕らよりも先に撤収されていた。ヘッドライトをつけて出発。南岳あたりで明るくなりライトを外すが周りはガスに巻かれていて展望はない。上河内岳は肩に荷を置いてピストンする。山頂で一瞬雲が取れ、富士山がチラッと見えた。この日はこれ以降しっかり雲に覆われて展望はなかった。茶臼岳から先は翌日も通るからその時を楽しみにしようってことで黙々と進む。光岳は思っていたよりも遠く感じ、登りの取り付きまで水平な道かと思いきやそれなりにアップダウンがあった。三吉平から沢状地形を登り、水平な木道に出たらすぐに光岳小屋に着いた。受付をする前に荷物を置いて光岳をさっとピストン。山頂標は樹林帯にひっそりと建てられている。南アらしいといえばそう。これで南アの百名山は全部登ったことになった。写真を撮って小屋に戻り、テントを張る。テント場は12人用テントを10張り張るのが本当にギリギリなくらいに思えるほど狭かった。この日は他に一張りだったのでそんなに窮屈に感じなかった。水場は小屋の南側の急な斜面を結構降りた先にあるのでイザルガ岳手前の静高平で汲むのがおすすめ。僕らはスルーしていたためテントを張ってから気合いを入れて水汲みアルバイト。夜は翌日に備えて早めに寝た。



9/6 (14日目)

天候:快晴
3:30光小屋-5:08易老岳-6:30仁田岳-7:40茶臼岳-7:53茶臼小屋-8:54横窪沢小屋-10:56畑薙大吊橋-12:41白樺荘14:30-18:00井川

白樺荘から出るバスに間に合わせるため、早く起きる。朝食の準備をしながら外を見るとこの山行中初めて、満天の星空が広がっていた。感動して何枚か写真を撮る。
光小屋の上に星空
ヘッドライトをつけて出発。時間があればイザルガ岳から日の出を眺めたかったがスルーして先を急ぐ。それでも樹林帯でも快晴の空が徐々に明るくなっていくのを感じることができ、清々しい気分になる。易老岳の先で茶臼小屋から光岳を往復するという合わせて5人ほどと次々にすれ違った。早いなと思ったけどなんでも2時頃小屋を出たらしい。頑張ってくださいと言葉を交わして先に進む。昨日はあまり意識していなかったがこの辺りは山と高原地図にあるように植生や景色が美しく素晴らしい稜線だった。快晴なので、希望峰から仁田岳に寄ってみる。仁田岳はハイマツに囲まれたピークで山頂から大展望が楽しめた。あまりに天気が良かったので、山頂で大学時代ワンゲル部だったというお兄さんと時間がないことを忘れてそこそこ長く語ってしまった。長期山行は学生のうちが十分に楽しめるってことで意見が一致した。また、山頂からは畑薙第一ダムもはっきりと見え、高低差に少しうんざりした。茶臼岳あたりからジップラインでサーっとくだりたい気持ちになる。絶対気持ちいいだろうな。なんて考えながら、この日から別の部員が入っているはずの信濃俣河内を眺めてから山頂を後にした。日程が少しずれていたら一緒に下山できたんだけど。茶臼岳に登り返すと、再び大展望が広がっていた。山中最終日にして最高の天気だった。写真を撮りまくって名残惜しく下山開始。茶臼小屋、横窪沢小屋、ウソッコ沢小屋でそれぞれ休憩しながら長い下山をこなして名物の畑薙大吊橋を渡り、下山完了。結局目論んでいた通りくらいの時間に着いたので良かった。白樺荘に向けて歩いていると、静岡県道60号線 静岡駅まで81.0kmの表示が。ここからこの旅の最終章、太平洋までの85kmロードが始まった。距離表示は0.5kmごとに立っているのだがこの日と翌日にこの数がひたすら減っていくのを歩きながら数えることになる…。ひとまず白樺荘に到着し、温泉で臭い匂いを落として疲れを束の間癒す。ご飯を軽く食べた後、松坂とはここでお別れ。太平洋まで一緒に歩くのも一応誘ったのだが、拒否られた。(後日談:そもそも太平洋まで行くのが冗談だと思っていたようだった彼はバスで静岡駅に向かい、その日中に帰京できたようだ。
再び1人になった。とりあえず井川の集落を目指す。結局20kmほどロードを歩いて18時頃井川に到着。道中は静岡らしく茶畑の広がるところが多かった。田代にオートキャンプ場があったが料金が高すぎたので張る気にはならなかった。駅のあたりで密かに寝ようかと思っていたのだが、スマホの充電が減っていたことと疲れが溜まっていたことで民宿を探して泊まることにした。地元の方に案内していただき、いきなり押しかけた形だったがなんとか宿が見つけることができた。夜は余ったハヤシメシをかきこんだ。暖かい布団に包まれて就寝。



9/7 (15日目)

天候:快晴
7:20井川-10:45 富士見峠-21:45太平洋・大浜公園

この日は太平洋までひたすら歩き続ける日。井川からはあと約64km残っていた。途中に泊まるような場所もないので、出発したら最後まで歩き続けるかバス/タクシーで棄権するかしかない。朝食は民宿でいただいた。また、出発する際にご厚意で大きいおにぎりを2ついただいた。重ねてお礼を伝え、出発。
まずはせっかく井川に来たので観光地になっている吊り橋や廃線跡を通って井川ダムまで歩く。井川ダムの先のトンネルをくぐると県道60号が本格的に始まり、集落などは最初はほとんどなく山道になる。意外に車の往来があるので、邪魔にならないよう端を歩く。井川から静岡まではくだり一直線かと思いきや、富士見峠(標高1184m)まで標高差約500mを登って峠越えしなければならない。山に比べると傾斜はゆるいがひたすらダラダラと続く道は次第に辛くなってくる。道中、地元の山岳会っぽいおじさんに出会い、次の長期縦走のヒントになるようなことを教えてもらった。富士見峠に近づくと、富士山は見えないが深南部の山々を中心に遠くは赤石岳まで見え、報われた気分になる。峠にある東屋で民宿でもらったおにぎりを食べて一息つく。ここからはもう静岡まで下るだけだが、やっぱり長い。残りは47km。フルマラソン以上残ってる。この日は不運にも(?)快晴で照りつける太陽が暑く、水と体力の消費が激しい。井川から30km進んだ横沢の集落から先は点々と集落が現れ、集落にある自動販売機で飲料を補給して熱中症に気をつけながら歩く(全部DyDoなので途中から飽きてくる)。集落の道路には太陽光を遮る樹々がなく、歩くには辛い。日が高くなるにつれて県道沿いもだんだんと樹木が少なくなり、いよいよ気力との勝負になってくる。とにかく黙々と歩き続け、安倍川にかかる大きな橋を渡るとようやく道は直線的になり、残すは22kmとなった。この時点でフルマラソン一回分をテント装備+αの15kg弱を背負って歩いていたため気力体力ともにかなりキツくなっていた。時刻は16時前。まだまだ暑い。最後の20kmは本当に長く感じた。途中で夕立にも降られ、何度も通り過ぎるバスに乗りたくなった。自分は今なんでこんなことしてるんだろうと何度も思ったが深く考えないようにした。次第に陽は沈み、点々と立つ街灯と往来する車のライトを頼りに進み続ける。足裏の痛みが強くなり、もう歩けん!と思った20時頃、静岡駅に到着。駅前は人通りも多く賑やかだ。駅から太平洋までは4kmほど残っていたが、足が辛かったので駅前の吉野家に入って牛丼を補給。1時間弱も休憩しないと再び歩くことはできなかった。なんとか気力を振り絞り、太平洋を目指す。
21:45、暗闇の中に波音がはっきりと聞こえた。海だ。波打ち際まで歩いて海に触れる。いろんな感情が溢れ出した。キツかった、とかやっと終わった、とか無事に完遂できて嬉しい、とか。でも一番強かったのは楽しかったこの旅が終わることの寂しさだった。本当に楽しく、充実した15日間だった。見えない海をしばらくぼーっと眺めたりした後、ちゃんと太平洋まで歩いた証拠を何枚か撮る。気づくと時刻は22時を過ぎていた。終電を逃した。仕方ないので、大浜公園から静岡駅までは終バスで帰り、駅前でもう一日過ごす羽目になった。翌日、始発の鈍行電車に揺られながら目に映った朝日は今までで一番綺麗だった。
太平洋!





記録は以上!以下は舞台裏的な感じです。半分自己満足的な、半分長期縦走に興味ある人向けの雑感です。

【ルートについて】
今回歩いたルートの概案は山と高原地図の日本アルプス総図を見て決めました。夏前に考えていた予備プランは夏合宿から剱岳〜北アルプス〜大八ヶ岳以降、〜清里〜奥秩父奥多摩〜奥高尾〜高尾山〜東大駒場キャンパスと帰ってくる、交通費0円の大帰宅縦走。こっちもワクワクしていましたが、北アルプスを早々に撤退したことで八ヶ岳〜南アに絞ることにしました。(いつか誰か歩いてみては?)
また、全体を縦走と名打つには畑薙第一ダムからの車道歩きは蛇足でしたが、TJARの最終区間ということで日本海から走り抜けてきた選手の疑似体験ができるかもと思い1ファンとして歩いてみることにしました。歩いた感想としては、やはり選手の体力と気力には計り知れないものがあるなという感じでした。すごい。


【装備について】
特にこの縦走を意識して揃えたものを挙げてみます。
ザック:ミレープロライター60+20
装備は全体的に軽量化したかったのですが、zero point110Lでは大きすぎるし、サブザックでは小さすぎるしってことで間の容量を自分で買うことにしました。買うとしたら用途としてバリエーションでも使いたかったので、ハーネスが干渉しにくいものを探しました。テント泊縦走ザックといえばグレゴリーのバルトロやドイターのエアコンタクトのようなサポート性の高いものが定番ですが、縦走装備25kg程度の重さであればサポート性の良し悪しでペースは大きく変わらないと思ったので、ハーネスが干渉せずかつ軽量なものをということでミレーのプロライターかマウンテンハードウェアのサウスコルあたりに絞り、最終的にこのザックにしました。重量はバルトロ65と比べると1kgほど軽い。それでも生地はしっかりとしていて、パッキングもめちゃくちゃ楽。いいザックだと思います。欧米サイズなので少し体に合わせにくいのが難点ですが。

靴:スポルティバ/ SPIRE GTX®︎ Surround
ローカットの登山靴です。この靴で全て歩き通しました。ゴアの防水性とサラウンドシステムの通気性を兼ね備えており、山行中は浸水もムレも一度もありませんでした。インソールはB+。穂高のような岩稜でない限り、今回のようなルートではローカットでも大きな問題はないと思います。逆にハイカットの重い靴だと、後半に重さが足の疲れにかなり響いてくると思います。また、八ヶ岳開始時はいつものようにテント場用のサンダルを持っていましたが、ローカットであれば着脱もそんなに面倒でないので必要ありませんでした。結局小淵沢で家に送り返しました。

テント:ダンロップ/ VS20
12人用のいいテントが部になかったので自分で買いました。VS20にした理由は安さです。2人でちょうどいい広さでした。雨も浸水することなく、快適に過ごすことができました。

クリーム:プロテクトJ1
足裏に塗って皮膚を保護するクリーム。今回導入した装備のMVPかもしれない。これを毎朝出発前に塗って乾かすだけで靴擦れやマメなどの足裏トラブルがかなり減ったように思います。78時間持続するようで、だいたい午前中はトラブルなく歩くことができる感じでした。最終日は塗り直すのが面倒で塗っていなかったので最後はかなり痛みました。トレランやアドベンチャーレースのような大会に出ている方の間で有名になったようです。足裏トラブルがぐっと減るので、特に長期だと足の快適さを感じられると思います。おすすめ。


・その他
ストック:大学山岳部では無雪期一般道ではストックを使うことがほとんどないですが(体力強化のため?)、長期の縦走ではストックがあるとかなり楽に感じられます。特に普段ストックを使わずに重い荷物を背負ってトレーニングをしていると、登りが圧倒的に早く楽になりました。ローカット登山靴と合わせて使うと怪我の予防にもなりますし、気合を入れた縦走では使うのも考えてみるといいと思います。
サポーター:ローカットだと捻挫しやすいので、足首はあったほうが安心です。また、少し膝に不安があったので左だけサポーターをつけていました。特にトラブルなく最後まで歩けたので付けて良かったかなと思います。



【食料】
今回の縦走の最大の反省点がメニューの量の不十分さ。前年の北アルプス縦走の経験をもとに考案しましたが、1日あたりの体の疲労度が想像以上に違い、特に縦走後半は腹が常に空いている状態でした。事前の計算上は必要最低限のカロリーはありましたが、多く見積もらなければならなかったようです。ただし、前半は想定よりむしろ少なくてもいいと思えるほどだったので、前半から後半にかけて分量を傾斜して増やすような計画がいいのかもしれません。試行回数が高々2回なのであまり参考にならない気がしますが。また、栄養計算もしてはいましたが結局バランスの良い食事とは程遠いものでした。ともかく、後半は用意したものだけでは腹が満たされず、熊ノ平小屋でビーフシチュー、三伏峠と荒川小屋でカレーをいただきました。どれも美味しかったのですがやはり山の中では無補給で行きたかったので残念です。
ちなみにメニューとしては、夜はパスタ200g、米1合の麻婆春雨丼、親子丼(フリーズドライ)、ハヤシメシ2食分、レトルトカレー(一度だけ)を回し、朝は棒ラーメン餅(ゴマ入り)とお茶漬けwith高野豆腐を回していました。あとはコンビーフ1缶とマッシュポテト、マヨネーズ、塩胡椒、ゆかりなど。行動食はプロテインフルグラにナッツと柿の種、砕いたポテチを容器に入れたトレイルミックスが主体で、塩ようかんとカロリーメイトも食べていました。また、ビタミン・ミネラルのタブレットを毎日摂取し、疲れた日はペプチエイドを補給していました。ペプチエイドを溶かすのにはザバスのシェイカーを使いましたが、これは計量カップとしても使えるので米やハヤシメシを計るのに便利でした。スープは面倒だったのでココアだけを一袋持っていき、朝晩食べ終わった後に飲んでいました。


サブストーリーもこれで終わりです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。さて、次はどこへ行こうかな、、、


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