8/2〜8/13
2019年度TUSAC夏合宿(一部抜粋)
メンバー3年)CL縄、SL畑中、饗場、近江、箱守、吉田
2年)新垣、辻、林、福田
1年)岡本、嘉村、土田、松坂
OB)阪本(H30卒)
夏合宿行動結果一覧(個人別) |
行動概要
8/2〜8/8 真砂沢定着3年)饗場、近江、縄、畑中、吉田
2年)新垣、辻、林、福田
1年)岡本、嘉村、土田、松坂
8/9〜8/13 真砂沢定着
3年)近江、縄、箱守、畑中
2年)新垣、辻、福田
OB)阪本
8/9〜8/13 真砂沢-扇沢〜白馬岳縦走
3年)饗場、吉田
2年)林
1年)岡本、嘉村、土田、松坂
定着編
8/2 入山
メンバー:L畑中、饗場、近江、吉田、新垣、辻、林、福田、嘉村、土田(記録)、松坂
天候:晴れ
気温:暑い
室堂9:45 –13:00 劔御前– 14:00劔沢- 18:00真砂沢
岡本がアイゼンを忘れたことを富山駅で気づいたため縄、岡本は遅れて入山し8月2日は劔沢まで。他のメンバーは6時30分富山駅発室堂行きのバスで室堂へ。室堂で水を汲み9時45分に室堂を出発。直射日光が当たり大変暑い。小1時間程度で雷鳥沢へ。そこから雷鳥坂を登る。途中で2回ほど休憩をする。13時ごろに劔御前に到着し休憩。劔御前から40分程度で劔沢に到着し休憩。劔沢から40分程度降りたところで雪渓に乗り移る。この辺りから周辺はガスに覆われ見通しが悪くなった。見通しが悪かったため先行メンバーが振り返ると後を行くメンバーの姿が見えなくなることがしばしばあった。長次郎出会から少し降りたところから夏道に移る。最後にまた少しだけ雪渓に乗り移りまた夏道に戻って真砂沢に18時ごろに到着。さすがにほとんどのメンバーが疲れていた。私も相当疲弊した。
8/2-3 入山
メンバー:L縄、岡本(記録)
8/2
富山駅11:00~室堂14:00~劔沢キャンプ場17:30
8/3
劔沢キャンプ場5:30~真砂沢8:00
岡本がアイゼンを忘れたため、10時に山用品店が開くのを待ち、アイゼンその他複数点を購入したのち富山駅を出発。本来は2日に真砂沢まで行く予定だったが、時間の都合上2日は劔沢キャンプ場に泊まることに。室堂から劔沢キャンプ場までは、2人パーティーだったこともあり、いいペースで歩いて3時間半ほどで到着。劔沢キャンプ場ではツェルト泊をすることになったが、ここで大雨に降られて大変だった。3日の朝も、雨が止むのを待ってから出発。雪渓を下って真砂沢に到着。結果的に、アイゼンを忘れたことがその後の行動予定に大きく影響しなかったため、よかった。
8/3 雪上訓練
メンバー:L縄、吉田、林、辻、嘉村(記録)、岡本、松坂、土田
天候:晴れ
真砂9:00ー(2ピッチ) 10:30 二股11:10 ー(2ピッチ) 12:30 真砂12:45 ー13:40 雪訓15:45 ー 16:00 帰幕
今日は初めての定着行動。前日の疲れもあるので今日は雪訓のみとなっている。前日の疲れを取る目的、更に前夜剱沢でビバークしている縄さんと岡本を待ってからの出発ということで彼らの到着を待ち、二股へ向かった。しかし、三の窓雪渓に登ろうとしたが雪渓がかなり薄くなっており、なんと上に行くことができなかった。リーダーの判断により残念ながら諦めることとなり、雪渓から解け出した冷たい水を飲んだり浴びたりして気を紛らわした(紛れていない)後に真砂に帰る。真砂に帰る途中で岡本が疲れから止まるということがあり、熱中症気味の吉田さんと一緒に雪訓には参加せず真砂で休憩することとなった。岡本は前日雷雨の中雷鳥沢でビバークしているので疲れが取れていないのは仕方ないだろう。その後長次郎雪渓の斜度のない入り口でスタカットのみ確認し、帰幕した。疲れはほぼ取れていたように思うが、スタカットのやり方をかなり忘れていたので、反省し復習しておきたい。
8/4 雪渓周遊
メンバー:L近江、饗場、新垣、福田、岡本、嘉村、土田、松坂(記録)
天気:晴れ
真砂4:20ー7:35池ノ谷乗越8:00-10:30剱岳10:55-14:30真砂
最初からアイゼンをつけての歩行になった。長次郎谷出会から少し進んだところで嘉村のアイゼンが外れたがカモシカでのアイゼン調整がうまくいってなかったのが原因らしい。そんなこともあるんだなあと思いつつ進んでいく。八ツ峰下半の取り付きが見えるところで最初の小休止をとった。TUSACの八ツ峰下半パーティが見えた。その後順調に登っていく。雪渓の上部はだいぶ細くなっておりかなりの急傾斜だった。池ノ谷乗越について北方稜線を辿っていく。北方稜線はだいたい信州側に巻き道があるそうだが今回はほとんどピークに登った。信州側からいけばいいらしい。途中嘉村が落ちかけたが無事でよかった。剣岳山頂は安定の混み具合だった。下りのカニの横ばいでは渋滞もそんなになく、スムーズに降りられた。平蔵谷の上部は急で後ろ向きで雪渓を降りた。また、途中でガレ場になっており落石が非常に怖かった。その後は何もなく無事に帰幕できた。
8/5 Ⅵ峰Cフェース
メンバー:L畑中、吉田、岡本(記録)
天候:晴れのち雨
真砂沢5:10~取り付き到着7:20~登攀開始9:20~トップアウト13:30~ⅤⅥのコル15:30~真砂沢16:15
長次郎谷をⅤⅥのコル付近まで登った後、非常に崩れやすいガレ場を登って取り付きに到着。先行パーティーが3組あったため、登攀開始時刻が大幅に遅れた。畑中さんが全ピッチリードをした。1ピッチ目はスラブを登り、終了点はテラスだった。2ピッチ目はあまり難しくなかった。3ピッチ目は先行パーティーをしばらく待ってからの出発となった。最初のほとんど垂直なところが難しく、僕は少し奥に行って回り込んでから登った。終了点が狭く、吉田さんのビレイが大変そうだった。4ピッチ目は、リッジのところを登った。途中のナイフリッジに乗るのは怖くてできなかった。ここも終了点が狭かった。畑中さん曰く、変なところで終了点を取ってしまったらしい。5ピッチ目は、かなり簡単だった。トップアウト後、微妙なところはクライムダウンせず、3回懸垂して降りた。ⅤⅥのコルからは、天気が悪くなりそうだったため、大急ぎで降りた。結局雨に降られてしまい、ずぶ濡れで真砂沢に帰ることになった。
8/6 源次郎尾根
メンバー:L縄、畑中、新垣、岡本(記録)、松坂
天候:晴れのち雨
真砂沢5:15~取り付き6:00~I峰10:00~II峰11:00~本峰13:10~真砂沢15:00
平蔵谷出合にある取り付きは、比較的わかりやすかった。少し登ると、岩を乗り越える箇所に出た。昨年までは特に難しいポイントではなかったらしいが、岩が濡れていたこともあり、越えるのに苦労した。結局、新垣さんが超えた後、ビレイしてもらい、鐙を作る形で乗り越えた。そこからは、しばらくハイマツの中を木登りするように登っていった。二ヶ所目のロープが必要な岩場も、新垣さんがリードで登った。そこを超えると展望が開けてきた。I峰がかなり遠く感じた。地道に登り続け、I峰に到着。そこからはまでクライムダウンで降りた。そこからII峰までは割とすぐに着く。II峰からは懸垂下降で降りた。全員スムーズにできていたように思う。そこから本峰はかなり遠く見えたが、1ピッチでたどり着いた。下りは、カニの横ばいでまさかの大渋滞に会い、30分近く足止めをくらった。平蔵谷の雪渓に乗るポイントは、3日の雪渓周遊で歩きやすいと聞いていた、右側に少し下ったポイントを選択。その後、途中で一旦ガレ場を降り、再び雪渓に乗り直して下った。ここで、夕立に降られてしまったが、しばらくしたら止んだ。全体として、渋滞以外は比較的いいペースで歩けており、よかったのではないかと思う。個人的にも、山を始めて3ヶ月で、このバリエーションルートを歩ききれたことは、とてもいい経験になった。
8/7
休養日
8/8 真砂〜北方稜線〜小窓〜旧鉱山道〜池の平〜真砂
メンバー:L縄、饗場、辻、嘉村(記録)、岡本
天候:晴れ
真砂4:15ー(3ピッチ) 7:10 池ノ谷乗越7:20ー8:00三の窓8:10 ー(2ピッチ) 10:30 小窓10:45ー(2ピッチ、旧鉱山道を経て) 13:15 池の平13:25 ー 14:10 分岐点、仙人池ピストン14:40 15:30 二股15:40 ー16:30帰幕
定着最終日。最初の長次郎雪渓では問題なく進んでいった。上部も怪しいかと思いきやいうて繋がっていた。ただ上部で立命館大学の20数人パーティに追いつき、抜かさせて頂いた。聞くに彼らは北方稜線〜三の窓尾根とのことで、池ノ谷乗越からの下りで上から20数人パーティが来たら落石がどうしよう、、という出発前の懸念が現実となり結構終わった感があったが、彼らは我々に配慮して我々が下りきってから下ってきてくれたので何もなかった。感謝。僕自身ここでは幾度と落石を起こしてしまい、ガレ場歩きの難しさを痛感した。三の窓でチムニーの福田さん、畑中さんとヒョッホイした後「30分で着くかと思いきや2時間30かかった」小窓までのがれた悪い道を行き、小窓に到着。
当初の予定ではここから引き返すことになっていたが、小窓に着いた時にこの道を引き返したくないという思いがめちゃくちゃ強く、特にその思いが強かった辻さんが旧鉱山道から来た老夫婦に話を聞きに行き、前日の雨で濡れていることが懸念された旧鉱山道は乾いているという情報を得たため、旧鉱山道へとルート変更した。ちなみにここで辻さんがサングラスをなくしたこと、雨具の下を持ってきていないことを暴露したことで縄さんが珍しくキレかけていた。しかし、その後旧鉱山道に入る場所がどこか皆記憶になく、一度ここかと難しい岩場に乗ったがなんと間違っていたのだ。先に辻さんが乗り、その奥に道があるか確認しに行ったのだが、なぜかかなりの藪漕ぎの道を見て大丈夫と判断してしまったことで全員が危なめの岩場に乗ることになった。そのため岩場から降りるときにボロザイルを使うこととなった。その後雪渓を下っていくと赤に黄色のめっちゃわかりやすい丸印があり、無事旧鉱山道に乗れた。旧鉱山道自体は濡れていなかったこともありほぼ何も恐怖を感じなかった。昨年は濡れていたことで外傾した岩が滑って新垣さんが危なかったとのことで、濡れていなければロープや草を掴んでいれば安全と言えると思う。その後は順調に一般道を降りていった。ペースはかなり上げ気味だったが皆下りということもあり難無くついていっていた。
立命館大が行った三の窓尾根や小窓から見えていた小窓の奥の山(忘れてしまいました)は面白そうで来年ルートになればいいなと密かに願っている。
8/8 八つ峰上半
メンバー:L吉田、新垣(記録)、土田
天候:晴れ
真砂沢4:00〜ⅤⅥのコル6:00〜DEのコル7:40〜ⅥⅦのコル8:10〜ⅦⅧのコル8:40〜八つ峰の頭9:40〜池ノ谷乗越10:20〜真砂沢12:40
Ⅵ峰の登りの3ピッチはロープで確保して登った。トポに従って懸垂下降を繰り返していった。Ⅶ峰とⅧ峰の間のトラバース道を進んでいる時一年の土田が足を滑らせ滑り台のような岩を少し滑っていまいひやっとした。一年生の技術や体力を考えてルートをとったり、指示を出したりしていくことの重要性を感じた。またⅧ峰への登るべきルンゼを間違えてしまい8峰を巻いて三の窓の頭と八つ峰の頭の間に出てしまった。池ノ谷乗越への懸垂下降中一度大きく右に振られるところがあるため次回はもっと気をつけて懸垂をしたい。
8/8 チンネ左稜線
メンバー:L畑中、福田(記録)
天候:晴れ
真砂沢4:10-6:40池ノ谷乗越7:00-7:25三の窓7:40-8:00取り付き8:20-12:10チンネ山頂12:50-13:10三の窓
ザックをパンパンにして出発。福田のみザックの容量の関係でアイゼンを付けて長次郎雪渓を登る。池の谷乗越まで2時間30分、まずまず。池の谷ガリーは昨年よりも踏まれているようで歩きやすかった。三の窓について片方のザックをデポ、必要な装備だけを持ち、取り付きに向かう。フォローのみザックを背負い、リードは空荷のスタイルで、ツルベで登った。取り付きについた時にはにはすでにそこに1パーティ、5ピッチ目付近に1パーティがいた。
・1ピッチ目 畑中
ルンゼからテラスへ。若干濡れていたが問題なし。
・2ピッチ目 福田
テラスからフェース。長いが簡単で開放感があり気持ちよくロープを伸ばす。ハング下に残置スリング、残置支点あり。
・3ピッチ目 畑中
バンドからルンゼへ。声が若干届きにくい。
・4ピッチ目 福田
ジムっぽいインカットしたガバフェースからリッジへ。ハイマツでピッチを切る。
・5ピッチ目 畑中
ただの草付リッジ。肩がらみでビレイ。
・6ピッチ目 福田
簡単なフェース。ピッチはいろいろ切り方がありそう。
・7ピッチ目 畑中
これも簡単なフェース。リッジに出たところでピッチを切る。鼻が見える。
・8ピッチ目 福田
先行パーティの方にさきを譲ってもらう。最初のピナクルは直登したが支点があまり取れず若干怖い。その先のピナクルは大したことない。ランナーをうまく取らないとロープの流れが悪くなりそう。
・9ピッチ目 畑中
核心ピッチ。通称"鼻"。ここももう一つの先行パーティに先を譲ってもらった。最初のカンテはなかなか立っていて85度ほどの傾斜に感じた。カンテのガバを取りつつ豊富な残置ハーケンでランナーを取っていき、鼻下まで。鼻は左側を巻くように乗り越し、スラブ上のエッジに立ち込む。アンダー気味のホールドを取り、もう一つ上のエッジに右足を乗せ小ハング上のガバを取れば核心は終了。ガバで小ハングを越え、そこからはⅣ級ほどの凹角を快適に登りビレイポイントのレッジへ。あまり広くはない。
・10ピッチ目 福田
凹角からリッジへ。リッジ上のビレイポイントは狭く、リッジをまたぐように座ってビレイした。
・11ピッチ目 畑中
リッジ。ロープの流れが悪い。
・12ピッチ目 福田
リッジからチンネ山頂へ。チンネの最高点の少し奥に残置支点がある。
少し順番待ちを挟みつつも3時間50分でトップアウト。しばらくゆっくりしてから下降を開始。池の谷ガリーへは懸垂せずクライムダウンし、三の窓へ(懸垂支点はチンネと三の窓の頭のコルにある)。13時過ぎにはついてしまい、今日はここでビバークの予定なのでゴロゴロタイム。真砂沢と違って日が当たっても暑くないのがいい。17時ごろおゆを沸かして食事を済ませ、18時ごろにはシュラフカバーにもぐった。天気が良かったのでオープンビバークにしたが、23時ごろに雨が降り出し、ツェルトに入った。
8/9 チンネ中央チムニー・6Aフェース中大ルート
メンバー:L畑中、福田(記録)
天候:晴れ
三の窓5:00-5:30取り付き5:45-8:00トップアウト8:40-9:306Aフェース中大ルート取り付き9:50-11:00トップアウト-12:40真砂沢
4時起き5時出発。寒くて眠れず寝不足である。朝の雪渓は固くアイゼンなしだったが少し緊張した。ジャンダルムとの間のガリーに入ると顕著な中央チムニーがすぐわかった。傾斜はかなり強く見える。取り付きまで登り、狭い取り付きで登攀準備をして福田リードで出発。
・1ピッチ目
チムニー内から右壁に出ていく。朝イチだからなのか、スタンスが細かいからなのか、濡れているからなのか知らないが怖かった。
・2ピッチ目
出だしは1ピッチ目のような感じ。中央バンドに近づくに従って傾斜が緩くなっていく。
・3ピッチ目
中央バンドを歩くだけ。お散歩。ピナクル裏でビレイ。
・4ピッチ目
簡単だが開放感があり楽しいピッチ。富山湾まで見渡せて気持ちがいい。
・5ピッチ目
開放感maxでめちゃくちゃ気持ちがいい。気持ちよすぎてロープを伸ばしすぎた。
・6ピッチ目
3mくらいになってしまいました。畑中さんごめんなさい。
チンネでゆっくり休憩して池ノ谷ガリーまでクライムダウンし、適当に歩いてAフェースの取り付きまでいった。魚津高は畑中さんが登ったことがあるので中大ルートから。完全に空荷でトライ。ジャンケンでどちらが最初リードするか決めて、畑中さんリードで出発。
・1ピッチ目
テクニカルなムーブが続きなかなか難しくて楽しかった。だんだんレイバックがしんどくなってきてデット気味になっていく、、、。
・2ピッチ目
なんかよくわからんうちに魚津高ルートに合流してしまった。
・3ピッチ目
特に何もなし。
ささっとおりて荷物回収してささっと真砂に帰った。
8/10 源次郎尾根Ⅰ峰平蔵谷側上部フェース成城大ルート
メンバー:L畑中、福田(記録)
天候:晴れ
真砂沢4:05-4:40源次郎取り付き4:50-5:45コル5:55-6:30取り付き6:45-10:20-トップアウト11:05-真砂沢13:00
最大限の軽量化をして出発。前日までのチンネより圧倒的に荷物が軽く、源次郎尾根取り付きで心配になって荷物を確認するほどだった。コルまで尾根入り口から50分ちょっと。そこから中央バンドへ下るが、ハイマツが茂り苦労する。踏み跡も6峰フェース群やチンネに比べると乏しい。取り付きからはルートほぼ全体が見える。すっきりとしたフェースである。
・1ピッチ目 福田
草付のルンゼ。快適なフェースクライミングばかり楽しんできた身としては嫌なピッチになった。これが普通か。
・2ピッチ目 畑中
小カンテを回り込んで凹角を登る。終了点はかなり広いテラスになっている。
・3ピッチ目 福田
凹角沿いのフェースを登る。これも終了点はテラス。
・4ピッチ目 畑中
核心。まずは凹角左のフェースを登り、トラバース。ここまではあまり悪くない。クラックというかフレーク下までトラバースし、ランナーを取ってからフレークを直上。スタンスは乏しいが、左右のフレークのホールドを使いながらパワーで体を上げていく。フレークが途切れてからは細かいフットホールドを拾いつつところどころにあるガバホールドをつないで左上気味に登る。微妙なレッジに達してからはトラバース。脆いフレークに注意しながら慎重にこなして小レッジでピッチを切る。ただロープが35mほどしか出ていなくて、おそらくその上のペツルのハンガーボルトがあるところまで伸ばすのがいいだろうと思われる。(2日後福田が再訪した際上までロープを伸ばしたが、上の方がテラスが狭く窮屈だった。ただ5ピッチ目はロープの流れが良かったので、上の方がいいと思われる。支点は半分くらい打ち込まれたペツルのハンガーと残置ハーケン6個あり。)2人ともフリーで突破。
・5ピッチ目 福田
下部は快適なクライミング。左上気味にトラバースしながらフリームーブでフレークを登り、傾斜が緩くなって技術的には易しくなる。ただ、この先が辛い。ハイマツ帯手前はかなり脆く、一箇所フットホールドが欠けてこぶし大の落石になって落ちていった。ハイマツ帯に入ってからはロープの重さに耐えつつのハードな藪漕ぎになり、非常に体力を使う。やっとの思いで大きなテラスに出てハイマツでビレイ。しんどい。ミウラー、花崗岩では滅多に滑らないのにハイマツの上だと滑りまくる。
・6ピッチ目
本来ロープを出すがめんどくさくなったのでノーロープで。落ちなければどうってことはない(当たり前か)。ロープを出す場合は屈曲が激しくなりそう。
3時間30分ほどでトップアウト。一番時間がかかったのは5ピッチ目。そこからは源次郎尾根を下降した。一箇所懸垂を挟みつつ1時間30分ほどで剣沢出合へ。そこからは本峰南壁に行っていたパーティと合流して下った。
8/12 チンネ左稜線
メンバー:L阪本、近江(記録)
天候:曇り
真砂沢03:30-05:45池ノ谷乗越06:10-07:30取り付き08:10登攀開始-14:30登攀終了-16:00池ノ谷乗越-17:30真砂沢
長次郎右俣を詰めて池ノ谷乗越に到着し、そこに登攀に不要なものをデポした。今回はリードは空荷で登ることにしたのでフォローの負担を減らすためアイゼンも置いて行った。水は三の窓で汲み直すことになっていたが、この時点で二人合わせて2L持っていたのでそのまま登攀に向かうことにした。取り付きでは先行パーティが2パーティほどと、後ろに1パーティいた。連休最終日だが人気ルートなだけあり大盛況であった。1ピッチ目は凹角を登るが、まず凹角の右壁というか正面のフェースを登り、途中から左に移って行く。2ピッチ目は傾斜の緩いフェースをひたすら登って行く。3ピッチ目はルートを間違いやすいようで、2ピッチ目終了点から1段上がってすぐに左のルンゼに入る。もう一つ奥のルンゼに入ってしまうと登れるようだがトポ状のルートとは違ってしまう。4ピッチ目はガバばかりのフェースで気持ちがいい。5ピッチ目は次の登攀セクションまでの歩きのピッチである。5-7ピッチ目は簡単なフェースである。8ピッチ目はピナクルを登って行く。そして9ピッチ目がいよいよ核心である。まずは右側のカンテ沿いに登るここが意外と足が悪く怖かった。次にかなり外傾した棚に足を探しながらトラバースしたのちハングを逃げるように右上する。ガバをつかんでしまえば終わりだが、緊張した。その後は凹角に導かれて終了点に達する。10ピッチ目は凹角を登ったのちリッジ通しである。11、12ピッチ目もリッジ通しである。
下降はチンネの頭と三の窓の頭のコルまではクライムダウンし、そこから池ノ谷ガリーまでは懸垂下降した。落石の多そうな箇所だったので、できるならクライムダウンの方がよかったかも知れない。池ノ谷ガリーを登り返し、荷物をまとめて長次郎右俣を下ったが、朝から二人合わせて2Lくらいしか水を飲んでいなかったため流石に喉が渇き、Cフェースの真横くらいの水が流れているところで水分補給をした。
8/12 本峰南壁A2
メンバー:L箱守(記録)、新垣
天候:晴れ
3:40 真砂沢BC - 6:05 A2取り付き6:35 - 9:15剱岳山頂 9:55 - 10:50 平蔵のコル- 12:20 真砂沢BC
ナムの滝の巻道を終えて雪渓に乗る箇所からアイゼンをつけて平蔵を登った。順調なペースで登り、大きくガレ場に変化する場所でガレ場に乗り移ってアイゼンを外した。落石に注意しながらガレ場を30分ほど登り、A2取り付き手前の雪渓が切れているところをトラバースして取り付いた。
取り付きはハーケンが5個ほどある外傾したテラス。物を落とさないように注意しながら準備して、奇数ピッチ新垣リードのつるべで登攀開始。1ピッチ目は25m(Ⅲ)の浅い凹角。残置ハーケンは豊富にあり、終了点は白いスリングがかかっている。2ピッチ目は40m(Ⅲ)の緩傾斜リッジ。左側のリッジ上を登るようにルーファイに気をつける。終了点はハーケンが密集した小さいテラス。左側は切れ落ちており一般道が良く見える。3ピッチ目は20m(Ⅲ+)。2ピッチ目終了点の正面にある若干被り気味の凹角を登ったが、終了点から右側の登りやすいところを登って合流することもでき、そちらの方が易しいだろう。終了点は豊富にあるハーケンとカムを用いた。4ピッチ目は40m(Ⅱ?)のリッジ。できるだけリッジを外れないように辿り(一般道が左によく見える)、ロープがあと10mほどになったところで大きな岩のリスに残置ハーケンが3つ並んだテラスがあり、ハーケンと岩角にスリングを取って支点とした。5ピッチ目はさらにリッジ上を辿り40m(Ⅱ)、適当なところでハーケンやカムを用いて支点とした。この辺りから簡単な階段状になったので、終了点付近でロープを畳んでクライミングシューズのまま6、7ピッチ目を登った。するとハイマツの広がる小テラスに出る。そこから10分ほど登り、山頂に到着。連休で大混雑している山頂の端で大休止して、クライミングシューズや登攀具、ハーネスを片付ける。ヨコバイは渋滞で時間がかかったが、平蔵のコルからはガレ場と雪渓を落石に注意しながら順調にくだって12時すぎに帰幕。
8/12 八ツ峰全山縦走
メンバー:L畑中(記録)、辻
天候:晴れ
真砂 3:40 – 4:45 ⅠⅡ峰間ルンゼ取り付き4:55 – 5:35 ⅠⅡのコル– 7:30 ⅤⅥのコル7:45 – 8:45 Ⅷ峰 – 9:05 八ツ峰の頭– 9:35 池の谷乗越 – 10:40 真砂
Ⅳ峰からの懸垂を2回に分ければロープが一本で済むので今回は一本しか持っていかなかった。ⅠⅡ峰間ルンゼの状況が心配であったが、合宿初期にはあった雪渓は既になく、水も流れていなかったので岩も渇いておりかなり順調にルンゼを登って行く。先行パーティーがいたが、途中から左にどんどん逸れていき、最終的に3峰に直接登っていた。我々はいつも通りのルート。懸垂支点は、Ⅱ峰はハイマツ、Ⅲ峰はハーケン、Ⅳ峰は大岩に巻かれたスリング(1回目)とハーケン(2回目)、Ⅴ峰もハーケン。Ⅴ峰からは去年はクライムダウン→懸垂→少し歩き→懸垂の流れであったが、前日に阪本さんから2回目の懸垂下降に当たる箇所がクライムダウン可能だということを聞き、実際に簡単だったので今回はクライムダウンした。ここまでかなり順調に来ていたので当然上半まで繋げる。上半では登りではロープを出さず、Ⅵ峰Eフェースの頭から1回、Ⅷ峰から2回、八ツ峰の頭から1回の計4回の懸垂下降をしたのみ。Ⅵ峰Dフェースの頭及びⅦ峰からはクライムダウンで下降した。八ツ峰の頭からの懸垂は60mロープなら1回の懸垂+クライムダウンで下降可能であった。途中クライムダウンが不可能と思われる箇所があり、50mロープだとそこまで届くかは不明。池ノ谷乗越からはアイゼンを装着し、下降。帰幕。かなりスピーディーに遂行することが出来た。これからは相応の実力がある者(登りでロープを必要としない)のみのパーティーならロープは一本でいいだろう。やっと八ツ峰下半と上半を繋げることが出来て、最終日にふさわしい満足感を得た。しかしⅠ峰はまた来年に持ち越しである。
8/12 源次郎側壁成城大ルート
メンバー:L縄(記録)、福田
天候:晴れ時々曇り
真砂4:03—4:40源次郎尾根取り付き—6:35側壁成城大ルート取り付き—7:45登攀開始—11:30源次郎1峰頂上12:00—14:10真砂
予定通り成城大ルートに行くか、2人とも行っていないDフェース富山大ルートにするかどちらかとなったが、すでに福田が成城大ルートに行っていて、核心ピッチをリードできる自信があるとのことだったので、自分の自身のない核心ピッチを福田にリードしてもらえるなら、ということで、11日夜に予想されていた降水が大したことなければ成城大ルートに行くことに決めた。結果夜はぱらつきがあったかどうか程度でルートの状態は問題なさそうであったので、成城大ルートを目指すことに。
チンネ左稜線日帰りのパーティーがあったので2:30起床。3:30過ぎにはどのパーティーも出て行ったが福田が全然出てこない。後から聞くにすでにこの時には嫌な予感を感じていたという。源次郎尾根の取り付き付近でヘッドランプを外し、2回あるやや悪い岩場を超える。途中で2パーティーほど抜かさせてもらう。まだ上に2人パーティーがいるとのことだった。側壁への踏み跡のあるコルに着くと2人パーティーが側壁に向けて準備をしていた。側壁で先行パーティーがいるとはあまり予想していなかったが、さすが山の日連休である。途中でハイマツとしっかり格闘し、6時30分すぎ、取り付き付近についた。
先行パーティーが1ピッチ目を登り終わり、登攀準備に入る。核心は4ピッチ目で福田にリードしてもらうので縄は奇数ピッチリード。1ピッチ目は途中から木を掴みながら登る。そこまで濡れておらずグレード通りくらいか。終了点で先行パーティーと話を交わす。名古屋大ルートに行くとのことだった。2ピッチ目は福田リード。苦労した覚えはあまりなく、短い。
3ピッチ目から名古屋大ルートとわかれる。ロープが交錯しないように気をつける。このピッチも短く20m程度。そしてあっという間に4ピッチ目の核心となる。10m弱のフェース登り、5mトラバース、10mクラック登り(途中からクラックが薄くなる)、5mトラバース、5mまた登るといったギザギザに登るルート。リードの福田から緊張感が伝わってくる。順調にザイルが伸びていき、ビレイ解除のコール。フォローの縄も特にトラバース箇所は落ちられないため心して取り掛かる。核心のクラック登り上部ではかなり緊張したがなんとか超えた。そしてトラバースをして最後を登っていく。大きなフレークを掴み、終了点まであと5mほどのところまで来たその時だった。轟音とともに、自分の触っていたものと足下が全てなくなったのだ。気づいた時にはロープにぶら下がっていて、とにかく助かったのだということだけはすぐにわかった。怪我もかすり傷以外は奇跡的にほとんどなかった。正気を取り戻してフレークが剥がれた後の茶色い岩を登ってなんとか終了点。本当に福田のビレイとハーケンに助けられた。リードだったらどうなっていただろうと思う。福田はフレークが脆そうだったため左側のフェースを登ったという。自分もビレイで下から見ていて少し怪訝には思っていたが、まさかあんな10トン程の岩が全部落ちるとは想像できなかった。よく確かめもせずに脆いフレークに体重を預けたのは想像力・注意力の欠如というほかなく、大反省である。
5ピッチ目自分のリードは序盤は難しいがそのあとひたすらハイマツ登りだという。福田にリードを代わってもらおうかと思ったが、なんとか平静を取り戻して登ることにした。序盤大きく逡巡してしまったがハイマツまで行くとあとは体力勝負であった。
この先はトポではⅣ級が続くが、ロープなしで前回頂上まで行ったという。クライミングシューズは履いたままで、途中ハイマツ帯を交えながら20分ほど登って1峰頂上に着いた。11:30だった。
源次郎尾根下降は2個あるうちの上だけ懸垂下降して他はクライムダウン。精神的な疲れがあってかやや時間がかかったが、14時すぎに帰幕した。
名古屋大ルートのパーティーはかなり苦労していたようで、テンションをかけながらなんとか突破したようだった。繰り出していたムーブなどから、成城大ルートよりもだいぶ難しいだろう。
帰幕後、メンバーの実力以上のところに突っ込んでしまったという話になった。福田がなかなか足が進まなかったのも、縄が核心ピッチで福田がリードしてくれるなら、というスタンスであり、万が一のことがあった時に核心ピッチをリードして助けてくれることも難しいというプレッシャーがあったということだった。実際自分がリードしていたら目も当てられないことになっていたかもしれないし、実力以上のルートに望んでしまっていたというのは認めざるを得ない。リードが大きな余裕を持って登れるルートなら別だが、大きな緊張を強いられるあのルートでかなりリスキーな選択をしてしまったのだと痛感した。自分自身の危機管理能力の甘さと、万が一の時などの想像まで頭を働かすことのできなかったことに反省である。事故にならずに本当に良かったが、この大きな反省を踏まえ、同じことが二度と起こらないように努めたい。
縦走編
8/9 真砂沢〜雷鳥沢
メンバー L饗場、吉田、林、岡本、嘉村、土田(記録)、松坂
天気:晴れ
真砂沢5:30 – 10:10劔御前 – 12:00 雷鳥沢
この日は定着組に合わせて4時に起床し6時に出発する予定であった。出発準備が早く終わったため出発時間も早まった。特に問題なく雪渓を登り夏道への取り付きも問題なく行った。雪渓終了点から1時間程度で劔沢に。そこから1時間程度で劔御前へ。また雷鳥坂は1時間30分程度で降った。雷鳥坂を半分以上降ったところでこの日に入山のメンバーとすれ違った。12時ごろに雷鳥沢に到着し郵送する荷物を持って室堂へ向かう。また室堂から雷鳥沢への帰り道雷鳥荘で温泉に入り軽い食事をとった。
8/10 雷鳥沢-扇沢〜冷池山荘
メンバー L饗場、吉田、林、岡本(記録)、嘉村、土田、松坂天候:晴れ
雷鳥沢キャンプ場6:30~室堂7:30~扇沢9:00~柏原新道入口9:25~種池山荘11:55~爺ヶ岳13:00南峰~爺ヶ岳中峰14:00~冷池山荘15:50
室堂から扇沢までは、立山黒部アルペンルートを使用。始発に乗る予定だったが、山の日ウィークでそれより早い臨時便が出ていたためそれに乗る。扇沢駅を出て左に少し進むと、柏原新道の入口がある。かなりわかりやすかった。柏原新道は、とても整備されていて歩きやすい。ずっと緩い登りで、距離も長く、ずっと樹林帯であるためなかなか大変だった。直前に休憩をとっていたため、種池山荘はスルー。そこからは稜線に出て、爺ヶ岳を目指した。この時点で、冷池山荘が見えた。そこからの歩きでは、特に大変なポイントはなかった。爺ヶ岳南峰と中峰のピークを踏んだが、どちらもトラバースする道もあった。北峰はトラバースする道しかなかった。そこから下って、少し登り返したところに冷池山荘がある。山の日を含む3連休ということもあり、かなり人が多く、テント場もほとんど埋まっていた。結局、かなり斜めにテントを張ることになった。冷池山荘は、水が150円/Lで、測って入れてもらう方式だった。また、山荘とテント場が片道15分とかなり遠く、トイレが山荘にしかないためかなり不便だった。
8/11 冷池山荘〜五竜山荘
メンバー:L饗場、吉田、林、嘉村(記録)、松坂、土田、岡本
天候:晴れ
冷池山荘4:00 ー4:55 布引5:05 ー5:45 鹿島槍南峰5:57 ー6:30 鹿島槍北峰6:40 ー8:00
キレット小屋8:15 ー9:15 休憩9:25 ー10:25 北尾根の頭10:35 ー11:40 休憩11:50 ー12:35 休憩12:45 ー13:35 五竜山頂13:45 ー14:40 五竜山荘到着
朝は各テントで棒ラーメンを食し、二度とこの傾斜でのテント泊は勘弁だと思いつつ出発。20度はあるのでは?と思える傾斜の中一人逆向きに寝ていた松坂の体はどないなってんねん、と思ったがよく考えたら五竜山荘で松坂が腹を下していたのはこのせいなのではないだろうか。
今日の先頭は岡本。ペース的には昨日よりはややゆっくりというペースだったが、今日は昨日先頭だった土田があまりペースが上がっていないように思われ、冷池山荘であまり十分に睡眠が取れていなかったのだろうかと思っていたが、ところがどっこい土田は足の筋を痛めており、下るときに痛むとのことであった。さらに途中から岡本も苦手な登りによる精神的・肉体的な疲れ(靴擦れをしていた)こともあり、コースタイムよりさらに遅いペースで歩いていた。前日テン場に遅めについてテントを悲惨な場所に張らざるを得なかった経験から、このペースでは今日も昨日の二の舞になってしまうことを懸念し、饗場さんは10:30の北尾根の頭で分隊を決意した。体力に余裕のあった松坂と林にそれぞれテントを持ってもらい、その分共装を三年生二人に渡した。先発隊は良いペースで出発したようで12時台には五竜山荘についていたそうで、心配をかけてしまった。後発隊はその後吉田さんの調子も少し悪くなるなど全体として変わらずスローペースで、コースタイムの9:20を大幅に上回る10:40というタイムとなってしまった。
8/12 五竜山荘〜天狗山荘
メンバー L饗場、吉田、林、岡本、嘉村、土田(記録)、松坂
天候:晴れ
五竜山荘4:00 – 6:20 唐松岳山頂– 12:00 天狗の頭– 12:30天狗山荘
この日も前日と同様に2時30分起床4時出発となった。出発前はガスに覆われていたが出発後は特に気にならなかった。この日は山の日を含む3連休の最終日だったこともあり唐松岳頂上山荘手前の岩場や唐松岳周辺は多くの登山者で賑わっていた。唐松岳の山頂に6時20分ごろに到着。そこから不帰嶮に向かう。2峰北峰までは特に問題なく通過。しかし核心部の北峰からの下りの鎖場とハシゴの連続箇所は通過待ちに時間がかなりかかった。しかしその地点以外は渋滞は起こっていなかった。またこの地点の通過で危険な事態は発生しなかった。次の関門となったのは天狗の大下りを登ることであった。途中で岡本が消耗してしまい途中で付き添いの林とともに休憩した。その他のメンバーは上りの終了点まで登りきった。天狗の大下りを登りきってしまえばあとはほぼ水平移動で天狗山荘まで到着できた。当初の予定は白馬岳頂上宿舎までであったがメンバーの疲労が溜まっていたためこの日は天狗山荘止まりとなった。
8/13 縦走5日目
メンバー:L饗場、吉田、林、岡本、嘉村、土田、松坂(記録)
天気:晴れ
天狗山荘4:00―4:45白馬鑓ヶ岳4:55-5:50杓子6:00-7:35白馬岳7:55-10:20白馬大池10:40-13:25栂池ビジターセンター
天狗山荘から白馬槍ヶ岳までは順調に進んだが、杓子岳の登りで自分が登り口を間違えて、急登を登ってしまった。岡本はかなり靴擦れで辛そうだった。白馬岳の手前では人の数もグッと増え、大変賑わっていた。白馬岳の頂上ではドローンを飛ばしている人もいた。白馬大池までの下りはアップダウンがあり、距離もあり、大変だった。土田は痛めていた筋が本当に痛むようだった。白馬大池で土田の荷物を上級生が分けた。栂池までの下りは急坂で人も多く、通行に時間がかかってしまった。栂池のロープウェイは15kg以上は別途料金がかかるらしいが払う場所が分からず、結局一人も払うことが無かった。16時の新宿行のバスに乗って帰路に就いた。
縦走組 |
0 件のコメント:
コメントを投稿