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2021年7月10日土曜日

20210710_三つ峠マルチピッチ


メンバー:福田[4]、土田[3]、松坂[3]、降矢[2]、孫[1, 記録]
日程:2021年7月10日(土)・11日(日)

7月10日(土) 天気:晴れ・無風・やや暑い 
駐車場発 9:06 
岩場(中央フェイス)着 10:26 
岩場発 17:26 
駐車場着 18:14 

7月11日(日) 天気:晴れ・無風・やや暑い 
駐車場発 5:36 
岩場(右フェイス)着 6:52 
岩場発 12:42 
駐車場着 13:18

 今回の山域へは福田がレンタカーを借りて町田から高尾駅を経て移動することとなったため、各部員の住所によって町田駅・高尾駅のいずれか行きやすい方に集合することとなった。孫は町田駅にて車に乗せてもらい、その後高尾駅で残りのメンバー、土田・松坂・降矢を乗せて8時過ぎに三つ峠の登山口近くにある小さな駐車場に到着した。数時間をかけての運転だったため、途中コンビニなどで休憩を挟みつつ向かった。 

 駐車場では登攀に必要な装備をサブザックに移し替え、岩場を目指して朝9時6分に出発した。登山道はほぼ均質な傾斜の坂で特に問題などは起きなかったが、孫が途中でバテてしまうため1ピッチでのアプローチができず、この後も毎回簡素なベンチのある箇所と三つ峠山荘にて休憩を取ることになった。 

 そして、岩場に着いて、今回登るルートを見定めたり準備をしたり休憩をしたり雑談をしたりするのに2時間ほど費やしたわけだが、ここで孫が登攀に必要なカラビナや各補器などをハーネスごと駐車場に置いてきてしまったことが発覚!駐車場まで取りに戻っていては実際の登攀に割ける時間が減って訓練の意義を果たせないということで、急遽福田が装備を貸し、簡易ハーネスで登ることに。 

 この日は、降矢・福田・孫と、土田・松坂の2パーティに分かれた。前者は降矢がリードクライミングの練習として全ピッチリードし、主に中央カンテ(III~IV+、3ピッチ)という中央フェイスで最も人気のルートを完全に登攀することを目指した。後者のパーティについては申し訳ないが全く存じ上げていない。中央フェイスの、降矢パーティよりも右の方を登り切っていたような気がする。 

 1ピッチ目、岩場に寄りかかるように祠があるのでその左側が取り付き。途中で少し詰まったがなんとか登り切って、広めのテラスにある巨大なアンカーにセルフビレイを取る。2ピッチ目はビレイ点の少し手前でどう動いたら良いのかよくわからずに止まってしまった所があり、福田のアドバイスをもとに突破して、狭い足場にセルフビレイを取った。ここで富士山とその麓に広がる街、それから北富士演習場が良く見えたので写真を撮った。 

 

 3ピッチ目、ルートの中ほどにあるハングでは中が濡れていて思うように掴んだり踏んだりできず、滑り落ちそうにもなった。リードでビレイをしていた降矢にテンションをかけてもらってロープで吊ってもらい、体勢を立て直して登り切ることはできた。岩場の上には草木が生い茂っており、太めの木でセルフビレイを取った。そこより右の方にある懸垂支点を使って2ピッチ目のビレイ点まで懸垂下降。 

 下降後、ロープが絡まったのか回収できず、福田が単身で回収に向かうことに。ビレイができなかったので慎重に登攀し、かなり長い時間待つことになった。この間に土田・松坂パーティが降り始め、通り越して取り付きまで到着していた。ロープ回収後、2ピッチ目のビレイ点では懸垂に適さないということですぐ右上にある別の支点に移動してそのまま取り付きまで懸垂下降した。 

 降り立った後、孫の行動食がカラスに荒らされていて散乱していることを知らされ、大部分の食料がダメになってしまったが仕方なくゴミとして回収することとした。その後はさっと荷物をまとめて下山し、18時過ぎに駐車場に到着した。野営地を求めてしばらく探し回ったが良い広さの平地が無かったので、駐車場の空きスペースにテントを張ることにした。翌朝必要なもの以外の荷物を車に入れて、少し窮屈なテントで横になった。 

 2日目、薄明りの中で4時過ぎに起床し、テントを畳んでコンロを囲んだ。朝食は棒ラーメンだったが、1人分を150gとしていたのに対して1束が100gになっていたため50g多く茹でることになり、少し食べすぎ気味となってしまった。食器や調理器具を片付けた後、5時半ごろに岩場へ向けて駐車場を後にした。 

 この日は右フェイスにて、福田・松坂・孫パーティと、土田・降矢パーティに分かれて登攀した。前者は主に1ピッチで登れる辺りまで登攀と下降を繰り返して練習を、後者はリーダーピッチ(IV+)から始めて岩場の頂上付近(“天狗の踊り場”)まで登り切るということになった。福田パーティは主に一般ルート中央(IV+)・右(III+)やリーダーピッチで1年生の学習のためトップロープで登攀・下降をしたり、水平に数mほど離れた2つの支点でピッチの切り方を練習したりした。その間、土田パーティが上の方へとどんどん上がってゆくのを観察したりなどもしていた。土田パーティが無事に登攀を完了し、降りてきた後、カムやハーケンの使い方について福田がレクチャーした。 

 一通り話が済んで、昼頃には下山。車で帰る間、簡易ハーネスに使った、つまり1人の体重がかかったロープの結び目を解くために苦闘したりなどあったが、特に滞りなく帰路につけた。行きとは反対に、高尾駅で土田・松坂・降矢が解散し、町田駅にて孫が解散とした。町田に着くころには雨が降っていて少し大変だったが大降りにはならなかった。 

 自宅の最寄駅から出ると夕日が建物を赤く照らしていて大変綺麗であった。 

2021年6月20日日曜日

20210620_小川山

 天候:曇時々晴れ

メンバー:三浦、畑中、福田

記録:福田


お久しぶりです。福田です。しばらく休部していて記録を書くのは1年半ぶりくらいです。

先日の小川山のことを書きます。

 

錫杖の代替でマルチをやろうと小川山へ。前入りで駐車場に深夜着く。その時点では雨は降っていなかったのだが、朝起きてみるとガスガスのびしょびしょである。こんな時にマルチ行きたくないと駄々をこねていたらなんと3つ隣の駐車場に三浦さんが登場!ということで早朝びしょびしょボルダーセッションが始まったのであった。

10級〜8級まではすんなりできたものの6級が相当に難しく、各々本気トライを重ねた挙句三浦さんと福田が完登。なお三浦さんはどっかの指から流血。畑中さんは宿題。次回ちゃんとやってくださいね。なおその後触った4級3級は全員敗退。

なんだか晴れてきたので車に戻って作戦会議。せっかく持ってきた道具たちを使ってあげないのも可哀想なのでクラックをやることに。カサブランカでも触ろうとマラ岩方面を目指す。着いて見上げたカサブランカからは水が流れていた。メンタルが弱いのでマラ岩散策。指は強い?ので全員でメランジのオブザベ。下部のムーブがバラせず敗退(脳内)。

その後皆で届け手のひらを触る。1便ずつ出したが全員敗退。先輩たちは3年前からの成長を感じられなかったそうだ。スラブやりましょう。

また駐車場へ戻って今度は石楠花遊歩道沿いのボルダーへ。1級くらいのボルダーをみんなで登り、締めで2級をみんな登って終わった。最後一人だけ残ってしまい、登れなかったらどうしようと思いながら頑張ったら登れたのでなんだかいい感じの終わりかたになってしまった。マルチもクラックも行ってないけどね!

 

三浦さん中華料理奢ってくれてありがとうございました!



2021年6月13日日曜日

20210613_富士山吉田大沢

 20210613_富士山吉田大沢BCスキー

 

メンバー:縄(OB)、土田(3 記録)、降矢(2)

 

0730 吉田ルートスバルライン5合目発
1200
 本八合目
1430
 吉田口頂上
1450
 吉田大沢滑走開始
1550
 滑走終了(3000m付近)
1650
 登山道2700m付近復帰
1750
 吉田ルートスバルライン5合目着

 

 今シーズンの最後に富士山でスキーをしようということになり吉田大沢でスキーを行うことになった。66日で計画されていたが天候不良で延期になり1週間後の13日に実施されることになった。事前の天気予報では午後から天候が崩れると報じられていた。当日朝4時に集合して車で吉田ルートスバルライン5合目まで行った。出発するときには下から山頂が見えておりこのまま天気が崩れないことを祈りつつ出発した。



出発時に5合目から見た富士山


 

 午後から天気が崩れる予報であったためか登山者はあまりいなかった。1時間ちょっと上って6合目に到着。6合目から7合目付近の山小屋がたくさん見えたが案外遠いように感じた。7合目を超えたあたりから私(土田)のペースが落ち始めてきた。前日、日和田山で登攀訓練をしており2日連続であったため寝不足になっていた。情けない話だがそれが原因でペースが落ちた。8合目付近で休憩したら少し回復したが本八合目を過ぎたあたりから今度は降矢が失速し始めた。降矢も寝不足であったそうだ。また軽い頭痛があり高山病の軽い症状もでていた。失速はしたものの歩けなくなるほどではなかったためそのまま頂上を目指しで歩き続ける。時間が過ぎるにつれて山頂付近から徐々にガスがかかっていき時々雨も降った。9合目を超えると夏道の多くが雪に埋まっているような状況になった。アイゼンを持っていってはいたが結局使わずに慎重に歩き続け14時半にようやく吉田口山頂に到着した。出発から7時間経過していた。出発したときには山頂付近は晴れていたが完全にガスに覆われ展望は皆無であった。吉田口山頂からちょっと歩いてお鉢を見に行くことにしたがそれは想像以上の大きさで驚いた。しかも結構な急斜面でスキーの滑降跡があったが自分にはなかなか厳しそうに思えてならなかった。



お鉢



 

 ゆっくりしている時間もなく急いで吉田大沢の滑走開始地点に向かう。上部の雪は想像以上に固くスキー板を履くときにピッケルを刺そうとしたが刺さらなかった。雪溪の上部は雪が固くしかも凸凹しており傾斜も強いのでターンで爽快に滑ることなど不可能で横滑りで頑張って滑れそうなところまで降りた。スキーの滑走跡があってそれに沿うようなルートで降りた。沢をしばらく降りるとようやく雪が柔らかくなりターンができそうな感じになった。ターンで降ってみるが凸凹していてなかなかうまくできずに滑ったり止まったりを繰り返していた。継続的にターンで滑れるようになりたいものである。雪溪下部は雪も柔らかく快適に滑ることができたが滑っていたらあっという間に末端に到着してしまった。



吉田大沢を滑る①(雪が黒い)

吉田大沢を滑る②(ずっとこんな感じでした)


 

 滑走終了後雪溪の末端でスキー板を外してスキー靴のまま吉田大沢を歩いて下降した。柔らかい砂利のような箇所が多く膝には優しい斜面であったが落石には常に注意が必要であった。1時間程度降ると7合目下の小屋付近の登山道に復帰してスキー靴を脱ぎひたすら登山道を降り1750分に5合目に到着した。その頃には天気が回復しており下から山頂が見えた。

 

 時間ギリギリの山行になってしまったが個人的には初めて富士山に登頂できた上にスキーで滑降することもできたのでいい経験になったと思う。