このブログを検索

2020年9月28日月曜日

20200927_つづら岩


 マルチピッチ訓練(つづら岩)

メンバー:L新垣(3)、縄(4)、林(3)、嘉村(2)

記録:嘉村

日程:9月27日(日)

天気:曇り

行程:

8:15 千足

9:10 取り付き到着

10:15 一般ルート(新垣、林、嘉村)

12:20 トップアウト

13:10 下

13:33 吊り上げルート(縄、新垣、嘉村)

14:55 トップアウト

15:35 取り付き

16:45 千足


2年生のリードの練習と山離れを兼ねてつづら岩に向かう事となった。前日の天気と当日の天気予報が若干悪く、前日に協議したが、Lの新垣さんのやる気もあり向かうこととなった。実際に行ってみると、曇ってはいたが岩は上の方は乾いており、快適にクライミングすることができた。熱意は大事ですね。

この日の朝、クライミングが久しぶりの嘉村がヘルメットを忘れ、縄が電車-バスの10分足らずの乗り換えに失敗してしまうと言う最悪に近いスタートになってしまった。縄は次のバスで来て、バス停〜取り付きのアプローチの速さで追いついたので問題なかったが、嘉村のヘルメットについては現地の東京裏山ベースでのヘルメットレンタルも9:30〜と言うことで、諦めて一人が休んで3人パーティと言うことになった。 僕のせいで縄と林が1ルートのみとなってしまい、非常に申し訳ない結果となった。以降、計画書にチェックをして忘れないよう気をつけるようにしていきたい。

千足のバス停からつづら岩までは順調に歩いていたが、林が前日のランニングの影響で足があまり進まず、かなり間が空いてしまった。縄が猛スピードで追いつき、一般ルートへ取り付く。嘉村は新垣とアプローチの間もリードの手順を確認していたが、まだおぼつかない部分が多くめちゃくちゃ時間がかかってしまった。一般ルートの2ピッチ目では、トラバース気味の部分で中間支点へのロープの通し方(登るルートに対して右側か、左側かを意識して通すロープを意識する、トラバースの際はまとめてどちらも中間支点に通しておく)がまずく、ロープが自然にフリクションノットになる (!?) 状態になっており、ロープアップが困難な状態となってしまった。下にいた新垣に対処してもらったが、相当ひどい状況になっていたそうだ。初めてとはいえ、ここまでの状態に至ってしまったことは反省したい。

また、そこで中間支点の取り方のせいでフォローの林がルートを誤ってしまい、三段ハングルートの一部をA0しながら登ってもらう羽目になってしまった。リードの中間支点はフォローの道筋を示す意味合いもあると言うことを言われ、これも反省したい。

一般ルートは1,2,3ピッチを嘉村が、最後を林がリードする形となった。リード登攀はフォローに比べ圧倒的に恐怖感が強く、とても緊張した。こればかりは慣れが必要と感じるところだ。

そのあとは新垣林が登ってみたいと思っていた吊り上げルートに向かった。縄と新垣にリードしてもらいつつ向かい、最後のピッチは簡単だったので嘉村がリードした。フォローということもあり、核心部以外はあまり苦労せず登ることができた。核心部では、岩をアンダーで持って登る部分があり、そこでアタックしきれず一旦テンションをかけてしまった。次に行けばフォローであれば問題なく行けそうだが、リードだと不安である。

今回は振り分け懸垂、バックアップ懸垂の練習も兼ねて嘉村が先頭で懸垂を行った。バックアップ懸垂では、passに環付きをつける位置が上すぎて、足場がない状況でメインロープへのインクノットにテンションをかけて確認する段階になかなか行けず、そこでも時間がものすごくかかってしまった。すべての技術を完璧にした上で岩場に行かないと、イレギュラーどころかレギュラーな状態でも時間がかかってあたふたしてしまうということを肝に銘じていきたい。

今回も滝行をしている謎の団体をみることができたし、反省点は大量にあるが良い初リードとなったのではないだろうか。s


2020年9月20日日曜日

20200920_早川尾根

20200920_早川尾根

メンバー:饗場(4), 近江(4), 縄(4), 土田(2)


1日目 

天気:曇りのち雨 
 
5:40 
横手駒ケ岳神社 → 12:30 七丈小屋 
      
  
前日にタクシーで横手駒ケ岳神社まで行き、適当な場所にテントを張りそこで睡眠をとった。5:00に起床し準備を行い出発した。車道をしばらく歩くと登山口が右手にあり登り始めた。久しぶりの縦走ということもありゆっくりと歩いて行ったが、天気が如何せんよくなかったので少し先を急ぎたい気持ちではあった。案の定、途中で雨が降り始めレインウェアを着て登り始めたが案外雨が強くなかったためそれほど体力を奪われることはなかった。道はよく踏まれており、歩きやすく刀利天狗も問題なく通過することができた。到着後はアルコール消毒等を行い、コロナの影響は山にもしっかりあるのだなぁと感じた、手を洗えて気持ちがよかった。  


2
日目 

天気:晴れ

5:20
七丈小屋出発 7:10分甲斐駒ヶ岳 9:40仙水峠 12:20アサヨ峰 
14:45
早川尾根小屋 
   
  
前日の夕方から晴れており2日目も終日晴れていた。朝の気温は5度くらいであった。途中の岩場も鎖を使えばそれほど困難なものではないと感じた。ただ積雪していると難しそうだなとも感じた。山頂まで歩いている途中でおそらく麓を深夜に出発したであろう身軽な人に抜かされた。黒戸尾根はこのようにタイムアタックをする人が多いそうだ。自分にはそんなことはできないと感じた。山頂は肌寒いものの見晴らしはよかった。





 山頂からは駒津峰を通って仙水峠まで下るがそこから一気に人の数が少なくなった。北沢峠が使えないからであろう。通行する人が少ないと登山道の跡もだんだん不明瞭になっているところもしばしばあった。仙水峠からの登り返しを登ってしまえばその後はアサヨ峰までの快適な縦走路であった。アサヨ峰の後も稜線上を2時間程度歩けば早川尾根小屋に到着できた。テント場には案外登山者がいたが静かな環境で快適に過ごすことができた。水場もしっかりしていた。 

3
日目 

天気:晴れのち曇り 

コースタイム:05:15早川尾根小屋-11:30薬師岳-15:30青木鉱泉 
 

  小屋から広河原峠までは下りである。縦走で1日の始まりが下りというのはどうかと思っていたが、案外違和感はなかった。のんびり歩いて行くが遠かった地蔵岳は着実に近づいてきて、あっという間に赤抜沢ノ頭についてしまった。これより先は早川尾根よりはいくらか賑やかになる。ザックを置いて地蔵岳のオベリスクを登ろうと試みるが、怖いので断念した。赤抜沢ノ頭に戻ると、例の紳士が追いついてきたので挨拶を交わす。相変わらずニコニコしながら涼しい顔で歩いていた。観音岳に到着した。ここで縄がみんなで写真を撮ろうと言うが、私はなんだか面倒に思えて断った。実は私にとってこれは4度目の鳳凰三山であり、正直言ってこの稜線から望む白峰三山には見飽きていたのである。






 そして結局全員が白峰三山に背を向けたまま休憩を終えた。しかし、ここから30分歩いて薬師岳に着くと同時に霧に覆われ展望がなくなってしまったときには、自分のせいで皆が白峰三山を拝む機会を逃したような気がしてなんとなく申し訳なくなった。これからは写真を撮る、景色を見ると言った行為を大切にしようと思った。薬師岳からは青木鉱泉に向かってひたすら降る。途中で例の紳士に抜かされた。結構急な下りで膝にきますねえ、などと言いながらなおニコニコしていた。登山道を降り終え林道を歩いていてあとわずかで青木鉱泉につくところで一台の軽自動車とすれ違った。私はぼうっと歩いていたので気付かなかったが、他のメンバーによると運転手は例の紳士だったそうで我々に手を振っていたようである。この紳士は2日間共に行動したと言っても過言ではないので流石に他人とも思えず、手を振り返せなかったことが非常に残念である。

 

2020年9月16日水曜日

20200916_軍刀利沢

 20200916 軍刀利沢

人文学科考古学専修3

林竜也

メンバー:近江(リーダー、4年)、箱守(4年)、新垣(3年)、林(3年)

天気:くもり

 

8:00南郷

8:45入渓点

9:15入渓

11:40三国峠

13:00下山

 

新垣以外のメンバーは本年度はじめての沢であったので、やさしい沢に行くことにした。軍刀利沢は短いながらも小さいゴルジュ・滝・ナメが揃った楽しい沢である。午後から天気が崩れる予報だったので、急ぎ目で登った。

 

 アプローチは武蔵五日市から数馬行バスに乗車し、南郷下車。そこからしばらく車道を歩くと右手にオレンジ色のテープが見える。


入渓点

 

ここで沢装備に着替えたのだが、新垣はスマホを防水せずポケットに入れていた。前回はこれでいけたらしい。一緒に山に登るようになって2年半が経つが、この男の考えていることは全く分からない。箱守さんは海パンだった。きわめてチャラいのでよく似合っていたが、もう少しぴっちりしたものの方が歩きやすいのではないかと思った。

 

入渓してからしばらくは下の写真のような小さい滝をいくつか登る。一同テンションが上がる。ゆく河の流れが絶えない中をザブザブ行くのにテンションが上がっていた私であったが、どうやら他の面で興奮している人もいたようで、箱守さんは気になる岩石を見つけてはひとつひとつ解説してくださった。今度、箱守さんと山に登る人は地球科学の入門書でも読んでから行った方がよい。



 

 下の写真はクライマックスの15m滝で記念撮影したもの。ここは右のルンゼから巻いた。トラバースのところはロープが残置されている。沢に何度か行ったことがある程度のメンバーだったが、今回はロープの必要性は感じなかった。


寒さを全く感じさせない新垣と滝に震える林

トラバースではロープあり


 

 そのあとは小さい滝やナメなどいろいろあって楽しい。ナメの写真を撮るのを忘れていたが、それだけ夢中だったということにしておこう。






 

 最後の10m滝は落ち口が難しい。新垣は登っていたが、他のメンバーは左に巻いた。ミスったら下まで落ちてしまうので、素直に巻けばよいと思ったが、ただの登れる人への嫉妬であり、見苦しい自分に気付く。



 

 遡行は2時間ほどで終了し、ダラダラと休憩したのちにツメである。かなり短い上にヤブがないのはありがたいが、かなり緩んだ泥の上を上がらなければならないため、ズルズルドロドロヌメヌメであった。帰りは石楯尾神社へ下りたのだが、バスの待ち時間が長いということで上野原駅まで歩いた。これが一番しんどかった。

三国峠にて


ネガティヴな終わり方にならないように軍刀利沢の良さを再度確認しておこう。軍刀利沢は沢の楽しさがコンパクトにまとまった良渓であり、その年の沢始めや初心者の訓練に最適な沢である。

2020年9月11日金曜日

20200911_河又クライミング

河又クライミング

メンバー:縄、新垣(記録)

天気:曇り

挑戦ルート:

いきのいい奴5.10a(縄、新垣RP)

ミヤザキミドリ5.10a(新垣RP)

忍吉98

 

久しぶりの外岩は河又へと赴いた。河又鍾乳洞の上の石灰岩の壁を登るこのエリアは10b~11bのルートを多く揃えている。しかし、ウォーミングアップのつもりで取り付いたいきのいい奴をオンサイトできず、我々の登攀能力では10bのリードが難しいことをすぐに悟った。大人しく10aのルートを登ることにした。石灰岩特有の摩擦係数の少なさやガバホールドは私にとっては初めてで新鮮な体験となった。いつかリベンジしたい。

ミヤザキミドリ(5.10a)

2020年9月10日木曜日

20200910_水無川本谷

水無川本谷沢登り

メンバー:L畑中、新垣

天気:曇り

山行内容: 

7:30 大倉バス停

9:00 入渓

12:40 塔ノ岳山頂

14:50 大倉バス停

 

谷川岳の悪天によりバックアッププランとして立てていた水無川本谷の遡行をすることになった。大倉バス停から1時間30分のアプローチの後入渓。源次郎沢との出会いを通り過ぎるとF1。左壁を鎖に沿って登るのが一般的だがロープを出して水流沿いを登る。上部で水流沿いから離れるように登れば簡単。すぐにF2が見える。ここもロープを出し右壁から突破。終了点に古びたロープが詰まっていたため、首から下げていたナイフで切り取った。ナイフをすぐに取り出せるようにしておくことの有用性を再確認した。ロープをたたみ、F3まで移動する。F3は右壁からロープを出して登るが、天気があまり良くないため落口へのトラバースがかなりいやらしい。

これ以降の難しい滝はロープを出すことはなく、踏み跡を辿って高巻いた。高巻き途中の道はロープが丁寧に張ってあった。巻道ではヒルが体を振り回して我々を応援してくれていた。本当に迷惑なのでやめていただきたい。濃いガスの中、とげを持つ植物の生い茂る道を表尾根の登山道まで詰めて塔ノ岳山頂に至る。景色は全くないが、やはり山頂に立つと謎の達成感がある。雨に降られながら下山した。

F8を巻くためのルンゼ

F8(25m)

巻道は補助ロープが張ってある