メンバー:白石薫平、三浦玲児(CL)
2月26日 入山
- 時刻:11:05美濃戸口11:25--12:35美濃戸山荘12:45--13:38堰堤広場13:45--14:45赤岳鉱泉
- 天候:晴のち曇
鈍行の中央線で日頃の寝不足を解消しながら、茅野駅に向かった。駅から歩いて10分程にあるスーパーマーケットで食糧を買い出す。2人での実施ということで膨れ上がったザックの影が脳裏にチラついたが、なるべく考えないようにして鍋の材料を買った。そして産まれた35kgのザックを抱え、バスで美濃戸口へ。歩き出すと2月だというのに汗が吹き出し、歩みはまるで牛のよう。すれ違う人には「歩荷隊ですか?」なんて聞かれ、ちょっと良い気になる。天気が悪くなかったのが幸いし、3時間強で赤岳鉱泉に到着。ビールで乾杯した。
2月27日 阿弥陀岳北稜
- 時刻:5:30起床--7:15出発--7:30中山乗越--7:40行者小屋--8:15 2520m地点 8:25--9:00登攀開始--10:10阿弥陀岳10:35--11:20文三郎尾根分岐--11:42赤岳主稜取付下11:50--12:10行者小屋12:20--12:40赤岳鉱泉
- 天候:快晴のち曇
1P目は三浦リード。ボルトがしっかり打たれた岩を登り、短めにピッチを切った。2P目は白石リード。簡単な岩を越え、雪面を岩に突き当たるまで登った。終了点はボルト。3P目は三浦リード。岩を登り、細い雪稜を渡る。アプローチ同様、トレースがしっかり刻まれているので怖さはなかった。この雪稜は絶好の撮影スポットということで、フォロワーはポーズを考えておくと良いだろう。約1時間の登攀で山頂に到着した。
雪稜
午後はラジオを聞きながらゆっくりと過ごした。夜には赤岳鉱泉に小雪が舞った。
2月28日 赤岳主稜
- 時刻:5:30起床--7:10出発--7:45行者小屋--忘れ物を取りに戻る--8:20行者小屋8:25--9:30登攀開始--13:55赤岳14:15--14:35地蔵尾根分岐--15:08行者小屋15:15--15:35赤岳鉱泉
- 天候:快晴
再び出発し、文三郎尾根を無心に登る。トラバース開始点で雪面の状態を再度チェックし、取付へ向かう。雪は締まっており、トレースもあるので、怖さはなかった。先行は、下部岩壁の上にいる1パーティーと上部にいる1パーティーが確認できた。
赤岳西面
- 1P目は三浦リード。チョックストーンのチムニーIV級は、まず左の岩に一段上がってスリングを掴んでチョックストーンの上に移った。そして凹角を登っていく。
- 2P目は白石リード。凹角を最後まで登り、簡単なミックス・雪稜を中間部まで登る。
- 3P目は三浦リード。前ピッチの雪稜を岩壁に突き当たるまで登る。
- 4P目は白石リード。凹状の中間岩壁を登る。
- 5P目は三浦リード。雪面を右上し、ダケカンバで終了点を作る。
- 6P目は白石リード。同様に雪面を右上。この辺りの2ピッチはコンテで登っているパーティーが多いようだが、やはり中間支点は取れなかった。
- 7P目は三浦リード。再び岩壁に入り、ミックスに入る。
- 8P目は白石リード。チムニー状を右上し、視界が開けてミックスに入る。この辺りで2人とも段々と疲労が顔に出始めた。終了点で合流したときには、眼前に続く雪面と最後の凹状を見て、思わず「長い!」と声を上げた。
- 9P目は三浦リード。雪面を15m、そして最後の凹状を登り続けて、合計45mロープを出し、縦走路が見える地点まで到達。
3月1日 下山
- 時刻:8:05起床--10:25出発--10:55堰堤広場--11:25美濃戸山荘11:35--12:20美濃戸口
- 天候:晴のち曇
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