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2026年1月18日日曜日

20260117-18_赤岳天狗尾根

 20260117-18_赤岳天狗尾根

メンバー:cl沼田(4)sl(ob)、落合(2, 記録)

横尾尾根に向けてデカザックでの悪場の通過に慣れるために赤岳天狗尾根に行ってきました。結構デカザックに慣れたんじゃないかと思います。もっと慣れていきたいです。

1/17

天気:晴れ

0700 美し森駐車場
0850 
出会小屋
1200 2350m 
幕営地
1250 
カニのハサミに登攀具デポ
1310 
幕営地

最初1時間くらいは林道を歩く。気づいたら林道が終わっていて河原を歩いていた。堰堤を越えたり川を渡ったりしてしばらく進むと出会小屋に着いた。風邪ひいて1週間寝たきりだったのでこの時点でちょっと辛い。ここで水を汲んでから行く。尾根の末端は急だったので赤岳沢を少し進んでから取り付く。ピンクテープがあるルンゼっぽい地形の20m くらい手前の尾根っぽいところから取り付いた。しばらくは雪が少ない++笹のおかげでよく滑り、ラッセルの方がマシなんじゃないかとか思った。1時間くらい登ったところでアイゼンを履いた直後、まあまあ緊張する細リッジが出てきた。そこから更に1時間くらい進んでいくとラッセルの様相を呈してきたと思ったが、直ぐに元に戻ってしまった。そんなこんなで進んでいくと2350m に幕営適地を発見、地形図上ではこれより上は急で幕営適地はなさそうだが、山行前にカニのハサミ手前で張れるかもと言及していた記録を見ていたのでとりあえず全部担いでカニのハサミまでいった。2350m から再びラッセルが始まる。沼田さんと縄さんが飛ばして自分の番になった瞬間カニのハサミに着いてしまった。非常に申し訳ない気持ちに浸る。だが、風が強すぎてここでの幕営は却下。日帰り案も出たが、翌日も天気は良さそうでそんなに頑張らなくてもいいので登攀具をデポして2350m に戻った。頑張るという選択肢がある中で飯食ってのほのほ寝るのは幸せだ。

細リッジ


カニのハサミ

 

1/18

天気:晴れ

0700 出発
0920 
大天狗
1105 
赤岳
1430 
美し森駐車場


思ったより早く朝食が終わったので皆で二度寝したら出発時刻をかなりオーバーした。ご批判喰らうかもしれないが、強い風で夜間全く眠れなかったので睡眠欲が色んなものに優った結果こうなってしまった。日の出と同時くらいに風がピタッと止み、樹林帯を抜けても快適だった。カニのハサミのあとは、10m Ⅲ級くらいの岩をノーロープで抜け、その先で1回目のロープを出してトラバースしてからⅢ級くらいの岩を乗越して急な薄雪ルンゼを詰めて立木で終了点をとった。中間支点はカムと灌木でとったが不安だという方は謎のfixロープもあるのでご安心を?よくわからない紐に体を預けちゃいけないと思いますが。その先の岩場はひたすらリッジ通しに歩いた、微妙なトラバースを超えると直ぐに大天狗基部に到着。ここで2回目のロープを出して10m Ⅲ級くらいの岩を乗越し、大天狗は右のバンドから巻いた。あとはテキトーに歩いて権現岳からの登山道に合流し、赤岳まで。山頂でチョチョッと写真を撮ったら急いで下山。今年は寡雪で、下山の真教寺尾根では昨年胸ラッセルをした記憶がある場所でアイゼンをカリカリ鳴らせながら岩場を下ったり、昨年は真教寺尾根分岐まで1度も見なかった鎖がたくさんあって驚いたり、懸垂下降の必要もなかったりという感じだった。

10 m Ⅲ級




1回目のロープ



そのあとはずっと岩、雪は全然ない


2回目のロープ


山頂

2026年1月3日土曜日

20260101-03_西穂高岳西尾根

20260101-03_西穂高岳西尾根 
メンバー:L沼田(4)、落合(2)、鈴木(2)、井上(1) 
記録:落合   

年末の八ヶ岳定着から継続で年始は西穂西尾根へ行ってきました。1/5まで日程をとっていましたが、毎日嵐(予報)。それは別にいいのですが、連日の降雪により積雪の状態が非常に不安定になっていて、雪崩を引き起こすだけ起こして帰ってまいりました。日数いっぱい待っても積雪が安定化する目処がないので。というわけで、年末の八ヶ岳定着から年始の西穂西尾根にかけて最高に刺激的な年越しとなりました。

 タイムテーブル 
1/1 
1430 新穂高温泉 
1530 穂高平小屋 

1/2
0700 穂高平小屋 
0910 1946 m
1130 2400 m 幕営地

 1/3
停滞、ルート工作、下山 
1245 ルート工作開始 
1305 雪崩に遭い、検討の結果撤退を決める 
1420 下山開始 
1620 穂高平小屋 1750 
1830 新穂高温泉 

1/1 
天気:曇り
1/2〜5までずっと山は荒れるらしい。そんなことを知っても、日程を確保している4日間は耐え抜いて山頂を手に入れようという気概で入山した。2日に入山の予定だったが、寝る場所がないので穂高平避難小屋が空いていることを祈ってこの日に入山し、1時間歩いて穂高平避難小屋で寝ることにした。幸い穂高平避難小屋は開放されており、快適な睡眠を手に入れることができた。前日も諏訪のネカフェで快眠したが、何故か学割を使えなかったので心底でキレ散らかしていたが、この日は無料の快眠! 小屋から牧場の柵の先を見るとまっさらな雪面が広がっている。一瞬翌日のラッセルに怯えたが、アイスクライミングでついてしまった汚名挽回のチャンスを手に入れたと嬉しくなった。この日の夕食は道中の西友で各自購入としたのだが、井上が主食に源氏パイを選定していたのは面白かった。まったくよく分からない奴である。平家パイは牛乳が入っているが源氏パイには牛乳が入ってないんだとか教わった、だからなんなんだ。小屋近くの林道に水が流れていたので、翌日は水を担いで上がることにした。 




1/2 
天気:風雪 
牧場の柵を越えたところからラッセルが始まる。尾根に乗るまでは膝くらい、尾根に乗ってからは膝~腿のラッセルとなった。時々雪が浅いところがあり、それはそれで滑って面倒くさい。ラッセル頑張ったので頼むからアイスクライミングの名誉挽回ということにしてください、本当にお願いします。1946mピークから薄っすらトレースがある。年末に入った人のものだろう。なので、1946mから先は割とサクサク進んだ。行きの時点では1946から先の尾根は雪庇が張り出しているような所もなく、踏み抜きも少なく快適だった。2343mのコルが広く、大テントが張れそうだったが、もう少し先も見に行くと2400mのコルも同様に広かったので後者にて幕営することにした。翌日の停滞が濃厚だったので4時間かけて気合いの整地、快適だった。3日は500hPa面で-36度の寒気が覆い嵐の様相、4日は里雪型になる時間帯があり、深いラッセルにはなるかもしれないが3日よりは行動するのに適していると判断し、3日は停滞+ルート工作(4日にできるだけ短時間でアタックを済ませるため)、4日に山頂アタックとした。 

1/3
天気:風雪 
 4日は昼頃から暴風雪で視界もなさそうだったので暗いうちに出発し、昼頃に第一岩峰に戻ってこられるようにすることにした。なので、この日は停滞とはいえ暗い時間に通過する箇所のルート工作に出る。内容としては、第一岩峰にfixして暗いうちに通過できるようにするくらい。沼田、落合、井上でルート工作、鈴木をテントでの水作り担当とした。午前中に踏み跡をつけてもどうせ雪と風で消されるだけなので午後からルート工作に出ることにした。幕営地のコルから50m程登ると第一岩峰に着く。この辺りから、ラッセルしていると積雪内50cm位のところに硬い氷のような層が現れる。ラッセルのために目の前の雪を崩すと硬い層の上の層(上載積雪)奥行き1m分くらいまで自分の方に流れ落ちてくる。こんなの初めてだ、流石にヤバいかもと思いつつも脳死で進んでいき、第一岩峰を左に巻くためのトラバースに入る。上載積雪は足下から崩れていくので硬い層にしっかりとワカンで蹴り込みながらトラバースをしていく。腰くらいのラッセルだったため、アックスで目の前の雪をきり崩した瞬間、自分の足下から前方にある大木までの雪面に一気に亀裂が入り、新幹線の如き速さで静かに消え去っていった。一旦安全なところに戻って5分くらい話し合った結果、突っ込むことも検討はしたが、かなり積雪が不安定であること(ラッセルしていて分かる)、気温が低く1日待った所で積雪が安定化するような天候でもないし、上では急斜面のトラバースやルンゼ詰めがあったりして更に大規模な雪崩を誘発する可能性もあることから撤退することにした。テントに戻ったら鈴木がまだ水作りを始めていなかったので、即撤収して下山した。途中、穂高平避難小屋に寄って、余ったお雑煮とハンバーグとずんだ餅を食してから新穂高温泉に下山した。毎日天気が荒れ狂う予報の中穂高に入山しているとはいえ撤退するつもりで入山している訳ではないので悔しいが、今回に関してはこれでよかったのかもしれない。あの小雪崩のおかげで無事に帰ってこられたということにしておこう。とりあえず、次の目標に向けて気持ちを切り替えます!