2017年9月14日木曜日

2017.09.14-16 錫杖岳

  • 期間:2017年9月14日(木)--16日(土)
  • メンバー:4年阪本豪、4年白石薫平(CL)、4年三浦玲児、3年池田航、2年縄隼佑

2017年9月14日(木)

入山

記録:縄隼佑
  • コースタイム:登山道入口7:55--9:20錫杖沢出合
  • 天気:晴
平湯温泉から7時発のバスに乗り中原高原口で下車。バス内には他にもクライミングをしそうな客が多数乗っていたが、その中で降りたのはTUSACのメンバーだけだった。バス停から登山口までは比較的わかりやすい。阪本さんの早いペースに呼吸を乱しながら1時間ほどそこそこ急な斜面を登ると川に出た。ほとんど水に突っ込んでないのに濡れる。アプローチシューズが少し欲しくなった。そこからさらに30分ほど歩くとようやくテント場に着いた。途中で前衛壁がバーーンと姿を見せる。まさに岩登りのためにできた岩なのではないかというくらいの存在感。素晴らしくかっこいい。あれが3ルンゼ、あれが白壁と、教えてもらう。あんな垂壁登れるのだろうか。テント場に着くと早速テントを張り始め、10時出発に向けて準備した。

左方カンテ

記録:縄隼佑
  • メンバー:白石、縄
  • コースタイム:錫杖沢出合9:57--10:24左方カンテ取付10:40--13:50左方カンテ終了点13:57--14:36注文の多い料理店取付15:00--15:55錫杖沢出合
  • 天気:晴
白石さんとこの日の左方カンテは登攀・下降を4時間で行うことを目標に登ることになった。そのカギとなるのは私のフォローの登り・支点構築・懸垂下降のセットあたりでいかに素早くできるか、ということにかかっていると思われた。2人分の行動食や雨具などを1つのザックにまとめた。この取付までの登りも整備されているわけでもなく普通に急である。途中から白石さんに登攀具類を持ってもらった。それでもテントサイトから20〜30分で取付までこれるなんてやはり贅沢である。
左方カンテの取付に着き、準備を整える。3ピッチ目が難しいようだったのでそのピッチが白石さんリードになるように1ピッチ目は白石さんが登った。フォローなのもあるがトポのIII級の通り難しさは感じずなるべくテキパキ登る。
2ピッチ目縄リード。IV級なら十分登れて良いはずだが、それまでに登った経験のある岩場とこの錫杖で一番違うのが残置のなさ。ナチュプロだけで登るのは新鮮だがこれと思ったカムがうまくはまらなかったり脆そうだったり。結局逡巡し時間をかけながら奥にある残置を使ってしまった。リードでまだ時間を短縮できるだろう。トポでは40mの表記だが実際は20mほどだろう。
3ピッチ目はそれまでのルンゼと様子が変わって高度感があり少しかぶっている。特にトラバースのところがカムが使えないようだ。フォローなのに相当怖がりながら登った。ここをリードできるようになるまでどれくらいかかるのだろう。3回のうち2回は白石さんリードだがここまででまだ1時間しか経っていない。いい調子である。


3ピッチ目をフォローする

4ピッチ目はトポでII級の表示であり、歩いて5ピッチ目の取付に向かった。トポでの5ピッチ目が4ピッチ目となり、縄リードで登る。IV+表記だったので身構えたが恐怖感はあまりなく、ただただ狭かった。特にザックを背負ってフォローした白石さんは苦労したようだ。
5ピッチ目は白石さんリード。白石さんが自腹で購入したでかいカムが使えたようだ。気持ちいい!と叫びながらリードしている。だがフォローでも登るのは少し怖かった。よく見るとスタンスはあるのに適当に足を置いてしまうのがよくないのだろう。ここで大テラスについた。槍〜穂高、焼岳ってこれは贅沢なすごい絶景。
6ピッチ目はV+表示だが最初のチョックストーンさえ取れれば登れるだろう、と白石さんに言ってもらい実際調べたところそのようだったのでまずはやってみることにした。背中を後ろの岩で支えながら登るとなんとか上がることができ、チョックストーンを取れた!よっし!これで俺もV+のグレードがつくぞ!…と左側のフェイスに取り付くものの登っていくうちに高度感が襲う。カムは取れるのだが落ちたら本当に止まるかちょっと怖い。気づかぬうちに動作はゆっくりになり次の一手。両手ともなくはないがその後足のせるところがないしどうしたものか、いやでもこれはしょうがないのかなとか考えてるうちに時間がどんどん過ぎる。行くしかない、と行こうとしたらロープがチョックストーンのところに引っかかって下からの力を感じた。取れそうにないのでクライムダウン。ひっかかりを解いて再度登ろうとするもすでに手は限界に近くなっていた。結局登れずまたクライムダウンしてチョックストーンのすぐ近くでピッチを切る。多分40分くらいかかってしまった。
7ピッチ目は残りを白石さんがリード。止まってたところは左足をフッと持ち上げ簡単に乗り越えていった。白石さん「かっこいいとこ見た?」私「見ました」だがそれを越えたあとの若干かぶり気味になっているところの方がさらに難しかった。そもそもこのピッチは結構長い。マントル返しのところまで持つ体力が欲しい。
8ピッチ目はそんなわけでもうフォローでもヘトヘトだったので白石さんリード。すでに2時間50分。このピッチで終わりだがその後懸垂4〜5回あるのに1時間ちょっとしかない。浮いたフレークだから手とか足とかありそうなのに意外になくやっぱりここのリードも怖いな、と思いながら登った記憶。登り終わって呼吸を整えて水を含んでいる間にもう懸垂のセットをほとんど白石さんにやってもらってしまった。
懸垂開始のとき残り45分。最初は登った8ピッチ目をそのまま懸垂。この後は大テラスに行かずに注文の多い料理店を下るのが良い。白石さんに全てトップで下ってもらった。私が下り終わった時にはもうほとんど懸垂のセットが終わっている。ロープを引くのも自分はまだまだ気合が足りないようだった。間違えずに降りてロープを通して絡まらないように投げて…という作業はまだまだ練習が足りないのか速さが足りないことを痛感した。4回の懸垂で下まで着きロープの回収にも無事成功!4分残しで目標の4時間での登攀・下降に成功した!嬉しかったがほとんど白石さんにやってもらってしまった。白石さん「僕のおかげだね」私「いや、本当にそうです」それでも無駄な時間の削り方を少しは理解できたと思う。

1ルンゼ

記録:池田航
  • メンバー:阪本、三浦、池田
  • コースタイム:錫杖沢出合9:45--1ルンゼ取付10:15--トップアウト15:50---懸垂終了18:15---帰幕18:40
  • 天気:晴
錫杖沢出合で幕営し、そのまま必要な荷物のみ持ち取付点へ向かう。錫杖沢の踏み跡には途中分岐があるが、右側の踏み跡をたどり岩場の基部に出ると、そこが1ルンゼの取付であった。しっかりとした岩であるが、リスがなくまたビレイ点にはボルトもない。
1ピッチ目は阪本がリードで登る。最初の一枚岩は支点がとりにくいが、乗越した後のスラブは傾斜が落ち、ところどころ支点がカムでとれた。40mほどでピッチを区切る。支点はカムで構築(そこより10mほど上でハンガーボルト2つの支点があったので本来の終了点はそこであろう)。
2ピッチ目も阪本リード。最初カンテの左側に出るが、その1歩は露出感があり怖い。ホールドはしっかりしているのでダイナミックに超える。その後少し暗めのルンゼに入っていき奥の傾斜が緩く平地のあるところでピッチを区切る。登りだしから1時間10分ほどが経ったので小休止(この2ピッチでトポ上の3ピッチを進んだことになる)。
3ピッチ目は池田リードで、出だしはルンゼの分岐(V字状岩壁)でその左を登っていく。カンテを乗り越えたのちフェイスを登り、そこからトラバースをしてさらに左奥のカンテの途中に広がるテラスに向かう。途中のトラバースで一部岩が濡れている場所があり怖い。トポ上では4ピッチ目と5ピッチ目を登ったことになるため、距離も50m超、2ピッチ目の終了点もカムでとっておりナチュラルプロテクションも数がギリギリだった。ロープの屈曲もひどいためビレイがしんどそうだったので、次回行くときはここのピッチを繋げるべきではないだろう。終了点は残置のハーケンに新たなハーケンを打ち構築。テラス自体は広かったので快適。ここで1ルンゼを登り終わり、懸垂中のパーティーとすれ違う。
4ピッチ目からリードを三浦に交代。テラスを出ると奥にさらに小さいカンテがあり、そこを左側から登る(カンテの右から斜めに登っていくと難しい)。このピッチから上では今まで見当たらなかった残置のハーケンが目立つようになる。
5ピッチ目は大きなカンテの左側に広がるスラブを登っていき、最後大きなハングを右から回り込んで超える。ここもロープの屈曲が強くビレイしにくい。
6ピッチ目最後のピッチは最初にかぶり気味のチムニーがある。右側はガバだが、左の壁をうまく使わないと難しい。そこを乗り越えると簡単なチムニーだが、最後の草付きは足元が滑るうえ、鬱蒼としていて視界が狭いので怖い。終了点はハイマツ帯のなかにある捨て縄の山だが、場所は狭く快適とは言い難い。そのためすぐに懸垂を開始。
懸垂は全部で4ピッチ。最初は三浦が先頭で懸垂。4ピッチ目の終了点にあったしっかりとしたハンガーボルトでピッチを切る。次から3回は池田が先頭。そのまま3ピッチ目の終了点に向かって下り、もう少し行くとカンテ上にボルトの支点があったので、そこで区切る(ちょうど懸垂中に夕焼け小焼けが聞こえてきた)。すぐ上に錆びたハーケンで作られた懸垂支点もあるが3mほど下に行けば新しいものがあるので注意。そこではV字状岩壁下にあるルンゼの左上に見えるカンテの上にいることになる。次のピッチでは少しルンゼに向けて下っていき、1ピッチ目の終了点の少し上にあったボルト支点に至る。最後はそのまま取付に向かって懸垂すればよい(但し長さ60mでギリギリ)。この最終ピッチの待ち時間に阪本がBCに先に帰っていた白石・縄ペアに無線で遅くなることを連絡。
下の取付点まで到着したときは時刻が18時過ぎ。あたりも暗くなってきたのでヘッドランプを出す。何とか間に合った。しかしロープ回収中、落ちてきたロープが岩角に引っ掛かり絡まる(60mダブル・青)。いくら引っ張っても動かないうえあたりが真っ暗になり状況が確認できないため、片方のロープを放置して帰幕。翌日の朝に取りに来ることにする(結局、翌朝池田が横から振ったらとれた)。帰幕は19時前で夕飯を作って待っていてくれた白石さんと縄に感謝。

2017年9月15日(金)

見張り塔からずっと

記録:白石薫平
  • メンバー:阪本、白石
  • コースタイム:錫杖沢出合6:17--7:00取付7:19--9:45前半登攀終了--10:05中央稜10:20--11:00大洞穴11:15--14:05錫杖岳山頂14:30--15:15牧南沢コル--16:40錫杖沢出合
  • 天気:晴のち曇
5時起床、6時過ぎに出発。出合から左方カンテ取付への踏み跡を辿り、再び下りて錫杖沢の岩小屋に出てから、北沢を詰める。しあわせ未満と注文の多い料理店を右に見ながら、見張り塔からずっと(以下、見張り塔と省略する)の取付に到着。
スタートのスラブは阪本がリード。傾斜があり、朝一の身体には少々難しく感じた。2ピッチ目は北沢の右岸を簡単なクライミングで白石がリード。擂り鉢状の底に出た。ここから、濡れている水流部分を避けて左から歩けるのだろうと高を括って、阪本を先頭にロープを引き摺って歩き出したが、悪い草付となったので一旦ピッチを切った。そこから白石が濡れた部分のトラバースを行い、ブッシュでビレイ。そこから先は簡単なクライミングになり、阪本、白石の順に2ピッチ登り、中央稜上に乗った。以上の前半部分のプロテクションはカムが主体で、ビレイ点としてはピトンを打つことが多かった。
本峰フェイスがよく見える地点まで歩いて、暫し休憩。遠望すると、目指す洞穴らしきものが2つ見えた。ここでは目標は左だろうと当たりを付けた。中央稜から北側に一旦下り、踏み跡を歩いて右の洞穴下に到達。すると、事前に見ていた左の洞穴にあまりにもよく似ているので、スマホで写真を確認してしまった。正解の洞穴が左であることを確認し、基部をトラバースし、笹の海を泳いで取付に到着した。


こっちが正解

下から見上げる洞穴は威圧的で、どう登ろうか暫く思い倦ねてしまった。洞穴からは常に飛沫が滴り落ち、左壁はもちろん完全に濡れている。しかし、考えていても仕方がない。阪本が1ピッチ目をリード。一段上がって少し試行錯誤した結果、ザックを担いではリードできないと判断して荷揚げすることにした。そして、この山行のために用意したキャメロット#3、8,000円を決め、濡れた左壁を上がった。その後は快適なクラックだが、露出感があるので吠えながらテラスへと登っていった。さて、フォローの白石はザックを担いでフォローするが、長いビレイで身体は冷え、這う這うの体で上部クラックに入った。そこでもカムが奥に入っており、回収に苦労した。テラスで水を飲んで一息入れる。リードを交代。テラスからは凹角を直上し、右のフェイスに移る。フェイス部分はあまりプロテクションが取れず、スローピーなホールドを丁寧に抑えながら登った。カムと岩角で阪本を迎え、広いスラブを歩いて山頂直下へ。最後は阪本のリードで頂上を踏んだ。
頂上の西側には明瞭な踏み跡があり、最初は稜上を忠実に南下する。ピッケルの差さったピークで記念撮影をした。看板に「山登りは青春」と書いてあり、大いに頷いた。泥んこになりながら藪を漕ぎ、大声で叫びながら岩を攀じる。素晴らしき青春であるが、時折、大学4年にもなってこんな非生産的な野遊びにチンケな自己実現をぶつけている自分を省みるときがある。しかし、そのような遊びにどれだけ情熱を注ぎ込めるかが人生の価値を決める。これが、私がスキー山岳部という学舎で教わったことである。


「山登りは青春」看板と

その後、西側の樹林帯に伸びる転げるような急坂を踏み跡に沿って下降する。ガスの隙間から見覚えのある南峰が見え始めた頃、踏み跡を外れて笹藪を漕いで牧南沢を下り始めた。沢の源頭部は滑り易い岩だったので、笹藪の中に行路を求めた。我々は今年の5月、下田川内の矢筈岳で灌木漕ぎを2日間合計30時間以上経験しているが、その経験が錫杖岳で役立つとは思わなかった。一箇所、滝を下る時に残置ロープを使用し、錫杖沢出合のテントに戻った。

左方カンテ

記録:縄隼佑
  • メンバー:三浦、池田、縄
  • コースタイム:6:30出発--6:55 1ルンゼのロープ回収--7:10基部到着--7:30登攀開始--11:50左方カンテ最上部12:10--12:40前衛フェイス頂上--13:20左方カンテ最上部--16:20懸垂終了--16:50帰幕
  • 天気:晴
昨日1ルンゼで回収できなかった片方の60mロープを回収する。それほど複雑に絡まっていたわけではなく時間もかからずひっかかりを取ることができた。
1ピッチ目昨日リードしなかったがIII級と比較的簡単なので縄がリード。恐怖感はなかったがやはりフォローの時より長く感じる。まだサイズにあったカムをすぐに出せない…。
2ピッチ目池田さんがリード。順調に進みすぐにフォローも登る。
3ピッチ目三浦さんリード。唯一ルートを知っている自分の説明があまりうまくなかったようで登っている途中で何回か確かめられる。フォローでも登ったことないのにあのトラバースするのすごく怖くないですか、と後で聞くと「高度感がないところでも危険度は一緒だからねー」論理的だ。下なんか見ず目の前の岩に集中しなくては。
4ピッチ目池田さんリード。3ピッチ目終了点から2ピッチ分ロープを出すことにした。昨日は歩いたが流れが悪くなる危険がそれほどないのでこの方法も全然いいだろう。このタイミングで後続パーティーが来た。昨日はパーティーが全くいなかったがやはり人気ルートなだけある。ザックを背負ってフォローしたので昨日よりもさらに狭く感じたがなんとか登れた。
5ピッチ目縄リード。昨日少し怖かったところだがまだそれ以外に比べればリードできるだろうと感じたのでこのピッチをリードさせてもらった。昨日白石さんが大きいカムを使ったところになんとかはめることができ、進む。落ち着いて登ると大丈夫だった。
6ピッチ目三浦さんリード。チョックストーン、チンネ内のフェイスとスムーズに登って行った。フォローで登っているともう後続パーティーのリードが追いかけてくる。前がつかえる可能性だってあるのでよくできるな、と感じる。
7ピッチ目池田さんリード。浮いたフレーク、怖い、と話すものの問題なく登って行った。7ピッチ目終了時点でまだ12時になっていなかったのでもう1ピッチ登ることにした。
8ピッチ目池田さんリード。トポのIII級の表示どおりそれほど難しさは感じなかった。これを越えると開けており前衛フェイスの頂上も見えた。そして度々声は聞こえてくるものの直接確認できなかった、見張り塔を登っている阪本・白石パーティーも見えた。確かに赤い点が垂壁を上昇している。休憩した後大体の荷物をデポし念のため1本のロープを持って頂上に向けて出発した。踏み跡はついており分かりやすいがやや急な箇所も存在した。
頂上からは本峰下部の藪や烏帽子岩なども確認することができた。登りでやや急と感じた箇所は三浦さんが危険と判断し懸垂で降りることになった。支点の木は枯れかけだったがなるべく根の部分にロープを通した。懸垂があることも考えると次からは頂上は行かなくてもいいな(笑)。降りると先ほどとは別のパーティーが休憩している。注文を登ってきたらしい。
8ピッチ目の部分の懸垂だが斜度がないのでロープを振り分けながら、バックアップ懸垂で縄トップで降りることになった。振り分け自体あまりやったことがなかったのとバックアップ懸垂も久しぶりだったので戸惑ってしまった。途中の木の枝に、振り分けたロープがこれでもかというくらいに引っかかった。後で三浦さんとも話したがここは長さも分かっていたので1本のロープで懸垂すればよかったのかもしれない。なんとかたどり着いて池田さん、三浦さんも降りたが今度はまた別のパーティーが登ってきた。登っている人がいる中懸垂すると落石する可能性もあるということでフォローが登り終えるまで待機。20〜30分ほどで今度は池田さんトップで6ピッチ目終了地点まで降りてもらう。この次の懸垂の時ロープを尻から投げてしまい絡ませてしまう。縄トップで降りる。下を見ると60mロープなら届くのではないかと池田さんと三浦さんが話すので池田さんトップで可能なら一番下まで下ることになった。だが後5mほど足りなかったようだ。途中のテラスから懸垂して、とのことだったので縄が昨日白石さんと降りた場所まで懸垂する。かなり狭い箇所で、60mロープであれば枯れ木テラス(多分)まで下ってしまうのもいいのかもしれない。もう一度縄トップで降り切り、次に池田さんが途中から懸垂し事なきを得た。
3人パーティー、頂上まで行ったことや、他パーティーがいたことで時間がかかってしまったが、それを抜きにしてもロープを投げる順番を誤ったり懸垂のセットに時間がかかってしまっていたりするのが個人的な反省点である。

2017年9月16日(土)

1ルンゼ

記録:白石薫平
  • メンバー:白石、縄
  • コースタイム:錫杖沢出合6:42--7:10 1ルンゼ取付7:25--11:30 1ルンゼ終了点11:50--13:15 1ルンゼ取付13:35--14:05錫杖沢出合
  • 天気:曇のち小雨
昨日の見張り塔からずっとの疲れ、夜遅くまで話し込んでいたことなどから、起床は5時40分だった。朝飯のお茶漬けを流し込み、1ルンゼへと踏み跡を登り始めた。取付に靴をデポし、登攀開始。
1ピッチ目白石:最初はチムニーからあまり外れないようにずり上がり、左のフェイスに抜ける。ダブルクラックの走る垂壁を越える部分は時間を掛けて登り、チョンボバンドの合流する所でピッチを切る。
2ピッチ目白石:浮石が多い凹部を慎重に歩いて上がる。V字状岩壁のハングが近づいた辺りで終了。左方には広々としたバンドと立派なビレイポイントが見えたので、凹部の途中で左のボロそうな壁に上がると良いようだ。
3ピッチ目縄:ガリーを右から左に渡り、簡単なスラブから1ルンゼを外れずに登った。先のピッチと同様、左壁を上がると綺麗なビレイポイントが使える。この簡単な1ピッチをリードするのに1時間も費した。
4ピッチ目白石:この地点からだとロープの流れが悪くなること必定で、狭く心許ないアンカーなので、トラバースしてテラスのビレイポイントまで行った。濡れていたので慎重に行く。
5ピッチ目白石:テラスからカンテを左に越え、露出感のあるクラックを登る。爽快感のあるピッチである。開けたスラブの見える部分にビレイポイントがある。左には白壁とLittle Wingのギザギザクラックが見える。
6ピッチ目白石:スラブからクラックを登る。乾いていれば簡単だし、プロテクションも取れる。
7ピッチ目白石:濡れているが簡単な凹角を登ってから草付バンドを右に歩く。凹角ではキャメロット#3、#4が活躍した。
トップアウトしてから無線でテントにいる仲間に連絡し、小雨の降り始める中、下降を開始。初めての下降なので最適なピッチの切り方はよく分からなかったが、何とか5ピッチで下降した。本降りになる前に取付に戻ることができ、歩いて錫杖沢出合に戻った。


1ルンゼ下降中

下山

記録:縄隼佑
  • コースタイム:錫杖沢出合14:25--15:17登山道入口
  • 天気:雨
バスの時間を見ると30分後と1時間半後。バス停まで約1時間かかるので、後のバスに向けてゆっくり降りることになった。雨は時間が経つにつれて勢いが強くなり、1ルンゼでもう少し時間がかかっていたら…と考えるとゾッとした。ただ、渡渉の部分はまだそれほど増水しておらず問題はなかった。その後は中原高原口から平湯温泉へのバスに乗り「ひらゆの森」で汗を流す。18時発の新宿行きの高速バスは渋滞にも捕まらず予定通り22:30頃には新宿に到着した。

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