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2013年9月7日土曜日

2013.09.07-08 鋸岳 個人山行

記録:白石薫平

期間:2013年9月7日--8日
メンバー:
1年:松本憲典、白石薫平、OB:岸元士
ルート:
松本、白石:竹宇--刀利天狗--七丈小屋--甲斐駒ヶ岳--駒津峰--北沢峠
岸:北沢峠--駒津峰--摩利支天--駒津峰--北沢峠

9月7日
曇り、14時半頃より雨、夜には一時強い雨
分倍河原5:40--8:00竹宇8:14--8:22登山道に乗る--9:06休憩9:16--10:00笹ノ平--10:05休憩10:19--11:08休憩11:30--11:40雨具着用11:45--11:50刃渡り--12:10刀利天狗--12:19休憩12:30--13:10五合目--13:20屏風岩付近13:30--14:10七丈小屋--14:20 テント場

1年生による個人山行を実施するということで、候補地が二ヶ所挙がった。南アルプスの鋸岳と北アルプスの猫又山である。アプローチの良さと、夏山で剱岳方面へ行ったということから、鋸岳に行くことが決まった。さらにそれに加えて、長い登りとして有名な黒戸尾根も登ってしまおうということになり、今回のコースが確定された。

集合は分倍河原で、まず予想される悪天候の時の対応を話し合った。そしてすぐに出発し、談合坂サービスエリアで休憩の後、須玉インターチェンジで高速道路を下りた。甲州街道に移り、道の駅白州の所で左折して竹宇の駐車場に着いた。ここで岸と分かれ、登り始めた。竹宇駒ヶ岳神社の左脇を通って吊り橋を渡ると、すぐ登山道に入った。傾斜は急ではないが九十九折の道を、暑さと戦いながら登った。登山道はすぐに尾白川渓谷への道と分かれた。足下に笹が見え始めたと思った頃に、分岐が現れた。ここが、横手からの道を合わせる笹ノ平である。水場は枯れていたのか、全く見当たらなかった。

その後しばらくして八丁登りに入った。この黒戸尾根は近年、トレイルランニングのコースとして人気があるというが、ここ八丁登りでは道が横に広がっているように感じた。笹ノ平から、休憩も含めて約2 時間で刃渡りに到着。全く展望はなく、単調な歩行が続いた。刃渡りを抜けると刀利天狗への登りとなり、はしごや鎖が沢山現れた。黒戸尾根が信仰の尾根道であった歴史を示すように、刀利天狗には祠が多かった。その後はしばらく平坦な道となった。これが黒戸山の巻き道である。精神的に楽になり、会話が生まれるようになった。巻き道を終えると五合目の鞍部に向かって下りに入った。これは黒戸尾根唯一の下りであった。五合目で白石が道を間違えた。小屋跡のレリーフから尾白川渓谷への踏み跡が伸びているが、そちらに下りてしまったのである。タイガーロープが道を塞いでいるのに気づいて引き返し、標識を見落としていたことが判明した。

この後、道が登りに差し掛かる直前、下山途中の登山者に突き飛ばされそうになるという珍事が発生した。道は再び急な登りとなり、はしごや腕力を使う鎖がいくつも現れた。それらを越えると、突然七丈小屋が見えた。一先ずテント場まで向かおうとしたが、あまりに小屋との距離が離れていたために、右往左往してしまった。これまで見てきた中で、最も小屋との距離が離れたテント場だという認識で一致した。テントを張り終わると同時に雨が強くなった。受付を済ませ、テントで休んでから夕食を食べて寝た。風はそれほど強くなかったが、雨が非常に強く、浅い眠りの夜を過ごした。

9月8日
雨時々曇り、風強し
七丈小屋6:25--7:00八合目--7:15東芝柳町工場山岳会レリーフ7:40--8:15山頂8:41--9:00合流--9:40駒津峰9:50--10:19双児山--10:40休憩10:50--11:30北沢峠12:15--12:55戸台大橋--13:10戸台駐車場--仙流荘--分倍河原

起床は4時50分だった。朝食を食べている間は、雨は降っていなかったが、5 時半頃に強く降り始めた。そこで、テントの中でザックのパッキングを済ませておいて、雨が弱くなった時を見計らってテントを撤収することにした。6時15分頃に弱くなったのでテントを畳み、水を汲んで出発した。この時点ですでに、鋸岳は鎖や渡渉があるため難しいだろうと考えていた。

黒戸尾根はいよいよ急になり、樹林帯から抜け出したところで八合目に着いた。ここは素通りし、岩陰となっていた場所で休憩をとった。ペースを考えたところ、このまま歩くと雨風の強い山頂での待ち時間が長くなることが分かったので、ここで長目の休憩をとることにした。25 分間の後、再出発。鎖を使って岩をよじ登り、ハイマツ帯に入った。そして、山頂直前の祠に到着し、黒戸尾根の登りが終わった。近くにあった岩陰にザックをデポし、山頂を踏んで下山を開始した。雨に加えて風も強く、鋸岳は無理だと判断したのである。下山開始からしばらくして、風にあおられて白石のザックカバーが赤石沢に飛ばされて回収不能になってしまった。

前日車を戸台に廻し、北沢峠の大平山荘に泊まった岸とは摩利支天への分岐付近で合流できた。北沢峠のバス停で最終的に落ち合うことを確認し、急いで下山した。北沢峠まで順調に下り、バス停のテントの中に逃げ込んだ。臨時で増便となったバスで戸台大橋まで行き、そこから戸台の駐車場まで河原沿いの道を歩いた。仙流荘で風呂に入り、伊那インターチェンジから高速道路に乗って、夏山でも立ち寄った双葉サービスエリアで休憩を入れ、分倍河原で解散した。

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