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2021年9月20日月曜日

20210920_オジカ沢

 20210920_オジカ沢

メンバー:L畑中、福田

天気:晴れ


 夜東京を出発し、3時ごろに谷川温泉に到着した。5時ごろには出発しようということで4時30分に起きたが、ほとんど眠れておらず、眠い目を擦りながらゆっくり準備し5時30分の出発となった。

 通称ヒル街道とも呼ばれるヒルだらけのアプローチは嫌いだ。塩を沢履に擦り付けてスタートしたが、気づいたらヒルがくっついている。塩を撒き散らしながら1時間で二俣。ハーネスを履き、2年前に登ったヒツゴー沢を右手に分け、貧相な出合のオジカ沢へと入って行く。7時ちょうどにF1に到着。ここは水流右手を登った。続く5m滝は水流左の凹角を登った。この滝が一番難しかった。そこから先は、白い岩肌に綺麗な水が流れるなめ滝が連続し、テンションがあがる。7時50分に広河原に到着。思ったより広くない。5分ほど休憩し、40m大滝へ。ここはフリーでこえた。続く2段30mは左岸を登り、薮へ突入。若干高巻きして越えた。

 その先は三俣の手前が若干悪かったが大したことはなく、つめも辛くなく11時20分にオジカ沢の頭に到着。源頭部は笹が綺麗だった。

 帰りは中ゴー尾根を下った。ヒル街道を歩くのは今回で最後にしたい。





20210920_常念山脈縦走

メンバー:L松坂(3)、土田(3)、孫(1)
天候:21:晴れ、22日:くもり時々雨、23日:晴れ

記録:松坂

9/21常念山脈縦走
4:40中房温泉
8:40燕山荘
9:00燕岳
12:46大天荘
13:00大天井岳
15:34常念小屋

9/22
4:55常念小屋
6:00常念岳
9:40蝶槍
10:30蝶ヶ岳ヒュッテ

9/23
7:00蝶ヶ岳ヒュッテ
9:10徳沢
10:30上高地


今回の山行は秋山に参加できてない一年生をどこかしらに連れて行こうということで、計画しました。場所はわりとどこでも良かったのですが、わかりやすく槍穂がドーンと見える常念岳縦走が山を始めたての一年生には良いと思った次第ですね。こんな山行は記録が巷に溢れかえり、記録つける必要あんのかよと思われますが、まあ日記程度の軽さで書いていこうと思います。

0日目
この日は中房温泉で前夜泊するだけでほかに何もすることがない。こんなゆるふわ登山してもいいじゃないということで、余裕を持った計画がこれである。
とりあえず12:55の中房温泉行きのバスに乗れさえすればなんでもいいということで、集合場所の穂高駅までの行き方は各々自由にした。私は最初電車で行こうと思っていたが、いい塩梅でバスがあるのを見つけ、それで行くことにした。電車と違い座っているだけで着くうえ安い。うひょひょーい
そんなことを装備振り分けの時に言っていたら、朝のバスタ新宿に土田の姿があった。ちょっとびっくり
朝のバスタ新宿は空いているかと思いきや、意外と旅行客で混雑していた。
そんなんで4時間バスに揺られると、穂高駅に到着である。11:30についたため、1時間以上待たなければならないが、その余裕を楽しむのが本山行の醍醐味だ。しらんけど
穂高駅は三連休最終日とあって、下山客で賑わっていた。
12:55発のバスが来たので乗り込む。流石に時間もあってか乗る人は少ない。バスは次第に山道に進んでいく。三連休最終日で降りてくる車が後をたたない。道幅が狭く、すれ違いが難しそう。ここで頼りになるのが我らがバスの運転手。対向車に的確に指示をし、次々くる車を捌いていく。流石に山の Bus Driver は違うぜー。
運転手の対向車捌きにウキウキしていたら中房温泉に到着。すごい数の登山者がバスを待っていた。
我々は泊まるだけなのでさっさと受付を済ませてテントを張る。中房温泉のテン場はなんか地面がほんのり暖かい。それと少し蒸気が出ているからなのか、地面に置いたものがうっすらと濡れてしまう。これは要注意ですね。

1日目
当初の計画では大天荘までの予定だったが、翌日の天気が怪しいので、常念小屋まで行けたら行きたいねーなんて言いながら出発。出発時は行けたら行くって絶対行かないやつじゃーんとか言っていた。
合戦尾根は北アルプス三大急登とか言われているが、ベンチも多く置いてあるし、個人的には大したことないとか思った。

合戦小屋。さすがにもう名物スイカは売ってない
合戦小屋。さすがにもう名物スイカは売ってない

登山者は昨日で降りきったと思っていたが、たくさんの人が降りてくる。やはり燕岳は人気な山なんだなと再確認。
ぼーっと歩いていたら燕山荘に到着。いっきに視界が広がる。素晴らしい大展望。

燕山荘からの眺め

燕岳をちゃちゃっと往復し、表銀座の縦走路に入る。稜線上の木々は紅葉し始め、美しい色彩を見せていた。
燕岳は独特の存在感

いざ表銀座


稜線上では紅葉がはじまる


歩いていたら、すれ違ったおじいちゃんに「燕岳はこっちであってるの?」と聞かれた。他にどこがあんだよとか思ってしまった。器が小さいぞ自分。もっと寛容になりなさい。
そうやって歩いていたら大天井岳への分岐についた。大天荘へのトラバースはとても気持ちのいい道だった。青空に吸い込まれそう。



大天荘に到着し、大天井岳を往復。念のため小屋でも天気を確認すると、明日の朝は高曇りと書いてあった。孫に調子はどうかと聞いてみたが、足が痛いらしい。みんなで話し合い、天気が悪い中稜線を歩き続けるのも嫌だなということで、常念小屋まで行くことにした。コースタイムで3時間。まあ余裕でしょ。
道のりは下り一辺倒だと踏んでいたが、意外と登り返しもある。足が痛いと言っていた孫のことが不安だったが、なんとか押し切り常念小屋に着くことができた。





2日目
起きたらものすごい風。外は霧。やっぱり常念小屋まできてよかったねなどと話しながら準備する。今日は初っ端から標高差400mを登り、常念岳に向かう。常念岳に登る途中で時々霧が晴れるもまた霧がかかるというなんとも言えない天気。無心で歩いていたら山頂についてるなんてよくあること。

微妙な天気


常念岳から蝶ヶ岳までは登って降りての繰り返し。こんな天気が悪いときに出てくるのが例の鳥、雷鳥。蝶槍付近で4,5羽くらいいた。
めっちゃ雷鳥いるじゃーんと思って写真を撮ろうとしたが、先頭の孫がふらふらと登山道をそれて雷鳥の方に向かっていく。そっちじゃないそっちじゃないと慌てて止めた。どうやら眼鏡がくもってあまり前が見えてなかったらしい。それにしても驚いた。

雷鳥って写真うまく撮るの難しい


蝶ヶ岳ヒュッテに着いた。この日中に降りることもできたが、折角なら蝶ヶ岳からの展望を見てみたいということでもう一泊することにした。テン場もうまく西風が防げるようになっていたので助かった。

3日目
この日は下山するだけなので、槍穂高モルゲンロートでも見て帰りますかと遅い出発にした。まあ下るだけですしね。
5時ごろは槍穂高は雲をかぶっていたが、7時ごろにはマシになっていた。もうしこしで泊まった意味がなくなるとこだった。あぶないあぶない。




景色をたっぷり堪能しておりる。長塀尾根は単調な道のりだった。特筆することはない。

途中にある妖精の池


ただ登ってくる人はやたら多かった。みんな日帰りで蝶ヶ岳に登るのだろうか。
徳沢から上高地まで平坦な道のりを6kmほど歩き、ゴール。お疲れ様でした。

ダラダラと中身のない記録かいちゃった

2021年9月16日木曜日

20210916_ジロト沢右俣

天候:晴

メンバー:福田(L、記録)、小久保

7:20 駐車場出発

9:40 前衛滝

10:30 登攀開始

12:45 3P目終了点

15:40 右岸側リッジに突入

18:00 主稜線

20:40 雨量計小屋

22:20 駐車場

 

前から気になっていた300mの落差の布晒の滝を登ろうとジロト沢右俣へ。深夜に家を出発し、豊島寮によったが小久保が来ない。どうやら寝てしまっているようだ。電話にも出ない。どうしたものかと思っていたらLINEの返信が。30分で目覚めてくれてよかった。少し遅れたが下道で三国川へ。7時ごろ到着し720分出発。小久保はたわしを装備し気合十分である。

入渓してしばらくは平凡な渓相が続く。しばらく歩くと上部が開けてくる。開放的だ。2時間ほどで二俣らしくない二俣に着く。さらに歩くと20m前衛滝。ノーロープで取り付くがルーファイをミスり小久保が行き詰まってしまった。福田が登り上からロープを垂らす。結局滑らずに登ってきた。

さて、目の前には目的の滝である。しばし下で休んだのち、左手の灌木の生えたリッジを目指す。若干ルンゼを詰めたのち、灌木にビレイ点を取り、奇数ピッチは福田、偶数ピッチは小久保リードで取り付くことにする。木登り3Pで下段100mの落口へ。小久保は悪態をつきながらコンタクトをつけていた。2week3日目でなくしたらしい。ドンマイ。

濃密な藪を木登り

時間が押してきていたが、このまま上を目指す。4P目は落口方面にトラバース〜右岸スラブへ。5P目はそのまま直上しようとするが悪く、一旦戻って水流を登るが、行き過ぎるとどん詰まりなので戻るなどし、時間がかかりながら上へ上へとランナウトしながらロープを伸ばし、ようやく見つけた灌木でピッチを切る。


太さは親指ほど。心臓に悪い。6P目もスラブを直上していく。が、小久保がここでリード落ちしてしまう。7mほど滑り落ちたが、直前にとっていた灌木で止まった。足を捻ったかもしれないという。リードを交代してそのままスラブを登ってしまってもよかったが、小久保の足も心配なので、少し休んでリードを交代し、支点が取れそうな左手の灌木が生えたリッジに逃げるようにロープを伸ばした。6P目終了点で灌木帯に突入。ここからは福田リードで次のピッチもロープを伸ばすが、猛烈な灌木帯の藪漕ぎになり、ペースが全く上がらない。さらに2Pロープを伸ばし、傾斜が緩んできたのでロープをしまう。傾斜は緩んだが濃密な藪は終わりが見えない。とりあえず大兜山の稜線を目指して藪を漕ぐ。もはや地面がどこにあるかわからない。蜂に刺されるなどしながら18時に稜線へ。ここで日が暮れ、ヘッデン行動に移行した。

稜線からは左俣を目指して東へ下る。左俣に出てから若干登り、さらに東の尾根に乗り、ひたすら藪を漕いでやっとの思いで雨量計小屋に出た。時計を見ると2040分だった。ここから作業道を道をつけてくれたすべての方々に感謝しながら降り、2220分にようやく駐車場に降りた。

在京はじめ部のメンバーには心配をかけてしまった。しかし色々と勉強になることが多かった。もっと実力をつけてリベンジしたい。

お疲れ様でした!

2021年9月13日月曜日

20210913-0914_谷川岳一ノ倉沢中央稜、南稜

9/13 谷川岳一ノ倉沢烏帽子岩南稜
5:15:谷川岳登山指導センター
5:45:一ノ倉沢の出合い
6:25:出発
7:25:テールリッジ基部
8:20:衝立岩中央稜取り付き
8:30:南稜テラス
9:15:南稜登攀開始(60mロープで4P)
11:30:トップアウト
11:55:6ルンゼの懸垂開始
13:50:南稜テラス
14:20:中央稜取り付き
16:05:テールリッジ基部
16:25:一ノ倉沢の出合い

9/14 衝立岩中央稜
4:35:一ノ倉沢の出合い
5:25:テールリッジ基部
6:10:中央稜取り付き
6:35:中央稜登攀開始(4P)
9:00:4Pで登攀終了(核心ピッチまで)
10:20:中央稜取り付き
11:40:テールリッジ基部
12:00:一ノ倉沢の出合い

アプローチ
 一ノ倉沢の出合いのバス停から中央稜取りつきまでは慣れれば1時間30分でアプローチすることができる。序盤は右岸の草が生い茂っているところをテープを頼りに詰めていくが間違った踏み跡がかなり明瞭であるためしっかりと赤テープを確認する必要がある。秋はヒョングリの滝を懸垂する必要があるが懸垂支点はかなり強固であった。テールリッジはロープが張ってあり登るときに状態を確認しておけば帰りも安全だろう。スラブを登る箇所では5mごとに支点が構築されておりリードをしたり、捨て縄を使った懸垂下降などを行ったりすることができる。

南稜登攀内容
 60mのダブルロープを用いて登攀したため、トポ上の2Pを繋げて1Pとすることができた。合計4Pの登攀でトップアウトした。終了点はリングボルト4つにスリングがかかっているものが多く遠くからでもすぐに見つけることができた。懸垂支点にはハンガーボルト二つで作られているものもあった。
1P(畑中リード)Ⅳ-:フェースからチムニーそしてまたフェースを上ったところで終了点。岩は安定しており登りやすい、残置ハーケン多数。
2P(新垣リード)Ⅱ:バンド状を左上したのち笹藪を漕ぐ60mちょうどで終了点に着く。
3P(畑中リード)Ⅳ-:フェースを登った後リッジへ出る。
4P(新垣リード)Ⅳ+:リッジから傾斜80°のフェースを登る。核心ではヌンチャクを固め打ちできる。
 全体的にルートはわかりやすく、直線的であったため迷ったりロープアップが重くなったりすることもなかった。懸垂は50m2回で2P目の終了点につくはずだが、我々は一つ奥のルンゼである6ルンゼ右俣を2回目の懸垂時にそのまま下降してしまい登り返す羽目になった。2回目の懸垂には注意されたい。その後は2回の懸垂で南稜テラスまで下降することができた。ルート上には灌木があるので振り分け懸垂で降りるのが賢明だろう、何度も気に引っかかり面倒だった。

中央稜登攀内容
南陵よりは浮石が多い印象だった。3P目のルンゼからリッジへ戻るところが難しかった。また、ルーファイに時間がかかってしまった。
1P(新垣リード)Ⅳ:スラブから逆層のフェースを登り、テラスまで。
2P(畑中リード)Ⅱ:リッジの奥に回り込みルンゼを詰める。
3P(新垣リード)Ⅳ:最初ルンゼからリッジへ復帰するところが難しい。凹角からフェースを登る。
4P(畑中リード)Ⅴ-;少し難しいフェースを登った後、バックアンドフットで登るチムニー、#1のカムがあると安心である。岩は比較的安定しているがリードは怖い。
同ルートを60mダブルロープを連結して4回の懸垂で下降。人がいる場合は渋滞が起こるだろうと思われる。また、落石が怖いルートである。

南稜からの帰り
 南稜テラスから中央稜取り付きまでは緊張するクライムダウンとトラバースの後60m一本で懸垂して通過した。この間山岳警備隊のヘリがずっとこちらを見ており、滑落に対するものとは別の緊張感を感じた。
 テールリッジは6つのセクションにっ分けることができると思う。標高が低い方からスラブ、草付き、スラブ、草付き、スラブ、草付きといった感じに様相が変化する。下る際は一番下のスラブで60m一本を用いた懸垂を3回行った。これはフィックスロープが信用できなかったためであり時間が経てば必要な懸垂の数も変わるだろう。アプローチ時に支点やフィックスロープの状態を確認しておく必要がある。他のセクションはフィックスロープを使用したりクライムダウンしたりすることで下降できた。最上部のスラブはフィックスロープと靴のフリクションで登る凹凸のない部分が存在するので注意が必要だ。草付きは比較的安心して下降できる。
 テールリッジを降りきった後はヒョングリの滝の高巻きのあと懸垂を行った場所を登り返す。下部にはフィックスロープが張ってあり、また上部の岩登り要素が強くなる部分の岩は安定しているためテールリッジの登下降ができるパーティであればロープを出す必要はないだろう。
 その後は右岸の巻道を進み一度沢へ降りる。この時に60m一本で懸垂を行った。
 河原を少し歩いたのち再び右岸の巻道へ戻る。赤テープが貼ってあり、踏み跡も明瞭である。5分ほどで一ノ倉沢の出合いへつながる河原に出る。

 登攀よりも懸垂下降やアプローチ、デプローチが難しくずっと気の抜けない状況が続く山行だった。南稜、中央稜から一ノ倉の出会いの道路が見えていることで安心感を得ることができた。衝立岩の威圧感は凄まじく、高曇りで上部が霧に包まれた衝立岩をビレイステーションから見上げると悪寒が走った。畑中さんにリードされる山行だったが今度は自分が後輩を連れて行きたいと思う。日本三大岩場制覇まであと、穂高を残すのみである。






2021年9月12日日曜日

20210912_奥多摩・雨降川長久保沢

 20210912_奥多摩・雨降川長久保沢

記録:小久保

メンバー:L箱守(OB)、小久保(4年)

天候:くもり

遡行グレード:2級下

参考:宗像兵一2010『東京起点沢登りルート120』山と渓谷社

8:15雲風呂から少し行ったところの入渓点-10:34雨乞滝-13:56ノボリ尾根に出る-15:20下山

(遡行時間5時間40分)

 卒業論文の調査に行くはずがコロナで延期になって暇になったのでOBにお声がけしたところ、箱守さんが一緒に行ってくださった(やさしい)。行先は日帰りで行ける登攀沢ということでいろいろ迷って雨降川長久保沢に決定。下部は「行先ここにしちゃったのやばかったかな・・・」となるくらいイマイチだが、上部は登りごたえのある滝がたくさんあって楽しい沢だった。滝を登るトレーニングにかなりよい。

 入渓点は雲風呂バス停から。雲風呂はバスの本数がめっちゃ少ないので遅刻できなくてヒヤヒヤした。ここから雨降バス停方向に少し歩くとすぐに入渓点が出てくる。出合は涸れているという情報があったが、今日はふつうに水があった。朝、雨が降ったからかな?箱守さんはフェルト、私はラバーで遡行。



入渓後しばらくは歩きが続く。右岸側に常に作業道が見えるのでちょっとテンション下がり気味。堰堤を超すのも少々面倒くさい(たしか5つ?ある)。最後の人工物のあたりまでは作業道で巻いてショートカットしてもいいんじゃないかと思う。(作業道は勝手に使っていいのかはわからないです)







これが最後の人工物で、堰堤上は水が汚い。ここから入渓してもよいと個人的には思う。

 さて、人工物の話はここまでにしておこう。入渓後しばらくは何もないが、堰堤を越えるの不動滝2段が出現!下段は右から登り上段は右から巻き気味に突破。下段にはロープがあるがそこは悪そうだったので少し左を登ったが落ち葉がすべる。



その後は小さい滝がたくさん出てくる。大体登れるので楽しい。


倒木を使って登りました。


2時間ちょっと遡行すると・・・出ました、雨乞滝!!!いかつい!!!休憩しながら、水流沿いは厳しそうなので左から巻き気味に登ることにした。まず左から木があるところまでフリーで右上。その木からロープを出した。

1P :小久保リード。岩がもろくて緊張感がある。右上→左上→右上とクネクネ登ったのでロープが少し重たくなった。カムはキャメロットの#0.3を使った。残りは木で中間支点が取れる。

2P:箱守さんがリード。落ち葉の上を右上する。けっこう滑った。そこから少しクライムダウンすると滝の落ち口に出られる。


 続く5m,10mは左岸からまとめて巻き、しばらく歩くとワサビ田跡ゾーンに突入する。ワサビがどう生えるかってそういえば知らないなあ。だいたい学生はチューブかビニールに入ったサワビしか目にすることはないですからねえ。ワサビ田の先もいろいろ登れる滝が連続していて楽しい。ラバーで来てよかったと思う。








 水が枯れてきたら右岸側に移動しながら上へ上へとひたすら登る。4か月ぶりにまともなツメをしたのでふくらはぎがパンパンになった。鍛えなおそう・・・適当にノボリ尾根に出たら、榧ノ木山をチラ見した後、倉戸山・熱海方面へ下山した。ずっと赤いヘリが上にいて、何か探しているようだった。「もしかして行方不明者でもいるのかな?」など言いながらよく整備された非常に歩きやすい道を下っていく。ツメが終わってから1時間半ほどで倉戸口バス停まで降りられた。

2021年9月10日金曜日

20210910_小川山烏帽子岩左稜線

メンバー:L新垣(4)-降矢(2)、小久保(4)-土田(3)

天気:晴れ

0730駐車場発

0850取り付き

1720登攀終了

1850駐車場着

前日9/9の夜に先輩方三人が上野で集合し、駒場で装備と私を拾って出発した。かなり長い登攀となった。

9/10の朝に車で廻り目平キャンプ場まで行き、歩き始めた。川を渡るのに苦しんだり取り付きを通り過ぎてガレ場を下ったりして彷徨いながらなんとかアプローチを終えて登攀を開始した。

川を渡った

途中までは新垣-降矢パーティが先行。

1P目は新垣さんがリードした。岩というか土の上を登るような部分があり、かなり簡単そうであったこと、クライミングシューズを汚したくなかったこと、フォローであること、から私はアプローチで履いていた靴のまま登った。途中回収したカムを落として下にいた土田さんに回収してもらうという失態を犯した。次ピッチは私がリードした。しばらく交互にリードした。その後私がリードの際ルートファインディングに手間取りさらに中間支点の取り方が悪くロープが引けなくなるなどした。しばらく行って、笑いがこみあげてくるような長さの懸垂の後に写真映えしそうな岩稜を歩いた。

短い懸垂

映える岩稜
その後に出てきたクラックが今回のハイライト。先輩方は何でもないように登っていた。ジャムとか言われても抜けそうな気がして怖かった。私はフォローだったがかなりしんどかった。このあたりで時間がかなり押しており、これ以降我々のパーティは新垣さんがすべてリードした。2回の懸垂を含む何ピッチかを終えると最後にチムニーが現れる。こちらもこのルートの目玉であろう。我々のパーティは私の登攀能力と時間のことを考えて巻いた(右から巻いた。こちらもそれなりではあった)。もう一方のパーティでは土田さんがリードで越えていた。背中と足で突っ張っていた。
チムニーを越えた後

下山も結構急で気が抜けなかった。途中ヘッドライトを付けての歩きとなった。



2021年8月31日火曜日

20210831_谷川岳マチガ沢遡行~東南稜登攀

20210831_谷川岳マチガ沢遡行~東南稜登攀
メンバー:福田(4年・リーダー)、小久保(4年・記録)
5:24白毛門駐車場出発-7:06巌剛新道第一見晴-7:25マチガ沢取りつき-11:44東南稜取りつき-13:54谷川岳オキの耳-15:30天神平ロープウェイ乗り場

 谷川の沢に行きたい!!ということで白毛門沢パーティの裏でマチガ沢に行きました。天気の都合で日帰りで行けるところをチョイス。毎年この時期に谷川で色んな沢行く計画立てていますが、毎年天気が悪いのは何なんですかね。一体いつになったら湯檜曽川に行けるのやら。靴は福田がフェルト、小久保がラバー(マチガ沢)→クライミングシューズ(東南稜)で行きました。
 
 さて、5時半頃に白毛門駐車場を出発。駐車場にフライフィッシングの釣り針?が落ちてました。福田によると、相当大事なもののはずだそうです。いつものことながら福田の装備がめっちゃコンパクトなのでビビる。非常セットどうしてるとか、装備の細かいところって人に聞くことあんまりなかったな~と反省しました。もっと軽量化しないと。取りつき目指して巌剛新道に入るはいいんですが、私の胃が暴れ始めます。胃腸が弱いのは登山やる上で本当に大きなハンデだと思います。あと朝起きるのが本当にしんどい。結局、ゲロ吐いて胃が落ち着くのを福田に待ってもらうことになりました。すみませんでした。第一見晴らしから取りつきに向かって降りるあたりで体調が回復してきたので良かったです。
第一見晴らしからマチガ沢を眺める



 マチガ沢下部は癒し系の渓相です。どこからでも好きなように登ればOK。そんなに濡れないのでアプローチシューズで登っちゃう人もいるみたいですね。水は冷たくてきれいだしテンション上がります。前半は非常にやさしく、ほぼ歩きなのですが、後半のゴルジュはやや険しくなります。2段チョックストーンのところはショルダーで突破しました。福田「肩お借りします」小久保「洗えば許す(夏合宿の岡本風)」沢のグレード的には3級くらいかな~


序盤は癒し系

 
ゴルジュのところにへぼそうな支点あり



途中で雪渓があったので給水

 マチガ沢はそんな感じで平穏に終わりました。ここから東南稜のとりつきを目指します。どうも左に行き過ぎたみたいなことを書いてある記録が散見されたので右に行くことを意識した結果、今度は右に行き過ぎてよう分からんところに行きついてしまいました。ここから特に何も考えずに草をつかんで脳筋トラバースしたのですが、福田にもう少し安全な箇所を選ぶべきだったと言われました。

 さて、そんなこんなで時間をロスしながらも東南稜の取りつきに到着。噂通り死ぬほどヌメヌメ。私は「ボルトは踏むもんやで~~」とA0しまくっていたのですが、福田は全部フリーで登ったらしい。すげ~~。4P以降は普通の草付きなのでコンテで登りました。初めてコンテやったけどなんかロープがダルダルして難しかったです。あと国境稜線から見られるので恥ずかしい。
福田によるコンテ講習

山頂!!!つかれた~~


 山頂でダラダラとロープをたたんでロープウェイ駅へ下山。マチガ沢はルート集などにあまり載っていないですが、かなり面白いのでおすすめです。