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2021年9月16日木曜日

20210916_ジロト沢右俣

天候:晴

メンバー:福田(L、記録)、小久保

7:20 駐車場出発

9:40 前衛滝

10:30 登攀開始

12:45 3P目終了点

15:40 右岸側リッジに突入

18:00 主稜線

20:40 雨量計小屋

22:20 駐車場

 

前から気になっていた300mの落差の布晒の滝を登ろうとジロト沢右俣へ。深夜に家を出発し、豊島寮によったが小久保が来ない。どうやら寝てしまっているようだ。電話にも出ない。どうしたものかと思っていたらLINEの返信が。30分で目覚めてくれてよかった。少し遅れたが下道で三国川へ。7時ごろ到着し720分出発。小久保はたわしを装備し気合十分である。

入渓してしばらくは平凡な渓相が続く。しばらく歩くと上部が開けてくる。開放的だ。2時間ほどで二俣らしくない二俣に着く。さらに歩くと20m前衛滝。ノーロープで取り付くがルーファイをミスり小久保が行き詰まってしまった。福田が登り上からロープを垂らす。結局滑らずに登ってきた。

さて、目の前には目的の滝である。しばし下で休んだのち、左手の灌木の生えたリッジを目指す。若干ルンゼを詰めたのち、灌木にビレイ点を取り、奇数ピッチは福田、偶数ピッチは小久保リードで取り付くことにする。木登り3Pで下段100mの落口へ。小久保は悪態をつきながらコンタクトをつけていた。2week3日目でなくしたらしい。ドンマイ。

濃密な藪を木登り

時間が押してきていたが、このまま上を目指す。4P目は落口方面にトラバース〜右岸スラブへ。5P目はそのまま直上しようとするが悪く、一旦戻って水流を登るが、行き過ぎるとどん詰まりなので戻るなどし、時間がかかりながら上へ上へとランナウトしながらロープを伸ばし、ようやく見つけた灌木でピッチを切る。


太さは親指ほど。心臓に悪い。6P目もスラブを直上していく。が、小久保がここでリード落ちしてしまう。7mほど滑り落ちたが、直前にとっていた灌木で止まった。足を捻ったかもしれないという。リードを交代してそのままスラブを登ってしまってもよかったが、小久保の足も心配なので、少し休んでリードを交代し、支点が取れそうな左手の灌木が生えたリッジに逃げるようにロープを伸ばした。6P目終了点で灌木帯に突入。ここからは福田リードで次のピッチもロープを伸ばすが、猛烈な灌木帯の藪漕ぎになり、ペースが全く上がらない。さらに2Pロープを伸ばし、傾斜が緩んできたのでロープをしまう。傾斜は緩んだが濃密な藪は終わりが見えない。とりあえず大兜山の稜線を目指して藪を漕ぐ。もはや地面がどこにあるかわからない。蜂に刺されるなどしながら18時に稜線へ。ここで日が暮れ、ヘッデン行動に移行した。

稜線からは左俣を目指して東へ下る。左俣に出てから若干登り、さらに東の尾根に乗り、ひたすら藪を漕いでやっとの思いで雨量計小屋に出た。時計を見ると2040分だった。ここから作業道を道をつけてくれたすべての方々に感謝しながら降り、2220分にようやく駐車場に降りた。

在京はじめ部のメンバーには心配をかけてしまった。しかし色々と勉強になることが多かった。もっと実力をつけてリベンジしたい。

お疲れ様でした!

2021年9月13日月曜日

20210913-0914_谷川岳一ノ倉沢中央稜、南稜

9/13 谷川岳一ノ倉沢烏帽子岩南稜
5:15:谷川岳登山指導センター
5:45:一ノ倉沢の出合い
6:25:出発
7:25:テールリッジ基部
8:20:衝立岩中央稜取り付き
8:30:南稜テラス
9:15:南稜登攀開始(60mロープで4P)
11:30:トップアウト
11:55:6ルンゼの懸垂開始
13:50:南稜テラス
14:20:中央稜取り付き
16:05:テールリッジ基部
16:25:一ノ倉沢の出合い

9/14 衝立岩中央稜
4:35:一ノ倉沢の出合い
5:25:テールリッジ基部
6:10:中央稜取り付き
6:35:中央稜登攀開始(4P)
9:00:4Pで登攀終了(核心ピッチまで)
10:20:中央稜取り付き
11:40:テールリッジ基部
12:00:一ノ倉沢の出合い

アプローチ
 一ノ倉沢の出合いのバス停から中央稜取りつきまでは慣れれば1時間30分でアプローチすることができる。序盤は右岸の草が生い茂っているところをテープを頼りに詰めていくが間違った踏み跡がかなり明瞭であるためしっかりと赤テープを確認する必要がある。秋はヒョングリの滝を懸垂する必要があるが懸垂支点はかなり強固であった。テールリッジはロープが張ってあり登るときに状態を確認しておけば帰りも安全だろう。スラブを登る箇所では5mごとに支点が構築されておりリードをしたり、捨て縄を使った懸垂下降などを行ったりすることができる。

南稜登攀内容
 60mのダブルロープを用いて登攀したため、トポ上の2Pを繋げて1Pとすることができた。合計4Pの登攀でトップアウトした。終了点はリングボルト4つにスリングがかかっているものが多く遠くからでもすぐに見つけることができた。懸垂支点にはハンガーボルト二つで作られているものもあった。
1P(畑中リード)Ⅳ-:フェースからチムニーそしてまたフェースを上ったところで終了点。岩は安定しており登りやすい、残置ハーケン多数。
2P(新垣リード)Ⅱ:バンド状を左上したのち笹藪を漕ぐ60mちょうどで終了点に着く。
3P(畑中リード)Ⅳ-:フェースを登った後リッジへ出る。
4P(新垣リード)Ⅳ+:リッジから傾斜80°のフェースを登る。核心ではヌンチャクを固め打ちできる。
 全体的にルートはわかりやすく、直線的であったため迷ったりロープアップが重くなったりすることもなかった。懸垂は50m2回で2P目の終了点につくはずだが、我々は一つ奥のルンゼである6ルンゼ右俣を2回目の懸垂時にそのまま下降してしまい登り返す羽目になった。2回目の懸垂には注意されたい。その後は2回の懸垂で南稜テラスまで下降することができた。ルート上には灌木があるので振り分け懸垂で降りるのが賢明だろう、何度も気に引っかかり面倒だった。

中央稜登攀内容
南陵よりは浮石が多い印象だった。3P目のルンゼからリッジへ戻るところが難しかった。また、ルーファイに時間がかかってしまった。
1P(新垣リード)Ⅳ:スラブから逆層のフェースを登り、テラスまで。
2P(畑中リード)Ⅱ:リッジの奥に回り込みルンゼを詰める。
3P(新垣リード)Ⅳ:最初ルンゼからリッジへ復帰するところが難しい。凹角からフェースを登る。
4P(畑中リード)Ⅴ-;少し難しいフェースを登った後、バックアンドフットで登るチムニー、#1のカムがあると安心である。岩は比較的安定しているがリードは怖い。
同ルートを60mダブルロープを連結して4回の懸垂で下降。人がいる場合は渋滞が起こるだろうと思われる。また、落石が怖いルートである。

南稜からの帰り
 南稜テラスから中央稜取り付きまでは緊張するクライムダウンとトラバースの後60m一本で懸垂して通過した。この間山岳警備隊のヘリがずっとこちらを見ており、滑落に対するものとは別の緊張感を感じた。
 テールリッジは6つのセクションにっ分けることができると思う。標高が低い方からスラブ、草付き、スラブ、草付き、スラブ、草付きといった感じに様相が変化する。下る際は一番下のスラブで60m一本を用いた懸垂を3回行った。これはフィックスロープが信用できなかったためであり時間が経てば必要な懸垂の数も変わるだろう。アプローチ時に支点やフィックスロープの状態を確認しておく必要がある。他のセクションはフィックスロープを使用したりクライムダウンしたりすることで下降できた。最上部のスラブはフィックスロープと靴のフリクションで登る凹凸のない部分が存在するので注意が必要だ。草付きは比較的安心して下降できる。
 テールリッジを降りきった後はヒョングリの滝の高巻きのあと懸垂を行った場所を登り返す。下部にはフィックスロープが張ってあり、また上部の岩登り要素が強くなる部分の岩は安定しているためテールリッジの登下降ができるパーティであればロープを出す必要はないだろう。
 その後は右岸の巻道を進み一度沢へ降りる。この時に60m一本で懸垂を行った。
 河原を少し歩いたのち再び右岸の巻道へ戻る。赤テープが貼ってあり、踏み跡も明瞭である。5分ほどで一ノ倉沢の出合いへつながる河原に出る。

 登攀よりも懸垂下降やアプローチ、デプローチが難しくずっと気の抜けない状況が続く山行だった。南稜、中央稜から一ノ倉の出会いの道路が見えていることで安心感を得ることができた。衝立岩の威圧感は凄まじく、高曇りで上部が霧に包まれた衝立岩をビレイステーションから見上げると悪寒が走った。畑中さんにリードされる山行だったが今度は自分が後輩を連れて行きたいと思う。日本三大岩場制覇まであと、穂高を残すのみである。






2021年9月12日日曜日

20210912_奥多摩・雨降川長久保沢

 20210912_奥多摩・雨降川長久保沢

記録:小久保

メンバー:L箱守(OB)、小久保(4年)

天候:くもり

遡行グレード:2級下

参考:宗像兵一2010『東京起点沢登りルート120』山と渓谷社

8:15雲風呂から少し行ったところの入渓点-10:34雨乞滝-13:56ノボリ尾根に出る-15:20下山

(遡行時間5時間40分)

 卒業論文の調査に行くはずがコロナで延期になって暇になったのでOBにお声がけしたところ、箱守さんが一緒に行ってくださった(やさしい)。行先は日帰りで行ける登攀沢ということでいろいろ迷って雨降川長久保沢に決定。下部は「行先ここにしちゃったのやばかったかな・・・」となるくらいイマイチだが、上部は登りごたえのある滝がたくさんあって楽しい沢だった。滝を登るトレーニングにかなりよい。

 入渓点は雲風呂バス停から。雲風呂はバスの本数がめっちゃ少ないので遅刻できなくてヒヤヒヤした。ここから雨降バス停方向に少し歩くとすぐに入渓点が出てくる。出合は涸れているという情報があったが、今日はふつうに水があった。朝、雨が降ったからかな?箱守さんはフェルト、私はラバーで遡行。



入渓後しばらくは歩きが続く。右岸側に常に作業道が見えるのでちょっとテンション下がり気味。堰堤を超すのも少々面倒くさい(たしか5つ?ある)。最後の人工物のあたりまでは作業道で巻いてショートカットしてもいいんじゃないかと思う。(作業道は勝手に使っていいのかはわからないです)







これが最後の人工物で、堰堤上は水が汚い。ここから入渓してもよいと個人的には思う。

 さて、人工物の話はここまでにしておこう。入渓後しばらくは何もないが、堰堤を越えるの不動滝2段が出現!下段は右から登り上段は右から巻き気味に突破。下段にはロープがあるがそこは悪そうだったので少し左を登ったが落ち葉がすべる。



その後は小さい滝がたくさん出てくる。大体登れるので楽しい。


倒木を使って登りました。


2時間ちょっと遡行すると・・・出ました、雨乞滝!!!いかつい!!!休憩しながら、水流沿いは厳しそうなので左から巻き気味に登ることにした。まず左から木があるところまでフリーで右上。その木からロープを出した。

1P :小久保リード。岩がもろくて緊張感がある。右上→左上→右上とクネクネ登ったのでロープが少し重たくなった。カムはキャメロットの#0.3を使った。残りは木で中間支点が取れる。

2P:箱守さんがリード。落ち葉の上を右上する。けっこう滑った。そこから少しクライムダウンすると滝の落ち口に出られる。


 続く5m,10mは左岸からまとめて巻き、しばらく歩くとワサビ田跡ゾーンに突入する。ワサビがどう生えるかってそういえば知らないなあ。だいたい学生はチューブかビニールに入ったサワビしか目にすることはないですからねえ。ワサビ田の先もいろいろ登れる滝が連続していて楽しい。ラバーで来てよかったと思う。








 水が枯れてきたら右岸側に移動しながら上へ上へとひたすら登る。4か月ぶりにまともなツメをしたのでふくらはぎがパンパンになった。鍛えなおそう・・・適当にノボリ尾根に出たら、榧ノ木山をチラ見した後、倉戸山・熱海方面へ下山した。ずっと赤いヘリが上にいて、何か探しているようだった。「もしかして行方不明者でもいるのかな?」など言いながらよく整備された非常に歩きやすい道を下っていく。ツメが終わってから1時間半ほどで倉戸口バス停まで降りられた。

2021年9月10日金曜日

20210910_小川山烏帽子岩左稜線

メンバー:L新垣(4)-降矢(2)、小久保(4)-土田(3)

天気:晴れ

0730駐車場発

0850取り付き

1720登攀終了

1850駐車場着

前日9/9の夜に先輩方三人が上野で集合し、駒場で装備と私を拾って出発した。かなり長い登攀となった。

9/10の朝に車で廻り目平キャンプ場まで行き、歩き始めた。川を渡るのに苦しんだり取り付きを通り過ぎてガレ場を下ったりして彷徨いながらなんとかアプローチを終えて登攀を開始した。

川を渡った

途中までは新垣-降矢パーティが先行。

1P目は新垣さんがリードした。岩というか土の上を登るような部分があり、かなり簡単そうであったこと、クライミングシューズを汚したくなかったこと、フォローであること、から私はアプローチで履いていた靴のまま登った。途中回収したカムを落として下にいた土田さんに回収してもらうという失態を犯した。次ピッチは私がリードした。しばらく交互にリードした。その後私がリードの際ルートファインディングに手間取りさらに中間支点の取り方が悪くロープが引けなくなるなどした。しばらく行って、笑いがこみあげてくるような長さの懸垂の後に写真映えしそうな岩稜を歩いた。

短い懸垂

映える岩稜
その後に出てきたクラックが今回のハイライト。先輩方は何でもないように登っていた。ジャムとか言われても抜けそうな気がして怖かった。私はフォローだったがかなりしんどかった。このあたりで時間がかなり押しており、これ以降我々のパーティは新垣さんがすべてリードした。2回の懸垂を含む何ピッチかを終えると最後にチムニーが現れる。こちらもこのルートの目玉であろう。我々のパーティは私の登攀能力と時間のことを考えて巻いた(右から巻いた。こちらもそれなりではあった)。もう一方のパーティでは土田さんがリードで越えていた。背中と足で突っ張っていた。
チムニーを越えた後

下山も結構急で気が抜けなかった。途中ヘッドライトを付けての歩きとなった。



2021年8月31日火曜日

20210831_谷川岳マチガ沢遡行~東南稜登攀

20210831_谷川岳マチガ沢遡行~東南稜登攀
メンバー:福田(4年・リーダー)、小久保(4年・記録)
5:24白毛門駐車場出発-7:06巌剛新道第一見晴-7:25マチガ沢取りつき-11:44東南稜取りつき-13:54谷川岳オキの耳-15:30天神平ロープウェイ乗り場

 谷川の沢に行きたい!!ということで白毛門沢パーティの裏でマチガ沢に行きました。天気の都合で日帰りで行けるところをチョイス。毎年この時期に谷川で色んな沢行く計画立てていますが、毎年天気が悪いのは何なんですかね。一体いつになったら湯檜曽川に行けるのやら。靴は福田がフェルト、小久保がラバー(マチガ沢)→クライミングシューズ(東南稜)で行きました。
 
 さて、5時半頃に白毛門駐車場を出発。駐車場にフライフィッシングの釣り針?が落ちてました。福田によると、相当大事なもののはずだそうです。いつものことながら福田の装備がめっちゃコンパクトなのでビビる。非常セットどうしてるとか、装備の細かいところって人に聞くことあんまりなかったな~と反省しました。もっと軽量化しないと。取りつき目指して巌剛新道に入るはいいんですが、私の胃が暴れ始めます。胃腸が弱いのは登山やる上で本当に大きなハンデだと思います。あと朝起きるのが本当にしんどい。結局、ゲロ吐いて胃が落ち着くのを福田に待ってもらうことになりました。すみませんでした。第一見晴らしから取りつきに向かって降りるあたりで体調が回復してきたので良かったです。
第一見晴らしからマチガ沢を眺める



 マチガ沢下部は癒し系の渓相です。どこからでも好きなように登ればOK。そんなに濡れないのでアプローチシューズで登っちゃう人もいるみたいですね。水は冷たくてきれいだしテンション上がります。前半は非常にやさしく、ほぼ歩きなのですが、後半のゴルジュはやや険しくなります。2段チョックストーンのところはショルダーで突破しました。福田「肩お借りします」小久保「洗えば許す(夏合宿の岡本風)」沢のグレード的には3級くらいかな~


序盤は癒し系

 
ゴルジュのところにへぼそうな支点あり



途中で雪渓があったので給水

 マチガ沢はそんな感じで平穏に終わりました。ここから東南稜のとりつきを目指します。どうも左に行き過ぎたみたいなことを書いてある記録が散見されたので右に行くことを意識した結果、今度は右に行き過ぎてよう分からんところに行きついてしまいました。ここから特に何も考えずに草をつかんで脳筋トラバースしたのですが、福田にもう少し安全な箇所を選ぶべきだったと言われました。

 さて、そんなこんなで時間をロスしながらも東南稜の取りつきに到着。噂通り死ぬほどヌメヌメ。私は「ボルトは踏むもんやで~~」とA0しまくっていたのですが、福田は全部フリーで登ったらしい。すげ~~。4P以降は普通の草付きなのでコンテで登りました。初めてコンテやったけどなんかロープがダルダルして難しかったです。あと国境稜線から見られるので恥ずかしい。
福田によるコンテ講習

山頂!!!つかれた~~


 山頂でダラダラとロープをたたんでロープウェイ駅へ下山。マチガ沢はルート集などにあまり載っていないですが、かなり面白いのでおすすめです。

 

20210831_白毛門沢

 20210831_白毛門沢

メンバー:新垣(4)、土田(3、記録)

天候:曇り

 

5:30 入渓

10:00 登山道に合流

10:30 白毛門山頂

12:15 白毛門駐車場

 

 

 今までなんとなく行ってこなかった沢であったが機会に恵まれ今回白毛門沢を遡行した。前日夜に白毛門登山口近くの駐車場まで車で行き、外で寝ていたが夜中に突然雨が降り出し慌てて車内に避難。

 

5時前に起床して5時半に出発。駐車場から入渓点までは一瞬。最初の方はずっと河原歩きのような感じ。しばらく歩くとナメ滝がいくつか出現する。ここは近年キャニオニングで有名だそうだがこの日は誰もいない。




さらに途中小さな滝を巻いて2段の滝に至る。ここはロープを出して登ることにする。多少ヌメるが登りやすかった。この滝からもう少し登るとタラタラのセンである。この滝は大きくて難しそうであったので左側にあった踏み跡から巻くことにした。

タラタラのセン


この巻道は結構急登であった。この道を登り続けたがどうやら登りすぎてしまったということにしばらくしてから気づく。GPSで位置を確認してみると沢よりもかなり左側に来ていたことがわかった。沢になんとか復帰しようと左に行くように登り、さらに途中降ると小さな支流に行き着いた。この支流を降れば本来の沢に戻れるということであったが結構急であったので諦めてこの小さな支流を詰めて登山道に合流しようということになった。この支流は石畳みたいな感じがしばらく続き、しばらくすると水が枯れ始めさらに登ると背丈以上の藪漕ぎを強いられることになった。薮と格闘すること数十分で登山道に合流。

 

登山道を少し登ると松の木沢の頭に出て、そこで荷物をデポして本来歩くはずだったルートを眺めながら山頂まで歩いた。山頂でゆっくりしてから下山。2時間程度で駐車場に到着した。

2021年8月28日土曜日

20210828_水根沢

 

20210828_水根沢

メンバー:小久保(4L) 、福田(4)、降矢(2、記録)

天気:晴れ

0755:水根バス停

0825:遡行開始

1010:遡行終了

1130:水根バス停

 

朝家を出た時は曇っていたが、遡行を開始するころには快晴となっていて気温も高く沢登り日和であった。

入渓点の手前に休憩所として利用できる建物があった。






小久保さんは上下ウェットスーツを着ていた。大変暑そうで着替えた直後には汗びちゃびちゃになっていた。福田さんは何か沢用の服を着ていた。私は普通の登山用長ズボンと長袖シャツであった。遡行中は小久保さんは快適そうで、私も寒くはなかったが福田さんは途中寒そうにしていることがあった。メガネをかけて行こうと思ったが初めの滝で外れかけたので外した。



途中足がつかなくなる箇所がいくつかあり、数メートルではあるが泳ぐ必要があった。少し怖かったが飛び込んでしまえばなんてことはなかった。泳ぎだすときになるべく底を強く蹴って泳ぐ距離を短くすると楽であった。楽しかったので足がつく部分でも泳いだ。プラティパスのボトルを膨らませてザックに入れて浮きの代わりにしてみたが、効果があったのかはよくわからない。突破に若干てこずる滝もあった。半円の滝で水流をまたいで登るのは初めての経験であったが、思い切って足を突っ張ると意外と滑らずに登れた。降りてくる途中で会った方の話によるとここは四つん這いになって水流に耐えて登るものらしい。

2時間もかからず遡行は終了した。短いがとても面白い沢であった。アプローチも楽でツメもなく、ただただ楽しいという感じだった。

帰りに御岳によってボルダーに触るなどした。福田さんが玄関岩のトラバース(3)を登っていた。ドボンは見られなかった。

残念ながら無事に完登していた

2021年8月22日日曜日

20210822_水根沢

 2021/8/22 水根沢

メンバー:福田(L、記録、4)、木口(部外)

天候:晴れ

9:15 水根バス停 9:25 - 入渓点 9:50 - 11:20 半円の滝先 - 11:30 林道 - 12:00 入渓点 

 

2年ぶりの沢登りだというパートナーと水根沢へ。水根沢は3回目だという。いい天気で気温も高く絶好の沢日和。

行程が短いので朝ゆっくり集合し、10時前に入渓した。前日まで降り続いた雨により増水気味だった。最初の滝は流心近くをマントルした。リーチを使って抜けたことを指摘されたが、登れればなんでもいいのだ。その先の滝で先行パーティに先を譲ってもらう。


ゴルジュにも先行パーティがいて、追い抜くに追い抜けずしばらく順番待ちをした。順番待ち中に飛び込みをしている元気な人もいたが、僕は寒かったのでやらなかった。先行パーティは巻き気味に登っていたが、水線通しが楽で早い。ゴルジュの抜け口で先を譲ってもらった。

その先も水線通しで全て滝を登った。4mトイ状は増水していて日和ったので先に行ってもらった。普通に登っていた。さすが。


待ちがあったものの1時間30分で遡行終了。早い。林道に上がり、30分ほど歩いて入渓点へ。時間があったので荷物を乾かしてから帰った。