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2020年2月6日木曜日

20200206_冬合宿(五竜岳遠見尾根)



2020/02/6~8(五竜岳遠見尾根)
冬合宿
メンバー:L(3)、箱守(3)、吉田(3)、林(2)、福田(2)、土田(1)、松坂(1)


2/6() 土田
天気:吹雪
行程 8:15 テレキャビン
   9:00 ラッセル開始
   11:30 小遠見山
   14:50 大遠見山付近の幕営地


 当初は2/5に入山する予定であったが2/4~5は天気が非常に悪いことから1日入山を遅らせることになった。夜行バスで白馬五竜に向かい、始発のテレキャビンに乗ってアルプス平駅へ登った。テレキャビンの建物を出るとリフトが止まってしまうのではないかと思わせるほどの吹雪でこれからの行程が心配になった。その後第一リフトに乗って地蔵の頭付近までリフトで上がる。リフトを降りたら全員ワカンをつけていよいよスキー場外の圧雪されていないエリアに入っていく。直近数日の大量降雪によって踏み跡は全くなく、脛から腰あたりのラッセルがずっと続くことになる。BCスキーをするであろう人たちはまずまずいたが登山者は小遠見山に向かう上りですれ違った1組だけであった。その人たちはどうやら悪天で悲惨な山行になったようだった。天気予報では山頂にアタックできそうな天候になるのが翌日しかなさそうだったためこの日は何としも大遠見山まで行こうと入山前に話していた。無事午前中に小遠見山に到着した。小遠見山付近に先ほどすれ違った登山者が掘ったであろう雪洞があった。これより先に踏み跡はなかったので先ほどの登山者はここで撤退を決めたと推測できた。小遠見山からはただひたすら稜線上のラッセルであったのだが途中から急に雪が重く感じられ苦労しながらも何とか大遠見山に到着した。幕営するために斜面を掘って風除けを作った。また時間もそこそこあったので2人が入れる雪洞をほった。2人用の雪洞を掘るだけでも結構時間がかかってしまったがどうやらもっと斜度が急なところで掘ればもっと楽にできるらしい。この日の夜は結構冷え込んだため雪洞の中も寒かったらしい。それに比べてテントの中は暖かいが朝起きた後の結露が鬱陶しかった。
総合的に判断すれば私は雪洞のほうがいいと思った。今後雪洞を素早くほる技術を身につけたいと思った。

雪洞

2/7() 松坂
天気:晴れ
行程 6:30出発
10:15五竜山荘10:40
12:40五竜岳
13:10五竜山荘
16:00テント


朝からわかんでラッセル。非常に天気が良く、鹿島槍のカクネ里と五竜の武田菱がよく見える。すがすがしい朝である。西遠見まではゆるやかなため順調に進む。が、しかし眼前には白岳の斜面が圧倒的に聳え立っている。
白岳の斜面
白岳の手前の最低鞍部まで来たところで雪崩の危険性を判断するため、弱層テストを行う。テストの結果、いけそうだったので登っていくが念のため二つのパーティに分かれて登っていく。前日に降った雪が新たに6070cm積もっており、きついラッセルだった。自身の体力の無さを痛感しながらなんとか白岳を登り切り、五竜山荘に到着。五竜山荘でわかんをぬいでアイゼンを装着。
五竜岳
五竜岳のトラバースは雪が飛んでおり、雪崩の心配はなさげ。しかし、表面は凍っている。最初は2658のピークの北西側の斜面をトラバースしていくが途中で尾根上にでる。自分は疲れ果て、一歩一歩が重かった。今思えばシャリバテだったのかもしれない。少し尾根伝いに歩き、鞍部に出る。五竜岳本峰手前の鞍部からは斜面を直登していく。事前の調べでは60°10mの雪壁があるとのことだったが、そこまで厳しい雪壁はなかった。
鞍部より山頂を望む
山頂直下
登りきると目の前が開け、鹿島槍の威容が飛び込んでくる。尾根上のビクトリーロードを少し歩けば、山頂である。時間も差し迫っていたため、写真を一通り撮って下山開始。下りはクライムダウンで登り以上に慎重に降りていく。五竜山荘に無事につき、わかんに再び履き替え、降りていく。テントに日が沈むまでに着けたので良かった。 


2/8() 土田
天気:雪
行程 7:45 出発
   10:40 小遠見山
   11:30 スキー場


 天気予報通り前日の快晴とは打って変わって朝起きると大量に雪が降っておりこの一晩で30~40cm以上新たに雪が積もっていた。この積雪によって2日前に自分たちの残した踏み跡は完全に消滅してこの日もラッセルとなった。また行動中もかなり降雪していたが風は強くはなかった。小遠見山を過ぎると人とすれ違うこともあったが全員がバックカントリースキーをするであろう人たちであった。


 天候が不安定で不確実性が高い状況であったが自らの置かれた状況を鑑みて最善の行動を行い結果として目標を達成できた今回の山行は非常に意義深いものとなったと思っている。
山頂にて集合写真

2020年2月1日土曜日

2020/02/1-2_仙ノ倉山北尾根

仙ノ倉山北尾根
メンバー:畑中(L,3),近江(3),饗場(3,記録)

2/1 
曇り時々雪 
9:00 土樽駅 →11:25 取りつき → 13:10 1080m小ピーク → 15:30 1480m地点 →16:00 テン場 

前夜泊せずに始発の電車で土樽に集合した。前日まで天気が良くなくかなり雪が積もっているだろうなと思いながら出発した。電車内で準備していたためスムーズに出ることができた。とりつきまでは平らな林道でトレースもあったためサクサクと進んでいった。雪が時々ちらつく天気で少し陰気な感じだったがそれほど天候は悪くないと感じた。とりつきにつくまでに数人とすれ違い、人の多いルートなのだと感じた。とりつきについてからもトレースがついており順調に登って行った。30分ほど歩いたところで先行パーティーと出会った。前夜泊して出発していたそうで、トレースをつけてもらって非常にありがたかった。そこからはそのパーティーを含めた5人でラッセルを行いながら進んでいった。経験したことのない雪の重さで非常に体力が削られるものの危険個所もなく進んでいき、予定していた1480m地点まで到着することができた。そこから先に平らな場所がありそうだったので少し進んだところでテントを張った。今回は外張りを持ってこなかったが、風雪がそれなりにあったため、テントを開けるたびに雪が中に吹き込んできて、1泊ならありだけど正直外張りあってもよかったと思った。翌日の好天を祈り就寝した。 

ラッセルあるのみ




2/2
雪または曇り 
6:05 テン場出発 → 7:20 シッケイの頭 → 7:48 引き返す → 8:10 シッケイの頭 → 12:15 シッケイの頭発 → 15:10 取りつき →17:08 土樽 

 天気予報で天気が良くなっていくとのことで、雪も強くなく視界もあったため予定通りに出発した。1ピッチ目は順調に進んでいき1時間ほどでシッケイの頭に到着する。雪がしまっていたため危険な個所はなかった。しかし、シッケイの頭を越えて開けたところを歩いているうちに視界が急激に悪くなり10m先が見通せないほどになった。これ以上進むのは危険と判断し一旦シッケイの頭まで引き返してテントを張り、タイムリミットを12:00として天候が改善するのを待った。しかし12:00になっても天候は改善せず、引き返すことにした。そこからは一ピッチほどで前日テントを張った場所まで降りることができ、そのあたりでは視界も良好であった。降りていくにつれて晴れていく空を見ながら土樽まで帰っていった。 
綺麗な景色だったのに…

雪庇に気をつけて


シッケイの頭

2020年1月26日日曜日

20200125_雪洞訓練(武能岳西尾根)


20200125_雪洞訓練(武能岳西尾根)

作成者:林
メンバー:三浦(リーダー、OB)中山(OB)近江(3年)箱守(3年)畑中(3年)吉田(3年)林(2年)福田(2年)

1/25(土)
天気:快晴無風
10:02土樽
10:30出発
11:30渡渉、取り付き
15:30幕営地

1/26(日)
天気:快晴無風
4:30起床
5:50出発
8:10山頂
途中で訓練
11:15幕営地・撤収
14:15土樽


 今回の山行の目的は雪洞を掘る練習である。場所はできるだけ雪が多そうな上越の山に決定。それでも雪の量は十分か一抹の不安は拭い去れず、テント泊やイグルー泊も代替案として準備した。(先輩が)

 当日は始発の土樽行に乗ることになった。私が住む東京大学三鷹国際学生宿舎(通称三鷹寮)は駅から遠い上、朝起きられるかも不安だったので、畑中邸に宿泊させていただいた。畑中さんは夜遅くまでパッキングしていて、主将の風格たっぷりであった。
 当日は乗り換えの高崎あたりで徐々に集合していった。子どもたちがたくさん乗っていてにぎやかだった。

 予定通り10時に土樽に到着。雪が少なくてびびった。国境のトンネルを抜けてもこれじゃあ『雪国』は書けなかったであろう。駅で準備を済ませたら早速出発する。林道を歩き散らかすこと約1時間、渡渉ポイントに着いた。雪で埋まっていれば楽だったのだが、ゆく川の流れはたえることがなかった。先輩が色々と苦労して渡れる道を探す間、むしゃむしゃと行動食を食べた。渡渉では足の甲辺りまで水に浸かるものもあったが、中まで濡れることなく全員突破できた。渡渉後、コンクリートの橋がすぐそばにあったことに気付いた。

 ここからは斜面を登って尾根に出るのだが、この尾根に出るまでが大変な急登で苦労した。みんなひょいひょいと上がっていくのだが、自分だけ登っても登ってもずるずるとすべり落ちてしまった。誰もが平泳ぎで進む中、自分一人だけバタフライでもがいていたわけである。結局、尾根に上がる頃にはすっかり消耗してしまった。情けない話である。ラッセルは他の7人にほとんどやっていただくこととなった。パーティ内ラッセル泥棒は肩身が狭かった。

 隊は予定通り進み、15時半には幕営予定地に到着した。よさそうな斜面があったので雪洞を掘り始める。しかし、すぐにブッシュが出てくる。雪洞には3mは積雪が必要だということだったが、2.5mもあるかないかという量だった。これじゃあせっかく来た意味がないじゃないか!!

 仕方ないので雪洞は小さいの1つに留め、残りはイグルーを作ることになった。テントが入るくらい大きなイグルーを作ろうとしたが、大きいのは難しく、上まで覆いきることができなかった。結果、二人用の雪洞と立派な風よけを携えたテント2つができた。私は満足していたのだが、三浦さんに言わせれば「ほんとはこんなんじゃない」そうだ。
宿泊準備ができたので、テント内で夕飯を食べた。中は暖かく、まったく風を感じなかった。(そもそも風が無かった?)夕飯は各自カンヅメやカレーを持ってきていて、それを食べた。寝るときは、私は吉田さんと雪洞に入った。中は意外に暖かくて驚いた。箱守さんに頂いたローソクを点けると、周囲の雪に反射してきらめき、シャンデリアのようだった。テンション上がった。



二日目は4時半起き5時半出発の予定だったが、OB二人を除いた我々現役の準備が遅く、出発が6時前になってしまった。私はここでヘッドランプの電池が切れてしまい、ただでさえ準備が遅いのに輪をかけて時間がかかってしまい、ひどい目に遭った。
 最初はツボ足でしんどいルンルン歩き。1ピッチ終えたところでアイゼンを履いた。ナイフリッジが見える。けっこう怖いぞ。途中で岩も出ている。雪庇と急斜面に気を付けながら歩くが、ふつうに歩いていれば落ちはしないと思った。途中の岩が出ていやらしくなっているところはロープを出した。

 この後はひたすら歩きまくると上越国境に出て、じきに山頂が見えてくる。6人は810分に山頂を極めたが、途中で腹痛となった私と、私に付き添ってくれた中山さんの二人は10分程遅れた。山頂ではのんびり記念写真を撮れるくらいの暖かさだった。
 下山はあっという間だ。下山途中にいい斜面があったので、もう一度雪洞を掘る練習をしたり、土嚢懸垂、ピット掘りの訓練をしたりと有意義に時間を使えた。幕営地より標高は上だったが、ここでも雪は足りなかった。

 訓練を終え、1115分に幕営地に戻る。雪洞を壊していたら汗が出るくらいの暑さで参った。パッキングを済ませたら下山を開始。またしても私は遅れてしまった。しかも途中でゲイターが壊れるわ靴紐がほどけるわで散々だった。1415分に駅に到着し、山行終了。雪洞泊は楽しかったのでまたやりたい。

2020年1月18日土曜日

20200118_谷川岳バックカントリースキー

1/18,19谷川岳バックカントリースキー
メンバー:L(3)、嘉村(1)、土田(1年、記録)

1/18(天気:晴れ

 この日は1日中天神平スキー場でゲレンデスキーを行う計画であった。最初は初心者コースから滑走して徐々に難易度を上げて最終的に田尻沢コースを滑走した。その時にキックターンやジャンプターンのやり方を教わった。3時すぎにゲレンデスキーをやめてリフトで幕営地付近まで上がろうとしていたがリフト乗り場に行こうとした時にリフトが運転停止をしてしまった。仕方がないのでスキー板の裏にシールを貼って歩いて幕営地まで行くことになった。しかし今回初めてシールを使って歩行したためなかなか慣れることができず結局途中のちょっとなだらかなところを無理やりスコップでならして幕営することになった。しかし平らにする作業が不十分でテントの端が若干浮いていた。

1/19(天気:曇り時々雪

 朝起きたら天気はそれほどよくなく視界もあまりよくなかった。天気は回復すると予報されていたためとりあえず行けるところまで行ってみようということでスキー板にシールを貼って720分に歩行を開始する。しかし歩き始めて10分もたたないうちに私のシールが剥がれてしまった。その時自分の体重がストックにかかってしまいストックを曲げてしまった。また一回シールが剥がれて粘着部分に雪がついてしまうと加速度的に粘着度が落ちてしまう。その後道を間違えてしまったためちょっとだけ滑走することになったが木が多くて爽快感はまったくなかった。シールの応急措置としてテーピングでグルグル巻きにしてシールを無理やりくっつけた。それから1~2時間はシールをつけて歩行したり板を担いで歩くことを繰り返して前に進んだが、私がシールで歩行をしていた時シールが木に引っ掛かりシールが再び取れてしまった。それによってシールの粘着力は完全になくなってしまった。そのためそれ以降私はスキー板を担いで他の一般登山者と同様に踏む固められた登山道を登ることとなった。そうして熊穴沢避難小屋に到着。今シーズンはやはり積雪量が少ないようで避難小屋がまだ露出していた。ここでもまだ視界は微妙ではあったが行けるところまで行ってみようということになった。そして1時間程度登って天狗のトマリ場というところまできた。ここに来てもまだ視界が悪く時間的余裕もなかったのでここで引き返しスキーで少し滑走することになった。天神尾根は登山者が多くぶつからないようにするのに苦労した。また引き返す判断をした直後から天候が回復し1時間には頂上が完全に見えるほどにまで回復していた。不運であった。スキー場まではほとんど歩いて帰り田尻沢コースを使って下山した。

2020年1月17日金曜日

20200118_爺ヶ岳南尾根

日程:20201/171/18

天候:晴れ

メンバー:L近江(3)、箱守(3)、新垣(2)、岡本(1)、松坂(記録)(1)

行程:1/17 6:30冬季ゲート~8:00登山口8:3014:30ジャンクションピーク

1/18 6:45ジャンクションピーク~8:40爺ヶ岳9:0010:05ジャンクションピーク10:5512:40登山口13:1014:10冬季ゲート



1日目

信濃大町に夜行バスで5:30ごろに到着し、そこからアルペンルートの冬季ゲートまでタクシーで向かう。冬季ゲートは閉ざされていたが、ゲートの隙間に体やザックを押し込み、何とか通過できた。冬季ゲートから登山口までは1時間半くらい車道をひたすら歩く。ところどころ路面が凍結しており、注意を払いながら歩く必要がある。登山口につき、登山の準備を始める。登山口からトレースもなくラッセルをしていく。あるのはウサギのトレースのみだった。例年より雪が少ないとはいえ、流石に地面が露出しているという事はなかった。
登山口の様子

序盤は雪も浅かったが徐々に深くなっていった。南尾根は最初、夏道の柏原新道を行く。柏原新道と南尾根のルートの分岐には黄色い看板があると思っていたが見当たらず、そのまま尾根上をたどる。赤テープがずっとあるので道には迷わないだろう。ずっと樹林帯だったので赤旗が木に引っ掛かりとても鬱陶しい。ストレスフル。樹林帯をずっと登ると、ジャンクションピークに着く。ピークには標識がある。



2日目

日の出を待って出発する。ジャンクションピークからは爺ヶ岳が正面に綺麗に見え、圧倒される。最初は平坦な道で東側が開けた道を行くが、徐々に登りが急になっていく。雪面は若干クラストしていたり、砂礫やハイマツが顔を出していたりする。
南峰への稜線
風もなく穏やかな天候
左の稜線上に見える種池山荘が低くなっていくとほどなくして爺が岳の南峰に出る。
手前に種池山荘、奥に剱岳

下って、夏道を辿ると最高峰である中峰に着く。稜線上は風もなく、とても穏やかな天候だった。360°の絶景。
鹿島槍ヶ岳

一通り写真を撮ってから下る。登りはあれだけ時間がかかったのに下りではあっというまで虚しかった。ただ下りでも相変わらずの樹林帯なので鬱陶しいことこのうえなし。登山口まで下り、そこから冬季ゲートまで車道を歩いて行った。タクシーの運転手さんに「嬉し涙を拭く様」のポケットティッシュをもらったりしながら帰途についた。


山頂にて

2019年12月28日土曜日

20191228_西穂高岳西尾根



日程:2019年12/28-29
メンバー:箱守(3年、リーダー)縄(3年)近江(3年、記録)福田(2年)
12/28
天候:曇り

12:55新穂高温泉13:45穂高平小屋17:00 1946過ぎ幕営

 今年の年末山行は元々蓮華岳東尾根に行く予定であったが、2年の福田立っての希望であったこの西穂高岳西尾根に決定した。実際、我々が空けていた日程で晴れたのはこの2日のみであったのでこの選択は大正解であった。 本当は前夜泊で初日の朝から行動開始したいところであったが、メンバーの都合により28日朝発となった。そのため実質1.5日弱しか確保できていないことになり、日程に関しては少し不安を残したまま出発した。

林道です。最初はカチカチに凍っていました。
 まずは新穂高温泉からの林道歩きである。最初の方は凍結していて滑りそうだったが、すぐに雪道になった(といっても踏み固められた箇所は滑り易かった)。
穂高平

穂高平に着くとその先にもトレースが付いていたので、情けない話だがもしかするとこの先もずっとトレースが付いているのではないかと期待が膨らんだ。結果として2343地点までトレースがついていたようで、初日の目標到達地点であった1946地点には暗くなる前に着くことができた。1946からわずかに進んだ登りが始まる直前あたりにテントを張り、ペミカン鍋とデザートのぜんざいを食べて眠った。ペミカンは現在東大スキー山岳部公認となっているペミカンレシピを考案した箱守が作ってきてくれた。さすが、考案者だけあって他の人のペミカンとは一味違います。彼曰くきのこを入れるのが最大のポイントだそうだが、他にも隠し味等入れているらしい。水を担ぎ上げていたおかげで水作りをせずに済み、スタートが遅かった割に8時間眠れた。


下部は結構笹薮出てました。
箱守とペミカン


12/29

天候:晴れ

05:25出発07:30第一岩峰取付き11:00第ニ岩峰取付き12:15山頂14:10西穂山荘
14:50ロープウェイ


第一岩峰
第一岩峰基部

 2日目も先ほど書いたように2343まではトレースがあったのでありがたく使わせて頂き、順調に進む。我々がこの地点についた頃丁度この辺りに幕営していた人たちが出発し始めたので我々のパーティを含む数パーティが一緒になり、たちまち大所帯となった。第一岩峰基部でアイゼン、ハーネスを装着し、第一岩峰に取り付く。左巻きにした。アイゼンの前歯を効かせていく感じかと思いきやただのラッセルだった。斜面が結構急だったくらいである。第一岩峰はロープを出さずに終わった。ここでかなりのラッセルがあったことから察せられるように、第二岩峰までも結構なラッセルを強いられ時間がかかった。第二岩峰は、取付き右側のリッジを乗越し、ルンゼを登っていく。このルンゼはアイゼンの前歯を効かせて登っていくものであった。私的には結構怖かったが、皆は平気だったようである。私は脹脛がパンプしていたせいで怖かったような気もする。これからは脹脛のトレーニングをします。ここもロープを出さずに通過した。有難いことに我々は例の大所帯の先頭で登頂させていただいたので、写真を撮って水分補給をすると、登頂の喜びに浸る間もなく半ば追い出されるような形で下山を開始した。山頂は狭くは無いが大所帯が全員居られるほど広くはなかったのである。山頂からロープウェイ駅まではさすがに多くの人が往来するだけあり、下りが苦手な私が密かに懸念していたような恐怖はなく、ホッとした。ただ、西穂山荘まで着いた時に気が抜けすぎたようで、そこからロープウェイ駅まで何でも無い道をたった3-40分下るのに死ぬほど疲れた。
山頂
奥に見えるのが第二岩峰。右に伸びているリッジを乗越し
ルンゼを詰めた。手前の小ピークはトラバースしました。








2019年12月21日土曜日

20191221_八ヶ岳登攀

日程:12/21,22
メンバー:L畑中、新垣(記録)

1日目 
天気 晴れ
22:45 美濃戸口
2:00  行者小屋
6:00  起床
7:10 出発
7:50 赤岳主稜登攀開始
11:15 トップアウト
11:30 赤岳頂上
12:20 行者小屋

20日の22時に茅野駅に集合、タクシーで美濃戸口まで向かう。新月の星空の下ヘッドライトの灯のみで雪を踏みしめ行者小屋を目指した。眠れたのは4時度であったが、二人とも体の調子に問題はないようだった。1日目は赤岳主稜。慎重にトラバースして取り付く。先行パーティは見当たらなかった。すべての岩壁、岩稜のリードは先輩が行った。1ピッチ目は雪が少なかったためC Sの下からくぐってスタート。下部岸壁を素早く終わらせ雪稜に入るここも問題はなかった。上部岩壁はⅣらしいが弱点を登っていけば簡単で先輩は何の迷いもなく登っていた。計8ピッチだった。このルートは全体的に回るボルトが多かったので支点選びには気をつけたい。また、登攀中の意思疎通に使用したおもちゃのトランシーバーがかなり有効でスマートな登攀ができた。明日の中山尾根について最終確認をして眠りについた。

2日目
天気 高曇り
4:30 起床
5:40 出発
6:25 取り付き付近で明るくなるのを待つ
6:40 中山尾根登攀開始
9:30 トップアウト
10:25 行者小屋
11:00 行者小屋発
12:40 美濃戸口

少し緊張感の漂う中朝食をとり出発。一番で取り付くため早めに出発したが結局最後まで後続のパーティーは見当たらなかった。途中、赤岳鉱泉から赤岳を目指す20人くらいのガイド付きパーティーとすれ違い赤岳の人気の高さを感じた。取り付き手前からの中山尾根からは覇気が感じられた。雪との対比で黒い垂壁が目立つ。緊張しながらも1ピッチ目をスタート。ボルトを目指して登ると難しいと言う情報をもとに右から回り込むように登る。先輩のスピードは落ちない。支点が強固であると言う安心感のもと登り切ることができた。1ピッチ目がルートの核心であった。その後、雪稜はコンテでのぼり上部岩壁にとりつく。ハングしているがしっかりステミングできる凹角でありほとんど手を使わずに登り切ることができた。我々は「ここはⅣ+はない」との結論に至った。地蔵尾根を下り14時のバスに間に合わせるべく急いで下山した。冬季登攀のいい経験となった。次は自分が後輩を連れて行けるよう精進していきたい。
赤岳頂上にて
中山尾根



中山尾根上部岩壁

2019年12月15日日曜日

2019/12/14-15 初冬合宿(谷川岳 西黒尾根)


12/14~15 谷川岳 西黒尾根
メンバー:L縄、饗場、近江、林、松坂、嘉村(記録)

1日目(12/14) 天気:晴れ→雪
9:30 土合出発
12:00-13:00頃 ラッセル訓練
13:40 幕営地のコルに到着
14:30 訓練開始
16:30 訓練終了(埋没訓練、ビーコン操作訓練、弱層テスト訓練)
20:00 就寝

森林限界を抜けた直後の一枚。雪は少なかった。
幕営地までは、相変わらず雪が少なかったものの森林限界直前ではある程度の雪もあり、そこで各々ラッセル訓練も行った。初めてのラッセルは想像以上にハードであった。背中に大荷物を背負った状態で足を踏み固め、あげるという動作は今までに経験のないほど足の筋肉を使うことになり、ものの数分で息が切れてしまった。日々のトレーニングで、夏以上に足の筋肉を鍛える必要を感じた。さて、幕営地到着後は恒例の1年生が埋められる訓練とビーコン操作訓練、弱層テスト訓練を行った。埋められると、掘り出して貰えるとわかっていても物凄く焦燥し、緊張した。掘り出される際にスコップが当たった時に痛かったので掘り出し方も勉強しておきたい。その後降雪し始め、風も強くなってきたので急いで訓練を終わらせ、食事を取った。そこで松坂が若干体調不良を訴え、食事
ビーコン訓練の様子。
すらあまり食べられていなかった。恐らく睡眠
不足によるものと思われる。明日の天気予報も
あまり良くなかったので、起床は遅めとし、明
日の行程は起床時の天候次第となった。














2日目(12/15) 天気:雪後晴れ
5:00 起床
7:45 出発
8:15 1620m地点撤退
8:38 帰幕
9:05 再出発(縄、嘉村)
9:30 後発組出発(近江、林)
11:00 トマの耳登頂
12:00 再帰幕
13:30 幕営地出発
15:30 土合到着
山頂での記念写真。頂上では視界は悪く、景色は何も見えなかった。

頂上から幕営地への下山途中の一枚。途中からは視界は良好だった。
V6に6人という睡眠環境の割に不思議と一度も途中覚醒せず熟睡できた。もしや汝寝る才能があるのでは!?と思ったが、恐らく真ん中で寝ていたからというだけであろう。残念ながら起床した段階でも松坂の体調は昨晩と変わりないようであった。外の天候もそこまで良くはなかったので、近江と松坂をテントに残し、残りの四人で登攀具をテントに置いて行けるところまで行って引き返すことになった。結果、先週の隊とほぼ同じ地点で引き返したが、下山中に思いの外天候が回復してきたので、帰幕後登攀具を持ち、再出発することになった。ここで饗場と近江が交代し、松坂と饗場以外の四人でアタックすることとなった。近江の準備があったため、縄と嘉村が先に出発し、近江と林が後発で出発した。後発組も相当早いペースで登っていたが、出発が30分空いた分、なかなか合流できなかった。最初は自分たちのトレースもあり、またほぼ平坦な尾根歩きだったのでラッセルもさほどしんどくなかったが、後半の急登では膝上ラッセルとなり、サブザックとはいえかなり疲弊した。運良くロープを出す箇所は一度もなく、順調に歩き進められた。登頂後はあまりの頂上付近の強風のためにすぐに引き返し、暫く降りたところで少し休憩、すぐに下山を始めた。雪山の下りは緊張感もあり、なかなか先輩方ほどのスピードでは下りられなかった。帰幕後、テントを撤収し下山の準備をしていた時に、嘉村が間違えて松坂のアイゼンで登っていたことがわかった。出発時、自分のアイゼンが雪に埋もれており、色が同じ松坂のものを使ってしまった。運良く外れなかったものの、猛省である。

2019年12月8日日曜日

20191208_二子山

20191208_二子山
2019/12/8
メンバー:L池田(OB1)、福田(2)
天候:晴れ
記録:福田




6時過ぎに池田さんの車にピックアップしてもらい、二子山へ。(いつも運転ありがとうございます。)憧れの岩場だっただけに期待が大きい。830分ごろについて支度し、祠エリアへ。話がピーマン10aでアップ。その後弓状へ。壁の大きさに圧倒される。そしてクライマーがかっこいい。振り返るな13aをトライしている人がいたが、とにかくかっこいい。なんだあのルートって感じだ(?)。いつかあれがトライできるようになるのだろうか。とりあえず池田さんのお目当のノースマウンテン12aに行く。ベストコンディションの日曜日なだけに岩場は混んでいたが偶然あまり待たずにノースにトライできるようだ。まず池田さんがトライ。得意系のルートのようで、テンションを入れてムーブを探りながらもトップアウト。登れそうとの一言。僕はできそうにないので広場の紐付きハイボールに逃げます。
クレーター11bがオススメだそうで、やってみる。ムーブはもはやボルダーのそれで、実質3ピンのルート。数回やったらできた。二子に来て成果これかよとか言わないでください。その後に取り付いた名前を忘れた11dくらいのやつが激悪で3ピン目クリップができず敗退。
再び弓状に戻って池田さんがノースを出す。7、8ピンめくらいまで粘るが登れず。その後暇だったので僕もノースにトライ。4ピン目以降各駅停車になってしまい、トップアウトもできなかったのだが、なんだか行けそうだと感じた()。その後もう一度池田さんがトライして1テン。強。
夕暮れ時に祠に戻り、シリアル10dでダウンして終了。
この日実は左目コンタクトが破けて片目コンタクト状態で登っていたのでそれさえなければもっと登れてたかなーとか思ってみたり。
でも二子にいる人たちを見ていて自分の登り方がいかに重心が高く汚い登り方であるかを認識できたのでそれだけでも大きな収穫だった。
あと弓状にいた人たちは見知らぬ人の本気トライでもみんなで応援していてなんだかいい岩場だなと思った。
冬から春にかけて行ける機会があったら積極的に二子に通いたい。(免許)