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2019年7月13日土曜日

20190713_竜喰谷遡行

20190713 竜喰谷記録

メンバー:饗場(リーダー)、林(記録)
天候:曇り

8:30 石楠花橋
9:00 入渓
9:10 竜喰谷出合
(遡行)
10:48 曲り滝
14:00 遡行終わり
(大常木林道)
15:40 三ノ瀬
(遡行約5時間、全行程約7時間)

 今回は水量が多くて楽しそうな竜喰谷を遡行した。天気が危ぶまれていたが、ギリギリ行けそうだったので決行。ただ、昼から雨の予報だったので急いで遡行することにした。

 石楠花橋から一ノ瀬川へは適当に降りる。そこから10分程沢を下る。気温があまり高くなく、水が冷たい。左岸側の階段状を降りると竜喰谷出合。右から登る。


続く精錬場の滝も右から登った。ロープは出さなかったが、上部が少し難しかった。
本日一番の落差である下駄小屋の滝。饗場リードで左から登る。途中ヌメヌメしており、足が滑って焦った。きちんとホールドはあるので冷静に登れば問題なし。登り切った少し先の日が当たるところで休憩した。


核心の曲がり滝。右から登るらしいが、ただでさえ水量が多い沢が増水気味のためだろうか、ホールドが水流でよく見えない。見えるところも悪そう。時間もなかったので無理せず巻いた。巻き道は途中急な上に滑りやすいところがあったが、落ちるほどではない。むしろ巻き道の中では歩きやすい方だと思う。


 核心を終え、ほっとする。ここからは水量の多いナメをジャブジャブ楽しく歩く。かなりヌメヌメで、足元を何度も掬われた。核心が終わったと思っていたが、この先も結構登攀を楽しめる。スダレ状は中央を登る。真ん中あたりでやや左上し、水流を浴びる。
一遡行に一回は滝に打たれたくなる

続く5mは左から。(写真無)5mを越え、ナメを歩き散らかすと8mに出会う。(これまた写真無)ロープを出し、林リードで左から登る。上部は足元のヌメヌメをアンダーで耐えながら突破。終了点にちょうど良い支点が見つからず、ハーケンも決まらなかったため、悩んだ末に左岸側の木を使ったが、フォローがもし落ちた場合かなり振られることにあるので、あまりいい選択ではなかった。自分としては、この日一番難しかった。
その後も水量の多さを十分楽しんで登攀できた。ナメを歩くのも楽しく、大満足。分岐はすべて右岸側を歩くと、小さな木の橋が見えてくる。これが大常木林道で、遡行終了。詰がないのは非常に快適だった。ここから1時間半なだらかな道を適当に歩くと、三ノ瀬に到着。石楠花橋まで道路を歩いて終了。ギリギリ雨に降られなかったので良かった。
 今回の沢登りは水と戯れながら適度な登攀を楽しめる、非常に充実したものとなった。一ノ瀬川本流の遡行と繋げるなどすればもっと面白いかもしれない。


2019年7月5日金曜日

20190705_カサメリ沢


20190705_カサメリ沢
メンバー:L池田(OB1)、福田(2)
天気:曇り
記録:福田
東京朝発で池田さんの車で瑞牆へ。9時ごろついてカサメリ沢に直行。前日は雨で今日もガスっており、コンディションはよくない。まあそんなこと言っても始まらないのでとりあえずエリアを見て回るが、案の定どこも濡れていた。池田さんはギャラクシアン12aをトライしたかったようだがこれではだめだ。濡れの少ないモツランドにこもって登ることにした。
ここで暮らせそう
 最初にアップでたぬき10aにトライ。終了点が濡れ濡れで怖い。その後福田は登っていなかったレーザーズエッジ10c/dにトライしマスターで1撃。核心の2ピン目上のカンテが濡れていてこれも怖かった。その後向かって右側のすっきりとしたフェースにある三ツ星ルートのプラチナム11c2人ともトライすることにした。
 池田さんがまずマスターでトライ。手応えを感じておりてくる。続いて福田がトライ。得意系の垂直カチ系の課題で、1テン。落とせそうな感触があった。その後3トライ目で池田さん、福田共にRP。福田は外岩11台は初だったのでとても嬉しかった(語彙力)。池田さんはそのエクステンションのポパイ11dにもトライし、トップアウトはしていたが敗退。福田はトップアウトすらできず敗退。実力差を実感した。
プラチナム11c
 次の日も瑞牆に残るつもりではあったが、雨予報なのでバーミヤンで夕食を食べてまた池田さんの運転で帰京した。運転ありがとうございました。そろそろ運転免許とります。

2019年6月8日土曜日

20190608 川苔谷逆川遡行


20190608 川苔谷逆川遡行

メンバー:2)林(リーダー、記録)、福田
天候:曇り

行動概要
7:40 川苔橋発
8:05 カーブミラー(沢装備装着)
8:35 入渓
13:15 遡行終了。登山道に出る。
13:35 川苔山山頂
15:35 鳩ノ巣駅

 全国的に天気が荒れた週末であったが、ギリギリ天気が持ちそうな日を狙って沢へ。できるだけ早く出て、雨が降り出す前に下山or撤退することを目指した。前日の雨で増水し、どうせすぐ撤退して御岳で遊ぶことになるだろうと思っていたが、意外にも天気が持ってくれた。以下詳細。

 川苔橋バス停から川苔谷本谷を眺めながら30分程歩くと入渓点を示すカーブミラーに到着。踏み跡はかなり明瞭。沢装備を身に付けて下降。水量は多かった。

 最初の7mは右から登った。次の大釜は福田へつり、林は泳ぎで突破。左は取り付けなかったので右から登る。ここからしばらくは楽しく歩く。寒さを忘れしめるようであった。
 大岩、大ダワ沢分岐を通り過ぎると310m。その奥は突っ張って進む。登った後しばし休憩をとった。





続く10m滝は右を登る。カバが多くので容易。残置スリング・ハーケン有。終了点には適した支点が無かったのでハーケンを2枚打ったが、一枚は効きがイマイチだったので反省した。さらに林は半年ぶりにリードをしたため、支点構築が遅かった。


これを過ぎるとウスバ林道が見える。ここから下山するか迷ったが、天気が持ちそうだったので25m大滝まで進むこととした。
大滝までは倒木が多くて進みづらい、その上蜘蛛の巣が各所に張り巡らされ、不快。二股は容易に分かるので迷う心配はない。


 多段を越えると25m大滝が姿を現す。上部にあるため、水量は少ない。ちょっとシラけてしまった。右側から登った。途中残置ハーケン有。余裕があれば小さいカムがあると便利だと思った。大滝から少し上に行ったところの立派な木を支点にした。


ここから川苔山へ尾根上を詰める。山頂の少し西側の登山道に出られた。20分ほどで山頂へ到着し、記念撮影。



 沢装備を片付けて鳩ノ巣へ下山。雨に降られずに済んだが、駅で奥多摩町に雷注意報が出ていたことが判明。何事もなくて本当に運が良かった。入渓前に再度確認すべきだったと反省した。

2019年6月1日土曜日

2019/6/1-2 中央アルプス 空木岳〜木曽駒ヶ岳

2019/6/1-2 空木岳〜木曽駒ヶ岳

メンバー:OB)阪本、3年)L箱守(記録)

6/1 晴れ
2:00 駒ヶ根バスターミナル
3:15 菅の台バスセンター (2時間ほどベンチで仮眠)
5:50 菅の台出発
11:30 空木岳
14:10 熊沢岳
15:35 檜尾避難小屋

前日の夜にバスで新宿を出発し、予定より1時間遅れで駒ヶ根駅近くのバスターミナルに到着した。当初は11月に行っていた部員がそうしていたように駒ヶ根駅のあたりでステビバしようと思っていたが、駅に向かって歩き始めて30秒ほどで「そんなに眠くないしこのまま行こうか」「行っちゃいますか」という流れになり、少し支度して菅の台方面へ深夜の街を歩き出した。途中、インターの近くにあるセブンで水を買う。池山の水場が出ていないことを想定して1人3L持った。菅の台まで歩いていると数分に一台くらい車が通るのだが、こんな時間にどこへ行くのだろうと不思議に思う。(向こうからもそう思われているかもしれない)
3時15分くらいに菅の台に着いた。明るくなるまでは1時間と微妙な時間。歩いてたら眠くなってきたので、近くのベンチで2時間ほど仮眠を取ることにした。怠惰な私はシュラフを出さずにダウンを着て横になったが、寒さで4時半には目が覚めてしまった。そこからシュラフを出す気にもなれなかったので、明るくなり始めた青空を眺めながら散策したり朝食を取った。5時半頃阪本さんも起きて準備し、6時前に出発。池山尾根を登る。菅の台から標高を400〜500mほど急登を登ったところに駐車場があり、この時期多くの人はここに車を止めて日帰りでピストンするようだ。天気は晴れていたが朝のうちは霧が出ていてそこまで暑くなく、登山道も幻想的だった。
幻想的
池山小屋近くの池山の水場に到着すると、水はしっかり出ていた。ここで再び1人3L持つように補給する。池山小屋は(木々の間から見ただけだが)綺麗で大きな建物だった。
マセナギを通過すると尾根は細くなり、大地獄周辺では鎖も所々出てくる。この池山尾根は3年前の冬合宿で阪本さんも挑戦していたが、この尾根が細くなっているあたりでロープを出していたトップが小さな雪崩で流され(怪我などはなかったようだが)、撤退となった。確かに冬は積雪量が多いとだいぶ苦労するだろうという印象であった。
標高2350mくらいから残雪が出始め、夏道沿いを進んでいると急な斜面のトラバースになったので尾根に登り返し、尾根通しで進んだ。アイゼンやピッケルが必要なほどではなかった。分岐からは駒石へ。思ったより大きく、2人でそれぞれ駒石の上まで登って青空をバックに写真を撮った。休憩がてら近くに点在していた手頃な岩を登って遊んだ。花崗岩の極小結晶に登山靴で立ち込むのは非常に怖かったが面白い。
青空と駒石と✌️
駒石からひと登りで空木岳山頂。途中で追い抜き追い越されていたソロの男性に写真を撮っていただく。山頂には他にも2-3人いた。
木曽殿山荘までは急な岩場のくだり。アスレチック風で楽しい。山荘には12時25分頃つ到着し、話し合いの末檜尾避難小屋まで進むことにした。少し長めに休憩して東川岳へ。朝から登りっぱなしだったがむしろこの辺りからが調子よく、檜尾岳までのアップダウンもコースタイムの半分ほどで楽しく進むことができた。それでも熊沢岳あたりで眠さが出てきたため、休憩時に少し昼寝をしたりもした。稜線上の残雪はほとんど溶けていたが、熊沢岳前後の東側斜面の一部で残っていた。
気持ちの良い縦走路
檜尾岳から避難小屋は距離的にはすぐだが、夏道が固い残雪の斜面に閉ざされていたため、ハイマツの斜面を適当に降りた。阪本さんは途中で雪面に出て楽しそうに滑りながら降りていたが、私はハイマツの海に喘ぎながら進むことになった。
避難小屋に着くと檜尾尾根を登ってきたという先客(ソロの男性)がいて、水場の状況を聞いてみたが雪で埋まっているという。遠目でも斜面には雪が残っているのが見え、水場は諦めた。避難小屋はとても快適で、シュラフが10個用意されているだけでなく銀マットも豊富においてある。また、扉は二重になっており断熱性も良い。トイレは小屋の横に立っているが、扉の立て付けが悪く開閉に難儀した。
夕飯を終えて小屋の外に出てみると、いつの間にか風は止んでおり稜線にかかっていた雲も次第に取れていき、左手に空木岳が、右手に宝剣岳が白い残雪を青空に輝かせていた。最高だ。この時期のメリットとして日照時間がかなり長いことが挙げられるが、そのおかげで明るい時間にゆっくりすることができた。だが明るくても疲れは溜まっていたようで、すぐに眠りについた。
避難小屋から見た空木岳。池山尾根長いな…



メルヘンチック?檜尾避難小屋


6/2 曇り
3:00 起床
4:35 出発
4:50 檜尾岳
7:00 宝剣岳
7:30 木曽駒ヶ岳
8:45 千畳敷

夜中、私も阪本さんも何度か目が覚めて水を飲んでいたので朝起きたときには行動用の水は2人合わせて600mlほどしかなかった。とりあえず、朝食の棒ラーメンを前日雪を溶かして作った水で作る。阪本さんは棒ラーメンには餅派の人だったので、白ごまと魚肉ソーセージしか持ってこなかったのは失策だった。ちなみにどうでもいいことだが最近のTUSACでは棒ラーメンに餅を入れるのは邪道という派閥が拡大しているが、私は餅は入れたい派だ。朝食を済ませると斜面から雪を取ってきてさらに1Lほど水を作る。準備してお世話になった小屋を後にする。
朝一の檜尾岳までの登り斜面では残雪が残っている上斜度もそこそこあり、非常に登りづらかった。途中でハイマツ帯に入って山頂へ。そこから北上する。稜線に上がると南アルプスや八ヶ岳、反対側には御嶽山が良く見える。天気は高曇りだったため眺望は悪くない。
南アルプスと奥に富士山も。
檜尾岳からは前日に引き続き、アップダウンの多い稜線を誰にも会わず快調に進む。濁沢大峰付近で少しだけ残雪があった。檜尾岳から北のほうが南に比べて登山道がよく整備されている印象だった。宝剣岳まで進むと人とすれ違うようになる。
営業をいち早く初めていた宝剣山荘の近くにザックをデポして空荷で木曽駒ヶ岳を往復する。阪本さんがダッシュで駆け上る。恐ろしい体力だ…さすが黒部横断を完遂したOBである。阪本さんからかなり遅れて木曽駒ヶ岳山頂に到着。
立派な木曽駒ヶ岳山頂
夏は登山客でごった返すようだが、この時は我々のみ。やっと見えた北アルプスや御嶽山、南アルプス、八ヶ岳の眺望を堪能する。山頂でゆっくりしたのち、宝剣山荘まで引き返して千畳敷に向けて下り始める。乗越浄土から少しおりたところで雪渓に出たが、最上部が急で雪面も固そうに見えたので、念のため私はアイゼンとピッケルを装着し最初は慎重におりたが最上部を抜けるとすぐアイゼンはいらないような状態だった。一方の阪本さんはグリセードで颯爽とくだって行く。私も途中からはシリセードで気持ちよくくだる。8:45頃に千畳敷ホテルに到着して山行は終了。
千畳敷カール。雪訓ここでもいいかも?
日本一のロープウェイに乗って一気に標高を下げる。一度乗ってみたかったのだがなかなか楽しかった。その後バスで菅の台まで戻り、こまくさの湯に入って明治亭で駒ヶ根名物のソースカツ丼を食べて帰った。充実した二日間だった。
よく染みたソースカツがうまい!





2019年5月19日日曜日

20190519セドの沢右俣沢登り山行記録

セドの沢右俣山行記録 

メンバー:福田(リーダー) 新垣
日程:2019520
天候:曇り
コースタイム:9:15 大倉バス停=10:40戸沢の出合い=11:25 セドの沢F=13:40 セドの沢F4=15:00 政次郎の頭=16:50大倉バス停

大倉バス停からの林道が長く煩わしかったが、戸沢の出合い駐車場付近で入渓してからは楽しかった。水無川本谷F1に着くまでに人工ダムの滝のようなものがあったがそこは流石の福田でも巻くようだ。鐙のようなものが掛かっておりそれを使って越えた。最初にロープを出したのはセドの沢右俣F2。滑り台のようなところを踏ん張って登った。遡行途中でボルダーのような石を見つけては登って遊んだ。最後の滝はセドの沢右俣F4。ロープを出した。これは中程から左に巻くようにして登った。岩が崩壊しそうで一つ一つ安全性を確認しながらの登攀であった。フリークライミングとは違ったクライミングの経験ができ有意義な体験だった。

2019年5月18日土曜日

20190518川苔山逆川沢登り山行記録

メンバー:吉田 新垣 辻
日程:2019518
天候:曇り時々晴れ
コースタイム;9:00 川苔橋バス停=9:20入渓=14:22 川苔山山頂=16:00 鳩ノ巣駅

辻、新垣にとっては初めての沢登りであった。入渓点は他の山行記録通りカーブミラーのあるところで踏み跡も明瞭だった。時には腰まで水に入り震えたり、苔で滑ってどこかを打ったりしたもの順調に川を遡行していった。しかし、最後の最後で分岐を間違えてしまい、完全に涸れた沢に入ってしまった。このことにより、今山行の目玉であった25m大滝を見ることができなかった。非常に残念だ。奥多摩の沢はアプローチが良かったのでまた来ようと思った。

2019年5月11日土曜日

20190511 勘七ノ沢遡行


20190511 勘七ノ沢

メンバー:福田(リーダー)、林(記録)
天気:晴れ

8:40 大倉バス停
9:40 二俣
10:00 勘七ノ沢入渓
(遡行)
13:15 標高940m付近から枝沢を詰め始める
14:00 大倉尾根へ出る
15:30 大倉バス停

遡行時間約4時間
下山約1時間半

 今回の沢登りは登攀が楽しめそうでかつメジャーな勘七ノ沢を選択。渋沢からのバスは満員。大倉のトイレは混雑。1時間ほど歩いて二俣に到着。沢靴を履いて入渓。晴れだったので積極的に濡れに行く。とはいっても5月。腰まで浸かると寒くなってくる。

 F1は右岸から登る。残置スリング有。下部はホールドに乏しく苦戦した。思わず残置スリングを掴んでしまった。しかも、私はフォローだったのだが、リードが登る前にロープの末端を結ぶのを忘れており、ロープアップの時に大変焦った。重大なミスである。
  
いつもF1でテンションを上げ過ぎて最後ガス欠気味になる。

F2はガイドブック通り左岸のリッジ状を登った。残置ハーケンはボロい。

せっかくなので二人とも滝に打たれてみた。


F3は左岸をへつった。落ちなくて良かった。へつった後は全然難しくない。
この写真を撮るときにザックが落ちて流されそうになったことは、墓まで持っていこうと固く誓った。


F4は前衛滝を登った後、迷ったがロープを出した。前衛滝の上に比較的新しいボルトがあり、そこにセルフを取った。足場はあまり良くない。ビレイ解除は合図を笛で行い、聞こえなかった場合はロープを3回引くと決めて登った。しかし笛は滝の音で聞こえず、ロープの引きはビレイ解除なのか手こずってるだけなのか分からなかったので焦った。終了点に到着したリードとビレイ中のフォローが互いに見える位置だったのでなんとかなった。途中ランニングはほぼ取れなかった。登った後、そもそもロープを出す必要が無かったと思った。
 
チラリとロープが見えるが、不安だった
F4を越えると堰堤の連続。気持ち萎え萎えポイントである。気分を変えるために休憩。そこから少し進んだところでハプニング。2m程度の超小滝を登るとき、手が滑って落ちてしまった。気づいたらx座標上に移動していたとはこのことである。衝撃はほとんどザックが吸収してくれたが、右手を少し切ってしまった。手首を捻るなどしなくて良かった。

 気を取り直してF5。右岸を登る。でかいので足がすくんだが、登ってみるとガバまみれで楽勝。この辺の沢はどこもそうだが、支点用の残置ハーケンはボロボロ。
 
できれば私が写ってない写真が欲しかった
 もうメインデッシュは終わりか~と思っていたが、この後のデザートもなかなか楽しい。ステミングに挑戦したがあえなく失敗。福田はなんなくやってのけた。



 遡行終了点とした枝沢はかなり分かりやすかった。(写真撮るの忘れた。)尾根を目指して詰めていくと、鹿よけフェンスが出てくる。狙い通りに大倉尾根に出られたのは良かったが、変なところから人が出てきたと奇異の目で見られるのが少し恥ずかしかった。沢靴を脱いでいると、英語で話しかけられたので焦ったが、文三としての矜持を守るために頑張った。下山はそのまま大倉尾根を使った。今度機会があれば小草平の沢の下降もしてみたい。


2019年5月3日金曜日

20190503槍ヶ岳山行記録

槍ヶ岳山行記録
メンバー:箱守(リーダー) 辻 新垣 
日程:20195月3日〜4日
天候:両日とも晴れ
コースタイム:3日 13:00上高地=15:00横尾=17:50 ババ平
       4日 3:40 出発=7:10 槍ヶ岳肩の小屋=8:10 槍の穂先=10:30 ババ平=15:30上高地

久しぶりの山行だったので体力が心配だったがなんとかなった。上高地の人の多さには
圧倒された。確かに山の雰囲気を感じながらホテルの露天風呂に入ったり、美味しいものを食べたりするのも楽しそうだと思った。槍沢キャンプ場に着く頃には人はだいぶ減ったが、それでも10張ぐらいのテントがあった。
二日目は槍沢キャンプ場からの三番目のパーティーとして早めに出発した。雪渓は踏み跡のおかげで階段のようになっていた。天気は快晴。空の深い青色が美しかった。日が本格的に昇る前に雪渓を登りきったのは良い判断だったと思う。穂先からは北アルプスの稜線が一望できた。穂先からドローンを飛ばしている人がおり、Go-Proやドローンで山の様子を撮影して発信したいと思った。下山はシリセードで体温を下げつつ行った。
 楽しい山行だったが、横尾から上高地が遠すぎると思った。

2019年5月2日木曜日

20190502_農鳥岳大唐松尾根

農鳥岳・大唐松尾根 
メンバー:3年 ) L吉田、饗場 
期間:2019年52日〜4 

5/2 
記録:吉田 
天気:快晴 
 13:15奈良田温泉−13:45大門沢ゲート17:20雨池山−17:25幕営(1900mのコル) 

大唐松尾根の存在を知ったのは去年の4月ごろ。山と高原地図の「日本アルプス総図」を眺めていた私の眼に、農鳥岳に突き上げるその長大な尾根は不思議と魅力的に映った。それからネットで記録を漁り、それが藪尾根であることを知ったのだった。昨秋白峰南嶺を歩いた時にはこの尾根を見つめ、ズッシリとした質量に更なる憧れを抱いた。約一年間挑戦の機会を窺っていた大唐松尾根からの農鳥岳に、このGWにやっと登頂することができた。 

身延駅からバスに乗って奈良田温泉まで向かう。我々と同じバスには他に2パーティが乗っていたが、両パーティとも大門沢から農鳥岳を目指すようで、大唐松尾根を登るのは我々だけだった。初めの2日間は水が無いことが予想されたので、1人5Lずつの水を汲んだ。 
この尾根の取付きは大門沢ゲートから少し歩いたところにある祠のあたりだ。それから森林の中を歩きパイプの手すりが付いた道を辿って急坂を登る。曖昧な記憶だが確か「西山本線」の標識から、手すりのない階段状の道に移った。その階段も電波塔までで、今度は踏み跡の不明瞭な尾根上を行くことになった。雨池山まではそんな調子だった。雨池山の先のコルにはわずかに雪が残っているのが確認された。初日はここで幕営することになった。 

5/3 
記録:吉田 
天気:快晴 
5:00幕営地発−7:10 2346mピーク−9:30大唐松山−12:45幕営(2550m付近) 
 雨池山と2346mピークの間は尾根が広くなっていて迷いやすいので、コンパスで確かめながら進路をとる。2346 mピークへの登りで雪が深くなり、スパッツを装着した。ワカンを持ってこなかったことを後悔したが、すぐに雪の少ない道を見つけ無駄に後悔したことを後悔した。このピークから先は脆い岩や木を掴みながら、所々凍っている雪がついた道を進むような具合だ。さらに大唐松山を超えるとまたも様相は変わる。ハイマツの藪漕ぎか、そうでなければ踏み抜きやすい雪の上を歩き、ストレスが溜まっていた。それでも終始、白峰三山や南嶺の山容が前方に、綺麗な景色だった。2580mピーク手前のコルに下り立つのに、急な斜面を下ったのでロープを出す。本山行でロープを使ったのはこの一回だけだ。この日は、2580mピークからの下りの途中の開けたところにテントを張った。 
2日目の幕営地、農鳥岳をのぞむ

5/4

記録:饗場
天気:晴れのち曇り 

5:30テン場出発-6:40 2633mピーク-8:30主稜線到着(デポ)-8:50農鳥岳-9:20大門沢下降点-12:30大門沢小屋-16:30奈良田バス停 

快晴の農鳥岳山頂!
 昨日と同様に5:00ごろ出発としていたが準備に手間取り5:30の出発となった。昨日の踏み抜きの苦労がなかったかのようにさくさくと雪を踏みしめて進んでいく。時々股下まで踏み抜くものの、基本的に踏み抜くことなく表面の固い層を踏みしめて快適な雪歩きという感じだ。したにはハイマツが埋まっているようで夏の藪漕ぎの苦労が垣間見える。時折現れる雪がない場所では岩とハイマツの上をアイゼンで歩いていった。尾根は若干やせていたがハイマツがあったので問題なく歩けた。想像より遥かに早く2633mピークに到着しこれから登る斜面を見て、冬だとなだれが怖そうだなぁなどと話しながら少し長めに休憩をし、これからどのように登るかを少し話し合った。斜面をほとんど直登しさくさくと進んでいく。雪は程よく緩んでおり急斜面でもそれほど恐怖感はなくぐんぐん高度を稼ぎ支尾根にのりそこからは稜線上をゆったり歩いていった。途中で農鳥岳を下っている人が見え、大門沢を下降するのかなと思いながら歩くと程なくして主稜線に到着した。そこにメインザックをデポし、ピッケルを持って頂上に向かった。ふみ後もあまりなくGWであったため人がたくさんいるかと思ったが稜線上どこにも人が見えずなかなか気持ちがよかった。その後ザックをデポした場所まで戻り荷物を回収し大門沢下降点まで向かった。鐘があり、非常に分かりやすくなっており踏み後もあったのでさくさくと進む。途中で登ってくるパーティーとすれ違い、大門沢の状況を聞き、ぬれることを覚悟するならば問題ないと聞き安心し、雪渓を降りていった。地形図どおりなかなか傾斜のきついくだりが続き、何回か滑ったこともあり、恐怖でなかなか足が進まず非常に遅いペースで下ることになってしまった。大門沢小屋まで下ると雪はすっかりなくなり、そこでアイゼンをはずした。若干雲がかかり始め雷鳴が聞こえたためバスの時間が近いこともあり足早に下山していく。確かに橋は流されていたがわたれないわけではなく、すでに靴がぬれているわれわれは川の中を歩き渡渉した。登山道は崩れているわけではなくそれほど問題はなかったが、崩れたら危なそうな場所は何箇所かあり、今後も安全に通れるかは注意が必要であると感じた。その後ゲートに到着し奈良田まで歩きその日のうちにバスで帰った。