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2019年2月23日土曜日

2019.02.23~24 八ヶ岳真教寺尾根


八ヶ岳真教寺尾根
日程 2019/2/23()24( 22前夜泊
天候 両日共に晴れ
メンバー 縄(L)、福田
コースタイム
2/22 
小淵沢ステビバ
2/23 
0634 清里駅着
0900 スキー場発
1230 牛首山山頂
1420 2480m付近幕営
2/24
0630 幕営地発
0830 赤岳山頂
1030 幕営地点
1430 スキー場
1530 清里駅

2/23
賽の河原。これくらい少なかった。
2223で南岸低気圧が来て降雪する予報だったが、南の方を通るように変わり、結果全然天気は良さそうであった。清里駅から出発しようとするも福田が雨具を家に置いてきてしまったようだと言う。天気とは裏腹にいきなり暗雲が立ち込める。スキー場で借りられる可能性にかけて出発。
小一時間歩きスキー場へ。なんとか借りられたようなのでそのまま出発する。返却があるので、鎖場の下りを考慮してもともと赤岳鉱泉に降りる予定だったが、結局雪もすくなさそうなので、サブザック行動にして往路を下れる可能性にかける。
取り付きは情報が少なく、なんとかなるんだろうと思って適当に藪を漕いで登山道に合流しようとしたら登山道のところのはずが悪路だった。ようやく踏み跡がしっかりしてきて防火帯のような謎の空間を登っていく。取り付きの正解は帰りに見つけた。スキー場の左端に沿って通路のようなところを進むとテープが見えてくる。皆そこから登っているようだ。
ところが今度は福田と自分の花粉症の症状がひどくなった。杉の塊が近くにあったに違いない。福田はかなり辛そうで、ネックウォーマーをマスク代わりにしていた。
スキー場上まで来たが牛首山は雪が相当少なそうだ。あまりにものどかなのでボルダリングしてしまった。その後も雪が増えることはなく、あってもトレースで踏み固められていて問題なかった。
幕営予定だった2316mまで来て赤岳はだいぶ近づいたが、上げられるならベースキャンプをあげたいのと、赤岳沢のトラバースの雪が緩む前に降りたかったので、もう少し進むことにした。
小一時間ほど進み、2480m地点で張る。もう山頂は目の前である。
2136m地点から赤岳

2/24
ゆっくり支度してハーネスを履いて出発。上に4人ほどのパーティーが撤収していた。権現方面へ縦走するらしい。左には天狗尾根、右には東稜が見える。特に天狗尾根のかっこいいこと。程なくして鎖場の地点に着いたが、やはり鎖はめちゃくちゃ出てて、問題なく登れそうだった。下りもこれを使えば懸垂は容易だろう。特に恐怖感を感じることなく登り、9合目の看板を通過した。その後も多少は鎖の付いたところを登ることになるが、傾斜は緩い。キレットからの道、文三郎道と合流し、8時半頃登頂した。つい6日ほど前の西面登攀でも綺麗だったが、この日は風も弱く、北アルプスの北端を余裕で見えた。あまりにも穏やかで、寝転んで昼寝できるくらいだ。
続々と登山者が到着する中、往路を戻る。鎖が出ているとはいえ、下りの方が緊張は強いられる。鎖に直接ロープを通し、九合目のすぐ上で1ピッチと、核心の鎖場で3ピッチ懸垂した。他の記録にもあるが、これが雪で埋まっているとなると難しさは増すだろう。だいたいは掘り起こせる気がするが。その後はテントを撤収し、意外に長い牛首山の登り返しを経る。微妙に凍っているところと花粉に苦しみながら、1430分、下山した。
雪の量が少なかったのであっさりだったが、これが南岸大量降雪の後であれば、大きく違っただろう。
頂上より真教寺尾根を臨む。

2019年2月15日金曜日

2019/2/15-19 八ヶ岳冬季登攀

阿弥陀北陵記録
日程:2019/2/16()
天候:曇り
メンバー:畑中(L)、近江(記録)
コースタイム:06:10行者小屋-09:50阿弥陀岳山頂-11:30赤岳山頂-12:40行者小屋

この日は先輩から教わった通り2578ピークのある尾根を登ろうと思い、出発して最初に出てくる分岐の手前から西にそれようと思ったが、どこにも踏み跡がなかった。踏み跡があるものだろうと思い込んでいた我々は、踏み跡を求めて水流の上を歩いて踏み抜きそうになったり少しラッセルして急斜面を登ってみたりしながら散々歩き回った挙句、結局踏み跡を見つけることができなかった。仕方なく分岐のところまで歩いてみるとようやく踏み跡を発見できた。踏み跡はどうやら2578ピークを通る尾根の一本東側の尾根を通っているようである。そこから先は、展望はあまり望めないものの、割と順調であった。ジャンクションピーク手前が少し急であった。第一岩峰はロープを出さずに通過し、第二岩峰では2ピッチロープを出した。ロープを出すセクション(第二岩峰、ナイフリッジ)を超えればあとは少し歩くと山頂である。なんともあっさりとしたバリエーションルートである。山頂からは展望が全くなかったので、コンパスとGPSを見ながら中岳との間のコルへ降り立った。視界がなくぼうっとしていると阿弥陀南陵を降りてしまいそうではあった。中岳を越え、文三郎道の分岐についた時、11:00であった。そのまま降りるか赤岳に寄り道するか考え、時間はあるし僕が赤岳に登頂したことがなかったため、赤岳に寄っていくことにした。下山は地蔵尾根から降りた。



2019/02/16 裏同心ルンゼ記録
天候:曇り
メンバー:池田、箱守、吉田(記録)
行動記録:06:10行者小屋発07:30裏同心ルンゼF12:00トップアウト15:30帰幕

箱守、吉田共に初のアイスクライミングだったため、裏同心ルンゼF1で登り方を練習してから登攀を開始した。氷の表面で解けた水で手袋が濡れて冷たくなった。F3の上部では氷を踏み抜くようなところもあり氷の厚さの確認など考えることが多かった。帰りは時間も余っていたのでじょうご沢を見てから帰ることにした。前半の滝の氷結状態は悪く高巻きをしながらナイアガラの滝につく。そこでトップロープを張りアイスクライミングの練習をした



2019/2/17 
阿弥陀北稜
メンバー:縄、L箱守(記録)
天候:快晴
6:30行者小屋-8:02第一岩峰基部-8:30第二岩峰基部-11:00阿弥陀岳山頂-12:30赤岳-13:10地蔵尾根分岐-14:27行者小屋

赤岳南峰リッジへ行くパーティーとほぼ同時に行者小屋を出発し、10分ほど一緒に登った後、別れて阿弥陀北稜へ続いていると思われるトレースを登りだした。だがトレースは途中で消えており、尾根上を進めばジャンクションピークで合流できそうであったがラッセルが深かったので一旦取り付きまで引き返し、別のトレースを辿ったところ、しっかりと第一岩峰基部まで続いていた。去年来た時とは違う場所を登るトレースだった。どこからでも合流できそうであるので年によって変わるのだろう。第一岩峰はアイゼンをつけてロープは出さずに木を掴みながら登った。第二岩峰の基部に着くと先行パーティーが3組ほど登っていた。日曜日ということもあって混雑しており、後続も2,3パーティーいた。幸運にも天候は快晴で風もほとんどなかったので待つのは楽だった。縄は初めての冬季登攀となったので、去年登ったことのある箱守が1ピッチ目をリードする。先行パーティーが基部から5mほど登ったところでピッチを切っていたのでその隣で支点を構築した。2ピッチ目は縄がリード。3ピッチ目はナイフリッジの先まで箱守リード。危なげなくトップアウトし、ロープをたたんで山頂へ。休憩したのち、せっかくなので一般道を辿って赤岳まで登り、地蔵尾根を下って行者小屋に帰幕。



2019/2/17アイスクライミング(裏同心ルンゼ)
メンバー:畑中、近江、新垣
天候:晴れ
行動記録:04:30 起床06:30 出発07;45 裏同心ルンゼF1でアイスクライミングの練習08:45 アイスクライミング開始12:26 大同心にトップアウト13:35 ジョウゴ沢見学14:26 行者小屋

初めてのアイスクライミングであった。寒さ、冷たさをなめて手袋を二重で登っていたら、手はみるみるうちに冷たくなり感覚がなくなってしまった。また、アプローチで汗をかかないこと、アイスアックスは握りこみ過ぎず手首のスナップを利かせて氷に打ち込むと良いこと、アイゼンの爪は氷に垂直に蹴り込むことなど多くのことを学ぶことができた。次に行くときは寒さ対策をもう少し考えていきたい。



2019/2/18 赤岳南峰リッジ
メンバー:畑中、縄、新垣
天気:晴れ行動記録:04:30 起床06:30 出発07:40 南方リッジ取り付き10:50 赤岳山頂11:30 行者小屋12:30 行者小屋発13;30 ジョウゴ沢F14:30 ジョウゴ沢発15:15行者小屋

南峰リッジはあまり難しいところはなかった。(そうなるようにルートをリーダーが決めてくれているのだろうが)三ピッチ目に、落ちたら死ぬ切り立った岩壁があったがしっかりとした足場があったため大丈夫であった。帰幕後、時間があるということでジョウゴ沢へアイスクライミングの練習をしに行った。中山乗越がきつかった。



2019/02/19 阿弥陀北陵
メンバー:池田、近江、新垣
天気:曇りのち雪
行動記録:04:30 起床06:30 出発10:00 阿弥陀岳山稜10:30 帰幕

折角なのでトレースのないところを登ろうということでトレースのないより西側の尾根を登った。ここで胸まであるラッセルを初めて体験した。汗でビシャビシャになってしまったが今日は気温が高く助かった。山頂はガスっており景色を楽しむことはできなかったが、僕は初リードを2ピッチ行いとても楽しめた。ナチュラルプロテクションを外れないようにとるのは難しく慣れが必要だと思った。積雪量は少なく風が弱く吹きだまっている可能性も低いと判断し地形の罠があるものの中岳沢を下り下山することを選択した。その後美濃戸口までおり、温泉に入り解散となった。



赤岳主稜記録
日程:2019/2/19()
天候:晴れ
メンバー:池田(L)、近江(記録)
コースタイム:06:30行者小屋-07:45取り付き-13:00登攀終了-13:10赤岳山頂13:25-14:20行者小屋

文三郎道を登って行き、周りが開けてきてからしばらく歩くと、左にどう見ても取り付きとわかるチョックストーンがあるので、そこに向かってトラバースする。1ピッチ目は難しかった。一旦左の岩に乗り、残置スリングを掴んでチョックストーンの上に上がった。チョックストーンの奥にアックスがよくかかるところがあるのでそれを利用した。このピッチは、私には非常に恐ろしかった。そこから先のピッチは、特に難しいところはなかった。雪のついた斜面を登ったり、ホールド豊富な岩を登るのである。下りは地蔵尾根を使った。
私は登るのが遅く危うく後続パーティに迷惑をかけるところだったので、来年はもう少しマシなスピードで登れるようになりたい。



八ヶ岳裏同心ルンゼ記録
日程:2019/2/19()
天候:雪、上部強風
メンバー:畑中(L)、縄(記録)
コースタイム:
0615 行者小屋発 0650 赤岳主稜に向かう途中で撤退決定0725 裏同心ルンゼに向けて行者小屋発 0810 裏同心ルンゼ取り付き 1020 大同心稜基部 1130 行者小屋着

予定では赤岳主稜に行く予定であったが、文三郎尾根を登って行く途中早くも雪が舞い始める。視界は良いものの上部の風は強そうで、悪天傾向が早まったと判断し、バックアッププランの裏同心ルンゼにすることに。
一旦行者小屋に戻り、ギアを整理後、裏同心へ歩く。帰りの登り返しを考えると億劫だと畑中は言っていたが、個人的にはアイスクライミングのリードを初めて経験できそうだったので、悪い気はしなかった。
取り付きまで息を上げて登り、準備する。最初のF1は畑中にリードしてもらう。傾斜が緩く高さもさほどだったので途中支点は取らなかった。晴天で解けたせいか3日前と比べても簡単になってるらしい。
F2は自分がリードすることに。3m×2段くらいで怖さはなかったが、場所が悪かったのかスクリューを入れると割れてしまい、今度はそもそも入らなくなった。時間を消費しそうなのと支点を無理に取る必要もないことから結局そのピッチも支点は取らなかった。後で畑中に言われてわかったのだが、中に氷がつまっていた。このピッチの確保地点はF3滝下部にとった。また、スクリューのふたを途中で落とすミスを犯してしまった。登攀する前に確認すべきであった。
F3も自分リード。5mくらい。今度はすんなり支点を取れた。確保支点は滝を抜けて20mくらいのところに出ていた岩にとった。
F4は雪で完全に埋まっている。畑中によると12月の時は出ていたらしい。
最後のF567mくらい。右側を登り、途中支点は1個とった。確保支点は滝を抜けて程なくある右側の草付き付近の氷にとった。
上でロープをたたみ、大同心基部へ10分ほど歩く。2人だったので登攀は想像より早く終わったが、栄養補給をしていないので少し疲れていた。
大同心はここ最近の晴天で全く雪が付いていなかった。ただ、上に抜けると風、雪が強くなり、主稜に行かなくてよかったと心底思った。
大同心の下りは、踏み跡はしっかりあるが、特に下りだしが急でメンバーによっては1p程度懸垂下降をしたほうが良いだろう。
その後は行者にもどって阿弥陀北稜のメンバーと帰り支度をし、雪の降りしきる中下山した。
個人的にはアイスクライミングのリードを経験でき、充実したものになったと思う。

2019年2月6日水曜日

20190206_冬合宿 仙丈ヶ岳地蔵尾根

20190206_冬合宿 仙丈ヶ岳地蔵尾根
メンバー:池田、縄、畑中、近江、箱守、饗場、吉田、新垣、辻、林、福田
天候:2/6 曇り 2/7 晴れ 2/8 曇り
2/6 柏木登山口6:30 – 15:40 2422標高点(幕営)
2/7 幕営点 5:30 – 8:30仙丈ヶ岳8:50 – 10:30 幕営点
2/8 幕営点6:30 – 11:15 柏木登山口
2/6 記録:福田
夜行とタクシーを乗り継いで登山口へ。空きスペースにテントを張り仮眠をとる。朝起きてみると思いの外気温が高く、登山口に雪はない。標高が低いせいだと思い出発。ただ、2時間歩いても雪が積もっていない。もともと登山口からラッセル想定で入っていただけに拍子抜けである。雪がないので特に書くこともない。そういえば寿司食べたいとか話ししてたのにあれから寿司食べにいってなかった。あと林がヘルメットをザックの下敷きにして粉々にしていた。勿体無い。
 歩き始めから3時間くらいでやっと雪が出てきた。でもラッセルするほどではなかった。ひたすら退屈である。むしろこの方が苦行。外付けしているワカンを捨てたい衝動にかられる。
 松峰小屋を過ぎたあたりから雪がひざ下くらいになってきた。まあラッセルにはならないんだけど。虚無とはこのことか。時間もあるのでどんどん先に進み、2422標高点ちょっと先の偵察で確認していた幕営適地まで行動した。正面には仙丈ヶ岳がもう見えていた。近い。

2/7 記録:福田
 日の出前に出発。ヘルメットを壊した林はお留守番。ワカンはつけていたが雪は膝上くらい。人数が多いのでラッセルは楽。てか雪が少ないからそもそも楽。1ピッチで主稜線手前まで。このあたりで空が明るくなり始めた。池田さんが楽しそうに稜線までラッセルしていた。ただその後に続いた池田さんより体重が重い人たちはただただ辛そうだった。僕は体重が軽い方なので楽だった。

 稜線上は風が強かった。この後もどんどん風が強くなる予報だ。先を急ぐ。風で吹き飛ばされて雪は少ないが、カリカリのアイスバーンになっていた。その中でも特に氷化していた地点で、突然アイゼンが外れた。バランスを失った僕は転倒し、滑落した。必死に滑落停止をしたが、ピックが刺さらない。なぜか知らないが止まった。原因はアイゼンの調節が不十分だったこと。反省、、、。
 しばらく穏やかな雪稜が続いて、主稜線に出た。そこから山頂はすぐそこだった。風は強いが平和な山頂だった。あまり
に簡単で拍子抜けだが、ともかく無事に全員登頂できたので何よりだった。あ、林いなかった。
 午後から天気が崩れる予報だったので、下山は駆け足だった。テントに戻ってからはやることがなくみんな寝ていた。
















2/8 記録:新垣

ヘルメットが壊れたせいで、7日のアタックに参加できなかった林には悪かったが、8日は風が強かったため再アタックは中止となり下山することになった。下りは上りの半分以下の時間で行くことができた。冬山の上りのラッセルのしんどさをあらためて感じた。今年度の冬山合宿は去年に比べ楽な山行だったそうだが僕にとっては十分な冬山経験と登頂の喜びを得ることができた意味深い山行となった。

2019年2月1日金曜日

20190201 阿弥陀岳南陵〜中央陵

20190201 阿弥陀岳南陵〜中央陵

メンバー:L池田、三浦、福田
日程:2/1~2/2
天候:晴れ
記録:福田
2/1
10:15 タクシー降りる-10:35 船山十字路-11:50 旭小屋12:00 - 14:40 立場山14:50 -15:10 青ナギ
2/2
7:40 出発 - 10:00 p3基部 - 12:10 阿弥陀岳 - 15:30 広河原沢出合 - 16:10 船山十字路 -16:40 タクシーのりば

2/1
9:10に茅野駅集合で、タクシーで船山十字路を目指す。しかし、昨日降った雪でタクシーが入れず、手前で降ろされてそこから歩くことになった。10:15分出発。積雪は20cmほど。トレースはない。とにかく寒い。20分ほどで船山十字路にでた。十字路を右折し、南陵の取り付きを目指す。途中川を渡る地点で橋が流されていた。おそらく台風によるものだろう。適当に川を渡って、旭小屋へ。雪が深くなり、すねくらいまで埋まるようになった。小屋を過ぎて尾根までの急登をこなし、尾根上を登り、3ピッチで立場山まで行った。途中からひざ下ラッセルだったが池田さんが楽しそうにラッセルしてたので後ろは楽だった。立場山のすぐ先の青ナギで幕。夜は冷え込んだが新品のダウンと寝袋のおかげで快眠できた。

2/2

腰ラッセル
5:00起きだったがコッヘルが小さい事もあり準備に時間かかって7:40出発となった。無名峰までは自分がラッセルをした。正直上のアルパインエリアでは自分は何もできないのでここで頑張るしかない。基本膝上で時折腰まで潜る雪をラッセルして1時間強で無名峰まで行った。天気がいい。あと暑い。本当に2月かよ。そこからp1までさらにラッセルして、p1手前でトップを交代してもらった。



やたら絵になる
P3
P3までは大したことない尾根を歩き、p3基部についた。後ろに自分たちのトレースが見える。雪山はやっぱりこうでなくちゃね。基部からルンゼに入るまでトラバースがあるが、そのトラバースからロープを出した。風が強い。コールが聞こえない。ロープがいっぱいに出てさらに引かれていたので、ビレイを解除してトラバースした。どうやら50mロープちょうどいっぱいでルンゼ基部まで行ったようだ。2ピッチ目はルンゼ状だった。ここもコールが聞こえず苦労した。ただ、雪は少なくノーロープでも普通に登れそうである。ルンゼをさらにつめて稜線上に出て、そこからは1時間もかからずに阿弥陀岳山頂に出た。最高の天気で視界は360度。

多分バンザイのポーズをしようとしているが手が上がっていない謎のポーズ
写真を撮ってさっさと降る。中央陵はトレースがなく、地図を見ながら尾根を外さないように降った。途中下部岩壁の上部に出てしまい、懸垂しておりた。尾根の下部は雪がグズグズで滑った。大変だった。ここが一番大変だったかもしれない。広河原沢の出合まで来るとアイスクライミングの人たちのトレースがあり、てくてく歩くだけで出発地点まで戻れた。

2018年12月30日日曜日

2018/12/30-1/1 霞沢岳南尾根(年越し)

2018 12/30-1/1
霞沢岳南尾根
メンバー:L縄、近江、箱守

12/30 曇り
7:50 松本バスターミナル=9:00沢渡 9:3010:00霞沢発電所下〜11:30 霞沢発電所上〜16:00 標高2140m付近(幕営)

前日の12/2920時過ぎに新宿から松本行きのバスに乗り、松本駅構内のデッドスペースでマットとシュラフを敷いてステビバした。翌日最初の高山方面行きのバスに乗り、沢渡で降車する。支度して出発。霞沢岳南尾根の取り付きは、沢渡駐車場の裏にある鉄塔方向への踏み跡から入る(これが末端から)ものと霞沢発電所から送水管の脇を登るものがあるが、今回は登りは発電所から入り、下りで末端まで行くことにした。
発電所横の取り付き
発電所の登りは1時間半ほどつづら折りを登る。途中金網が出ている部分があり、数センチ積もった雪で何度も滑った。発電所の上に出ると、なだらかな尾根となり、最初は薄い雪を踏みしめながらサクサク進む。2000m付近まで上がってくると、年末寒波で数日前まで降り積もった新雪が深くなり始め、ラッセルとなった。吹き溜まりでは腰上まで埋まる具合だった。大きな倒木もあり、進むのに難儀しつつあった頃、2140m付近で平らな幕営適地があったのでさらに先に進むか迷ったが幕営することにした。
大きな倒木
夕飯は肉たっぷりのペミカンカレー。美味しかった。


12/31 晴れ
6:00 出発
11:00 2553m
12:00 2460m付近のコルまで進み撤退決定
15:15 幕営地

大晦日。天気は良く、風も穏やかな絶好のアタック日和だった。日の出の30分ほど前に出発。始めからワカンをつけ、先頭を三人で交代しながら進む。雪を纏った白い樹々の間から差し込む朱色の朝日が美しい。きっとモルゲンロートの中を歩いていたのだろう。幸運なことにダイヤモンドダストも見ることができた。
モルゲンロートの中をラッセル
順調に進んでいるように思えたが、雪が深く、地図と照らし合わせると思ったほど進んでおらず焦ってくる。
2350m2400付近に細いピークがあることが地形図でもわかるが、これらの場所は想像以上に細く、稜線上には一本の松の木を回り込むようにして歩くしか進む道がなく、ワカンで突破したがかなり緊張した。下りの際はワカンを外して通過したがその時はそれほど緊張しなかった。また、その先に非常に急な斜面があり、大量の新雪が積もっていたためか幾度ラッセルで雪を踏み固めようとしても下に滑ってしまいなかなか上がれない場所があった。木の根を掘り出して掴んだり、草を掴んでなんとか上がった。そこから少し登ると、急な沢地形の上部をトラバースする箇所があり緊張した。その後はなだらかになり、雪が多くなってラッセルが一段と辛くなったところで2553m峰につくと、視界が一気に開けて霞沢岳の姿がはっきり見える。だがここについた時点で11時で、タイムリミットが近くなっていた。2553m峰から先へ進むと、今度はハイマツ帯の踏み抜き地獄が始まった。早く進みたい気持ちとは裏腹に、足を取られてなかなか前へ進まない。2460mのコル付近まで1時間もかかってしまった。ここで当初のタイムリミットとしていた12時になり、メンバーで今後を話し合う。天候は持ちそうであり、帰りはトレースをたどれば良いので道迷いの心配もなかったのだが、ヘッドライトで2350m2400mのような細い峰を通過するのはリスクが大きそうであることや、霞沢岳までも見た目以上に時間がかかりそうだということで撤退を決めた。3人で霞沢岳をバックに写真を撮る。帰りはトレースを辿って幕営地には15時すぎに到着した。登りで苦労したところは下りではほとんど問題なかった。
霞沢岳は遠かった…

登頂こそ果たせなかったものの、天気は良く楽しい1日だった。
この日の夜は大晦日ということで夕飯は豪華であった。メンバーの希望ですき焼きを初めて山で食べる。しかも生卵つき!揚げ豆腐、ちょっといい肉、しらたき、白菜とボリューム満点でとても幸せな気持ちになった。その後シュラフに潜ってラジオをつけるとちょうど紅白歌合戦が賑やかに始まっていた。今までの大晦日とは違った幸せを感じていると、疲れが溜まっていたのか、楽しみにしていた歌手やアイドルを聞き逃し、年越しの瞬間も寝てしまっていた。(他の2人は起きていて私とも会話していたらしいが全く記憶にないこうして年は暮れて行く…
SUKIYAKI 美味い!


1/1 晴れのち曇り
7:20 撤収・出発
9:30 霞沢発電所上
10:40 沢渡

この日は沢渡に下山するだけだったので、ゆっくり準備する。朝飯を食べて撤収を始めるとちょうど木々の間から初日の出が上ってくるのが見えた。この日は朝から快晴で、とても朗らかな気持ちで新年を迎えることができた。
初日の出。良い一年になりますように。
天気の良い日は下山も楽しい
出発から2時間ほどで霞沢発電所上に着くと、空が曇り始めていた。午後から天気は崩れるらしい。発電所からは、上りに使った送水管の脇ではなく、末端まで降りることにした。最初は巡視路のような明瞭な踏み跡がありそれをたどるが、途中でそれを追いすぎて変な方向に進んでしまい、道をロストしたが登り返して尾根に復帰することができた。少しわかりにくいので下降の際は注意が必要だった。大きな鉄塔まで降りると沢渡駐車場の裏にすぐに出て、下山は完了。バス停から10分ほど歩いたところにある、さわんど温泉の梓湖畔の湯に入ってスッキリしたのち、バスで松本まで帰った。登頂はできなかったが、楽しい山行だった。近江はこれで前年度の11月に続き2回連続霞沢岳を敗退したことになり、3月に三度目の正直を目指したが…?

2018年12月21日金曜日

20181221塩見岳

20181221 塩見岳

メンバー:L畑中、饗庭、近江、縄、福田
日程:12/2112/25
記録:福田
12/21夏季ゲート22:45 – 23:30 鳥倉林道登山口
12/22鳥倉林道登山口7:50 – 11:00 三伏峠
12/23三伏峠4:30 - 本谷山5:50 – 8:40 塩見小屋9:00 - 本谷山11:20 – 12:30 三伏峠
12/24三伏峠5:20 - 本谷山6:30 – 9:05 塩見小屋9:25 – 11:10 塩見岳11:30 – 13:10 塩見小屋13:25 - 本谷山15:40 – 16:50三伏峠
12/25三伏峠7:20 – 9:00 鳥倉林道登山口9:20 – 10:00夏季ゲート



12/21
天候:みぞれ
4限後準備をしてバスタ新宿から高速バスで松川に向かう。ここ1週間風邪気味で、病み上がりのため体調は万全ではなかった。松川からはジャンボタクシーに乗り換えて鳥倉林道へ。雪が少ないため、夏季ゲートまでタクシーで入れた。天気はあまり思わしくない。準備をして登山口まで歩く。満月に近いためか、月明かりのみで歩けた。45分で登山口に着き、テントを張って眠りについた。夜半にみぞれは雨に変わり、テントを濡らした。

12/22
天候:雨
朝起きると雨である。うどんを食べて支度をしていると、単独行の方がおりてきた。山にはその人と学生2人組しか入っていないと話をしていた。おそらくその学生は1日前に入山していた中山さんと三浦さんだろう。本谷山より先はトレースがないようだ。その方は昨日入山し塩見を登って今日の朝には下山してきたようだ。しかも本谷山から先は全てラッセルだ。恐ろしい体力である。雨の中支度をして出発する。雨に打たれながらも3ピッチで三伏峠についた。小屋がありがたい。季節外れの雨に濡れた装備を乾かして、翌日の天候を案じながら眠りについた。

12/23
天候:曇りのち雪
饗場さんのビーコンの調子が悪いようだ。うまく機能しない。仕方ないので饗場さんはお留守番になった。朝から天候はすぐれないが、雪は降っていないので準備をして出発した。1ピッチと少々で本谷山まで。あたりが少しずつ明るくなっていく。ただ、ガスで視界は良くない。本谷山から先にはトレースがなかった。膝下、時折膝上のラッセルで、15分交代で歩みを進める。権右衛門山のトラバースはなだらかだが、トレースがなくあまりペースが上がらない。トラバースの終わりから稜線に上がると、雪が舞ってきた。風も強い。とりあえずは塩見小屋までは進むことにする。途中竹竿を使った。本谷山から3ピッチで塩見小屋に着いた。天候は吹雪になっていた。小屋の玄関に入ってどうするか話し合う。時間的には行けなくもないが、これから天候は下り坂になることも踏まえ、撤退することにした。撤退中もどんどん天候は悪くなっていった。判断は正解だったようだ。12時過ぎに小屋に戻り、明日どうするかを話し合った。天候は明日には回復するようだ。明日もアタックすることを決めて眠りについた。

12/24
天候:晴れ
朝から晴れている。今日はいける、そんな気がした。昨日から体調が優れなかったという近江さんが饗場さんの代わりに残り、出発した。昨日のトレースはほぼなかったが、昨日の反省を生かしわかんを持ってきたこともあり、昨日よりも早いペースで進んだ。稜線に出ると、完璧な青空が広がっていた。最高の天気だった。仙丈ケ岳、北岳、赤石岳、と、見渡す限り南アルプスの名峰が並び、塩見が南アルプスの中央部にあること実感した。昨日よりもかなり楽に塩見小屋に着き、ワカンをデポしアイゼン、ハーネスをつけた。そこから先は天狗岩まで稜線を外さずに歩いた。下がハイマツなので踏み抜きは多かったが概ね快調に進んだ。天狗岩は、夏道は巻いているが、直登した。雪が少ないのもあり、ノーロープで問題はなかったが、雪が多くつくとロープがいるだろう。天狗岩からは鞍部を挟んで塩見の本峰が大きい。なるべく大きなルンゼに入らないように左側を進んだ。最後小さなルンゼをつめて頂上稜線に出た。開放感は抜群だ。天気も最高によかった。先輩方とグーパンチを交わす。

昨日登れなかっただけに達成感は格別だった。一応東峰にも寄った。風が強かったので少しおりたところで休憩し、おりた。帰りは天狗岩をトラバースした。雪も問題なさそうだった。塩見小屋に戻り、そこからワカンを履いて帰った。小屋に着いた頃には日が暮れかかっていた。小屋では畑中さんが持ってきてくれたケーキとチキンを食べた。そういえばクリスマスイブだったな。

12/25
天候:晴れ
普通に帰るだけだ。きたときよりも雪の量は減っていた。ところどころ氷が出ていて苦労したが、2ピッチで林道に出た。充実した山行を振り返りながら帰りの林道を歩いて帰った。







2018年12月16日日曜日

2018.12.15 谷川岳西黒尾根


20181215 初冬合宿代替谷川岳
メンバー:L縄、饗場、吉田、林(記録)、福田

12/15
9:15 出発
(西黒尾根)
14:30 標高1500m付近でテント設営、埋没訓練、ビーコン捜索訓練、弱層テスト
17:30 訓練終了

12/16
5:30 起床
7:10 出発
(西黒尾根)
10:10 トマの耳
(天神尾根)
12:15 天神平
(田尻尾根)
14:40 土合駅

 今回の山行は初冬合宿で予定されていた雪上訓練を行い、かつ冬山での生活技術や歩行技術を身につける目的で実施された。一日目は西黒尾根にあるコルで泊まってそこで訓練を行い、帰りは天神尾根で降りる計画だ。
一日目。雪はそこまで無いだろうと思っていたが、アプローチの途上、水上駅で雪が積もっており、さすが上越と驚いた。土合駅に到着後、ゲイターやカッパを身に着けて出発。西黒尾根に着くころには膝下くらいまで積もっていた。とはいっても西黒尾根はトレースがあり、おかげですんなり歩けて大変助かった。途中で訓練としてトレースの無いところをラッセルしてみたが、あまりに深くてとても進めたものではない。早々に諦めてトレースを辿ることに戻った。数ピッチ歩いたのちにワカンを履いて歩くことにした。私はワカンをつけるのに大変手間取ってしまい、ひどく時間を浪費してしまったので反省している。ワカン歩行をしばらく続けると鎖場に着く。夏に下ったときはそれほどの苦労もなかったのだが、雪があってワカンを履いていると難易度は桁違いだ。まず鎖は一部が埋もれて手繰り寄せられない上、ワカンでは雪がついた岩に足を乗せることもままならない。代わりに岩場の脇から上がろうとすればズボズボはまって動けなくなる。結局なんとか岩に足を乗せて腕をいっぱいに伸ばして鎖を掴むことで登ることができた。下りではロープが必要だろう。この岩場の辺りで下って来た先行パーティの話を聞いたところ、途中からはトレースが無いらしい。これまですれ違ったパーティはどうやら諦めて降りてきた人たちだったらしい。トレースが無くなってからは腰まで積もる雪の中を30分程ラッセルし、14時半ごろ目標のコルに到着。日没までに辿り着けて良かった。頑張って渋谷の始発に間に合わせた甲斐があったというものである。整地してテントを張り、明日の分のラッセルも少し進めた。

ここから今回の目的の一つである訓練を開始した。最初は実際に雪に埋まってみる埋没訓練。体験するまでは話に聞いていた程度であったが、雪に埋まると本当に真っ暗になってしまう。上も下も分からなくなるというもの頷ける。それに呼吸がしづらく、苦しい。エアポケットの重要性を思い知らされた。さらに出ようと思っても雪は重たくなかなか出られない。今回は訓練ということで浅く埋まった程度であったので自力で出られたが、雪崩に巻き込まれて数メートルも埋まれば無理だろう。雪の中の声は外からは聞こえにくく、逆に雪の中では外の声は鮮明に聞こえるのも身をもって体験できた。


次はビーコン捜索訓練。実際やってみると、残留物を見逃してしまったり、二人以上いる場合に対応したビーコンでないと複数捜索は難しかったり、いざ掘り起こしたビーコン(つまり自分の持っているもの以外の機種のビーコン)のスイッチの切り方が分からなかったりと、次々に課題が出てきた。

最後は弱層テストを行った。ピットを掘り、徐々に強い刺激を与えて雪崩発生の危険性をある程度知ることができる。今回は肩で数回叩いたくらいで崩れたので危険性はあまり高くないだろう。
二日目。5時半に起きて朝食を取る。行動水を作ろうかと思ったが燃料が切れてしまったので冷たい水で我慢することになった。ガス一缶くらいは安心できる量を持っていくべきだった。日が昇るとなぜか山頂まで昨日までは無かったトレースがある。どうやら寝ている間に抜かされたらしい。とはいえ雪が吹き付けてトレースはどんどん消えていく。7時過ぎに出発し、全身でラッセルしながら進む。途中後発パーティに抜かされながら10時過ぎにトマの耳に到着。トレースのおかげで思ったよりもかなり早く到着できた。

下りは天神尾根を使った。便利なロープウェイが使えるので、大変な行列ができており、思うように進めない。こんなに雪が積もっているのにワンサと人があふれるのは全国でもここぐらいではないか。1215分に天神平に到着したが、ここまで来ておきながらロープウェイは使わず、少し引き返して田尻尾根を使った。トレースがヤブの中を進んでいるせいで非常に進みづらかった。冬のヤブはもうこりごりだ。登山道に合流してからは比較的進みやすかったが、ラッセルであることに変わりは無かった。1440分頃無事土合駅に到着した。
今回の山行は上記の目的を達成できた上、ラッセル山行を楽しめたので非常に有意義なものとなった。また冬の上越を登りたいと思う。

2018年12月13日木曜日

20181213_八ヶ岳登攀

八ヶ岳登攀

日程:12/13-15
メンバー:三浦(L)、池田、畑中
記録:畑中

1日目
8:50 出発―11:30登攀開始―15:20登攀終了(7P)―17:05赤岳鉱泉
前日の終電で茅野駅に集合し、深夜に美濃戸口から赤岳鉱泉まで歩いた。2時半くらいに到着したのでそのまま就寝。起床。寒い。凍えながら出発。とりあえず赤岳南峰リッジを目指す。いろんな記録を事前に調べて行ったがどの記録も取り付きがはっきりしないのでそれっぽいところから取り付く。全7ピッチ全て池田リード。全てナチュラルプロテクション。ピナクルへのスリング、及びカムが非常に有用であった。

2日目
7:40出発―8:25 F1―12:50 F5―13:50大同心基部―15:05赤岳鉱泉
赤岳主稜に行く予定であったが前日の夜から降雪があり、コンディションからして危険と判断し裏同心ルンゼに変更になった。裏同心だけならそこまで時間もかからないであろうから少しゆっくり出発することにした。F1とF2の二段目までは三浦リード、3段目池田リード、F3は畑中リード、F4のナメ滝はノーロープ。F5はまだ氷がそこまで発達しておらず危険と判断し、そこから大同心稜にトラバースしそのまま下降。どの氷も高さはそこまでない。1ピッチめは滝上の木がビレイ支点として使えるが、その他はスクリューで作る他ない。

3日目
5:35出発―7:20トラバース地点―8:05登攀開始―12:20 6P目終了―15:35登攀主稜(全10P)―19:30美濃戸口
文三郎道からのトラバースはまだ雪が薄く岩が露出していたのでロープ2本つなげてフィックスを貼った。主稜自体の登攀はトポ通り。1P目が三浦、その他は全て池田リード。支点は全てナチュラルプロテクションでカム及びスリング。昼過ぎまでずっと日陰なので天気が良くとも寒いのには変わりない。スピードがかなり遅かったのでもっと早くしないといけない。

2018年12月8日土曜日

2018.12.08 鳳凰三山

鳳凰三山
12/812/9
メンバー:L三浦、吉田、林、福田
天候:晴れ 
記録:福田
12/8 夜叉神峠登山口 6:10 – 7:05 夜叉神峠7:15 – 杖立峠8:25 – 苺平9:45 – 10:10 南御室小屋
12/9 南御室小屋6:00 – 薬師岳7:20 – 観音岳7:45 – 地蔵ヶ岳8:45 – 鳳凰小屋9:15 – 燕頭山10:45 – 12:25 御座石温泉

12/8
甲府での眠れない夜を過ごし、夜叉神登山口へタクシーで向かう。雪山装備できたが、ほとんど雪は期待できなさそうだ。登山口を610分ごろに出発する。すぐに体に異変があるのに気づいた。腰が猛烈に痛い。ウエストベルトを外しながら歩く。雪もないのにワカンまで持った完全装備が肩に食い込んだ。少し巻いたペースで夜叉神峠に着いた。腰が相変わらず痛い。三浦さんはワンデイで行きたいと言っている。心の中でそれはきついと思ったが、今後回復するかもと思い何も言わないでおいた。だが、その後も腰は回復せず、痛みに耐えながら歩いた。自分も腰痛持ちになってしまったかと思うと悲しくなった。登りはひたすらに緩やかで単調だった。どうせなら急登で一気に登りたいものである。左側にはうっすらと雪をまとった白峰三山が終始見えていた。これだけが心の支えだった。コースタイムよりかなり早めのペースで南御室小屋に着いた。ここでどうするかを考えたが、この先この腰痛で歩き通せる自信はなく、ここで幕営にさせてもらった。皆にとっては暇な一日になったようだが、今の自分にとっては精一杯だった。情けなかったが仕方ないと思い直すことにし、林にもらった湿布を貼り、回復を願って眠りについた。


12/9
夜明け前テントの外に出てみると満天の星空だった。カメラを持ってきていないことを後悔した。湿布が効いたらしく腰の痛みはほとんどない。今日は歩けそうである。日が出る前に出発する。2ピッチ弱で薬師についた。風が強い。そして気温も低い。ザックに入れていたプラティパスの水が凍っていた。観音までの稜線は吹きっさらしでとにかく寒かった。観音をスルーして地蔵までの途中の若干の樹林帯で休憩する。風がしのげるのが有難い。その後も地蔵までは吹きっさらしの稜線を歩いた。そこからは樹林帯で、寒くもなかった。途中の休憩ポイントでボルダーを攀じって遊び、御座石温泉まで急坂を下った。帰りのタクシーの運転手さんは妙に愛想がない人だった。

2018年11月24日土曜日

2018.11.23 中央アルプス



メンバー:近江(L)、畑中、饗場、林、新垣 

1日目 記録:新垣
天候  :晴れ 
行動内容  05:00 駒ヶ根駅から登山口へ向かう 
07:50 林道終点登山口 
14:20 空木岳頂上 
17:10 木曽殿山荘  
19:00 就寝 


 一日目はまず登山口まで7kmの道のりを歩いていくことにして、各々のペースで進んでいたところ途中で逸れてしまったりしたが無事に登山口までついた。常に上りである尾根を登って行った。池山というピークは巻いて、空木岳への最後の登りは駒石を通るルートを進んだ。空木岳山頂は足首まで雪が積もっていたところもあった。山頂では南アルプスが一望できたがこれは登山口からでもできるのであまり嬉しくはなかった。むしろ、寒さと日没までに小屋につけるかという心配で山頂は直ぐに通過した。空木岳の下りからアイゼンをつけての行動になったがこれが日没ギリギリに小屋に着く原因となった。雪のついた岩場の下りは危ないところもあったがアイゼン登攀訓練での経験を活かしてスムーズに下る事ができたと思う。今山行でラッセルのキツさ、アウター手袋をした状態での行動食の袋の開けにくさ、シュラフに靴やプラティパスを入れて寝る時の微妙な寝にくさなど冬山の経験の一端を積めたのでよかった。 

二日目 記録:林
天候:晴れ
4:00 起床
5:30 木曽殿山荘出発
6:00 東川岳
8:10 熊沢岳
10:10 檜尾岳
13:30 極楽平
14:15 ロープウェイ駅

 二日目は朝4時に起床。凍える寒さの中、速攻でシュラフを畳みお湯を沸かす。温かい朝ごはんで各々気合を入れ、予定より30分程遅れて木曽殿山荘を後にする。気合を入れたのに遅刻するなんておかしな話だ。
 アイゼン・ピッケルの装着に関してはメンバー内で意見が分かれたが、万が一途中で凍ったところが現れ、なおかつアイゼン・ピッケルを装着できないようなところが出てきたら困るということで、結局装着して出発した。しかし氷ではなくふわふわの雪と岩ばかりだったので、のちの反省でこれは必要なかったという意見が出た。行動中は山の西側は日陰で寒く、東側は朝日に照らされて比較的暖かい。こんなことをされては衣服調整に困る。日ももうちょっとこっちのことを考えてくれたっていいじゃないか。
 コースタイムよりやや早いくらいで歩いたが、極楽平に到着した時にはすでに13時半を回っていたため、その後の宝剣・木曽駒は諦めざるを得なくなった。休憩後の出発でグダついてしまったことや、歩くペースがまだまだ遅いことが原因である。仕方ないので極楽平から少し登って宝剣鑑賞会を開催した。時間さえあれば登れそうだなどと話しながら戻り、ロープウェイ駅に下山した。
 今回の山行ではアイゼン歩行や装備の扱い、食料の準備などに関して多くの課題が浮き彫りになった。冬合宿に向けて大きな収穫を得られたのではないか。さらに普段あまり赴かない中央アルプスを歩けたのはよい経験になったと思う。
以上

空木岳にて記念撮影

宝剣岳