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2017年7月8日土曜日

2017.07.08-09 奥秩父一ノ瀬川大常木谷遡行

大常木谷
日程:7月〜9日
メンバー:三浦(L)、井本(OB)、和泉(OB)、山本(OB)、阪本、吉田、畑中
記録者:畑中

行動
7月8日
東村山駅0730 – 一ノ瀬林道入口1015 – 入渓1230 – 会所小屋手前にて幕営1630 - 就寝2100
7月9日
起床0430 – 出発0600 – 遡行終了点0930 – 下山開始1000 – 将藍小屋1050 – 一ノ瀬林道入口1300 – OBと解散、出発1400 – 東京着、解散1700

記録
0730に東村山駅に集合し、車二台で出発した。現地に到着すると落石などで通行禁止となっている箇所があり、少し手前に車を止めてそこから歩くことにした。一般道の途中にある取り付きを探すのに多少時間がかかってしまったので事前の準備が必要だと感じた。下降点までは、はじめに少しトラバースしそこからは尾根に沿って下って行った。急だったので木があまり生えておらず、掴めるものがない箇所ではロープも使った。一ノ瀬川に下り出発してから大常木沢との出合まででいきなり泳ぐ箇所があり、だんだんテンションが上がってきた。一箇所流れが急なところがあり高巻きした。降りる時はロープがあったのでそれに沿って下りた。出合から幕営地まではゴルジュ、釜、淵、ナメ滝など様々な地形が現れ、泳ぎもありクライミングもあり景観も含めてかなり満足することができた。


五間の滝


途中の千苦の滝は直登困難だと思われたので、右側に見える踏み跡から高巻きした。幕営地に着くと焚き火をしたが、OBの方の火を起こす技術は凄まじく、見習わなければいけないと感じた。夕食はOBの方が牛肉、地鶏の炭火焼、鰤の西京焼き、お蕎麦などを持ってきてくださっており、下界より豪華な食事をすることができた。夕食用にチキンラーメンを持って行っていた自分が恥ずかしく思えた。そして就寝。

翌日、0430に起床。朝ごはんを食べ(ここで前日の夜に食べ損ねたチキンラーメンを食べた)、各自準備をしたのち出発。途中何箇所か沢が出合った。会所小屋手前で右岸から入る支流と少し迷ったが、結局右側の本流を選べていたことが会所小屋の石垣でわかった。地形図とコンパスを用いた判別法を身につけないといけないと感じた。基本的には穏やかな沢がしばらく続く。滝が所々に現れたが、そこではシャワークライミングをすることができてとても楽しかった。沢の水も無くなり、尾根までの直上が始まる。傾斜も急で浮石も多く、登るのに注意を要したが、踏み跡は明瞭だったためルートはわかりやすかった。そして登山道に到着。景色は天気が良かったこともあってかなり良かった。今回自分たちが遡行してきた谷も見ることができ、満足感に浸った。その後沢靴を履き替えるなどの準備を終えて下山開始。下山中はしりとりをすることで、時間の長さを紛らわせた。その後車を止めたところに到着し、OBの到着を少し待った後、OBとはそこで別れ、現役だけで東京に帰ってきた。今回の沢登りは天気にも恵まれ個人的にはかなり充実していたので、また今回のような沢登りに是非とも行きたい。

2017年5月20日土曜日

2017.05.20 奥多摩鷹ノ巣谷遡行

記録
ルート:奥多摩鷹ノ巣谷
日程:2017520
メンバー:三浦玲児(4年・L)、阪本豪(4年)
記録:阪本

行動
奥多摩駅 =(バス)= 東日原11:25 – 11:45巳ノ戸橋付近より入渓12:00 – 12:50 大滝稲村岩尾根の尾根線を目指し直上 – 14:30尾根線の登山道 – 15:30巳ノ戸橋

 以前下級生の遅刻により達成できなかったルートのリベンジマッチである。参加予定だった2年の橋本が家庭の事情により欠席となったためオーバーキル気味のメンバー構成である。1052分奥多摩駅着の青梅線で合流し、バスに立ったまま揺られること30分足らず、終点の東日原で下車。初夏の奥多摩ともなると人が多い。車道を鍾乳洞方向へ10分、登山道の看板から川へ下って10分でハイボールが有名な巳ノ戸橋。てきぱきと支度し、アプローチシューズなどはデポして入渓。ワサビ田を見ながら登っていくが、なにぶん前回よりは水量が多く、見たことのあるようなないような箇所が続く。いつのまにか前回の到達点を過ぎ、小規模なゴルジュ帯を水線に沿ったり沿わなかったりしつつ越えると、20mの大滝が見えてくる。ここより上には楽しいところもなさそうなので、大滝を越えたら仕事道に出て引き返そうと決定。ザイルを出し、阪本のリードで水流の右側を登り危なげなく滝の上に出る。残置ハーケンがいくつかあるのと、開始点と終了点にはリングボルトが二つずつ打ってあった。使うのも癪なので立木でフォローをビレイした。
結構綺麗
 急な斜面を登りつつ仕事道を探すと、踏み跡らしきものはあるもののこれを辿ればいいだろうというものが見つからない。斜面をトラバースしていくのも嫌な感じだ。やむなく主尾根を目指すことにして400mほど高度を上げ、やっとの思いで嘘のように快適な登山道に出た。主尾根を下り、稲村岩とのコルを左に折れる。稲村岩では事故死者も出ているそう。側面にはルートが取れそうな壁もあったが登られたことはあるのだろうか。荷物をデポした入渓点にはすんなり到着し、名物レインマンの一手目に跳ね返されて帰宅した。川に飛び込んで遊んでいた際に川底で尻を打って今も痛い。

 OBの方にも指摘されたが1・2年生でも沢靴さえあれば問題なく登れるルートであるのでどんどん来れば良いと思う、というか来させれば良かった。

2017年5月4日木曜日

2017.05.04 GW合宿 南アルプス 二日目

南アルプス 二日目 文責:佐藤

4:00起床 何か幸せな夢を見ていたような気がする。走馬灯とかだったら嫌だな、と思いつつ朝食。1日目なら大丈夫だろうと思い、朝ごはんは食パンである。軽いし、それなりにカロリーもある。ツナマヨとソーセージ、スープで食す。少しぱさついたが、悪くはない。難点はかさばることか。スープをポタージュ系にして、浸して食べることを前提にして圧し潰すのもありかもしれない。
天気が良く、5時過ぎには明るくなり始めていた。温度も高く、外に出てもそこまで寒くはない。気持ちのいい天気ではあるが、早めに黒戸尾根をぬけたいところではある。
水は、前日に七丈小屋からひとり2リットルもらっていたが、行動水に不安がある為、伏見さんが1リットル買ってくれた。ひゅーひゅー、さっすがOB
6:00 出発 予定より遅れてしまった。反省。全体的に、今回の山行は朝がもたついていたように感じる。
前日に小屋の方から、頂上から駒津峰への巻き道で滑落があったとの情報により、尾根ルートを下ることを確認。
アイゼン、ピッケル、ヘルメット、ハーネスのフル装備で登り始める。ところどころの岩場が凍っていたりして、少し怖かった。
岩が張り出したバンド状の地形があり、伏見さんが先に行くも、先に行った伏見さんがロープを持っていたこともあり、ロープを出すかどうか迷う。結局、高巻きで進めることがわかったが、今後は先頭がロープを持つべきではないのではという反省を得た。個人的に、バンドの上を行けるんじゃないかと思い、何回か行こうとして中山さんに怒られたのが反省点。大人しく指示は聞こう。
出発から3ピッチほどで駒ケ岳山頂。なぜか、私は体調が悪くテンションが低かった。眺望とかどうでもいい状態であった。どうでもいいからけんちん汁と焼き鮭とご飯が食べたかった。食後に豆大福と抹茶が飲みたかった。豆大福は皮が厚めで皮自体は塩気がきいているやつがいい。あんこはつぶあんで。
下りは、小屋の方のアドバイス通り、尾根ルートを行こうとしたが、周りはみんな巻き道を行く。正直、巻き道の方が安全そう。尾根は急な岩場のうえに、凍っている。行きたくない。でも、これで巻き道を行って滑落して、小屋の方に「ほ〜ら〜、言ったじゃないですか〜」とか言われたくはない。尾根を行こうではないか。
 無理だ。怖い。これは引き返そう。20分ほどしてから引き返す。懐かしの駒ケ岳山頂。
 巻き道はとても歩きやすかった。途中で間違ったトレースがあり、そのトレースに従うと下が砂質の長い雪渓を行かなくてはならない。これが滑落原因かもしれない。
 摩利支天が終わったあとのトラバースは、雪が悪い感じに柔らかくなり雪崩が怖かった。橋本がもんどりうって転んだのも怖かった。もんどりうつって20年間生きて始めて使った。この辺りまでくると、そういう軽口を叩く余裕すら生まれた。
 仙水峠までの下りは、もう集中力がダダ切れで、転んだり引っかかったりが多かった。気をぬいてはいけないと思いつつ、気が抜けた。伏見さんと靴のサイズの話などをしながら下る。
 仙水峠で伏見さんに芋ケンピをもらう。
 仙水峠まできたら、ほぼ平地で北沢峠着。 
 色とりどりのテントが並び、ここはサーカスかってくらい盛況であった。
 周りがフライのなか、外張りなのが少し恥ずかしかったが、「いやー、ここまでくだると雪がないんだねえ」みたいなことをいったりして、さも高所縦走をしたかのように振る舞う。
 伏見さんがチョコパイをくれた。塚本さんがおでんを買ってくれた。幸せだなあと思う。OBってすごいんだなあと思う。私もいつか、カステラを配るようなOGになりたいものである。 
 とか、しみじみと決意を新たにしていると、なんと伏見さんがリタイア宣言。腰ベルトがすれて、肉がグロッキーな感じになってしまったようだ。これから日本の威信を背負い南極に旅たつ伏見さんに無理をさせるわけには行くまい。伏見さんは明日の仙丈ケ岳を諦め、テントで荷物番をするという任につく次第となった。我々は口惜しさに涙し…とか、このネタをいじりすぎると伏見さんが落ち込んでしまうので、もらったチョコパイが美味しかったということだけ書いておく。
 夕食は炊き込み御飯に、持っている具材を全部つっこんだ。魔法の合言葉、どうせ明日は下山だし、のせいである。天気も悪くなりそうだし、仙丈ケ岳はすぐに登れるので、予定を変更し、翌日には下山することになったのだ。
 炊き込み御飯は、一時はどうなることかと思ったが、なかなか食べられるものにはなった。やはり腐っても鯛、焦げても牛丼、塚本さんの差し入れの牛丼の素が勝因であろう。

 そんなこんなで伏見さんが中山さんのジンを塚本さんの日本酒で割ったサケマティーニを飲んで本格的に酔い潰れたりなんなりして、我々は黒戸尾根からの駒ケ岳登頂に酔いしれたのである。文字通り。