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2016年5月28日土曜日

2016.05.28-29 谷川岳主稜線 縦走

山域 谷川岳主稜線縦走
期間 5月28日(土)〜5月29日(日)
メンバー 黒沢(3年、リーダー)、中山(3年、副リーダー)、縄(1年)
目的 3年:縦走においてリーダーを務める上での力を養うとともに、後輩に対して技術の指導を行う
   1年:縦走を通して登山、テント泊に必要な技術を学ぶ
記録 縄

5月28日(土)
11:49 土合駅 —12:07 土合駅の階段を登り終える —12:16 土合駅出発
12:46 谷川岳登山口 —(2度の休憩)—14:50 ラクダのコブ通過 
—(1度の休憩)—16:10 肩ノ小屋、ピストン運動開始 —16:20 谷川岳山頂トマの耳 —16:30 肩ノ小屋出発 —17:30 オジカ沢の頭付近の小屋に到着
19:30 就寝

 9:56土合駅到着の予定だったがJR高崎線上尾駅構内での人身事故により遅延し、予定より2時間遅い11:49着となった。土合駅の長すぎる階段を登り軽く準備運動をした。この時慣れてもないのにプラティパスから口をつけずに水を飲もうとしたら案の定こぼしてしまい貴重な水を少々失った。
 土合駅を出発した後は30分ほど長く緩やかな坂を登りロープウェイ乗り場を通過し登山口に到着した。この時管理人に大障子の頭付近の避難小屋まで行く予定だと話すと難しいかもと言われた。登山道は(初心者なので少し違うが)適度に手も使うくらいの登りだった。周りは木に囲まれ、アブラゼミが鳴き、荷物は重く、少々暑かった。時間も少し遅かったからか、登山客にはほとんど会わなかった。
 2度目の休憩を終えて出発した約10分後(14:30頃)急に明るくなり始め、開けた地に出て、天気も良く、かなり気分も晴れた。岩登りの箇所が増え始めたが初心者が楽しく登れるレベルであった。ラクダのコブを通過したあたりから逆方面へ向かう登山客とすれ違い始めた。また、暑かったのでノースリーブになった。
 足がそこそこ疲れ、肩ノ小屋まであと20分くらいのところで雪渓が現れた。
新人(本人です)はまだ雪上訓練も受けていないため別ルートの岩から行こうと試みたがそれも厳しそうで結局雪の上を歩くこととなった。とはいえ傾斜はほぼなく、足跡もしっかり付いており、あまり不安はなかった。ほんの50mほどであり、たいしたことはなかった。肩ノ小屋に着くとすでに16時を回っており、小屋にいた登山客にも大障子は厳しいと言われた。ピストンもオキノ耳まで行かずにトマノ耳までにとどまった。山頂に着いた達成感もあり、天気が良いため見渡しも良く雪も見れて良かった。
 肩ノ小屋を出発するとついにくだり始めた。それまでずっと登りだったので非常に楽に感じた。気温も下がり始め涼しくなった。その後の登りは(個人的には)なかなか疲れながらオジカ沢の頭に着いた。荷物なしならそれほどかもしれないがテントをを全く運んでないとはいえ10kgの荷物は少し重かった。霧がかかり始めており、寒くなったがこの時自分がノースリーブであることに気づいていなかった。オジカ沢の頭付近の小屋ですでに16:30だったので大障子の頭付近の小屋まで行くのは諦め、この日はオジカ沢の頭付近の小屋で泊まることにした
 ところがその小屋の前のテントを張るスペースにはすでにV8のテントが張っておりとてもテントは張れなかったので仕方なく小屋の中で泊まることにした。ちなみにV8は8人の早稲田のサークルのものだった。小屋は4人用のスペースといった広さでつめれば10人泊まれるスペースであり、天井も高かったがドラム缶状で床が平らではなかったので小屋の中でテントを張ることも不可能であった。
 夕食はカップラーメンを持ってきていたのでそれで済ませた。足りない気がしたが寒いのにノースリーブだったせいで腹痛に襲われ一つで精一杯だった。つまり下痢となったわけだがトイレットペーパーを忘れてしまっていたので中山さんから借りた。外で大便をするのは初めてだったが液体だったので罪悪感は少なかった。
 19時台に寝れるか不安だったがお陰さまで腹痛も収まり20時前には眠っていた。先輩はテキパキしており、これに加えて本当はテントも建てなければなら ないことを考えると学ぶべきことが多くあると感じた。


529日(日)
3:30 起床 —4:30 出発 —5:03 大障子付近避難小屋到着、水汲み —5:38 出発 —6:00 大障子通過 —6:38 万太郎山山頂、コンパスレクチャー
7:04 出発 —(1度の休憩)—9:22 仙ノ倉山山頂 —10:10 平標山山頂
11:07 松手山山頂 —12:00 下山
 3:30に起床時は疲れもそこそこ取れており、問題なさそうだった。外がすでに若干明るく驚いた。先輩方の手際が良く自分がカップラーメンのフタを開けた頃にはすでにお湯が沸いていた。朝一の手際も学ばなければならないと思った。4:30に小屋を出ると昨夜遅くまでうるさかった早稲田のサークルがすでにテントをたたみ出発していた。雲海が非常に綺麗だった。寒かったのでジャージにウインドブレーカーで出発した。
 朝の早い時間に登るのは気分が良かった、というより大障子付近の避難小屋までアップダウンはないに等しく、散歩のようだった。朝露で濡れたのでスパッツをつけても良かったかもしれない、とのことだった。
 大障子付近の避難小屋で黒沢さんが一人で水汲みに行った。雪渓が少し危なかったらしい。日が当たり始め、この日は晴れそうなので日焼け止めを初めて塗り、サングラスをかけた。万太郎山山頂は見晴らしが良くパノラマ写真も撮った。コンパスの使い方もレクチャーしてもらった。仙ノ倉山の位置がわかった。
 仙ノ倉山までは2ピッチかかった。この登りを登り切れば山頂だな、と勝手に想像して3回は裏切られた。後半の登りは少し辛かった(個人的には)。仙ノ倉山山頂は2026.3mで今回の山行で最も高い地点にたどり着いた。景色も良かった。登山客が増え始めた。
 仙ノ倉山からの下りは急に整備され始めた。木の階段だった。向かいから来る大勢の登山客とすれ違った。皆小さなリュック程度の荷物で、仙ノ倉山までのピストンだそうだ。平標山直前の階段の登りは意外にきつかった。一歩があんなに大きい人はいないのに中途半端に幅が広くむしろ木が邪魔だった。
 平標山を過ぎたあたりからさらに向かいから大勢の登山客とすれ違った。花は綺麗でしたか、と聞かれ、どんな花が咲いていたかも覚えていなかったがとても、と答えておいた。
 その後松手山直前もずっと下りで、ひたすら下ってようやくバス停に到着した。靴ずれもなく良かった。その後越後湯沢駅近くの銭湯に入り、カツ丼を奢ってもらった。美味しかった。帰りはループ線路に気を取られて切符を電車に置いてきてしまい、中山さんから1000円貸してもらった。最後まで気を抜いてはいけないと思った。

パノラマ写真@万太郎山


稜線上の登山道が綺麗に見える
 

 

2016年4月29日金曜日

2016.04.29-05.02 白峰南嶺縦走

山域:白峰南嶺(大門沢〜桧横手尾根)
日程:2016429日から52
メンバー:中山(3年・L)、阪本(3年)、中西(3年)
記録者:阪本

2017年5月現在、記憶もおぼろな一年前の山行記録を上げてみます。お待たせしました。

0日目
 21時頃新宿駅から高速バスに乗車し、身延駅前でステーションビバークした。

1日目
身延駅 =(バス)= 奈良田9:00 – 13:00大門沢小屋にて幕営

 水は奈良田のバス終着停留所脇の水道で汲める。車道を歩いていると害獣駆除らしき銃声が聞こえて来て怖かった。多少の渡渉はあるが、特に苦労せず大門沢小屋に着く。某大山岳部卒というおじさんとおしゃべりなど。

2日目
大門沢小屋5:30 – 10:00標高2600m付近で中山の滑落 – 11:45広河内岳 – 14:10大籠岳 – 15:30黒河内岳にて幕営

 大門沢を詰めていると徐々に残雪が出現。切れていない雪渓となったのでキックステップで登っていると、先行する阪本と中西の耳に過去になく切羽詰まったTUSACコールが聞こえた。以下は中山の事故報告書より引用;

 雪渓に入り、しばらく登ってガレ場に到達した。ガレ場を10mほど登ると再び急な雪渓に出た。先行パーティーが1つあって、雪渓上部を登っているようだった。このときの隊のオーダーは先頭から、阪本、中⻄、中山であり、それぞれ10mほどの間隔で歩いていた。雪の状態は少しゆるい程度で、前を行く2人のステップがよく利いた。雪渓を5mほど登ったあたりで滑落が発生した。中山が右足をステップにかけたところ、ステップが崩壊し、右足が 1mほど下に流れた。すぐに停止すると思ったが、そのまま右足は流れ続け、アイゼンを履いた左足はステップに引っかかった。ピッケルを刺し直すも間に合わず、両足が完全に伸びきってしまい、頭を下にしたうつ伏せの体勢で転倒し、滑落が開始した。転倒の瞬間、中山は3mほど下にガレ場が迫っていることを認識した。すぐさまピッケル制動の体勢に移ったが、間に合わず、半身の体勢のままガレ場に突入した。ここら辺から記憶が曖昧だが、怪我の状態から考えておそらく半回転したのだろう、ガレ場を3m滑落して停止した。
 意識ははっきりしていて骨折したような痛みはなかったが、鼻から多量の出血があった。先に行っていた2人を呼び止め、救助に来るように頼んだ。多少の痛みに耐えながら医療具からガーゼを探し、鼻に詰めた。腕や足を触ったが、骨折したような様子はなかった。滑落の衝撃でメガネとサングラスを紛失したので阪本に探してもらった。サングラスのレンズの片方は結局見つからなかった。荷物を背負っても歩けたので、右手のハイマツ帯から登り始めた。実はこちらが正規ルートであった。一登り終えたところで服を脱ぎ怪我の状態を確認した。怪我は全て両腕に集中し、ピッケル制動の体勢のままガレ場に入ったせいだろうか、特に左の肘の内側、右の上腕がひどかった。ガーゼと包帯で応急処置を済ませた。足に怪我なく、中山も歩ける状態だったので、先を行くことにした。この日の夜は中山がしきりに頭痛を訴えたが、それも翌日にはすっかり良くなっていた。
ということである。軽い怪我で済んで本当に良かった。白河内岳と黒河内岳のコルで幕営。

3日目
幕営地6:00 – 6:50笹山 – 10:10奈良田越 – 13:00伝付峠にて幕営

 奈良田越手前までルートファインディングがやや大変。草木が生い茂った車道というのも面白い。車道なので皆イヤフォンで音楽を聴きながら黙々と歩いた。私は発売されたばかりの私立恵比寿中学「穴空」。崩壊した車道の巻道が意外に怖かった。鹿の死骸に蠅が集っていた。伝付峠から10分ほど新倉側に下ると水場がある。

4日目
幕営地3:30 – 5:30倒木広場 – 12:30布引山 – 17:30雨畑湖
 今日のうちに下山できるのではという意見が過半数を占め、とにかく2時に起きてみる。暗いとルートファインディングが難しい。笊ヶ岳では勝利を確信しながら山梨百名山を登っているというお兄さんの写真撮影に応じたりしていたが、桧横手尾根は一般道の下山史上最凶だった。広河原に着いてからも崖沿いにつけられた巻道で怪しい鉄板を何度か渡らねばならず怖い。ヴィラ雨畑は天国だった。

5日目
 前日に予約していたタクシーとバスを乗り継ぎ、帰京した。

2016年2月25日木曜日

大同心大滝、裏同心ルンゼ

メンバー:L記録伏見 杉山  天気:晴れ
0830赤岳鉱泉発-0900大同心大滝-裏同心ルンゼ0945-赤岳鉱泉着1020

今日は個人的にはまだ行っていない文三郎尾根に向かいたかったのですが、杉山が靴擦れ痛いらしいので、大したことはせずに、大同心大滝と裏同心ルンゼの滝を見に行きました。登ってはいません。
朝起きたら-20℃でした。めっちゃ寒い。とても寒いので大したことしない私たちは二度寝しました。石尊稜の人寒いけど頑張って~と思いながら寝てました。
少し暖かくなってきたころに出発。まずは大同心大滝へ。登山道から外れて大同心へ向かう沢には標識がついてあるのでとてもわかりやすい。写真の状態でも大きいですが、下の方雪で埋もれているので、条件次第でもっと大きいこともあるらしいです。来年はとりあえずここを目標に頑張ろうと一人静かに決めました。

大同心大滝

 次に裏同心ルンゼ行きました。この沢には標識はありませんが、ジョウゴ沢と大同心の間にある沢なのでわかりやすいです。裏同心ルンゼはまあ雪に埋もれているだろうと思っていたのですが、思ったより滝が露出していました。
裏同心ルンゼ


15時ぐらいに石尊稜から戻ってきた人たちと荷物を調整してそのまま下山(予定では明日下りるし僕も別で来ていたつくばの友人と明日一緒に下りたかったのだが、杉山が今日おりたいと一生のお願いを消費したため)。靴擦れしていたことは気にしないことにしました。バスはないしタクシーもお金もったいないので富士見までナイトウォーク。星きれい

2016年2月24日水曜日

ジョウゴ沢

メンバー:L田中OB 記録伏見 阪本 杉山 三浦   天気:快晴 暖かい
0830赤岳鉱泉発-0930~1200右俣大滝-1225~1430ナイアガラ-1520赤岳鉱泉着

今日は全員でアイスクライミングをトップロープで行いました。
私以外初めてのアイスクライミング。ジョウゴ沢に向かってみるとF1、F2はかなりとけていて状態が悪い、、、ということで、まず最初は右俣大滝に向かいました。
右俣大滝は上部にチェーンの支点がありました。田中OBにトップロープを張ってもらい全員登りました。ほとんど1年ぶりということもあり、そこまで難しいという印象ではないルートでしたがだいぶ腕が疲れてしまいました。ついでにアイススクリューの使い方も練習しました。
右俣大滝
次に向かったのは左俣のナイアガラ(写真撮るの忘れた)。こちらもしっかりとした支点をとることができます。右俣大滝よりは難しかったです。腕がパンパンになりました。こちらでは(アイススクリューが刺さった状態での)リードの練習も行いました。下にせっかくなので、ナイアガラの代わりに乙女の滝を上げておきます。来年は時間があれば冬はアイスクライミングに力を入れてみようと思ってます。次はそれなりに寒い冬になりますように。
ナイアガラの代わりに乙女の滝

2016年2月22日月曜日

阿弥陀岳北陵

メンバー:L田中OB、記録伏見、杉山   天気:快晴
0700赤岳鉱泉発-0845JP-0945取りつき-1050阿弥陀岳(しばらく休憩)-1230赤岳-1250展望荘-1330行者小屋-1350赤岳鉱泉着


小同心下部から見た阿弥陀岳北陵
八ヶ岳冬期登攀合宿行動初日は阿弥陀岳北陵に向かった。昨年は2月末に向かったものの悪天候により断念していた。私は初めての冬期登攀で、かなり楽しみだ。
行者小屋から文三郎尾根方向に進み途中から右にそれ、樹林帯を超えて尾根に出る。そこから第一岩稜を進み第二岩稜の基部でロープを出す。第一岩稜の登りが個人的には唯一不安を感じた場所だった。
そこから田中OBがリードして山頂に向かう。フォローだったが、ホールドがつるつるだった。2ピッチ、時間にして1時間+aで山頂につく。思っていたより簡単だったが、リードを行うのはもう少し経験を積んでからにしたい。
天気がいいので阿弥陀岳→赤岳→地蔵尾根のルートで下山することにした。明々後日赤岳行く予定だったんだけどどうしようかなぁ。




阿弥陀頂上から見た赤岳

2016年2月21日日曜日

八ヶ岳冬期登攀合宿

2/21~2/27で冬期登攀合宿を実施しました
<日程>
2/21 田中OB 伏見 杉山 入山
2/22 阪本 三浦 入山  先発:阿弥陀北陵
2/23 先発 小同心左稜 後発 八ヶ岳周遊
2/24 全員 ジョウゴ沢右俣大滝、左俣ナイアガラ
2/25 先発 大同心大滝,裏同心ルンゼ偵察→下山 後発 石尊稜
2/26 小同心右稜
2/27 田中OB 三浦 阪本 下山
<状況>
赤岳山荘まであまり雪ない、チェーンなしでも行けた
前日の雨で道が凍り付いておりすべてアイゼン装着での行動
赤岳主稜は雪がずるずるで状態悪い、滝の状態は全体的にいい