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2013年9月19日木曜日

2013.09.19-21 秋山合宿 塩見・北岳・間ノ岳

秋山合宿 塩見・北岳・間ノ岳 記録
日時 9/1921
メンバー 塚本(L) 白石 伏見
記録 伏見

9/19 新宿(6:50)高速バス駒ケ根市=電車伊那大島駅=まるもタクシー=鳥倉(13;00)―豊口ルート入口(13:37-1345)―水場(14:50-15:20)―三伏山荘(16:15)

新宿からいくつか交通機関を乗り継いで鳥倉へとむかう。伊那大島=鳥倉のタクシー代は12000円足らず。鳥倉にはトイレ・水場がある。登山口までは舗装された道を歩いたが、上からの落石に注意が必要。また、蜂の巣を数個確認。鳥倉でもルート入口でも登山届可。登山道に入ってからは、多少左右が切れ込んでいる地点もあるが、大きな問題はなし。途中で団体登山者と遭遇。水場は上からパイプを引いてある。途中、ちょろちょろ水が流れている地点を水場と勘違いし、時間を浪費。水場から三伏山荘までは、途中一度休息をとり到着。

9/20 三伏山荘(4:50)―塩見小屋(7:10-7:20)―塩見岳(8:20-8:35)―北荒川岳(10:20-10:30)―新蛇抜岳付近(11:28-11:40)―阿部新倉岳(12:30-12:40)―熊ノ平小屋(13:15)
 
 三伏山荘から塩見小屋へと近づくにつれ、針葉樹林隊からハイマツの道へと移り変わっていく。途中で2度休憩をとった。一度目の休憩地点では、ソフトバンクでも電波が通じた。塩見小屋から塩見岳への道が今回の核心部。メインザックでの軽い岩登りである。落石厳重注意。塩見岳から北荒川岳へは、岩稜帯からふたたびハイマツ帯へとなり、森林限界を感じさせた。途中どこかの製紙工場の注意喚起の標識のあるところで休憩。北荒川岳直前に幕営上跡地がみられたが、現在は幕営禁止。北荒川岳では、塩見岳も間ノ岳もながめられる。そこからしばらく進むと再び樹林帯に戻ったが、結局新蛇抜岳はどこにあるのかよくわからなかった。荒倉岳に関して、エアリアマップには「よく気付かないうちに通過する」といった内容の文章が書かれてあるが、普通に見つけた。おそらく、気づかないのは反対から場合だろうと思われる。熊ノ平小屋について、伏見が体調不良を訴える。食前に葛根湯を飲ませて処置。熊の平小屋のテンバは水が使い放題で、トイレもきれいで快適であった。

9/21 熊ノ平小屋(5:35)―三峰岳(7:20-7:30)―間ノ岳(8:25-8:35)―中白根山(9:30-9:40)-北岳(11:20-11:35)―白根御池(13:25-13:35)―広河原(15:13)タクシー(¥1,100/人)芦安=甲府(終)


 伏見の体調回復せず…。朝食を食べていたので、動けそうだと判断。計画通りのルートを行くことになった。出発して木道を少し通過してすぐに、再び森林限界の道へ。登りが険しくなる前に一度休憩。三峰岳への登りは岩場で少し危なっかしかった。間ノ岳手前の小ピークは巻いて、間ノ岳へと到着。途中の中白根まで特に問題もなく進み一度休憩。そこから北岳へと向かう。北岳山荘につき、そこから鉄パイプがぐさぐさ刺さっている岩場に入る。見かけはいかついが塩見ほどの険しさではなかった。ただ、伏見がペースを落としてきている。この辺で、高山病だと疑いだした。途中登り切ったと思った瞬間にどんと大きな北岳が見えたときは、かなりなえた。北岳山頂に着いた時の眺望は素晴らしかった。休憩のたびに頑張ってカロリーメイトを食べた。そこから肩の小屋までに一度休息をとり、小屋でトイレだけ借りて通過。やはり連休だけあって多くの登山客が登ってくる。肩の小屋から先は登山道もそれなりに整備されていた。伏見元気になってきた。複数の登山客をかわしながら草すべりを下る。白根御池のテンバが見えてもテンバまであと半分あると思ってよい。予定ではここで一泊だが、伏見の体調を案じて、下山することに。白根御池でバスの時刻を確認できる。広河原までは微妙な登り下りが少し繰り返されたのちに、一気に下った。途中に休憩できそうな広場がいくつもあった。広河原ではバスをニアミスしてもののタクシーで行けた。芦安で温泉につかったのちバスで甲府。そこで解散。

2013年9月7日土曜日

2013.09.07-08 鋸岳 個人山行

記録:白石薫平

期間:2013年9月7日--8日
メンバー:
1年:松本憲典、白石薫平、OB:岸元士
ルート:
松本、白石:竹宇--刀利天狗--七丈小屋--甲斐駒ヶ岳--駒津峰--北沢峠
岸:北沢峠--駒津峰--摩利支天--駒津峰--北沢峠

9月7日
曇り、14時半頃より雨、夜には一時強い雨
分倍河原5:40--8:00竹宇8:14--8:22登山道に乗る--9:06休憩9:16--10:00笹ノ平--10:05休憩10:19--11:08休憩11:30--11:40雨具着用11:45--11:50刃渡り--12:10刀利天狗--12:19休憩12:30--13:10五合目--13:20屏風岩付近13:30--14:10七丈小屋--14:20 テント場

1年生による個人山行を実施するということで、候補地が二ヶ所挙がった。南アルプスの鋸岳と北アルプスの猫又山である。アプローチの良さと、夏山で剱岳方面へ行ったということから、鋸岳に行くことが決まった。さらにそれに加えて、長い登りとして有名な黒戸尾根も登ってしまおうということになり、今回のコースが確定された。

集合は分倍河原で、まず予想される悪天候の時の対応を話し合った。そしてすぐに出発し、談合坂サービスエリアで休憩の後、須玉インターチェンジで高速道路を下りた。甲州街道に移り、道の駅白州の所で左折して竹宇の駐車場に着いた。ここで岸と分かれ、登り始めた。竹宇駒ヶ岳神社の左脇を通って吊り橋を渡ると、すぐ登山道に入った。傾斜は急ではないが九十九折の道を、暑さと戦いながら登った。登山道はすぐに尾白川渓谷への道と分かれた。足下に笹が見え始めたと思った頃に、分岐が現れた。ここが、横手からの道を合わせる笹ノ平である。水場は枯れていたのか、全く見当たらなかった。

その後しばらくして八丁登りに入った。この黒戸尾根は近年、トレイルランニングのコースとして人気があるというが、ここ八丁登りでは道が横に広がっているように感じた。笹ノ平から、休憩も含めて約2 時間で刃渡りに到着。全く展望はなく、単調な歩行が続いた。刃渡りを抜けると刀利天狗への登りとなり、はしごや鎖が沢山現れた。黒戸尾根が信仰の尾根道であった歴史を示すように、刀利天狗には祠が多かった。その後はしばらく平坦な道となった。これが黒戸山の巻き道である。精神的に楽になり、会話が生まれるようになった。巻き道を終えると五合目の鞍部に向かって下りに入った。これは黒戸尾根唯一の下りであった。五合目で白石が道を間違えた。小屋跡のレリーフから尾白川渓谷への踏み跡が伸びているが、そちらに下りてしまったのである。タイガーロープが道を塞いでいるのに気づいて引き返し、標識を見落としていたことが判明した。

この後、道が登りに差し掛かる直前、下山途中の登山者に突き飛ばされそうになるという珍事が発生した。道は再び急な登りとなり、はしごや腕力を使う鎖がいくつも現れた。それらを越えると、突然七丈小屋が見えた。一先ずテント場まで向かおうとしたが、あまりに小屋との距離が離れていたために、右往左往してしまった。これまで見てきた中で、最も小屋との距離が離れたテント場だという認識で一致した。テントを張り終わると同時に雨が強くなった。受付を済ませ、テントで休んでから夕食を食べて寝た。風はそれほど強くなかったが、雨が非常に強く、浅い眠りの夜を過ごした。

9月8日
雨時々曇り、風強し
七丈小屋6:25--7:00八合目--7:15東芝柳町工場山岳会レリーフ7:40--8:15山頂8:41--9:00合流--9:40駒津峰9:50--10:19双児山--10:40休憩10:50--11:30北沢峠12:15--12:55戸台大橋--13:10戸台駐車場--仙流荘--分倍河原

起床は4時50分だった。朝食を食べている間は、雨は降っていなかったが、5 時半頃に強く降り始めた。そこで、テントの中でザックのパッキングを済ませておいて、雨が弱くなった時を見計らってテントを撤収することにした。6時15分頃に弱くなったのでテントを畳み、水を汲んで出発した。この時点ですでに、鋸岳は鎖や渡渉があるため難しいだろうと考えていた。

黒戸尾根はいよいよ急になり、樹林帯から抜け出したところで八合目に着いた。ここは素通りし、岩陰となっていた場所で休憩をとった。ペースを考えたところ、このまま歩くと雨風の強い山頂での待ち時間が長くなることが分かったので、ここで長目の休憩をとることにした。25 分間の後、再出発。鎖を使って岩をよじ登り、ハイマツ帯に入った。そして、山頂直前の祠に到着し、黒戸尾根の登りが終わった。近くにあった岩陰にザックをデポし、山頂を踏んで下山を開始した。雨に加えて風も強く、鋸岳は無理だと判断したのである。下山開始からしばらくして、風にあおられて白石のザックカバーが赤石沢に飛ばされて回収不能になってしまった。

前日車を戸台に廻し、北沢峠の大平山荘に泊まった岸とは摩利支天への分岐付近で合流できた。北沢峠のバス停で最終的に落ち合うことを確認し、急いで下山した。北沢峠まで順調に下り、バス停のテントの中に逃げ込んだ。臨時で増便となったバスで戸台大橋まで行き、そこから戸台の駐車場まで河原沿いの道を歩いた。仙流荘で風呂に入り、伊那インターチェンジから高速道路に乗って、夏山でも立ち寄った双葉サービスエリアで休憩を入れ、分倍河原で解散した。

2013年7月20日土曜日

2013.07.20 葛葉川本谷

葛葉川本谷(沢登り)
日時2013年7月20日
天候:曇り
メンバー:塚本宇信(2年、L)、泉直登(2年)

行動記録 秦野駅(9:00)=菩提原(9:15)~葛葉の泉(10:00^10:15)~≪入渓≫(10:20)~曲がり滝(11:45)~富士型の滝(12:10)~二俣(13:00)~三の塔尾根出会い(13:15^13:30)~大倉(14:50^15:05)=渋沢駅(15:30)


バス停から葛葉の泉まで一般道を行く。野外活動センターでトイレによる。入渓点である葛葉の泉には水を汲みに来ている人もいる。ここでハーネスと登攀具、ヘルメットをつける。堰堤の下から入渓。結果としては堰堤の上から入渓でよかった。ゴルジュ中の5mの滝でザイルを出すべきだった。横向きの滝を登り、7mの滝のところで高校生の部活動と思わしきパーティーと遭遇。FIXで滝を登っている。左の方を練習のためザイルをを出して登らせてもらう。リードは塚本。上部で木でビレイを取る。この滝を板立の滝と間違え上部でルートファインディングに戸惑う結果となる。板立の滝は直登困難と判断し右を巻く。太平橋の下で小休止を取る。ガイドグループ及び7mの滝で抜かした高校生パーティーに追いつかれる。渋滞すると面倒なので休憩を切り上げ早めに出発する。富士型の滝で別パーティーと遭遇。ザイルを出して右側からクラック沿いに下部を登り、上段は水流沿いを直登している。残置のピトン(新しい)が上段にある。先行パーティーに習い同様にザイルを出していく。リードは塚本。微妙なバランスで登る。下部が一番難しい。滝を抜けると木でビレイを取る。これを過ぎると大岩が現れ、徐々に水量が減っていく、3段10mなめ滝は左から登る。6mの滝を過ぎると水が枯れてきた。二俣では赤テープが三の塔尾根の方向についている。ここから急登。木の根っこを持って登る。三の塔尾根にでてハーネスと沢靴を脱ぐ。頂上が曇っていたので三の塔尾根を降りることにした。

2013年7月13日土曜日

2013.07.13-14 稲子岳南壁 左カンテ

稲子岳南壁 左カンテ
日程:2013年7月13日—14日
参加者:岸(OB) 津田(2) 塚本(2)
文責:津田啓仁

7/13
離京(9:00)--稲子湯駐車場(13:10)—しらびそ小屋テント場着(15:25)--取付の下見(16:15~18:25)
天気:曇り

朝9時、分倍河原にて岸さんと合流し、稲子湯を目指す。13時ごろ稲子湯駐車場に到着し、昼ご飯を済ませてからしらびそ小屋へ出発した。予想コースタイムより早く到着し、テントの設営が完了した直後夕立が降り始めた。明日予定している登攀の取付点が見つかりにくいとのことだったので、当初下見を予定していたが、夕立によって足止め。やむのを待って、16時頃軽装でテントを出発した。中山峠への登山道から取付に向かう分岐点はやはり中々見つからず、ああでもないこうでもないと3人で目印の赤いテープを探し回る。カンバの群生地帯の比較的歩きやすい所を中心に見て回った所、2400m(高度計)付近でうまくテープを発見することができ、それを伝って取付へ向かった。カンバの群生地帯を抜けると、倒木や苔が多く歩きづらい斜面にさしかかり、赤テープもとぎれとぎれになってきたため、時間を考慮してテントへ引き返すことを決めた。1830分ごろにテントに帰着。テント場では子供連れの訪問客が多かったが、夜は静かに眠ることが出来た。

7/14
起床(4:00)--出発(5:00)--取付到着(6:00)--登攀開始(6:15) 終了(9:45)テント場帰着(11:15)下山開始(12:10)稲子湯駐車場(13:15)分倍河原(18:30)
天気:曇りのち晴れ


4時起床。夜のうちは風が強かったようだが、日が昇るころには止んでいた。予報では、午前中晴れ、午後から崩れるとのことだったので、早めの行動を意識した。昨日の下見で確認した分岐点を曲り取付へ向かったが、取付付近はがれ場となっている上、目印の赤いハーケンもなかなか見当たらず、少々時間をロスした。1ピッチ目は30m、塚本、岸さん、津田の順(以降、塚本と津田が交互にリード)。塚本は登り始めの1ピン目に緊張した模様。一見不安定な細長い岩先をスタンスとする2、3歩は高度感もありひやりとした。2ピッチ目は25m、リード津田。登り始めの凹角は高度感があり緊張したが、岩は比較的安定していて登りやすかった。チムニー手前のビレー点で終了。3ピッチ目は20m、リード塚本。岩のつまったチムニーが恐ろしいが、真新しいボルトに沿っていき、落ちそうな小さな岩を避けて登る。チムニーを抜けてすぐの所にビレー点をとる。ビレー点を作るときに、試に持参したカムを補助に使ったら上手くいった。4ピッチ目は35m、リード津田。ルートは左側フェイスと中央のV字部分に分かれていたが、左は技術的に難しそうなので中央を進む。風も出てきたため、声も通りづらい。また、それまでルートの目印になってきたボルトが見当たらず、ルートを探すのに苦労した。高度感があり、ピンも少ないため不安な心境で登ったが、無事終了。残置ハーケンに加えて、適当な岩でビレー点を作った。5ピッチ目は15m、リード塚本。すとんとクラックが通っている短いルート。左側が切り立っているが、ホールドもしっかりしていて登りやすい。岸さんは5ピッチ目を省略して右側の斜面から終了点へ登った。全体として、岩が不安定であるように見えることと十分な高度感が印象的であった。実際、ルート上の岩はどの岩も安定していて登りやすいものであったが、高度感と相まって心配になることが多かった。一つ一つ確認すれば問題なく登ることが出来るだろう。ルート自体、ボルトも整備されておりわかりやすいし、景色もよく楽しいものであったと思う。終了後、風が強くなってきていて、装備をまとめてすぐ下山を開始した。登攀終了後、森林までの30m~50mの部分は、土がむき出しになっていた。草(高山植物)を育てようと努力しており、鹿除けの電気柵が巡らされている。このゲートを開けて、外へ出た。そしてゲートをキチンと閉める。マナーも大事である。途中でお昼を食べ、11時過ぎにテント場へ到着。小屋で飲み物を頼み、休んでから下山した。稲子湯駐車場に到着後、温泉に入ってから出発。渋滞に巻き込まれ、18時半ごろ分倍河原に到着、解散した。

2013年6月22日土曜日

2013.06.22-23 谷川岳衝立岩中央稜

個人山行記録
目的地:谷川岳衝立岩中央稜
参加者:田中(OB)、塚本
天候:くもり時々晴れ(夕方に軽い夕立)
日程:2013年6月22日~23日
行動記録:
6/22  離京(17:00)=土合駅(20:45)…合流(22:30)=ロープウェイ土合口駅駐車場(23:00)

当初は北岳バットレスの予定だったが、ゲートがまだ開いてないことが判明し谷川岳に変更。さらに台風が来そうだったため21日入山を22日入山に変更。ちなみに21日は谷川は大雨で中央稜は登れなかったらしい。そんなこんなで22日夜に池袋から鈍行で土合駅へ。高崎あたりで田中さんから遅れそうとの連絡が入る。下りホームから地上への階段は噂通り疲れる。無人駅たる土合駅ではたくさんの人が寝ている。大学のサークルらしき人やワンゲルみたいな連中もいる。月が出ているが若干の雲がある。結局田中さんとは22時半ごろ合流。車のエンジンオイルが漏れたらしい。一の倉沢までは入らずロープウェイの地下駐車場で幕営。ほかにも同様に幕営している人が多い。駐車場は思いのほか明るくうるさい。

6/23  起床(4:00)…駐車場(4:45)~一の倉沢出会い(5:30~6:00)~テールリッジ基部(6:20)~取りつき(7:20~9:00)~リッジ、一ピッチ目終了点(9:45)~第二フェイス(11:15~11:30)~ピナクル(13:15)~衝立岩ノ頭(14:40~15:10)~懸垂下降~取りつき(17:25)~テールリッジ基部(19:00)~一の倉沢出会い(19:20)~駐車場(20:10)=水上駅(20:50)=離京(0:20)

ルートが混みそうなので少し遅れていく。取りつきは最後になりそうだ。登山口の指導センターにて計画書提出。ここで少しトラブル発生。要約すると東大スキー山岳部は日山協に認定の団体ではないから10日前に計画書を出せとのことらしい。今回は見逃してくれた。低姿勢で対応したためだろうか?少しは青空が見えるが天候は終始曇り。暑くならなくてちょうどいいかもしれない。一の倉沢出会いにてトイレにより、ハーネスを装着。水も汲む。テントが数張り張ってある。一の倉沢に入り、滝の高巻が少しあるが残置ロープが張ってありそんなに長くない。すぐに雪渓上にでる。雪は固くなかなかけりこめない。アイゼンは駐車場においてきてあるが、ピッケルは持っている。田中さんは渓流足袋で歩く。テールリッジ末端にてピッケルを残置。岩が濡れているためここでクライミングシューズに塚本は脱ぎかえる。テールリッジでは末端と上部でロープを出す。どちらにも残置のロープが置いてある。取りつきにつくとすでに大勢の人が…。10パーティーぐらいはいるだろうか。南稜にも多くの人がいる。取りつきのすぐ近くで休むと落石がありそうなので少し離れたところで休む。衝立岩の中央カンテに取りついている人が見える。取りつきで一時間半ぐらい待つ。北稜の懸垂は衝立前沢の雪渓の状態が悪そうで行きたくない。今回は終始田中さんリードでいく。ランニングはヌンチャクやシュリンゲで取る。声が聞こえない時のためロープを三回引いたらビレイ解除、二回引いたら登っていいの合図と取り決める。のちに合図を受け取ったら同様に引いて返すと取り決める。1ピッチ目は左上ルンゼ~リッジへ。階段状で逆層。浮石がありちょっと怖い。取りつきから終了点は見え、声が届きやすい。リッジにでると残置が二カ所あるがよりリッジに近いところでたまる。三人ぐらいはたまれる。ここで少し待つ。あとから登ってきた沼田山岳会の方たちはここで引き返す。二ピッチ目の泥のルンゼは少しトラバースをしてからルンゼを上がる。岩が濡れている。声が届きにくい。終了点は上からしずくが落ちてくる。三ピッチ目の凹角~フェースも最初が少しのトラバース。ここも声が聞き取りづらい。上から引かれているとトラバリが若干怖い。フェースに出ると高度感があって楽しい。四ピッチ目は明るく開放的なクライミング。ピッチの最後のチムニーの出口が核心部。ほかのパーティーのアブミがかかっていたのでそれも回収させられる。結局チムニー突破はあきらめ烏帽子側にへつってから上がる。先行パーティーはここから懸垂するらしい。5ピッチ目のルンゼから右側の凹角を直上。ピナクルにビレイ点がついている。6ピッチ目のフェースもテンポよく通過。終了点にて懸垂下降のパーティーと遭遇。少し待つ。7ピッチ目は左の泥のルンゼ。上部でブッシュが多くなってくる。8ピッチ目はそんなに難しくなくビレイもいらないほどで短い。9ピッチ目は衝立岩側に少し降りルンゼを登り衝立岩の頭に出る。ここで少し休憩。後続のパーティーがいないのでここから来た道を懸垂下降する。どれも残置を使う。1ピッチ目はルンゼをシングルで下降。2,3ピッチ目もシングル。6ピッチ目の終了点の凹角のところまで出る。ここからダブルで懸垂。いくら待っても田中さんからコールがかからないのでロープが動いているのを確認し織り出。しかしここでロープが回収不可能になり田中さんがプルージックで登りなおして回収するはめに。ほかのパーティーは凹角の中をを懸垂せずハイ松の生えているリッジを側を懸垂していたのでそうするべきだったようだ。5ピッチ目はピナクルからの懸垂。回収できなくなるといやなので短くピッチを切る。6ピッチ目で4ピッチ目の終了点までつく。ここから3ピッチ目の終了点まで懸垂。7ピッチ目は1ピッチ目の終了点までの懸垂。結局懸垂には8ピッチかかった。テールリッジでも上部と末端でダブルで懸垂。雪渓上に出た時クライミングシューズなので滑って転んだ。下りの雪渓は固くなかなかけりこめずよく滑った。滝の高巻も怖かった。結局林道にでた時には真っ暗になっていた。幽霊が出そうで怖かった。駐車場から水上駅まで田中さんに車で送ってもらう。終電に乗ることができ、東京についたのは日付が変わってからだった。


田中さんの記録(HPより勝手に拝借)
谷川岳一ノ倉谷衝立岩中央稜

13年ぶりの一ノ倉…

2013/6/23 晴れ
450 ロープウェイ駐車場発
530-55 一ノ倉谷出合
620 テールリッジ取付
720-910 中央稜取付
1435-1500 衝立の頭
1725 中央稜取付
1850 テールリッジ取付
1920 一ノ倉谷出合
2000 駐車場

前日車のトラブルで到着が遅れ一ノ倉出合まで行けず駐車場で寝る。
一晩中入車があることと騒がしい団体がありうるさくて寝れなかった。

ロープウェイ駐車場はテント多数有…。
ルートの混雑による順番待ちが予想されたので、出発も明るくなってからゆっくり行く。

テールリッジ取付から衝立岩

青空は見えているが国境稜線は終始雲に覆われていた。
涼しくて過ごしやすい天気だった。


予想通り中央稜と南稜は順番待ちの行列。一方他ルートはダイレクトカンテ以外誰もいない…。
中央稜は10パーティーくらいか…。
取付きで1時間40分待ち。ルートに取付いてからも各テラスで順番待ちが続く。

P目で途中で下降するパーティー、5P目で下山するパーティーとすれ違い、上部は誰もいなくなったので残りの簡単なピッチを衝立の頭までテンポよく登った。



我々が最後で誰もいなくなったので同ルート下降。

上部は傾斜も緩くブッシュも多く下降ルートも直線的ではないので、少し長めに降りるとロープ回収できない。ロープ1本で細かく刻んで降りた方が良い。ロープ2本で伸ばせるのは下部2ピッチくらい

2013年6月15日土曜日

2013.06.15 日和田山クライミング訓練

日和田山クライミング訓練
日時 615日(日)
参加者:塚本(L)、津田、白石、澤田、松本、森さん(ガイド)、岸さん(G)、内田さん
場所:日和田山女岩
森さんを講師として新人のためにクライミング訓練を行った。当初は巾着田に前泊し土日両方行う予定だったが悪天候が予想されたため土曜日はカット。日曜日も開始時間を八時から十時に遅らせた。

訓練内容:プルージック、エイトノット、インクノット、セルフビレイの取り方、懸垂下降、登攀、ビレイ

2013年6月1日土曜日

2013.06.01-06.02 谷川岳マチガ沢雪上訓練

谷川岳マチガ沢 雪上訓練
文責:土井崇史(2)
メンバー 
 OB 伊東毅(L) 益崎健二郎 岸元士 小田光康 田中淳一(SL)
 現役 金山慎介(2) 塚本宇信(2) 津田啓仁(2) 土井崇史(2) 
澤田健太郎(1) 伏見修一(1)

日程 61()2()

61
天候 晴れ
6:30分倍河原駅~<>~10:10ロープウェイ土合駅~11:00マチガ沢出合い~テント設営~11:45出発~12:30休憩~13:00-15:30雪上訓練~16:10帰幕、調理~17:00夕食~18:00現役部員のみ周辺散策~19:30就寝

朝はいつもの6:30分倍河原に全員無事集合し、ロープウェイ土合駅に到着。近くの休憩所より林道に入り、30分ほど歩いてマチガ沢出合いに到着した。まずテントを設営。部では3つのテントを用意したが、そのうちの1つのテントにカビらしき黒い斑点がところどころ認められ、また雨除け用フライが部室で見つからず冬用外張りで代用することになってしまった。合宿前後の装備の管理やチェックが甘かったと痛感した。行動用ザックに必要な荷物を整理し出発。雪渓に入ると早速キックステップで進む。晴天で雪が柔らかく崩れやすいのでしっかり蹴りこんで登る。ちょうどスキー大会が行われていて軽快に滑るスキーヤーを数人見られた。途中樹木が密集したあたりで30分ほど休憩。岸からメロンがふるまわれ、皆美味しく戴いた。またその時に1年生は上級生の指導の下ハーネスやアイゼンの装着手順を確認した。そこから少し登ったところにすべりやすそうで緩やかな傾斜を見つけ、雪上訓練を始める。本日はピッケルを使った滑落停止の練習。OBの方々が上方からの落石の見張りや下方でザイルを横に張った上での待機を、主に田中や2年が初の雪上訓練に取り組む1年の指導をした。1年は2人だけであるため、2年も模範演技もかねてさまざまな体勢での練習をすることができた。2年は昨年の雪上訓練時からの上達を実感し、1年は早くも一連の滑落停止動作を吸収したように思われる。帰幕し水汲みを終えると、調理を始める。夕食は合宿ではすっかりお馴染みの麻婆春雨。食後現役部員6名で周辺を散策した。一ノ倉で険しく立派な岩場を眺望することができた。テント場に帰ると、OBの方々が焚き火を囲み談笑していた。OBと金山がTUSAC LIEDを合唱し、皆それぞれのテントに入り就寝。

62
天候 晴れ
5:00起床、撤営、整理~6:00朝食~6:40出発~7:50休憩~8:30ニの沢着~8:30-14:30雪上訓練~15:10帰幕~15:50出発~16:20ロープウェイ土合駅~<>~16:50温泉~<>~18:00赤城高原SA、夕食~<>~21:20分倍河原駅

予報では雨となっているが予定通り行程を進めることにする。朝食前に、調理する人とテントの撤営をする人とで分かれて作業をする。テントの撤営はやはり雨や雪がない環境だとスムーズにこなせる。朝食はやはり定番の棒ラーメン。食後行動用ザックを整理し行動開始。昨日と同じ場所で休憩し、そこから昨日の雪上訓練の場所より2つ上の沢、ニの沢に向かった。昨日より雪が締まっているが傾斜が急なため、しっかり蹴りこんで足場を作りながら登って行かなければならない。アイゼン装着なしのキックステップの良い練習になった。二の沢につくと早速アイゼンとハーネスを装着し、アイゼン歩行の練習を行った。直登、直下降、斜め、トラバース、とさまざまな種類の歩行を練習した。雪は湿っぽくアイゼンの爪が利きにくかったが、アイゼンを斜面に対しフラットに置く基本的なことを1年生はすぐに習得した。その後ザイルワークの練習を行った。現役部員6名は、澤田・金山・塚本、伏見・津田・土井、と3人ずつ2パーティーに分かれた。練習内容は、トップ、セカンド、ラストの、雪面登攀における一連の作業である。
1ピッチの流れを確認の為整理しておく。まずトップが末端をハーネスにつけ滑落しないよう注意深く登る。セカンドがATCを使いボディビレイを行う。トップが登り切りスノーバーで支点を造りセルフビレイを取ると、「ビレイ解除!」とビレイヤー(セカンド)に大声で呼びかける。それを聞いたセカンドはビレイを解除する。トップが余分な長さのザイルを引き上げる。ザイルの長さいっぱいまで引き上げた後、上と下でそれぞれザイルの適当な部分をクローブヒッチにて支点に固定。次にセカンド。セカンドはスリングをザイルに対し巻きつけ結びで結びつけ、カラビナにてハーネスとつなぐ。この巻きつけ結びによるザイルとの摩擦により、セカンドは誰かに確保してもらわずに自分の滑落を食い止めることができる。巻きつけ結びを手でスライドさせながらセカンドは登る。登りきったセカンドはセルフビレイを取った後に巻きつけ結びを解除。そして上と下でそれぞれクローブヒッチによるザイル固定を解除。最後に登るラストをセカンドがビレイする。今度のビレイは、ザイルをセットしたATC(自分のハーネスではなく)支点にカラビナにてつないで行う。ラストは登る前に下にセットしたスノーバーやスリングなどすべて回収する。ラストは登りきったらセルフビレイをとり、セカンドはビレイを解除する。>
次に行った訓練は、グリセードという、登山靴で雪の固い斜面を滑降する技術である。2年は昨年の雪上訓練で練習できなかったため、現役部員は皆初めてとなる。伊東や田中をはじめOBが指導や模範演技を担当。山靴の底を雪面にフラットに置き、膝を曲げバランスをとりながら滑り降りる。その間ピッケルの石突を反利き手側の後方につき、スピード調整をする。左右に曲がるときは滑降しながら踵を軸にして足のみを回転させる。というのがグリセードのコツであるが、実際にやるのはなかなか難しい。それでも徐々に上達してきた。最後に現役部員はグリセードを失敗したときの滑落を停止する訓練を行い、雪上訓練を終えた。

途中二の沢とは別の、本流ですさまじい土砂崩れを我々は遠くで目撃した。数百もの岩が30秒ほどかけて流れ、その後その雪渓は土砂で覆い尽くされた。我々が訓練した雪渓でこのようなことが突然起こったとしたら、我々は為す術もなく巻き込まれ、ひとたまりもなかったであろう。それでも二の沢でこのような土砂崩れが起こらなかったのは幸運だったからではない。雪渓の上に落石の跡と思われる岩石が散らかっていないということ、昔から雪上訓練が行われてきていている雪渓であったことから、二の沢は土砂崩れが起こる可能性が極めて低い雪渓であると判断し、その上で二の沢を選んで雪上訓練を行っているのである。