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2020年3月18日水曜日

2020/3/18-19_妙高火打BCスキー

妙義火打BCスキー 記録
メンバー:L縄(3)、吉田(3)、嘉村(1, 記録)


1日目
天候:晴れ

10:10 杉ノ原スキー場上部
12:00 外輪山稜線
13:20 カルデラ
16:00 大倉尾根
17:15 幕営

 前夜青春18切符で妙高高原駅に向かい、そこでステビバとなった。改札の外にある待合室は電気こそ消えないものの暖房が付いており、さらにWiFiもあるという間違いなく過去最高の環境だった。上部のリフトが10時前にならないと動かないということもあり、当日朝はゆっくりの出発。妙高高原駅からはタクシーで杉野原スキー場へ、そしてゴンドラ、リフトと乗り継いで上部に向かう。到着後、いざ板にシールを付けるというタイミングで嘉村のシールの留め具(BW、stsキット)のプラスチックの部分が破れてしまった。とりあえずその日中はテーピングでしのぎ、夜修理することとなった。

 最初の危険箇所、沢の横断は問題なく通過。全体として天気も良く雪質も非常に素晴らしい中でシール登行出来たのだが、嘉村と吉田はふかふかの新雪でのシール登行は初めての経験ということもあり、非常に苦労した。特にラッセルに関しては、縄は「そんなにしんどくないで〜」と言いながら軽々こなしていたが、実際にやってみると足先が雪に埋まってしまうなどなかなかうまくいかず、かなりキツかった。

奥に見えるのが最初の沢

 外輪山稜線から妙高山カルデラへの滑走では、嘉村にとっては初めての本格的な山スキーということもあり緊張を伴うものであった。やはりインザックを背負っての新雪の滑走はとても難しく、途中で何度も転んでしまったが、誰もいない雪面にシュプールを付ける快感は得難いものであった。

外輪山稜線からの妙高山

その後ほぼ平坦なカルデラの中を進み、頃合いを見て大倉尾根に登った。斜面がやや凍っておりひやりとする瞬間もあったが、段々と慣れてきたように思える。吉田はシール登行でのターンに苦しんでおり、最終的にシールを外して登っていた。その後大倉乗越から滑走し、黒沢池ヒュッテで再びシールを付けシール登行。ここで嘉村が足の疲労に靴擦れが重なり疲労がかなり溜まっており、しんどい局面だった。その後茶臼山から軽く滑走して高谷池ヒュッテを探したが、なかなか見つからなかった上に日も沈みかけていたので、適当な場所で幕営した。どうやら滑走時に下りすぎていたようだった。テント内でシールを修理し、明日のアタックに備え就寝。

大倉乗越 ここから幕営地へ滑走

※  実は、嘉村の板&シールはOBの方から譲り受けたもので、頂いた時点でもう片方の留め具が既に同じ壊れ方をしていた。その修理を前々日にしようと神田のIスポーツに向かったが、在庫が無く、その後神田の山スキーを取り扱う4,5店舗に問い合わせたがどこも在庫がない状態であった。3月という時期に加え、最近では部品を取り扱う店が非常に少なくなっているとのことだった。結局出発日当日に神田のたまきスポーツというお店が取り扱っているという事で、時間もなかったので部品だけ購入し、車内で自分で修理していたのだ(キットを金属の留め具にはめ込むだけなので、ナイフなどを用いれば自分で出来なくもないのだ)。

幕営地での夕焼け


2日目
天候:晴れ後曇り

  7:10 出発
  9:30 火打山登頂
10:00 滑降終了
11:00 天狗の庭北面滑走スタート
12:30 帰幕
13:00 幕営地出発
15:00 三田原山山頂
17:50 下山

 出発早々に高谷池ヒュッテを見つける。どうやら他にもパーティがいるようだ。最初の平地を順調に歩みを進めると雄大な火打山が目の前に見えてくる。こんな所を本当に滑れるんだろうか⁉︎と思いつつ徐々に登り始める。アイス気味になってやや恐怖を感じ始めた1ピッチ目終了時にスキーアイゼンを装着。火打山の手前で一旦平らになり、再び登り始めるところでアイゼンに履き替える。前日からの靴擦れが余計に痛く、やや辛かったが順調に登り、無事登頂!

3人で撮りたかった、、

 ホッと一息休憩を挟み、いざ滑走へ。サブザックということもあり前日よりは怖さはなくなっていたが、やはり最初は非常に恐怖を抱いていた。しかし、滑り始め、ゆっくりターンしていくと、素晴らしい展望の中、山頂からシュプールを描く素晴らしさに包まれ自然に興奮に変わってゆく。あっという間に下ってしまい、物足りなさを感じるほどであった。



 














僕たちだけのシュプール

その後は時間もあったので天狗の北面も滑走した。徐々にではあるが、新雪に慣れ始め、程よい斜面ということもあり純粋に滑走を楽しむことが出来た。もっと新雪での滑走を練習したい。

BCスキー初心者でも楽しめる斜面でした

帰幕し、メインザックを背負い下山する。黒沢池ヒュッテからは三田原山への急登だが、湿雪でシールにどっしり雪がひっついてしまい、足が今までの何倍も重く、思うように進めない。先頭のラッセルはさらに苦労し、ほとんど力になれなかった。振り返ればここでの登りがこの山行で一番しんどかったと思う。なんとか登り切り、そこからは滑走するだけかぁとホッとしたのも束の間、そこからもまたしんどい時間帯だった。まず足が疲労しきっており体重を支えるので精一杯、そしてしかも長いトラバースに加え樹林帯で雪質もあまり良くなく、あまり気持ちよく滑れる状況ではなかった。さらに、下部で一番危険度が高い沢の横断において、滑走するには斜度が大きいということで板を外して横断することになった。

 こうしてヘトヘトの状態でなんとかゲレンデ上部に帰還した。しかし日が沈みかけているということで急いで滑り降り、なんとか日が沈む前にゴンドラ乗り場に戻ることが出来た。最後はゲレンデの圧雪された斜面でさえパラレルではなく八の字で下っていくざまであった。これを機に筋力増強に励みたい。

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