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2020年1月26日日曜日

20200125_雪洞訓練(武能岳西尾根)


20200125_雪洞訓練(武能岳西尾根)

作成者:林
メンバー:三浦(リーダー、OB)中山(OB)近江(3年)箱守(3年)畑中(3年)吉田(3年)林(2年)福田(2年)

1/25(土)
天気:快晴無風
10:02土樽
10:30出発
11:30渡渉、取り付き
15:30幕営地

1/26(日)
天気:快晴無風
4:30起床
5:50出発
8:10山頂
途中で訓練
11:15幕営地・撤収
14:15土樽


 今回の山行の目的は雪洞を掘る練習である。場所はできるだけ雪が多そうな上越の山に決定。それでも雪の量は十分か一抹の不安は拭い去れず、テント泊やイグルー泊も代替案として準備した。(先輩が)

 当日は始発の土樽行に乗ることになった。私が住む東京大学三鷹国際学生宿舎(通称三鷹寮)は駅から遠い上、朝起きられるかも不安だったので、畑中邸に宿泊させていただいた。畑中さんは夜遅くまでパッキングしていて、主将の風格たっぷりであった。
 当日は乗り換えの高崎あたりで徐々に集合していった。子どもたちがたくさん乗っていてにぎやかだった。

 予定通り10時に土樽に到着。雪が少なくてびびった。国境のトンネルを抜けてもこれじゃあ『雪国』は書けなかったであろう。駅で準備を済ませたら早速出発する。林道を歩き散らかすこと約1時間、渡渉ポイントに着いた。雪で埋まっていれば楽だったのだが、ゆく川の流れはたえることがなかった。先輩が色々と苦労して渡れる道を探す間、むしゃむしゃと行動食を食べた。渡渉では足の甲辺りまで水に浸かるものもあったが、中まで濡れることなく全員突破できた。渡渉後、コンクリートの橋がすぐそばにあったことに気付いた。

 ここからは斜面を登って尾根に出るのだが、この尾根に出るまでが大変な急登で苦労した。みんなひょいひょいと上がっていくのだが、自分だけ登っても登ってもずるずるとすべり落ちてしまった。誰もが平泳ぎで進む中、自分一人だけバタフライでもがいていたわけである。結局、尾根に上がる頃にはすっかり消耗してしまった。情けない話である。ラッセルは他の7人にほとんどやっていただくこととなった。パーティ内ラッセル泥棒は肩身が狭かった。

 隊は予定通り進み、15時半には幕営予定地に到着した。よさそうな斜面があったので雪洞を掘り始める。しかし、すぐにブッシュが出てくる。雪洞には3mは積雪が必要だということだったが、2.5mもあるかないかという量だった。これじゃあせっかく来た意味がないじゃないか!!

 仕方ないので雪洞は小さいの1つに留め、残りはイグルーを作ることになった。テントが入るくらい大きなイグルーを作ろうとしたが、大きいのは難しく、上まで覆いきることができなかった。結果、二人用の雪洞と立派な風よけを携えたテント2つができた。私は満足していたのだが、三浦さんに言わせれば「ほんとはこんなんじゃない」そうだ。
宿泊準備ができたので、テント内で夕飯を食べた。中は暖かく、まったく風を感じなかった。(そもそも風が無かった?)夕飯は各自カンヅメやカレーを持ってきていて、それを食べた。寝るときは、私は吉田さんと雪洞に入った。中は意外に暖かくて驚いた。箱守さんに頂いたローソクを点けると、周囲の雪に反射してきらめき、シャンデリアのようだった。テンション上がった。



二日目は4時半起き5時半出発の予定だったが、OB二人を除いた我々現役の準備が遅く、出発が6時前になってしまった。私はここでヘッドランプの電池が切れてしまい、ただでさえ準備が遅いのに輪をかけて時間がかかってしまい、ひどい目に遭った。
 最初はツボ足でしんどいルンルン歩き。1ピッチ終えたところでアイゼンを履いた。ナイフリッジが見える。けっこう怖いぞ。途中で岩も出ている。雪庇と急斜面に気を付けながら歩くが、ふつうに歩いていれば落ちはしないと思った。途中の岩が出ていやらしくなっているところはロープを出した。

 この後はひたすら歩きまくると上越国境に出て、じきに山頂が見えてくる。6人は810分に山頂を極めたが、途中で腹痛となった私と、私に付き添ってくれた中山さんの二人は10分程遅れた。山頂ではのんびり記念写真を撮れるくらいの暖かさだった。
 下山はあっという間だ。下山途中にいい斜面があったので、もう一度雪洞を掘る練習をしたり、土嚢懸垂、ピット掘りの訓練をしたりと有意義に時間を使えた。幕営地より標高は上だったが、ここでも雪は足りなかった。

 訓練を終え、1115分に幕営地に戻る。雪洞を壊していたら汗が出るくらいの暑さで参った。パッキングを済ませたら下山を開始。またしても私は遅れてしまった。しかも途中でゲイターが壊れるわ靴紐がほどけるわで散々だった。1415分に駅に到着し、山行終了。雪洞泊は楽しかったのでまたやりたい。

2020年1月18日土曜日

20200118_谷川岳バックカントリースキー

1/18,19谷川岳バックカントリースキー
メンバー:L(3)、嘉村(1)、土田(1年、記録)

1/18(天気:晴れ

 この日は1日中天神平スキー場でゲレンデスキーを行う計画であった。最初は初心者コースから滑走して徐々に難易度を上げて最終的に田尻沢コースを滑走した。その時にキックターンやジャンプターンのやり方を教わった。3時すぎにゲレンデスキーをやめてリフトで幕営地付近まで上がろうとしていたがリフト乗り場に行こうとした時にリフトが運転停止をしてしまった。仕方がないのでスキー板の裏にシールを貼って歩いて幕営地まで行くことになった。しかし今回初めてシールを使って歩行したためなかなか慣れることができず結局途中のちょっとなだらかなところを無理やりスコップでならして幕営することになった。しかし平らにする作業が不十分でテントの端が若干浮いていた。

1/19(天気:曇り時々雪

 朝起きたら天気はそれほどよくなく視界もあまりよくなかった。天気は回復すると予報されていたためとりあえず行けるところまで行ってみようということでスキー板にシールを貼って720分に歩行を開始する。しかし歩き始めて10分もたたないうちに私のシールが剥がれてしまった。その時自分の体重がストックにかかってしまいストックを曲げてしまった。また一回シールが剥がれて粘着部分に雪がついてしまうと加速度的に粘着度が落ちてしまう。その後道を間違えてしまったためちょっとだけ滑走することになったが木が多くて爽快感はまったくなかった。シールの応急措置としてテーピングでグルグル巻きにしてシールを無理やりくっつけた。それから1~2時間はシールをつけて歩行したり板を担いで歩くことを繰り返して前に進んだが、私がシールで歩行をしていた時シールが木に引っ掛かりシールが再び取れてしまった。それによってシールの粘着力は完全になくなってしまった。そのためそれ以降私はスキー板を担いで他の一般登山者と同様に踏む固められた登山道を登ることとなった。そうして熊穴沢避難小屋に到着。今シーズンはやはり積雪量が少ないようで避難小屋がまだ露出していた。ここでもまだ視界は微妙ではあったが行けるところまで行ってみようということになった。そして1時間程度登って天狗のトマリ場というところまできた。ここに来てもまだ視界が悪く時間的余裕もなかったのでここで引き返しスキーで少し滑走することになった。天神尾根は登山者が多くぶつからないようにするのに苦労した。また引き返す判断をした直後から天候が回復し1時間には頂上が完全に見えるほどにまで回復していた。不運であった。スキー場まではほとんど歩いて帰り田尻沢コースを使って下山した。

2020年1月17日金曜日

20200118_爺ヶ岳南尾根

日程:20201/171/18

天候:晴れ

メンバー:L近江(3)、箱守(3)、新垣(2)、岡本(1)、松坂(記録)(1)

行程:1/17 6:30冬季ゲート~8:00登山口8:3014:30ジャンクションピーク

1/18 6:45ジャンクションピーク~8:40爺ヶ岳9:0010:05ジャンクションピーク10:5512:40登山口13:1014:10冬季ゲート



1日目

信濃大町に夜行バスで5:30ごろに到着し、そこからアルペンルートの冬季ゲートまでタクシーで向かう。冬季ゲートは閉ざされていたが、ゲートの隙間に体やザックを押し込み、何とか通過できた。冬季ゲートから登山口までは1時間半くらい車道をひたすら歩く。ところどころ路面が凍結しており、注意を払いながら歩く必要がある。登山口につき、登山の準備を始める。登山口からトレースもなくラッセルをしていく。あるのはウサギのトレースのみだった。例年より雪が少ないとはいえ、流石に地面が露出しているという事はなかった。
登山口の様子

序盤は雪も浅かったが徐々に深くなっていった。南尾根は最初、夏道の柏原新道を行く。柏原新道と南尾根のルートの分岐には黄色い看板があると思っていたが見当たらず、そのまま尾根上をたどる。赤テープがずっとあるので道には迷わないだろう。ずっと樹林帯だったので赤旗が木に引っ掛かりとても鬱陶しい。ストレスフル。樹林帯をずっと登ると、ジャンクションピークに着く。ピークには標識がある。



2日目

日の出を待って出発する。ジャンクションピークからは爺ヶ岳が正面に綺麗に見え、圧倒される。最初は平坦な道で東側が開けた道を行くが、徐々に登りが急になっていく。雪面は若干クラストしていたり、砂礫やハイマツが顔を出していたりする。
南峰への稜線
風もなく穏やかな天候
左の稜線上に見える種池山荘が低くなっていくとほどなくして爺が岳の南峰に出る。
手前に種池山荘、奥に剱岳

下って、夏道を辿ると最高峰である中峰に着く。稜線上は風もなく、とても穏やかな天候だった。360°の絶景。
鹿島槍ヶ岳

一通り写真を撮ってから下る。登りはあれだけ時間がかかったのに下りではあっというまで虚しかった。ただ下りでも相変わらずの樹林帯なので鬱陶しいことこのうえなし。登山口まで下り、そこから冬季ゲートまで車道を歩いて行った。タクシーの運転手さんに「嬉し涙を拭く様」のポケットティッシュをもらったりしながら帰途についた。


山頂にて