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2016年10月22日土曜日

2016.10.22-23 白峰三山偵察

白峰三山偵察 記録
作成:中山省吾

参加者:阪本(L), 中山
実施日:2016/10/22-2016/10/23
行動記録;
10月22日 晴れのち雪
甲府駅0435=(バス)=0610鷲住山展望台0620ー0635鷲住山ー0720吊橋ー0725林道合流ー0815あるき沢橋0840ー1100池山小屋1115ー1217城峰ー1340砂払1410ー1445ボーコン沢の頭(テント設営完了1510)

  前日の終電車で甲府駅に集合した。北口の方にビバークに適した空間がある。大学生と思われる先客が5,6人と単独行らしき人が数人いた。当日, 甲府広河原線の始バスに乗り込む。午前4時35分発にもかかわらず大勢の登山客がいて2台のバスは満席となった。1時間半ほどで鷲住山展望台に着いた。降りたのは我々2人だけだった。ピッケルを持っていたのも我々2人だけだった。
  出発するとすぐに鷲住山を越える。そこから15分ほどで目指すべき林道が見下ろせるのだが, ここからが意外と長い。緩やかな広い樹林帯をジグザグに降りていく。吊橋を渡って, 林道までの急斜面をロープを頼りに登っていく。途中にちょっとした岩場があり, なかなか恐い。林道では3つのトンネルをくぐる。意外と交通量が多いのでヘッドランプを付けていったほうがいいだろう。途中左手の尾根に赤テープが見えるが正規の登山口には道標とバス停と鉄骨の大きな橋があるので惑わされてはいけない。あるき沢橋では河原に降りて給水ができる。この先水場がないので2日分の水を担いでいく。
  池山尾根は最初からかなりの急登。(比較的)ゆるやかな区間もあるが, 基本的に登り一本調子。2時間の苦しいアルバイトのあと急激に道が水平になる。しばらく歩くと開けた笹原に出る。その奥にひっそりと池山小屋が佇んでいる。地形図では池になっているがこの時期は枯れているらしい。池山小屋は二重扉, 二重窓のしっかりした作り。気密性が高いので厳冬期でもかなり快適に過ごせるのではないだろうか。立て付けが悪い玄関扉をピッケルで直して先へ進んだ。退屈な尾根を1時間進むと城峰に着く。退屈な尾根を更に1時間進むと砂払に着く。ここから森林限界であり風が強く吹いていた。砂払周辺でテント3張は張れそうだ。ボーコン沢の頭まですぐ行けるように見えたがたっぷり1ピッチかかる。頂上から眺める北岳バットレスの剛健にして精緻な岩肌は, クライマーならずとも見とれてしまうだろう。かなり風が強く, テントを張るのも一苦労だ。テントを立てている間に小雪がぱらついて来た。急いでテントにもぐり込む。日が暮れると外はかなり寒い。前室が潰れるほどの風が吹いていたので, テントごと飛ばされるのでないかと心配になる。阪本が明日の天気を確認しようとしたところ谷川岳登攀パーティーが遭難したとの連絡が入っていた。すぐさま下界に確認したところ, 翌日中に降りてきてほしいと言われたので八本歯ノコルから大樺沢を下るエスケープを選択することにした。広河原発甲府行の10時20分のバスに乗ることに決定した。コースタイムでは広河原まで4時間ほどなので, 4時起き5時半出発にすることを確認して就寝。

10月23日 快晴
ボーコン沢の頭0525ー0625八本歯のコルー0705北岳山頂0725ー0815八本歯のコル0822ー0920二股ー1040広河原


  予定通り5時半にテン場を出発した。北岳の稜線には, 山頂で日の出を迎えるのだろうか, 登山者のライトがちらちらと見える。風は依然として強く, 撤収の際にシュラフマットが飛ばされてしまった。八本歯のコルまではほぼ水平道。朝一番でも軽快に進むことができる。
  夜が明けるとあれほど強かった風もぴたりと止み, 3000m級の秋山の稜線とは思えないほど穏やかになった。そして目の前には本邦第2の高峰が1時間もかからない距離にそびえている。ここで登らないのなら何のために登山しているのわからない。八本歯のコルにザックをデポしてほとんど空身で山頂を目指した。はしごが多いが荷物がないのでなんてことはない。40分ほどで山頂に着いた。北岳周辺に雲はなく, 農鳥, 塩見, 甲斐駒, 仙丈といった南アルプスの山々はもちろん, 八ヶ岳, 中央アルプス, 北アルプスまで見晴らせた。急いでいなければ何十分でも居たかったが, バスの出発まで3時間を切ったので下山を開始した。広河原までコースタイムでは3時間40分だったが, 下山ということもあり十分間に合うだろう, とそのときは思っていた。吊尾根の分岐まで下りてきてふと看板を見ると何やら様子がおかしい。どうやらトラバース道の分岐まで降りてきてしまったようだ。思いがけないタイムロスのおかげで登りより時間がかかってしまった。それでもバスに間に合うだろうと急いで下山する。ところが二股に着いた時点でコースタイムを10分しか巻けなかった。広河原の到着は11時くらいになると計算したが, 二股から先は意外と速く進み, 広河原の到着は10時40分, バスに遅れること20分だった。次のバスを調べると12時45分であったので, 2時間近く広河原のインフォメーションセンターの2階で読書をして時間を潰した。甲府で解散。

2016/10/22 白峰三山偵察 記録

白峰三山偵察 記録
作成:中山省吾

参加者:阪本(L), 中山
実施日:2016/10/22-2016/10/23
行動記録;
10月22日 晴れのち雪
甲府駅0435=(バス)=0610鷲住山展望台0620ー0635鷲住山ー0720吊橋ー0725林道合流ー0815あるき沢橋0840ー1100池山小屋1115ー1217城峰ー1340砂払1410ー1445ボーコン沢の頭(テント設営完了1510)

前日の終電車で甲府駅に集合した。北口の方にビバークに適した空間がある。大学生と思われる先客が5,6人と単独行らしき人が数人いた。当日, 甲府広河原線の始バスに乗り込む。午前4時35分発にもかかわらず大勢の登山客がいて2台のバスは満席となった。1時間半ほどで鷲住山展望台に着いた。降りたのは我々2人だけだった。ピッケルを持っていたのも我々2人だけだった。
出発するとすぐに鷲住山を越える。そこから15分ほどで目指すべき林道が見下ろせるのだが, ここからが意外と長い。緩やかな広い樹林帯をジグザグに降りていく。吊橋を渡って林道までの急斜面をロープを頼りに登っていく。途中にちょっとした岩場があり, なかなか恐い。林道では3つのトンネルをくぐる。意外と交通量が多いのでヘッドランプを付けていったほうがいいだろう。途中左手の尾根に赤テープが見えるが正規の登山口には道標とバス停と鉄骨の大きな橋があるので惑わされてはいけない。あるき沢橋では河原に降りて給水ができる。この先水場がないので2日分の水を担いでいく。
池山尾根は最初からかなりの急登。(比較的)ゆるやかな区間もあるが, 基本的に登り一本調子。2時間の苦しいアルバイトのあと急激に道が水平になる。しばらく歩くと開けた笹原に出る。その奥にひっそりと池山小屋が佇んでいる。地形図では池になっているがこの時期は枯れているらしい。池山小屋は二重扉, 二重窓のしっかりした作り。気密性が高いので厳冬期でもかなり快適に過ごせるのではないだろうか。立て付けが悪い玄関扉をピッケルで直して先へ進んだ。退屈な尾根を1時間進むと城峰に着く。退屈な尾根を更に1時間進むと砂払に着く。ここから森林限界であり風が強く吹いていた。砂払周辺でテント3張は張れそうだ。ボーコン沢の頭まですぐ行けるように見えたがたっぷり1ピッチかかる。頂上はかなり風が強く, テントを張るのも一苦労だ。テントを立てている間に小雪がぱらついて来た。急いでテントにもぐり込む。日が暮れると外はかなり寒い。前室が潰れるほどの風が吹いていたので, テントごと飛ばされるのでないかと心配になる。阪本が明日の天気を確認しようとしたところ谷川岳登攀パーティーが遭難したとの連絡が入っていた。すぐさま下界に確認したところ, 翌日中に降りてきてほしいと言われたので八本歯ノコルから大樺沢を下るエスケープを選択することにした。広河原発甲府行の10時20分のバスに乗ることに決定した。コースタイムでは広河原まで4時間ほどなので, 4時起き5時半出発にすることを確認して就寝。

10月23日 快晴
ボーコン沢の頭0525ー0625八本歯のコルー0705北岳山頂0725ー0815八本歯のコル0822ー0920二股ー1040広河原


予定通り5時半にテン場を出発した。夜明け前の北岳バットレスは細部までよく見えて美しい。北岳の稜線には, 山頂で日の出を迎えるのだろうか, 登山者のライトがちらちらと見える。風は依然として強く, シュラフマットが飛ばされるほどだった。八本歯のコルまではほぼ水平道。1ピッチ目でも軽快に進むことができる。夜が明けるとあれほど強かった風もぴたりと止み, 3000m級の秋山の稜線とは思えないほど穏やかになった。そして目の前には本邦第2の高峰が1時間もかからない距離にそびえている。ここで登らないのなら何のために登山しているのわからない。八本歯のコルにザックをデポしてほとんど空身で山頂を目指した。はしごが多いが荷物がないのでなんてことはない。40分ほどで山頂に着いた。北岳周辺に雲はなく, 農鳥, 塩見, 甲斐駒, 仙丈といった南アルプスの山々はもちろん, 八ヶ岳, 中央アルプス, 北アルプスまで見晴らせた。急いでいなければ何十分でも居たかったが, バスの出発まで3時間を切ったので下山を開始した。広河原までコースタイムでは3時間40分だったが, 下山ということもあり十分間に合うだろう, とそのときは思っていた。吊尾根の分岐まで下りてきてふと看板を見ると何やら様子がおかしい。どうやらトラバース道の分岐まで降りてきてしまったようだ。思いがけないタイムロスのおかげで登りより時間がかかってしまった。それでもバスに間に合うだろうと急いで下山する。ところが二股に着いた時点でコースタイムを10分しか巻けなかった。広河原の到着は11時くらいになると計算した。しかし意外にも二股から先は意外と速く進み, 広河原の到着は10時40分, バスに遅れること20分だった。次のバスを調べると12時45分であったので, 2時間近く広河原のインフォメーションセンターの2階で読書をして時間を潰した。

2016年10月10日月曜日

2016.10.10 阿寺の岩場

阿寺の岩場 登攀練習の記録

参加者 : 阪本(3年), 中西(3年), 杉山(3年), 塚本(OB)
実施日 : 2016/10/10
行動概要 : 自宅 -(電車)- 東吾野駅 -(徒歩40分)- 阿寺の岩場 - 東吾野駅 - 自宅
記録 : 杉山

山行の目的は阿寺の岩場がどんな場所であるかの確認と外岩リードグレードの向上。
岩場は駅からはやや歩くが道路のすぐ脇にあってよく整備されていた。トイレと水場、ベンチ等が整備されていた。取り付き部分は広く快適。トポは現地にある。

ルートは30本くらいで中間のハンガーボルトと終了点がしっかり整備されてる。トポ上では8割方5.9で残りは5.8程度のスラブと5.10b/cや5.11のルートがちょびっとある感じ。私の体感では5.8のスラブは5.6~7程度で、5.9のルート群は5.7~5.10bくらいで広く分布しているイメージ。メンバーは皆山行前の外岩リードグレードがV級程度だったと思うが、各自幾つかの5.9はオンサイトできたので一応外岩リードグレード更新ということになるだろうか。
帰り道に管理費を払いに行くと管理者の大野さんご本人にお会いすることができた。

2016年10月8日土曜日

2016.10.08 天王岩クライミング

天王岩クライミング
期日 108日(土)
メンバー 白石(3年、リーダー)、中西(3年)、中山(3年)、三浦(3年)、池田(2年)、川上(1年、記録)、縄(1年)、塚本(OB

8:22武蔵五日市駅からバス乗車-8:45バス下車-9:00クライミング開始-10:30場所移動、縄到着-11:30雨宿り-12:00再開-14:30撤収

8:22のバスで天王岩へ向かう。縄は寝坊して遅刻。バスに乗っている間にすこし雨が降り出していた。下の岩場、上の岩場のうち、最初は下の岩場を登る。まず鼠小僧(5.8)を登り、先に登ったメンバーのうち数人がつゆしらず(5.9)を登った。川上が鼠小僧を登っている間に数人を残して残りのメンバーは上の岩場に向かった。このころには雨は止んでいた。下の岩場に残っていたメンバーもザイルを回収して上の岩場に向かう。行ってみると縄が到着していた。クラックジョイ(5.9)とコーナークラック(5.7)を登った。11:30雨が降り出し、いったん岩陰で雨宿りする。雨が上がると再びクラックジョイに取り付く。白石、三浦は鬼太郎音頭(5.10b/c)を登っていた。14:30道具を回収して撤収する。


今回わたしは鼠小僧とクラックジョイをトップロープで登った。どちらも最後まで行けたが、クラックジョイでは2回ハングドックすることになってしまった。もっとジムで登り込んで持久力をつけたい。また、近いうちにリードの練習もしてみたいと思う。