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2015年10月23日金曜日

2015.10.23-25 蝶が岳

蝶ヶ岳山行記録
4年 土井崇史

山域 北アルプス 蝶が岳~大滝山
山行形式 縦走
目的 冬季山行に向けた下見および高負荷下山行
行程およびコースタイム
10/23 22:20新宿バスターミナル=(高速バス)=25:32松本バスターミナル
10/24 6:32松本駅= (松本電鉄)=7:02新島々駅7:32=(バス)=8:20上高地9:1710:04明神館~10:44徳澤園~13:18長塀山~14:18蝶が岳ヒュッテ
10/25 6:23蝶が岳ヒュッテ~7:30大滝山~9:55大滝槍見台~11:43徳本峠~12:45明神館~13:33上高地

 上高地に着くと、食堂で腹ごしらえをし身支度を整えて出発をする。1泊する予定でテントセット、積雪や寒さを想定した冬山装備を持ち、高負荷を実現するため水を余計に4Lザックに詰め、単独で立ち向かう筆者の荷物は70L程度。TUSACの山行では大したものではないが、観光あるいは小屋泊山行を目的にバックパック1つ背負う人ばかりの上高地ではどうしても浮いてしまう。
 徳澤園までは、梓川沿いの平坦な道のり。観光客含め人は多い。徳澤園の小屋の脇に長塀尾根へ向けた木の標識があり、長塀尾根に入る。ここから蝶ヶ岳までは「山と高原地図」では4時間30分の長い行程。蝶ヶ岳が近づくまでずっと樹林帯。小屋は存在しない。筆者のコースタイムによる最初の2時間程度は地形的に積雪すると尾根がわかりづらくなりそうだが、赤布がいいところに枝から下がっているのでこれを目印にするとよいか。
やっと眺望がよくなってくると思う時に蝶が岳ヒュッテに着く。本行程の最高地点だが積雪はない。この時予報で見たとおり風が強く(10m/s)、テントを1人で立てるのに苦労する。蝶ヶ岳山頂からの穂高連峰、蝶槍~常念の尾根筋を眺めつつ日の入りまで過ごす。


左は蝶が岳から北の眺望
蝶槍までの分かりにくい稜線が続く。
右側に見切れそうなピークが常念岳。
左側の雲にかかった薄い稜線が東鎌尾根。
左端中央にあるはずの槍の穂先は雲で隠れている。
 
説明: C:\Users\PCUser\Dropbox\Camera Uploads\2015-10-24 16.19.55.jpg

 その晩は、30m/sの強風にあおられ、2,3人寝られるテントに1人で寝ているというのもあるだろうが、一晩中揺らされた。雨が降ったりやんだりした。
 2日目は、朝に強風が続くも6時過ぎに歩行できる程度には弱まり、予定通り大滝山方面に行くことにする。気温は0℃前後、前夜に降った雨が路面でまばらに凍結している。昨日は黒かった穂高連峰が白みを帯びていた。
序盤の三俣方面との分岐のあたりで夏道は尾根筋から左側へ外れる。はっきりしない尾根筋だが、夏道の赤い印はしっかり付されている。大滝山からはほとんど樹林帯になり、緩やかなアップダウンが続く。徳本峠まで小屋はない(大滝山荘は閉鎖)長い道のりが続き、人にほとんど遭わなかった、徳本峠まであと1時間という地点で地質調査をしていた2人の男性くらいしか遭っていない。大滝槍見台では屋根のない5mくらいの物見やぐらがあり、登ると穂高連峰、槍の穂先が見える。徳本峠から明神館へ向け下る。夏道は、黒沢沿いに沢の右側の斜面を細く走っている。
明神館に着くとそこから上高地までの道のりは観光客でにぎわい、再び雑踏から浮いた存在になる。バスターミナルで下山報告後、上高地の温泉に入り、23日夜と同じ交通手段で帰京。
今回のルートで長塀尾根から蝶が岳に入り、常念山脈を積雪期に縦走する準備ができた。稜線への取りつきが不安であったが、目印は適度に施されていてわかりやすい印象である。合宿以外の山行企図の選択肢にしたい。また、今回山と高原地図のコースタイムの89割のペースを20kg超の負荷下で歩いた。9月秋山合宿から1か月半ブランクをあけていたが、下界の筋トレでは刺激できない部位を鍛えられ、トレーニングとしても十分有用な山行であった。

補足
 今回、スマホを使ったGPSの動作確認を合わせて行った。
 筆者が持つスマホはAndroidで、www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=561に掲載の記事が参考になった。
 準備することは、
  アプリ「山旅ロガーGOLD」をダウンロードする。課金400円が必要。
山行中に稼働させるアプリ。現在地を測定してくれる。「地図ロイド」に落とし込んだ地形図を連動させながら、測定する機能がある。
  アプリ「地図ロイド」をダウンロードする。無料。
国土地理院の地形図を閲覧できる。事前に目的山域の地形図をアプリに落とし込む必要がある(山行中は電波が入らない)。地形図上に薄く線を引く機能があり、予定のルートを引いてから落とし込むとなおいい。
  画面ロックがかからない設定を確認する。
設定の仕方は機種による。山での行動の際にその設定を行う(行動中に手袋を外してタッチスクリーンを操作するのは大変だから)。これにより電源ボタンを押すだけで、山旅ロガーの測定画面を見ることができる。

山行後も「山旅ロガーGOLD」の測定をデータとして保存することができる。データは、スマホではアプリ上で、またファイルをダウンロードすることでPCでもGoogleEarthなどを使って、閲覧できる。

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