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2015年5月5日火曜日

2015.05.04-05 奥穂高岳

奥穂高岳山行報告
2015/6/26作成
作成者:中山省吾
山行名:2015/5/42015/5/5実施 GW穂高
メンバー:金山慎介(L,4)、塚本宇信(4)、中西隆史(2)、中山省吾(2)

記録
54                  
6:00上高地バスターミナル出発 (朝食)6:42明神館6:52発-6:37徳沢6:48発-8:44横尾9:00発-10:05 (昼食)10:15発-10:40本谷出合-11:10休憩11:19発-12:00涸沢テン場着テント設営-16:30夕食-18:00就寝

前夜発で新宿から夜行バスで上高地へ向かう。まだ雨は降ってなかった。私たちの他に20人くらいの登山客がいた。雨が降る予報だったので、雨具とスパッツを着けて出発した。もうすぐ着くと言う中西に騙されながら、横尾までは平坦な夏道。道は自動車が通れるほど広かった。横尾を過ぎた辺りで雨が強くなってきたので、ザックカバーを着けた。どこからともなく装備が濡れていき、肌にウェアが張り付く。足元がぬかるんできたが、しばらくすると雪渓に入った。昼食をとっていると、外国人の親子が雪だるまを作って、登山者に採点させていた。ここら辺から斜度が増していった。テン場に着いた頃には雨がかなり強くなっていたが、風はあまり強くなかった。結局この日はアイゼンを着けなかった。テン場には30張くらいテントが張っていた。天気が悪いせいか、4日に下山する人が多かった。急いでテントに入った。サイドポールを持ってこなかったためか、フライの裏からテントに水が伝い、テントの裏からテントの中に水が入ってくる。13:00にテント代の集金があったので、金山が雨の中いやいや出掛ける。ついでに水を汲んできたので非常に助かった。お湯を沸かしながら濡れたものを乾かした。テントの中の窪地には水がたまり、何度も靴下を水没させた。銀マットのせいで、どこに水がたまっているのか分からなかった。お茶を飲んで何人かは寝始めた。風が強くなり、浸水も激しくなる。テントの壁を拭く作業も飽きたのでやめた。雨風の弱まった時を見計らって、トイレに行く。寒くなってきたので夕食を作り始めた。寄せ鍋を作っている間、中山が天気図を書いた。今晩中に低気圧が抜けていくと、願った。寄せ鍋は珍しく美味しい夕食だったが、中西は春菊が嫌いらしく、下山中も不服そうだった。明日の起床時間を決めて就寝した。テントからの飛沫が顔にかかるので手ぬぐいを顔にかけた。風雨は強くなるばかりだった。

55                   曇のち晴
3:30起床-4:10朝食-5:25出発-6:20小休憩-6:58穂高岳山荘 (休憩)8:10奥穂高岳山頂-9:21穂高岳山荘9:45発-10:26涸沢テン場-11:00パッキング開始-11:25小屋で休憩12:08発-12:40本谷出合-12:50 (休憩)13:07発-13:55横尾14:07発-15:00徳沢15:10発-15:54明神館16:05発-16:49上高地バスターミナル


一晩中寒く、眠りは浅かった。他の人は暖かかったと言う。1人だけ押し出されていたようだ。シュラフが濡れていた。昨日の荒天が嘘のように風が弱かった。うどんを食べて、ザブザックを作る。この日はハーネスとアイゼンを着けた。出発する時には、すでに何パーティーかが小豆沢を登っていた。小豆沢下にいた2人の山岳警備隊から小豆沢のザイテングラート寄りを行くように言われた。警備隊のうち1人は我々の写真を撮った。雪はよく締まっていてアイゼンがよく効いた。1時間半ほどで穂高岳山荘に着いた。風が強く、しばらく休憩できないかも知れないので軽食をとった。防寒具を着て登り始める。最初の岩場は、日和田山のアイゼン登攀の練習を行っていたため安全に通過できた。岩場を登り切ると雪壁に出た。多くの先行パーティーが見えた。雪面は適度に堅く、ステップも切ってあったのでピッケルとアイゼンだけで登れた。上からこぶし大の落石があり、怖い思いをした。尾根まで登ってからは岩稜が続く。ここから渋滞が起きていた。途中にあった雪壁もピッケルとアイゼンだけで登れた。山頂には20人ほどいた。天気は良く、槍やその先の北アルプスの山々がよく見えた。込まないうちに下山する。途中、登ってきた人に小豆沢で事故が起きたと聞いた。後で調べると、小豆沢で600m滑落して亡くなったそうだ。合掌。1時間ほどで穂高岳山荘まで戻ってきた。下山にもザイルは使わなかった。写真を撮ったり、食事したり、山岳警備隊を見たりしながら休憩した。小豆沢を下る頃には、雪が融けて下山が楽だった。テン場に着いて、テント内の物を干しながら休憩。涸沢小屋の方にはスキーヤーがいて楽しそうに滑っていた。いつのまにか空が晴れ渡っていた。小屋で飲食してこの2日の労をねぎらう。ヒュッテでは鯉のぼりが泳いでいた。下山は雪渓をまっすぐ降りる。本谷出合の先で雪のブロックが崩壊しており、流出した枝や倒木で道が塞がっていた。スキーを担いだ人ともすれ違う。軽快な下山は横尾でおしまい。ここから先、3時間の平坦な道をとぼとぼ歩く。行きより重く感じるザックを背負って、悪態をつきながら何とか上高地に到着した。松本までバス、電車を乗り継いで解散した。

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