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2015年3月4日水曜日

2015.03.01-04 八ヶ岳

山域 八ヶ岳
期間 31日―34
メンバー 田中OB(リーダー)、塚本(3年、装備)、三浦(1年、食糧)
目的 アイスクライミングの基本習得、冬季バリエーションルート
記録 三浦

31
430起床―600田中OBと合流―730八ヶ岳山荘駐車場―800発―900美濃戸山荘―1100赤岳鉱泉―1230テン場発―1300ジョウゴ沢―1515発―1540テン場―2100就寝

前日に鈍行で茅野駅に到着後、ステビバ。渡り廊下的な場所で寝る。広く、屋根があり風も吹かないため快適であった。
 田中OBと駅にて合流し、目的に向かって出発。途中生鮮食品等を買うためにスーパーによる。本来は美濃戸山荘まで車で入る予定であったが、チェーンを持ち合わせておらず、途中道が凍っており坂道を上ることができなかったため、八ヶ岳山荘まで戻り、ここから歩くこととなった。美濃戸山荘までは上りが続き、暑かった。山荘近くには多くの車が止まっていた。おそらく、当日開催していたアイスキャンディーにおけるコンペの関係者であったと思われる。山荘から赤岳鉱泉もずっと登りであった。ただ踏み跡はしっかりしており、迷うことなく歩きやすくもあった。今山行では荷が夏山よりかさばりパッキングをアンバランスであったので助かった。金属の橋が架かった堤防の付近で休憩後からは雪がぱらつき始め風も多少吹き始めた。赤岳鉱泉到着するとテントを設置し、すぐにクライミングの準備に取り掛かった。
 ジョウゴ沢に入ってからしばらく上るとまずF1が見えてきた。上から下まで雪に覆われており、登攀不可能であった。さらに上るとF2が見えてきた。こちらは氷ついており下部の一部分では岩肌が見えているところもあったが登攀可能であるように見えた。
 今回は基礎を教わるということで、まず田中OBがリードでトップロープを張りに行く。ビレイは三浦が担当。アイススクリューと簡易ヌンチャクで支点を2つ作りさらに上部にあった残置ハーケンでトップロープを設定後そのまま降りてきた。
 アイスへのピッケル、アックスの打ち方を教わり、実際やってみた。三浦、塚本の順で登った。傾斜は80°程。緩いvの字型の場所を登って行った。次にアイススクリューの打ち方を教わる。片手のみで打つことに苦戦。道具の扱いについての注意点を聞いたのち再び登攀練習。下部は薄くなっていたようで登攀中、アイゼンを蹴りこんだ衝撃で1m程の高さの氷塊が落ちたりもしたが、特にけがもなくやり遂げた。途中から雪、風ともに強くなりビレイは大変であった。
 適当なタイミングできりあげてテン場に戻ってきたわけだが、今山行ではこれが最後のアイスクライミングとなった。クライミングのみに焦点を絞って考えるといくつか思うことがあった。
 クライミングは足が重要になってくる。ロープによって縛り上げるタイプのアイゼンを僕は今回使用した。前もって普段よりきつめに縛ったため、緩むなどの支障をきたすことはなかったが、ワンタッチ式のアイゼンの方がよりリスクを減らすことができるように思えた。また前爪は刃が横向きについたものだったが、田中OBの使用していたような縦向きについたものの方が、クライミングには向いているように見えた。
 ピッケル、アックスも勿論重要である。田中OBいわく、部室にあるものは振りやすいものと振りにくいものが入り混じっており、もしこれ以降購入する場合は気を付けたい。
 夕食は鍋。定着ということもあって生の野菜や、豚肉をふんだんに使った。しめはどん兵衛のうどん。おいしかった。

32日 赤岳主稜

0500起床―0800発―0845行者小屋―1000休憩―1450赤岳頂上―1500発―1600行者小屋―1630赤岳鉱泉

 前もって調べていた天気予報や小屋での天気図を参考にしつつ、空の様子を見ているとどうやら今日は朝方の天気が悪いということでご飯を食べて二度寝をしてから出発となった。行者小屋につくと雪が軽く降っており寒かった。ここから先は登りのみということで服を調節しつつ、すでにトレースのついた一般ルートを歩き続ける。文三郎尾根を途中まで登り主稜の取り付きを見つける。トレースは全く見当たらず、適当なところで急斜面をトラバースすることとなった。田中OBがトラバル地点を決めここから先はノンストップで登攀した。全リードは田中OB が行った。核心部といえる1ピッチ目には60cm程のお助け紐がぶら下がっていた。使わなくても登れるとは思うが、取り付きの良い目印となった。また取り付きには23個残置ハーケンが打ってあった。途中にも2か所ほど打ってあった。ここから先のルートには所々ハーケンが打ってあったが、全ての切るところに打ってあるわけではなく雪の下から枝を掘り出して支点を形成したり、凍った岩を用いたりした。またクライミング中はほとんど岩をつかんで登っていくだけだったが、途中ピッケルで打ち込むなどアイスクライミングの手技を利用したりなどした。8ピッチ程で安全な斜面につき残り頂上までを歩いた。登攀中風は比較的穏やかであまり寒くなかった。
 下山は地蔵尾根を用いた。途中電波が入ったので明日の天気を確認していた。
 テン場には1630につき夕食をとった。今日も鍋。しめは雑炊であった。

33日 阿弥陀北陵

0430起床―0620発―0700行者小屋―0750休憩―0800発―0930頂上―1015行者小屋―1030発―1240赤岳鉱泉

 今日は午後から天気が崩れるとのことで早めに出発。阿弥陀に向かっていくと途中トレースがすでにあったので利用することに。尾根伝いに登っていく。休憩後は傾斜が急なものの、樹林帯となっており、木に掴まりながら登っていく。樹林帯を抜けるとすぐに取り付きが見えた。ここにはリボンが結ばれており、わかりやすかった。今日も前日と同じく全リードは田中OBに任せることとなった。全体を通して、特に難所はなくスムーズに登れた。支点も大抵のところにはハーケンが打ってあり、ルートもわかりやすかった。
 ザイルは3ピッチのみだし、すぐに頂上に着いた。下山は阿弥陀の北側の夏道にトレースがあったのでたどった。途中トレースがなくなってしまい、このまま沢を下ってしまうか、それとも大きく沢をトラバースするかの判断となったが、結局トラバースして登ってきたトレースをたどることになった。
 行者小屋では少し小高くなった場所からなら電波が入るため明日の天気を確認していた。
 行者小屋から赤岳鉱泉に戻る途中釈尊の取り付きを見に行った。トレースと沢を混同し迷いながらラッセルした。どうにか取り付き付近を見ることができた。
 明日は基本下山するだけということで、テンバではゆっくりした。
 夕食は鍋。しめはうどんであった。

34日 下山

0600起床―0840赤岳鉱泉発―0910休憩―1030美濃戸山荘―1120八ヶ岳山荘

 1パーティ程がすでに下山していた模様。道は分かりやすかった。アイスクライミングのできる山の神という場所を探しつつ、下山。滝は見つけたものの、氷の後ろには水が流れており、上の方も氷が崩れており明らかに登攀は不可能。

 そのまま下山した。

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