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2015年10月31日土曜日

2015.10.31 二子山中央稜登攀

20151031二子山中央稜登攀記録
メンバー 田中OB(リーダー)、三浦(2年)
天気 晴れ
0910登山口-0930取り付き-1130頂上-1200駐車場

 西武線の西武秩父駅にて合流し、途中コンビニにより昼食を購入後二子山の入山口に車で移動。行き方は二通りあるようで、今回は国道299号から行く。登山道入り口すぐの路肩に止める。すでに車は34台ほど止まっていた。登攀の準備をする。できる限り軽くするためにサブザックは1つのみ。必要最低限のものを詰めていく。
 入山して少し歩くと看板があり、西岳、東岳には向かわず、祠岩、ローソク岩に向かうと赤いドラム缶が目印の中央稜取り付きが見えてくる。ガイドの講習会をしていた3人組が譲ってくれたためザイルを解いて、登り始める。
 1ピッチ目、20m弱を田中OBがリード。すぐにフォローで登る。途中ボルトが3,4個。安心して登れる。石灰岩の岩で、多くの人に登られているため、岩が磨かれて丸みを帯びている。
 2ピッチ目も田中OBがリード。スラブ気味のリッジをクラック沿いに登りすぐ上の小テラスで終了。10mちょい。最初ボルトがないためリードだと少し怖いのかもしれない。ここら辺は高度感もあり気持ち良い。
 3ピッチ目が今山行の核心部。クラック状のスラブを10m程登り、その後小さなスタンスを頼りに右上する。難しいのはクラックを出て小さなスタンスに移る部分であろう。途中クラックということもあり、ボルト数は少なく、カムが欲しい個所でもある。全体で30m程のルート。抜けると比較的広いテラスに出る。テラスの奥に行くと懸垂用と思しきボルトが2本ある。
 4ピッチ目は三浦がリード。ほとんど歩くことができ、特に難しいところはなかった。15m程のルート。
 5ピッチ目は田中OBがリード。15m程。ルートにそって登る。
 6ピッチ目は三浦がリード。20m弱。大きな岩がごろごろするルート。うまくザイルを操作しないと上部で重くなる。ボルトは少なくハーケンがいくらか打ってあるのみ。特に難所はない。
 7ピッチ目で終了点に着いたが、そこは道になっており、とりあえずザイルを用いたが、フォローは肩がらみで登った。
 ザイルをしまって広いところまで移動、昼食をとる。下山路は2つあり上級者コースと書いてあるルートを降りる。終了点から1分西岳方面に歩いて、右側にある。途中クライムダウンの必要な個所があるも特に問題なし。
 一度車に戻り、再び岩場へ。東岳の?エリアを見に行く。基本11代以上で日本屈指のフリールート。多くの人が登っては落ちていた。
 奥まで一通りルートを確認し、5.9のようなルートを登る。田中OBがリード。支点を設置後、三浦もトップロープで登る。不人気なルートのため岩には苔が生しており、終了点も微妙。
 祠エリアに行き、右端の5.10aを登る。田中OBがリードで登り、三浦もトップロープで登る。その後改めて三浦もリードする。ノーテンションで登りきる。

 田中OBは5.10bもリード。面白そうなルートであった。

2015年10月24日土曜日

2015.10.24 つづら岩登攀

20151024 つづら岩登攀記録
文責三浦
メンバー 2年三浦(リーダー) 2年中山(サブリーダー)
天気 晴れ

0614武蔵五日市駅—0700千足(西東京バス)−0820つづら岩−0900おけらルート10001030一般左1200−昼食−1245右クラック13301400A1におけるあぶみ練習14251440岩場発−1530千足

 計画では前夜登山口までバスで向かいビバークする予定であったが、中山がヘルメットを部室に忘れてきたため、バスの終電に間に合いそうになかったため、急遽土曜の始発バスに乗ることとなった。
 バス停からは目の前の商店の横から天狗滝、綾滝方面屁の看板に従ってあるいた。舗装された坂が続きしばらく歩くと登山口につく。そこからは変哲もない山歩きとなる。道は分かりやすく、道しるべもしっかりしており迷うことはない。なお、二人とも運動靴で登っている。ガイドの本に書いてあった通り坂は急だった。1ピッチで岩場につくことはできない。一時間半程歩くと大きな岩が見えてくる。岩のすぐ横を道が通っており、下から歩いてきて最初に見えるのがおけらルートである。
 とりあえず全体を把握しようとルート図片手にふらふらし、まずは最もグレードの低い3級のおけらルートをのぼることとした。リードは中山が行う。途中までは特に問題なく登攀する。核心ともいえる小さな穴の前にいざ立つと、本当に通過できるのか疑問に思い、あえて左側に逃げる。ハーケンも打ち込まれており、どうにか乗り越えた。フォローで三浦も上る。小さな穴を左に逃げる部分は、三級のグレードではなかった。下降ルートは本来登攀後右に向かって歩くとあったのだが、遠かったため左側をずりずりと降りた。(あとでほかのパーティーが上っているのを見たが小さな穴を通り抜けていた。かなりがたいが良くても抜けていったため、今後いく人はとりあえず突っ込んでみることをお勧めする。)
 登攀中に他に3パーティー程来て、右の方を上っていたため、今度は一般左を上ることにする。先に他パーティーが登って途中でピッチを切っていたため、とりあえず三浦がリードでそこまで登る。先のパーティーが上りきった後、支点を作り中山がフォローで上る。2ピッチ目は直登した。岩の反対側に出る際左にそれた方が良い。
 下降ルートを降りているとき中山は膝を岩にぶつける。血が出ておりなかなか痛そうであった。
 昼食後は右クラックを登攀。金属製の慰霊碑のちょうど上の方をクラックにそって上る。三浦がリードで上りきる。1ピッチ30mないぐらいだったと思われる。岩が逆層なので見かけより持てる場所は多くない。
 時間的に1本上ることはできそうになかったので、つづら岩のすぐ右にあったボルトベタ打ちの岩をあぶみで上る。トップロープを念のためうえからたらす。
 帰りに天狗岩を覗いたが、良いばしょであった。ボルトやハーケンやら比較的新品が打たれており、また別の機会にいきたいと思った。

 全体として岩がしっかりしており、落石の恐れは注意すればほぼおこらないと思われる。途中支点は多く、安心して上れる。また下降ルートは急なので、運動靴を持っていくと良い。

2015年10月23日金曜日

2015.10.23-25 蝶が岳

蝶ヶ岳山行記録
4年 土井崇史

山域 北アルプス 蝶が岳~大滝山
山行形式 縦走
目的 冬季山行に向けた下見および高負荷下山行
行程およびコースタイム
10/23 22:20新宿バスターミナル=(高速バス)=25:32松本バスターミナル
10/24 6:32松本駅= (松本電鉄)=7:02新島々駅7:32=(バス)=8:20上高地9:1710:04明神館~10:44徳澤園~13:18長塀山~14:18蝶が岳ヒュッテ
10/25 6:23蝶が岳ヒュッテ~7:30大滝山~9:55大滝槍見台~11:43徳本峠~12:45明神館~13:33上高地

 上高地に着くと、食堂で腹ごしらえをし身支度を整えて出発をする。1泊する予定でテントセット、積雪や寒さを想定した冬山装備を持ち、高負荷を実現するため水を余計に4Lザックに詰め、単独で立ち向かう筆者の荷物は70L程度。TUSACの山行では大したものではないが、観光あるいは小屋泊山行を目的にバックパック1つ背負う人ばかりの上高地ではどうしても浮いてしまう。
 徳澤園までは、梓川沿いの平坦な道のり。観光客含め人は多い。徳澤園の小屋の脇に長塀尾根へ向けた木の標識があり、長塀尾根に入る。ここから蝶ヶ岳までは「山と高原地図」では4時間30分の長い行程。蝶ヶ岳が近づくまでずっと樹林帯。小屋は存在しない。筆者のコースタイムによる最初の2時間程度は地形的に積雪すると尾根がわかりづらくなりそうだが、赤布がいいところに枝から下がっているのでこれを目印にするとよいか。
やっと眺望がよくなってくると思う時に蝶が岳ヒュッテに着く。本行程の最高地点だが積雪はない。この時予報で見たとおり風が強く(10m/s)、テントを1人で立てるのに苦労する。蝶ヶ岳山頂からの穂高連峰、蝶槍~常念の尾根筋を眺めつつ日の入りまで過ごす。


左は蝶が岳から北の眺望
蝶槍までの分かりにくい稜線が続く。
右側に見切れそうなピークが常念岳。
左側の雲にかかった薄い稜線が東鎌尾根。
左端中央にあるはずの槍の穂先は雲で隠れている。
 
説明: C:\Users\PCUser\Dropbox\Camera Uploads\2015-10-24 16.19.55.jpg

 その晩は、30m/sの強風にあおられ、2,3人寝られるテントに1人で寝ているというのもあるだろうが、一晩中揺らされた。雨が降ったりやんだりした。
 2日目は、朝に強風が続くも6時過ぎに歩行できる程度には弱まり、予定通り大滝山方面に行くことにする。気温は0℃前後、前夜に降った雨が路面でまばらに凍結している。昨日は黒かった穂高連峰が白みを帯びていた。
序盤の三俣方面との分岐のあたりで夏道は尾根筋から左側へ外れる。はっきりしない尾根筋だが、夏道の赤い印はしっかり付されている。大滝山からはほとんど樹林帯になり、緩やかなアップダウンが続く。徳本峠まで小屋はない(大滝山荘は閉鎖)長い道のりが続き、人にほとんど遭わなかった、徳本峠まであと1時間という地点で地質調査をしていた2人の男性くらいしか遭っていない。大滝槍見台では屋根のない5mくらいの物見やぐらがあり、登ると穂高連峰、槍の穂先が見える。徳本峠から明神館へ向け下る。夏道は、黒沢沿いに沢の右側の斜面を細く走っている。
明神館に着くとそこから上高地までの道のりは観光客でにぎわい、再び雑踏から浮いた存在になる。バスターミナルで下山報告後、上高地の温泉に入り、23日夜と同じ交通手段で帰京。
今回のルートで長塀尾根から蝶が岳に入り、常念山脈を積雪期に縦走する準備ができた。稜線への取りつきが不安であったが、目印は適度に施されていてわかりやすい印象である。合宿以外の山行企図の選択肢にしたい。また、今回山と高原地図のコースタイムの89割のペースを20kg超の負荷下で歩いた。9月秋山合宿から1か月半ブランクをあけていたが、下界の筋トレでは刺激できない部位を鍛えられ、トレーニングとしても十分有用な山行であった。

補足
 今回、スマホを使ったGPSの動作確認を合わせて行った。
 筆者が持つスマホはAndroidで、www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=561に掲載の記事が参考になった。
 準備することは、
  アプリ「山旅ロガーGOLD」をダウンロードする。課金400円が必要。
山行中に稼働させるアプリ。現在地を測定してくれる。「地図ロイド」に落とし込んだ地形図を連動させながら、測定する機能がある。
  アプリ「地図ロイド」をダウンロードする。無料。
国土地理院の地形図を閲覧できる。事前に目的山域の地形図をアプリに落とし込む必要がある(山行中は電波が入らない)。地形図上に薄く線を引く機能があり、予定のルートを引いてから落とし込むとなおいい。
  画面ロックがかからない設定を確認する。
設定の仕方は機種による。山での行動の際にその設定を行う(行動中に手袋を外してタッチスクリーンを操作するのは大変だから)。これにより電源ボタンを押すだけで、山旅ロガーの測定画面を見ることができる。

山行後も「山旅ロガーGOLD」の測定をデータとして保存することができる。データは、スマホではアプリ上で、またファイルをダウンロードすることでPCでもGoogleEarthなどを使って、閲覧できる。