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2014年10月4日土曜日

2014.10.04 谷川岳一ノ倉沢

2014 年10 月TUSAC 一ノ倉沢山行記録
白石薫平

日程2014 年10 月4 日(土)
メンバー飯泉和史(CL)、白石薫平
天候曇り時々小雨
コースタイム群馬県谷川岳登山指導センター5:45–6:04 マチガ沢出合–6:22 一ノ倉沢出合6:30–7:15 ヒョン
グリの滝高巻き8:00–9:00 一ノ倉沢出合9:15–9:30 マチガ沢出合–9:50 群馬県谷川岳登山指導センター
2014 年6 月に澤田と私は、飯泉さんにリーダーをお願いして南稜を登ったが、その時は岩が濡れていて上
部2 ピッチを残して引き返した。それを消化するため今回は、衝立岩中央稜を登って6 ルンゼ右俣を下降後、
南稜の登り残しをこなし頂上経由で下山する計画を立てた。澤田は新疆ウイグル自治区旅行のため今回は参加
できなかった。
集合は3 日22 時駒場だった。飯泉さんの運転で関越自動車道をひた走り、途中1 時間ほどの仮眠を挟んで
4 日2 時30 分頃谷川岳ロープウェイに到着した。紅葉シーズンのため普段使っている立体駐車場は夜間閉鎖
され、少し下の駐車場に停めて車中で仮眠をとった。
朝は5 時過ぎに起き、共同装備を分けて5 時45 分に歩き出した。車道歩きの間、雲に覆われた新潟県側の
空が見えたり、飯泉さんの山岳会のメンバーが登攀を諦めて下りてきたりして、登れるか心配になった。一ノ
倉沢出合に到着して岩壁を見ると、中央稜基部より上はガスに覆われていたため、登攀を見合わせることを決
めた。ただ、6 月のテールリッジまでのアプローチは雪渓伝いだったため、ヒョングリの滝高巻きの様子を知
るために、そこまでは行くことにした。
初めは河原を歩き、すぐ右岸の道に乗った。しばらくして斜面を登る踏み跡と河原に下りる踏み跡に分かれ
た。最初は前者を選んだが途中で踏み跡が消えたので、引き返して河原への踏み跡に戻った。ここからはツル
ツルのスラブ状の岩の上を歩き、細かいスタンスを拾いながら右岸のリッジを登った。そこから再びブッシュ
の中のぬかるんだ踏み跡を歩き、ヒョングリの滝高巻きの懸垂支点に出た。支点には蛍光塗料が入った筒が結
いつけられていたが、夜間下りてきた登山者にルートを知らせるためだという。ここから25 m の懸垂下降と
クライムダウンを経て、一ノ倉沢本流の流れの傍に到着した。この後テールリッジまでは、徒渉してからスラ
ブをトラバース気味に登ってゆく。岩が濡れていてプロテクションも取れない場所なので、ここで引き返すこ
とになった。
この懸垂下降した斜面は飯泉さんが確保なしで登り、私はフォローで登った。水音が大きく声が通らないの
で、笛で連絡をとった。その後登りと同様に踏み跡を下りたが、途中で飯泉さんが他の登山者のタバコの副流
煙を吸い込み動悸がするというので、少々休んだ。登りで細かいスタンスを拾うのに苦労したリッジは25 m
の懸垂下降とクライムダウンで下り、河原に出た。登りと同じ道を下り、9 時に一ノ倉沢出合に戻った。
車に戻り、荷物を片付けて下山報告を済ませた後、温泉に入り食事をして19 時頃駒場に戻った。
この山行では登攀の成果は得られず、ヒョングリの滝高巻きを勉強するだけになったが、コンディション的
に仕方なかっただろう。そして前回、今回と強く感じたのは、一ノ倉沢は取り付きまでのアプローチに神経を
使う場所だということだ。雪渓がなく、岩も濡れていた今回はなおさらだった。山行の翌日に谷川岳の閉山祭
が催され今シーズンは終了したが、今後も一ノ倉沢に行く機会を作って総合力を養成したい。

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