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2014年6月1日日曜日

2014.05.31-06.01 谷川岳マチガ沢新人雪上訓練

谷川岳マチガ沢 新人雪上訓練 記録
                                                                                                  文責:澤田健太郎

メンバー
3年 土井崇史、金山慎介(SL)、塚本宇信
2年 澤田健太郎、白石薫平、伏見修一、松本憲典
1年      阪本豪、杉山普、中西隆史、中山省吾、三浦玲児
OB 田中淳一(CL)、伊東毅、大谷尚史、岸元士

日程 2014531日~61

531
分倍河原 7:00- 10:50 ロープウェイ駅 10:58-11:25 マチガ沢出会 11:54-13:25 雪訓開始 15:22 撤収 -16:00帰幕19:30 就寝

61
起床4:00 -5:45出発-6:45雪渓着10:50休憩11:20訓練再開-撤収 12:25-13:00帰幕13:30-14:00ロープウェイ駅14:10-14:37湯テルメ谷川

531日 晴れ
分倍河原駅と東京駅集合、さらに電車で向かう組の三手に分かれて出発する。一部遅刻者がいたが、全体の計画に影響を及ぼすほどの遅刻ではなく、ほぼ予定通り出発。途中休憩をはさみつつ、ロープウェイ土合駅へ。そこで全体で合流し、指導所に計画書を提出。
林道を歩き、30分ほどでマチガ沢の出会へ。テントを設営せず、荷物を雪訓用に詰め替えて雪渓へ向かう。夏道から雪渓へ向かうが、雪が予想以上に溶けており、道探しに右往左往する。なんとか道を発見し、昨年度訓練を行った場所と同じ、それほど急でない斜面にて雪訓を行うことにする。
まずは伏見の指導で1年生の歩行訓練を行う。キックステップにて雪渓を登ったり降りたり、また菱形に歩行をする練習も行う。その間に、上級生はピッケルストップの練習に備え塹壕を掘る。
30分ほど歩行の練習をしたあと、ピッケルストップの練習に移行する。伏見がまずはデモンストレーションを行い、解説をする。1年生は3人と2人のグループに分け、まずはあまりスピードを出さない状況から制動をさせる。なかなか雪面にピッケルを打ち込めずに苦戦しているものもいたが、全く止まらないというほどではない。上級生も1年生の練習の合間に復習をしておく。最初は尻もちを着いた状態からのピッケルストップ、そして頭から斜面を滑り、体を回転させる形のピッケルストップの練習をした。
1時間ほど制動の練習をしたあと、撤収をする。帰りは雪渓をキックステップにて下り、夏道に合流した。テント場に戻り、テントを設営する。上級生の指導のもと、1年生にもテントの立て方を覚えてもらう。駒場で練習していたとはいえ、まだまだ1年生は手間取っていた。夏合宿前に再度の練習が必要だろう。
本日のエッセンは、ご飯と野菜炒め。1年生に米の炊き方をしっかりと覚えてもらう。昨年の夏山の悲劇を繰り返してはならない。我々にとっては大人数の山行であったので、食事は順次出来たものから食してもらう。米も野菜炒めも会心の出来だった。野菜炒めに対して余ったラーメンのスープを流用するというアイディアは秀逸だった。
食事後、サプライズで白石の誕生日を祝う。エッセン担当の伏見がデザートとして杏仁豆腐を用意してくれていた。
その後、夕飯の後片付けを済ませ、2年は連れ立って一ノ倉沢を見に行く。ずいぶんと暗くなってしまっていたがその圧倒的な存在感は感じ取れた。

61日 晴れ
 4時に起床する。V6の連中が主にエッセンの支度をする。その間に他のテントの者は荷物を片付けテントを撤収。朝のエッセンはぜんざい。はじめての試みだが、美味しく作れた。個人的にはもっとドロドロとしているものが好みだ。
 予定より15分早く、5:45には雪渓に向け出発。1時間弱歩き、昨日と同じ場所へ。キックステップにて少し雪渓を上がり、斜度がきつくなってきたあたりでアイゼンを装着させる。1年生はアイゼンの装着にかなり時間を食った。
 アイゼン装着後、30分ほどアイゼンを着けた状態での歩行訓練を行った。メニューとしては昨日と同じで、上り下り、菱形にて歩くという練習。スパッツにツァッケを引っ掛けて破る1年生はおらず、一安心。
 歩行訓練後、ロープワークの練習に移る。まずはスノーバーを打つ見本を塚本が見せる。その後、まずは肩がらみでのビレーの練習を行う。クライマーの側のザイルを脇の下から出すことや、足場を固めて姿勢を作ることなど基本的なことを伝えた後、実際に1年生にビレーをやってもらう。
そして、パーティーを分けて、1年生がトップ、ミッテル、ラストすべてを経験するようにロープワークの練習を行う。ビレーはルベルソで行った。スノーバーの打ち方や基本的な動作の流れなどは一応確認できたが、再度の練習が必要だろう。
一通りのロープワークの練習後、次は雪面でクローブヒッチを用いての懸垂下降の手順も確認した。1年生も問題なくこなせていた。その後、1年生の2人組にてつるべで雪面を降りて行ってもらい、一度休憩をする。
昼の休憩をとった後、ピッケルストップの練習に移る。まずはアイゼンを着けた状態での実践的な練習をする。1年生にたいしてはアイゼンを雪面に引っ掛けて飛ばされないようにと注意点を伝える。何度か練習をした後、アイゼンを外し、勢いのついた状態や、グリセードから大勢を崩してしまってからのピッケルストップなどの練習をする。2日間の練習で1年生もずいぶんと慣れてきたようだ。
正午過ぎまでピッケルストップの練習をし、テント場へ撤収する。荷物をまとめ、林道を戻り、ロープウェイ駅で車に乗り込み温泉へ向かう。

温泉では阪本が体調不良を訴え、回復を待ったが万一に備え医者へ行くことに。食中毒を疑ったが、急性の胃炎ということで原因ははっきりとはわからず。赤城高原SAで夕食をとり、分倍河原と東京駅に分かれて帰路へ。

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