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2014年4月12日土曜日

2014.04.11-12 鳳凰三山

20140411 個人山行鳳凰三山 山行記録
作成者:金山(3)
参加者:金山(3,L)、塚本(3,SL)

山行概要
411
5:02駒場東大前駅=7:46甲府駅=9:00芦安山の神ゲート~10:15夜叉神峠登山口~
11:15夜叉神峠(昼食)~13:15杖立峠~15:30苺平~15:50南御室小屋―16:40夕食―18:00就寝
412
3:30起床―4:00朝食―4:50出発~5:20砂仏岳~5:30薬師岳小屋~5:40薬師岳~6:20観音岳~7:00薬師岳小屋~7:20砂仏岳~8:00南御室小屋(昼食)~9:00下山開始~
9:30苺平~10:30杖立峠~11:15夜叉神峠~12:05夜叉神峠登山口~13:10山の神ゲート

記録詳細
411日 晴れ
路面凍結により山の神ゲート以降の車道が通行止めとなっていたため、芦安までタクシーで向かい、旧道を通って夜叉神峠を目指した。旧道の入り口は工事中で見つけづらかった。また、人の入りが少ないこともあってか道が古びておりかつ分かりづらかった。特に初めの川を渡る前に道が崩れ水道がむき出しになっている箇所は重荷を背負っている身にとっては冷汗ものであった。また傾斜が意外にきつく振り返ってみると本山行の核心部ともいえるような印象を受けた。
夜叉神峠登山口から夜叉神峠までは殆ど雪はなく、夏季の登山道と変わりはなかった。夜叉神峠を過ぎたあたりで、下山してくる薬師小屋の主人と遭遇。彼の残したトレースによって、以降のルートファインディングが大幅に楽になった。
残雪が本格的に表れてくるのは杖立峠を過ぎたあたりから。道自体は一本道なのだが、杖立峠苺平間は特に森からつぎの森に入る道が非常に見えづらく、薬師小屋の主人のトレースが無ければ相当に苦労したと思われる。
杖立峠を過ぎ1時間ほど過ぎたあたりで、2名それぞれが相次いで足をつる事態が発生。二人とも夜叉神峠から登る印象が強かった為、旧道の約500m分の高度上昇を真面目に見積もってなかったことが原因だと思われる。ここから徐々に行軍速度が低下し、見積もりでは15時頃に南御室小屋に着くと踏んでいたのだが、16時前の到着となった。
予想外の消耗に意気消沈した一行は、南御室小屋の冬季小屋の使用を満場一致で決定。20時頃まで宴会を行う予定であったが、冬季小屋に残していく荷物を仕分け、18時頃早々に就寝した。冬季小屋北側の水場は使用可能だった。
412日:晴れ
 日の出の少し手前の5時前に出発できるよう、3時半に起床。普段使う棒ラーメンよりも時間のかかるレトルトカレーを朝食としたことを考慮しての時間であったが、結局4時過ぎに朝食が終わる。出発時間まで荷物の整理等を行い時間をつぶす。
 豊富に睡眠時間をとったこともあってか、足取りは軽く予想より早く薬師岳に到着。南御室小屋以降の道は所々凍結している箇所もあったが、アイゼンを用いる必要もなく、岩場交じりの雪道を楽しんだ。稜線上の風も予想より弱く、休憩時には寒さを感じる程度で、帽子と手袋以上の必要はなかった。
 稜線上の景色は素晴らしく、白峰三山はもちろん、北アルプスの方まで見渡すことが出来た。特に白峰三山は3月上旬と言われてもうなずけるような雪量で見ごたえがあった。
 観音岳まで到着した時点で、地蔵岳まで足を伸ばすか議論が生じたが、昨日の疲れもあり、引き返すことを選択。地蔵岳は次回のお楽しみということになった。
 下山道は特筆すべき危険個所はなかったが、旧道は道が分かりづらいので、林道を所々用いながら下山した。
 下山後、芦安で温泉に入る計画であったが尽く冬季休業中であったため、甲府駅近辺で入らざるを得なかった。無念。


感想
金山
元々3月下旬に行くことを計画していたこともあり、待望の山行であったのでひとまず形になったことをうれしく思う。結局、夜叉神峠登山口まで車が入らなかったため予想外の消耗を強いられたように思う。登山口以降に関しては特に大変な印象を持っていないが、旧道は登りも下りも苦労した。予想の有無は精神的な疲労に影響してくるので、もう少し心構えをしておくべきだった。
記録にも記載したが、稜線上の景色は素晴らしく、登ってよかったと思えた。ただ、白峰三山の雪量はGW山行として北岳に行くことを考えていた身にとっては再考を迫るものであった。

塚本
 3月下旬の予定が延期になり、今回の山行は待ちに待ったものとなった。本来は御座石鉱泉から夜叉神峠まで縦走の予定だったのだが、直前に金山君がタクシー会社に再確認したところ、御座石鉱泉までタクシーで入れないことが分かり、夜叉神峠からのピストンに変更になった。電話で聞いたとき、御座石鉱泉まで問題なくタクシーで入れるといっていた鉱泉のおばさんに対しての非難の気持ちがむくむくとわきあがった。今後は御座石鉱泉には近づかないようにしようと思う。
天候・メンバーにも恵まれ非常に充実した山行になったのだが、金山君の言うとおりアプローチに難があった気がする。林道の閉鎖により旧道の使用を余儀なくされたのだが、これがのちのち効いてきた。足がつりながら3時間近く歩いたのは初めてで、途中何度もくじけそうになった。南御室での宴会への期待だけが僕の足を動かしていた。南御室の小屋に着いた時は気が抜けたようにへたり込んだ。山頂からは、富士山及び八ヶ岳、日本アルプスのほとんどが見渡すことができた。雪化粧をした山々は本当に美しく、充実感も相まって、疲れも吹き飛んだ気がした。しかし夜叉神峠からの下りでは大いに疲弊したので、疲れが吹き飛んだのは気のせいだったようだ。

初めて現役だけで行き成功した高所の雪山登山になった。技術的に問題となるような箇所はなかった。さらなる挑戦をできるようにトレーニングと山行を積み重ねていきたい。

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