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2013年5月25日土曜日

2013.05.25-05.26 三つ峠

三つ峠 岩登り研修

メンバー 
 OB 伊東毅(L)岸元士 椿谷健 飯泉和史(SL
 現役 塚本宇信(二年) 金山慎介(二年) 津田啓仁(二年) 土井崇史(二年)
日程:525()26()

525
天候 晴れ→曇り→晴れ
行動記録
駒場発(7:30)=三つ峠入口(11:00~11:56)~三つ峠山荘(12:45)~設営完了(13:30)~一般ル
ート付近(14:14)

第一パーティ(伊東、飯泉、津田、土井)
③一般ルート左~⑱十字クラック~No.15クラック~No.14クラック~No.18クラック~天狗の踊り場(16:45)~懸垂下降3ピッチ~帰幕(18:00)

第二パーティ(椿谷、塚本、金山)
⑤一般ルート右~No.10.5クラック~No.16クラック~No.14クラック~No.18クラック~天狗の踊り場(16:30)~㉝大根おろし~懸垂下降3ピッチ~帰幕(20:00)

夕食(20:30)~就寝(22:00)

飯泉さんと金山、津田は駒場にて、残りの5名は分倍河原にて集合し、三つ峠駐車場で落ち合った。天幕は三つ峠山荘のテント場に張り、上記のように2パーティに分かれて岩登りを行った。第一パーティでは飯泉さんが、第二パーティでは椿谷さんがトップとなり、現役はセカンド以降を担った。トップがダブルロープで上がり、残りの人員がそれぞれのザイルを用いて登った。第一パーティでは第一バンドに登った時点で土井のシューズが破損してしまったため、伊東さんと土井はその場に留まり、二名が天狗の踊り場に向かった。その為、第一パーティは天狗の踊り場に着くとすぐに懸垂下降を始めた。
第二パーティは比較的余裕を持って天狗の踊り場にたどり着き、トップロープで金山が確保をし、塚本が大根おろしを登った。しかし、懸垂下降の際にザイルが岩に引っかかってしまい、椿谷さんがその修正のため登りなおすというアクシデントが生じたため、下降しきる前に日が暮れてしまい、帰幕は一苦労であった。水は待機を引き受けて下さった岸さんが、中央フェイス付近の湧水を汲んで下さり不便が無かった。

526
天候 晴れ→曇り
行動記録
起床(6:00)~朝食(6:30)~出発(7:16)~一般ルート付近(7:26)

第一パーティ(飯泉 津田 土井)
③一般ルート左~NO.10.5クラック~81年日山協ルート~No.18クラック~天狗の踊り場(11:00)~以降第二パーティに合流
第二パーティ(伊東 椿谷 塚本 金山)
④一般ルート中央~㉑サンドイッチ~No.15クラック~No.14クラック~No.18クラック~天狗の踊り場(10:30)~㉝大根おろし~懸垂下降3ピッチ~帰幕(15:17)~下山開始(16:00)~三つ峠入口(16:40)

この日は現役がトップを練習する日で、それぞれのパーティで現役が交互にトップで登った。登ったルートの中では一番初めの一般ルートが最も難しく、それ以降は大きな困難を感じた場所は無かった。初日の練習でザイルワーク自体には各々慣れが見えたものの、非常に混雑していた為、登るのに時間がかかった。天狗の踊り場についてからは各自大根おろしに挑戦し、金山以外の3名は見事登りきった。懸垂下降ものぼり同様順番待ちが必要であった。

総括
今回は日常的に岩登りに親しんでおられる、飯泉、椿谷両OBが参加して下さったため、技術的な指導を多く受けることが出来、全体として非常に有意義な岩登りが出来たと思う。
一方で、登攀システムやザイルの扱いにまだぎこちない面がありタイムロスに繋がったことを重く受け止め、更なる習熟に励みたい。また、必要な登攀具の数に関する想像力が欠如していることが実感されたので、実地経験を重ね、そうした感覚を養うことも今後の目標にしていきたい。
今回も天候に恵まれ富士山をバックに気持ち良く岩登りに励めた。人が多かったのは多少不満を感じたが、他の山岳集団が如何様に岩登りを行っているのか観察することも勉強になった。とはいえ、次回来るときは人の少ない平日を狙ってさらに三つ峠を満喫したいとも感じた。
トップで登ることはやはりセカンド以降とは緊張感が違い、確実な登攀が要請されることが体で理解できたのも大きな収穫であった。

初日、懸垂下降中にザイルが岩に引っかかり回収できないという事態は話には聞いていたが、遭遇するのは初めてであり危険はどのような場所にも潜んでいることを改めて実感した。OBの方に引率されていなければあの事態は対処出来なかったと思うので、単にシステムを学ぶだけでなく、アブノーマル事項が生じた際の対策も現役で予め打ち合わせておく必要があるように感じた。それに関連して、リヒトをゲレンデに持っていかなかったことは今回の場合致命的になり得た。そうした点にも注意を払っていきたい。

2013年5月19日日曜日

2013.05.19 川苔谷遡行

川苔谷遡行記録 作成:塚本
519
参加者:塚本、内田さん(OB)、森さん(ガイド)
天候 晴れ→曇り→弱雨
行動記録 5/19 分倍河原(6:30)=倉沢谷出会(9:15)~入渓・休憩(10:0010:15)~高巻(10:25)~引き返し(11:05)~逆川出会い(11:15)~210m11:2012:00)~昼食(12:3513:15)~出会い(13:25)~滝(13:3013:45)~大岩(14:05)~大ダワ沢出会い(14:15)~ワサビ田跡(14:30)~休憩(14:3514:45)~310m(14:50)~10mの滝(15:1015:30)~懸垂下降(15:55)~休憩(16:4016:50)~川乗林道(17:20)~倉沢谷出会い(18:20

五月祭の中、川苔谷へ沢登りを遡行した。川苔谷は以前から塚本が遡行したいと希望していた沢であり、今回は森さんに同行してもらうことで希望を満たすと同時に塚本の沢登り技術を向上させることを目的とした。

分倍河原駅で内田さんにピックアップしてもらう。天気は晴れ。意外と熱い。倉沢谷出会いで森さんと合流する。装備の確認を受けた。川海苔林道へのゲートは閉まっているためここに車を置き、歩いていく。途中何台もパトカーや消防車、救急車とすれ違う。何か事件があったのだろうか。川苔林道に入り、川苔谷本流の右岸を行く林道を歩く。暑いため、遡行図に出てくるカーブミラーの地点まで行かず、堰堤や取水小屋がある地点から入渓する。沢の水は少ないらしく、またぬるい。沢までしっかりとした道が続いており歩きやすい。入渓直後に休憩をとる。内田さんからハンマーを受け取る。ハンマーのハーネスへのつけ方を森さんに習う。カラビナにインクノットでハンマーの紐を固定しそのカラビナをハーネスにつける。川苔谷本流を行く。カーブミラー下の滝は左岸に巻く。お助け紐で確保してもらい滝の上部に出て、木を支点にしてザイルで懸垂下降を行う。森さん→塚本→内田さんの順。先に進むと右から流入する沢が現れる。逆川ではないと判断し先を行く。すると明らかに登れなさそうな滝が出てくる。森さんが記憶にないと言い引き返すことになる。先に逆川ではないと判断した出会いが逆川出会いであった。水の量が少なく雰囲気が前回と違うらしい。水が若干冷たくなる。210mの滝は下部は右側を直登。上部は左側を直登する。森さんがトップでザイルを出す。上部ではハーケンを二本打ち支点を取る。上部の最初が左足にとっかかりがなくいやらしかった。内田さんのビレイは塚本がとった。昼飯は沢の水を沸かしてカップラーメンを作る。森さんから今度から記録として自分で遡行図を描くようにした方がいいと教わる。右岸から5m枝沢が流入する。すぐ上流に大きな釜をもった5mの滝があり右岸から高巻きをする。支点は残置ハーケンとスリング。ちょっと怖い。滝は泳がなくてはならないようなところや深いところは直登しない。ワサビ田跡のすぐ上で休憩を取る。310mは左岸から高巻く。本来なら左岸のさらになっているところ少し登るようだが小さく高巻いてしまい、ザイルを出すことになる。10mの滝は直登を森さんが試み7分目ぐらいまで登ったが、ぬめりがすごくで直登できなかった。そういう時はたわしがあるといいらしい。ここから逆川を引き返す。7×10mで左岸に巻いたが一度懸垂意を行う。支点は木。大岩のあたりから作業道に入る。左岸を少し進んだのち橋を渡って右岸を行くことになる。だんだんと沢から離れていき、沢の音が聞こえなくなっていく。枝沢の上部で休憩を取る。雨がぽつぽつと降りだしてくるが弱い。水が冷たくおいしい。作業道に出てからは歩きやすく道のありがたみを感じる。ただ、ところどころ脆くなっていたり踏み跡が薄くなっていたりしてあんまりよくないところもある。川苔林道にでてからは林道を行く。駐車場には暗くなる前にたどり着けた。想像していたよりハードな沢登りになったが勉強するところが多く楽しい沢登りだった。欲をいうと暑い時に来て泳いで直登とかしたかった。

2013年5月11日土曜日

2013.05.11-05.12 乗鞍新人歓迎山行

乗鞍岳新歓山行記録 作成:塚本
511日~12
参加者 新人:澤田、白石、伏見、両河
    現役:泉、金山、塚本、土井
    OB:伊東さん、大谷さん、石塚さん、岸さん

行動記録 
5/11(土) 分倍河原(7:30)=鈴蘭(12:40)=東大ヒュッテ口(14:00^14:10)~乗鞍寮(VSA)(14:30)…就寝(21:00)
5/12(日) 二年起床(4:00)…起床(5:00)…出発(7:30)~東大ヒュッテ口(7:50)=三本滝レストハウス(8:00^8:30)~リフト上部(8:50)~2240m地点(9:20^9:30)~屋根板(10:00)~バス停待合小屋(10:20^10:30)~肩の小屋(10:50^11:10)~三本滝レストハウス(12:30^13:40)=鈴蘭(14:00^15:30)=分倍河原(20:30)

新人歓迎山行ということで去年に引き続きVSAに泊まり、乗鞍の肩を目指す計画を立てた。新人の参加は四人。現役は津田が帰省のため欠席で計四人。東京駅組は白石、金山、大谷さんの三人で7時に東京駅。残りのメンバーは分倍河原に7時半に集合した。伏見、澤田、両河の三名は部室に前泊したらしい。土井君が朝、部室に迎えに行ったらしく、四人まとまってやってきた。予定通り出発。高速の途中で大谷さんのジャガーを見かけ、諏訪湖PA(?)で合流する。高速を降りスーパーで買い出し。新人も手伝う。新島々を越えたあたりで雨が強まる。鈴蘭小屋でカギをもらうが、土井君がVSAの許可証を忘れたことに気付く。後日郵送せねばならない。石塚さんとはメープルで合流。昼飯をメープルで食べるが相変わらず量が多い。食後、VSAへ向かう。VSAへ続くゲートを開け(開け方は左側の柱を筒から外すと柱ごと鎖が外れる)、途中まで進むが雪が多く車が入らない。引き返して、東大ヒュッテ口のバス停横の駐車場に車を止める。雨が強くカッパやザックカバーをつけて、傘のある人は傘を差しVSAへの道を行く。先頭は土井君。木道になっていて道を外すと足がズボッとなる。VSA前の小川は流れが強くなっていた。VSAにつき、物を出したり水を汲んだりする。早々に宴会。スペアリブが出てくる。薪ストーブはあたたかい。途中休憩をはさんで夕食。新人がよく働いてくれて助かった。夕食はビーフステーキと鍋。食糧の量が多く、肉、うどんが余る。予想に反し夜は遅くならなく、21時には就寝した。

 翌日、二年は4時に起き朝食の準備をする。ほかの人は5時に起きてくる。朝からビーフステーキと塩ラーメンだった。片づけをしてVSAを出たのは7時半過ぎ。朝から快晴だった。寮にはもう戻らないので、VSAの前で記念撮影。駐車場から三本滝レストハウスまでは車で移動。駐車場にもたっぷり雪があり、伊東車がはまりかける。GW明けにも関わらず車が多い。バスも五台ほどが位に上がっていく。リフトの下に集合し、現役と新人でパーティーを組む。OBの方々とは待ち合わせを13:30に設定し分かれる。先頭は土井君、リーダーは塚本。日差しが強くサングラスと日焼け止めは欠かせない。ゲレンデの真ん中をキックステップで登っていく。踏み跡がついているのでそれを追いかけていく。二回バス道と交差する。リフトの一番上まで行くとスキーコース(木が伐採されているらしく不自然に開けた道が続いている)を行く。雪は柔らかくそんなに固くない。屋根板の前で一度休憩を取る。暑い。ゴーグルやサングラスを外したくなるほどだ。岸さんの差し入れのアップルパイがおいしい。屋根板の下でスキーヤーを見かける。屋根板を上がると槍穂が見える。眺めがよくきれいだ。暑かったのが風が少し出て若干寒くなる。肩の小屋が見えるところまで来たが、バス停の待合所のところで一度休憩を取る。岩かと思っていたら大量のスキーヤーがいてびっくりする。朝日岳にむかって登っていく人が多い。肩の小屋に到着すると少し休憩。少しして岸さんが追いつく。のちに記念撮影をする。小屋の東側の石垣のあたりでで休む。雪が多い。天気がよく頂上まで行きたいが今回はここで終わり。下山を開始する。伊東さんを探して歩くが見つからない。槍穂が見えるあたりで新人の個人撮影。伊東さんとは屋根板を下り始めたあたりで合流。スキーを履いており、華麗に滑って行った。伏見が斜面を尻で滑り出し皆が真似をする。楽しいが尻が濡れてしまう。何事もなく下山をする。ゲレンデまで出るとバス道との交差でおりくちがわからず若干戸惑う。踏み跡を頼りにして最初の交差は乗り越えたが、二回目の交差は強行突破し飛び降りた。予定よりも一時間早く下山した。新人も満足そうだった。石塚さんとは駐車場でお別れである。何事もなく終わると思ったが岸車が雪の深みにはまり立ち往生。一時間近く脱出のために使う。先に行っていた伊東車、大谷車たちの応援を頼む。最後は十人近くで車を押して脱出した。鈴蘭小屋でカギをかえし、日帰り温泉に立ち寄る。途中蕎麦屋により、中央道から帰京。渋滞に会い分倍河原についたのは9時前だった。

2013年5月3日金曜日

2013.05.03-05.05 仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳

20135月東京大学スキー山岳部GW合宿記録
(仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳)
文責:津田啓仁(2)

参加者:
OB、岸元士
現役(2)  土井崇史(L)、泉直登、津田啓仁


53
5:10部室出発~<>~12:00仙流荘バス停着~<バス>~13:25歌宿バス停~16:00北沢長衛小屋,テント設営~18:30夕食~20:00就寝

天気は晴れ。部室前から車で出発、GWの混雑のために少々時間がかかったが、約7時間かけて仙流荘バス停前の駐車場に到着した。12:45仙流荘バス停を出発し35分ほどかけて歌宿まであがった。カーブの多いバス道は、左右の窓に仙丈・甲斐駒の雄姿を写していき、満員の乗客の中には窓越しにカメラを構える者もいた。歌宿到着後、軽く体操をしてから北沢峠を目指してバス道を進んだ。太平山荘を分岐して夏道ショートカットを登り、テント場に向かうが、道を通り越して5分ほどロスしてしまった。16時にテント場着。多数の天幕が既に並んでいた。竹ペグ4本と石を使って張綱を繋ぎ設営。水場もありトイレも清潔で、快適なサイトである。夕飯後、帰京時のバス発車時刻を考慮して、行程の長い仙丈ヶ岳を4日、短い甲斐駒ケ岳を5日に目指すことにした。天気図は取れなかったため好天を祈り就寝。

54
5:00起床~6:30出発~8:00大滝ノ頭~9:00小仙丈~10:15登頂~11:10下山開始~11:50小仙丈~12:30大滝ノ頭~13:30帰着~~17:00夕食~19:00就寝

天気は快晴。テントから3ピッチで小仙丈ヶ岳に到達した。GWだからか高齢登山客や若い女性などたくさんの人が見られた。雪の状態は良好だったのでアイゼン無しでも登りやすい。大滝ノ頭あたりからアイゼンを装着し始めるパーティーが多かったが、我々は森林限界を越えた開けたところでアイゼンを装着した。小仙丈からの仙丈ヶ岳の眺望が素晴らしかった。小仙丈から登頂には二ピッチを要した。頂上手前の風のない場所で昼飯を食べ、各自昼寝をするなどの自由な時間を過ごした。気温、風ともに良好だったため、景色にも恵まれ50分ほどの大休憩となった。下山開始後は、尾根を確認しながらおりたが、頂上付近には徐々に雲が出始めたため、大滝ノ頭から現役は先に下山しお茶の準備をした。13:30にテント帰着。そのころには空全体が雲に覆われて、細かい雪も降り始めていた。テント内でお茶を飲み歓談をして過ごした。翌日のバス発車時間を見越して早めの就寝。


55
4:00起床~5:30出発~6:30仙水峠~8:00駒津峰~9:15登頂~10:15駒津峰~11:05仙水峠~11:45帰着~撤収~12:30下山~1430歌宿~<バス>~1505仙流荘バス停~<>~22:00部室前着


天気は快晴。4時に起床。前夜心配していた雲はどこにも見当たらなかった。出発からアイゼンを装着して、仙水峠まで川に沿って進む。昨日と比べ人の数はかなり少ない。仙水峠へ向かう道中、太陽がちょうど正面に昇り、とてもまぶしかった。駒津峰への登りは雪の状態も良好で登りやすく、また仙丈ヶ岳、栗沢山、甲斐駒ケ岳などすばらしい眺望がきいていた。仙水峠から六方石まで2ピッチかかって登り、そこで岸と別れ現役組だけで登頂を目指した。きれいな色形の岩場を抜けて、9:15登頂。下山後駒津峰で岸を追い抜いた。終始ロープは出さなかった。駒津峰からは1ピッチでテントに帰着し、そのまま撤収に取りかかった。12:30にテント場を出発し、歌宿まで歩き、バスに乗って駐車場に帰り着いた。帰路は、GW帰京ラッシュピークと重なり大渋滞に巻き込まれるものの22時頃部室に着。解散した。